【感想・ネタバレ】スロウハイツの神様(上)のレビュー

あらすじ

人気作家チヨダ・コーキの小説で人が死んだ――あの事件から10年。アパート「スロウハイツ」ではオーナーである脚本家の赤羽環とコーキ、そして友人たちが共同生活を送っていた。夢を語り、物語を作る。好きなことに没頭し、刺激し合っていた6人。空室だった201号室に、新たな住人がやってくるまでは。(講談社文庫)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

上下巻は最初長いなと思ったけど、上下巻あるからこそ丁寧に背景ストーリーを仕込むことができたんだなと感じたし、その長さを感じさせないおもしろさだった。上巻は基本的には各人のバックグラウンド説明がメインだが、ほんのり何か起きそう感が漂っているという感じ。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

書き出しは、小説に魅せられた自殺志願者がバトルロワイヤルをしたという事件内容から始まる。

前情報なく読んでいたので、そういう内容なのかと思った。。

赤羽環の元に集まった住人たちについて上巻ではすごく丁寧に書かれる。
人柄、関係性、クリエイターとしての現状。そこに加賀美りりあという異質な存在が入居し、物語が展開されそうな予感を持たせて上巻は終わる。

ここまで大きな展開はないのに非常に引き込まれ、一気に読み進めてしまった。

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

環とコーキの関係性が悲しいながらも
ちゃんと強まっていく感じや、頼りなさげな
コーキが実はめっちゃ男前だったり、
ほかのスロウハイツの住人もみんな素敵。
チヨダコーキのVTRも読んじゃいました
読んだ後ほっこりできる作品でした

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2026年02月21日

Posted by ブクログ

こんなに心が温まるストーリーは他にあるでしょうか?
あえてミステリーと言わせてもらいますが、殺人事件だけがミステリーではないことを、がっつり教えてもらいました。
伏線が色々な場所に散らばっています。
わかりやすいのや、想像しやすい伏線もありますが、回収時に登場人物の感情を足すことで、予想以上の結果を魅せてくれました。
キャラクターも個性があるし、最後の最後まで楽しませてもらいました。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

ここの皆様の感想もみてて思うのは
やっぱり辻村深月さんはミステリー強そうっていう印象。
辻村さんならではの優しい世界も持ち合わせながらのおはなし。
そして何よりも文学、アート、エンタメの夢を追いかける若者の青春具合が眩しい…
下巻読みます。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

最後の終わり方気になる。
初めて辻村深月先生の本を読んでる。
こういう本を読むと、透明マント被ってスロウハイツを覗きたくなる。

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2025年10月21日

購入済み

クリエイター同士がひとつ屋根の下で暮らし、良い関係を築きながら切磋琢磨している状況がまず面白い。辻村深月作品で一番好きです。

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2025年03月26日

購入済み

スロウハイツの神様

かつて藤子不二雄や手塚治虫が過ごしたといわれる「トキワ荘」をモチーフにした作品です。上巻を読み終えた時には魅力的な登場人物一人ひとりに愛着が湧きました。

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2021年03月06日

ta

購入済み

読み始めは、話に角を感じて四角い話を転がしている気分でしたが、読み進めていくと少しずつ角が取れて読み終わった時には、もう一度読み直したい不思議な感覚でした。何回も読み直した今ではとても暖かいお気に入りの丸いお話です。

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2012年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

脚本家の家主・環を筆頭に作家、漫画家、映画監督などクリエイターたちが暮らすスロウハイツ。それぞれの強烈なキャラクターもあるが、過去の話も絡んで、単なる日常小説ではなくミステリ要素が徐々に出てきているのが面白い。誰か特定の人の目線ではなく、それぞれの住人の視点になっているのも、それぞれに共感ができて良いと感じた。

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

下巻ありきだから上巻だけの感想として一応。人物一人一人の描写や心情がこまやかに描かれていて、スロウハイツの情景が目に浮かぶよう。ただ途中は楽しい日常に中だるみを感じてしまっていた。ただ最後にえ、これからどうなるの?という引きを残して終わる。まんまとすぐに下巻を手に読み始めました。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

バイト先で、
人間関係に悩むスーさんに
アドバイスする環さん。
環さんって、コメント力が凄い。
そうね、、。人間って弱い生き物だよね。
環さんの、言葉に引っ張られながら
読みました。

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

アパート『スロウハイツ』で共同生活を送る若いクリエイター。それぞれが個性的で好感が持てる。トキワ荘を思わせる展開かと思いきや、何を環は見たのか?終わり方が気になるところ。いざ、下巻へ!

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2026年01月08日

Posted by ブクログ

読みやすく、ペラペラとページは進む。

でも結果的に下巻に繋がるために必要なストーリーなので仕方がなく、これと言ったハプニングや驚きといった展開がないので、読むのに苦労するかもしれない。



だが、しかし、、下巻で色々と明らかになる伏線が幾つも散りばめられているから、どうしようもない。流石としかいいようがないだね。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

物語の舞台は、脚本家、漫画家、画家といった、表現を切望する若きクリエイターたちが集うシェアハウス「スロウハイツ」。 そこは、世俗の喧騒から隔絶された「表現者のための聖域」です。しかし、単なる青春群像劇だと思って読み進めると、結構裏切られる。ここで描かれるのは、和気あいあいとした共同生活だけではなく、さまざまな人間模様や、人生の苦しみも感じられます。これらが、辻村深月特有の繊細かつ鋭利な筆致で、緻密に編み上げられています。
個人的には展開がゆっくりで、読み進めるのが少し疲れるような内容でしたね。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

深月さんの小説は近作の方が多く読んでいたため、ブクログ上でも登録数・高評価の本作品を読んでみました。これまで読んだ深月さんの中でも、群を抜いて読みやすい、早く読めるという印象でした。人物の会話(発言と発言)の間に細やかに心理描写や状況描写をされるのが深月さんの作品の特徴だと思っていたのですが、本作は人物の比較的短めな会話が続く場面が多く、スロウハイツというひとつ屋根の下に暮らす7人全員に主人公級の役割を充てた結果なのかなと感じました。
上巻を読んだ限りでは、オーナーの赤羽環でも、有名なチヨダコーキでもなく、狩野や長野といった漫画家等の卵的存在(ハイツ内の立場が上ではなく脇役的存在)の人物からの視点を主に据えている点が、前出2名の業界での傑出度を際立たせていて良いなと感じました。下巻が楽しみです。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

スロウハイツという名前のアパートで共に生活するクリエイターもしくはクリエイターの卵のお話。
普通に楽しく読めましたが、じわりじわりと不穏な描写が少しずつ潜ませてある感じです。
下巻で伏線回収もあるのでしょう、楽しみです。

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2025年12月14日

Posted by ブクログ

人気作家のチヨダコーキと現在売り出し中の脚本家の環
そして漫画家や画家のタマゴたちが、アパートのスロウハウスで共同生活することに。
人気作家なのに、どまでも謙虚なコーキ。アパートのオーナーで負けず嫌いな環など。個性豊かなメンバーが楽しいです。

悪人もいないけど、善人もいない。
お互いを支えたり、ライバル視したり、されたりと、若いって素敵だなと思える一冊、、下巻に続く。

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2025年12月12日

Posted by ブクログ

現代版「トキワ荘」のような、ひとつのアパートに集まって暮らすクリエイターとその卵たちのお話。

やはり辻村深月さん、どんどん読みやすくなってきてる。キャラの書き分けもさすが。世界の作り込みも、良い。
ちょっと気になるのは三人称多視点の書き方。神の視点的に書いてないか?と思ってしまう箇所が散見。

の思考が理解できなくて好きになれない。でもこういう人いるだろうと思う。そういうキャラを一貫して書けるのはすごいこと。

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2025年12月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー!

登場人物みんな、いい所と悪い所がリアルですごい。
絶妙に誰のことも好きになれないから、絶対にスロウハイツには住みたくないけど、
共同生活の描写はすごくワクワクする。

環の、元彼の悪口の言い方とか、友達を対等に見てない感じとかは嫌いだけど、
友達の悪い所をビシッと指摘するところはスッキリするし、あといい所を素直に褒めれるところも好き。
狩野は、誰とでもそれなりにいい関係築けて、良い奴なんだろうなーと思うんだけど、環から言われてたこととかも合わせて考えると、優柔不断で独りよがりなタイプなのかなー。友達にいたらイラつくかもなー。
正義は、女性のことを「女」って呼ぶところが嫌だし、顔がいいのを鼻にかけてる感が若干伝わってくる。
けど、きっとムードメーカーで、友達にいたら楽しいんだろうなー。
スーは、何事にも積極性がないとか、仕事できないのを上司運のせいにしてるところが嫌だけど、すごい優しい子なのは分かるから嫌いになれない。
けどバイトの後輩好きになっちゃったってのはどういうことだったんだ?このまま深堀りされないのか?
エンヤは普通に嫌いかも。
他にもライバルいるのに環のことしかライバル視してないのとか感じ悪いし、自分の不甲斐なさを周りにイライラでぶつけて、最後には爆発して出て行く!でもこれは愛ゆえなんだよ。とか、メンヘラか!って感じで、あの時の環の対応にはスカっとした。が、環はエンヤの実力を信じてなさすぎてつらい…。
コウちゃんがとびきりで良い奴っぽいし、一番実力もあるしで、すごいいい立ち位置。

やっぱり夢追い人みんなで集まって住むと、クリエイティブで楽しい瞬間もたくさんあるんだろうけど、競争心メラメラで、ちょっとしたことでバランス崩れちゃうものなのかなー。

しかも最後が不穏な感じで終わったし…。環、何する気……?
ナンバー1のコウちゃんは絶対的存在だから、自分はナンバー2で甘んじてたけど、いざその地位が揺るぎそうになると焦るってほんとださいよ…。
早く出世しろーとかみんなのこと煽ってたくせに!
真相が早く知りたいので下巻もすぐ読みます。

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2025年11月07日

Posted by ブクログ

「スロウハイツ」でオーナーの赤羽環とコーキ、その友人たちが共同生活を送っていた。

上巻は青春群像劇のようなストーリー展開

夢を追う住人それぞれの葛藤や悩みが丁寧に描かれていて、心に残る言葉もいっぱいありました。辻村さんの作品は登場人物の心情がすごくすごく丁寧に描かれていてグッとくる…!

上巻の最後がすごく気になる終わり方をしたから続きが気になる!

下巻は怒涛の伏線回収と聞いているので今から楽しみです!

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

感想は下巻にて✎☡

✎︎____________

恋っていうのは、故意に作り出す盲目のことだよね。あいつのクリエイターとしての才能はどうだろって思ってたはずなのに、恋人のよしみで脚本を引き受けた。で、いざ一緒に仕事をしちゃうと、そうやって見ないようにしてたとこも無視できなくなった(p.23)

愛は、イコール執着だよ。その相手にきちんと執着することだ(p.58)

思うに人間とは、余裕のある非日常に晒された時、そこにイベント性を見出すことができてしまう生き物なのだ。単調な日々に現れたイベントに縋りつき、それに関わりたいと切実に願ってしまう。(p.150)

自分の言った言葉っていうのは、全部自分に返ってくる。返ってきて、未来の自分を縛る。声は、呪いになるんだよ(p.232)

人間は弱い生き物です。優越感に浸りたい、誰かのせいにしたい。人間同士が一番盛り上がる話題って、誰か共通の敵の悪口だっていうし。(p.245)

立場が違うだけで人間ってのは相手の好き嫌いの評価まで変わる。やっぱり、弱いよね(p.248)

寝る間も惜しいくらい、読んでいて楽しい本があるのはいいものです。(p.297)

寂しいからみんなで死にたいなんて考えていた弱い気持ちより、一人でも生きていこうと考える方がずっといい。(p.301)

昔書いたものが恥ずかしく思えるってことは、自分の成長の証明だから、それっていいことだね(p.327)

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

青春群像劇かと思いきや、何かが起きそうなところで上巻終了。
まずは登場人物の紹介という感じ。それでもリリアが登場したあたりから物語が動き始める。
ん〜、下巻が楽しみだ。すぐに読むかワンクッション入れるか悩むな〜。

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2025年11月14日

購入済み

下巻を読んで

下巻も読んでからレビューを書きました。
上巻だけだと話も盛り上がってないので、そんなに面白くないと感じてましたが、これは是非下巻も読んで頂きたい。
上巻はただの前菜です。メインディッシュとデザートは下巻にあります。

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2015年08月04日

Posted by ブクログ

話題の辻村深月を読む。
やはりというか、女性の作家さんが書く小説というものはどこか苦手だ。
これは賛辞の意味でだが。男性をここまでかというほどよく描写している。
男なら誰もが持っている虚無感というものをよく描く。
このスロウハイツの神様に至っても同じことが言える。

人気脚本家の環の管理するスロウハイツというアパートに住む、
彼女の友達である芸術家の卵たち。
友達と言う枠組みの中でうまく関係性を築いていってると思いきや、
1人の新しい住人の登場によって何かが崩れていくような・・・予感。

まだ上巻を読んだだけなので、このような陳腐な感想になってしまうが。
リアリティを感じるようで、感じないとこもあったにはあった。
それでも描写する登場人物たち、特に男性陣の気持ちには胸が詰まる。
どこか恥ずかしくも感じるのは自分の気持ちを見透かされてるからなのか

主に上巻はスロウハイツの住人たちの紹介。そこに費やされている。
彼らが愛すべき人なのか、そうでないのか。下巻が楽しみな作品。

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2025年11月26日

Posted by ブクログ

登場人物もそこそこ多くて、取り留めもなく冗長な展開が続いて、上巻を読み終わったときは「ただなんとなく読んでた」状態でした。
でも下巻に入って少しずつストーリーが今まで以上のスピードで展開していくと次第に引き込まれていった。

環と公輝はキャラが立ってて、すぐに頭の中にイメージできた。
「あのドラマに出てた俳優ならぴったりだなあ」とか。

これってどう言うジャンルの物語なんだろう。
青春群像劇?
作中にも出てたけど頭の中はトキワ荘のイメージがピッタリだった。
人の気持ちや感情ってとても複雑で、しかも20代の若者。
色んなものに満ち溢れてて、「これが答えで正解」って出せない。
そんな中で、最後のシーンやエピローグはああなるべきだったのかなと素直に思ってしまう。
あそこで、最後の最後に環と公輝がくっついてしまえば、なんか後味悪いような気になったかも。
それを望んで読んでたとこもあったけど。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

人間模様がとても巧妙に描かれていて、それぞれのキャラクターをとてもよく理解できる。特に環姉妹のストーリーはドラマチックで心が揺さぶられる。下巻がどう展開していくのか?なんとなくの伏線もまだまだ残されていて続きが楽しみ。

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2026年02月19日

Posted by ブクログ

凍りのくじらが凄く良かったので順番的に次がこの本ということでオーディオブルしてみた。

クリエイター仲間のシェアハウス的な設定。
漫画だったらアフタヌーンで連載してそうな雰囲気。本の裏表紙で「ある一通の手紙が届いてー」の下りがまさか最後の2ページでそこからの展開は下巻に続く。とは思わなんだ。上巻ではそんなに大きな事件もなく…ということで、若干冗長な印象ではある。下巻の目次だけみたらなんか物騒なタイトルが並んでたので下巻では大きく動きそう。期待!

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

上巻は特段変わった大きな出来事はないようですが、終盤で、早く続きが読みたくなりました!!!!!!早く下巻も読まねば!!!

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

講談社の辻村さんスゴロク?の1冊目ということで。上巻はつまらなくはないのだけど、正直長い。伏線がいっぱい埋まっているのだろうけれど、気づけずない部分も多く、やや盛り上がらず読み終える。

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2025年12月18日

Posted by ブクログ

下巻があるから覚悟していたけど推進力は弱め前振り。
青春群像劇は流石にキツいお年頃、こやつらの成長し損ねた先に自分が居るなと謎の俯瞰視点で見ちゃったよ。

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

辻村深月による青春群像ミステリーの傑作。クリエイターが共同生活するアパート「スロウハイツ」を舞台に、夢や現実に悩む登場人物たちの心情が丁寧に描かれている。​

序盤は人物紹介中心でやや進行が遅く感じる読者もいるが、下巻での怒涛の伏線回収は圧巻で、多くの読者が「涙した」「再読したくなる」と絶賛している。特に最終章の感動は格別で、「人生で一番泣いた本」と評する人も。​

創作に関わる人には特に響く内容で、才能・嫉妬・友情といったテーマが心に刺さる。キャラクターが個性的で好みが分かれるが、共感できれば深い没入感を得られる作品。静かながらも力強い人間ドラマを求める人におすすめしたい名作である。​

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

ちょっと、長いかな。
というのが正直な感想。
それでも最後まで読まされてしまう、
これが辻村さんのうまさなんだろうな

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

読み始めてすぐ、環が苦手だと思った。それだけじゃなくて出てくる人物のほとんどがなんか苦手かも、と。
でも、物語の展開は気になって飽きない。
なんでだろう、環の癖の強い性格はスロウハイツの全員が認識しているはずなのに受け入れて、莉々亜は誰からも敬遠される。環はその才能から一目置かれているからか、書かれていないけれど飴と鞭の使い分けが上手いのか・・・
でも、発言を読めば読むほど「痛い」なと感じる。自分で自分を傷付けている。
チヨダ・コーキはもっとクールな印象だったのに、その真逆の性格なので意外だった。

p.36
「子ども」の概念について常々思ってること。
確かに今みたいに保護したり慈しんだりする前は、「小さな大人」と考えられていたと学校で習ったけれど、逆に「純粋で未熟で何もできない」と考えるのも見くびりすぎではないかと思う。
子どもは大人のように経験から得たものは持っていないけれど、それ以外は大人と同じ心があるということを大人は思い出す必要がある。物心がついたら、人に言われたことを記憶するし大人がどういうニュアンスで発言したか感じ取れるし悪い事やずるい事も考える。見た目に騙されて、子ども扱いし過ぎると子どもの為にならない。つまりもっと一人の「個人」として扱っても良いのではないかと思うことがある。

p.113
環のように、馬鹿にされないように先回りして、聞いてもいないことを説明する人がたまにいる。
言われた側は、信用されていないようで、距離を感じて悲しくなる。その人について理解を深めたいと思って話しているのに、空しくなる。
自分を守ることに必死で、相手のことは考えていないんだろうなーと思う。

p.150
余裕のある非日常に晒された時、そこにイベント性を見出す・・・自分と関係ない事件は盛り上がれるということか。確かに、自分の身内に起こった事件でも、同じように報道できるだろうか。

p.213
「みんなは違うの?」
本来、心に秘めておきたいことを作品として他人の目に触れさせる。そうすれば他人はより食いつくだろう、という考え。
この部分を読んだ時、ふと思った。作者辻村深月もそうなんだろうか。それだけじゃなくて全小説家、全表現者が、もしかして本当は人に話すようなことではないプライベートな体験や、感情を作品に盛り込んでいるからこそ、魅力的なものが作れるんだろうか。
今まで無意識の内に、人に見せる用と、その人の本性のようなものは分けている気がしたけど(正義の作品のようなイメージ)、それじゃあ人の心に響かなくて、世に認められる表現者というのは、全自分を使って作品を生み出しているのかもしれないと思い当たった。

p.248
立場が違うだけで相手の好き嫌いの評価まで変わる。
すごく滑稽だよなと思う。どう考えても合わなさそうな人に対してさも仲が良さそうに話している人を見ると、複雑な気分になる。誰しもある程度そういう面はあるのだろうけど、権力を持った人とあからさまに媚る人を見てしまうと、不協和音というのか、何とも言えない気持ち悪さを感じる。役割さえなければただの人と人なのに、「社会」を形成するとこんなにも不自然になってしまう人間が滑稽だ。

p.277
莉々亜の苗字に引っかかった環に引っかかっていたんだけど、読んでいくと多分、「コーキの天使ちゃん」は環なのではないかと思う。だから環とコーキの初対面が「お久しぶりです」なんだと思う。カガミさんを探しても出てこなかったのは、環の苗字が変わっているから。
なぜ誰も覚えていないのかは分からない。

ふとした瞬間にネットでネタバレを読んでしまったので、上巻最後、環が何を見たのか分かってしまった。それでも、下巻は楽しく読めると思う。

20221013

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2025年11月19日

購入済み

面白い

前情報もないまま、この作者も読んだことがなかったのですが、面白かったです。読み進むうちにどんどんのめり込む感じ。設定もありきたりのようで、でもちょっと違う。早く下巻を読みます。

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2020年12月25日

Posted by 読むコレ

一風変わった人たちの住むスロウハイツの日常が描かれています。
魅力的な住民たちです。

大事件は特に何事もなく上巻終了。
下巻に期待。

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2013年09月27日

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