小説・文芸の高評価レビュー
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動機の在処と、再構成された語りを
Vシリーズラストの本作品は題名に色が用いられているように、その色のついた名前の人が殺され、その色のスプレーで染められてといった連続殺人事件。最近の作品がどちらかというと哲学的な要素が多かったのと、今までの森博嗣さんの作品に多かった密室殺人という要素ではないところに新鮮味を感じながらもテンポよく話が進んでいった。
こういった見立て殺人、古典的名作のABC殺人事件を思い起こさせる今作品、そういえばABC殺人事件は事件の法則性とか探偵への挑発といったところから犯人を絞り込んでいく作品だったなと思いつつ、今作品も読み進める中で読みの視点となるものは「なぜ?」といっ -
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遺伝性の疾患である網膜芽細胞腫の患者である母親が、自分の子供に同じ思いをさせたくないと、着床前診断による遺伝子検査を受けようとしたら、それが2016年当時の日本では許されていないという状況に直面。かつて「優生思想につながる」と強硬な抗議を障害者団体から受けた医療界はそれ以来「重篤な遺伝性疾患」以外への着床前診断は許されない状況となっていました。
海外ではごく普通に行われている診断が、なぜ日本では当時許されていなかったのか、そしてそれが可能となるまでにどのような議論があったのかを本書は丹念に辿ります。
反対するのは障害者の方をサポートする団体でした。”「障害者は産まれない方が良い」という優生思 -
ネタバレ 購入済み
リョウの過去や、リョウが脱出してきた縦穴や、その後のヤポネについては、余りにも語られずに、不自然な感じがしてたけれど、ここに来て、一気に明らかになった。ニーナ氏も、凄いけれど、イリェーナ女史って、凄い人だったんだね。リョウ達始め、カランバス、ディドウス、チューダの、これからに、幸あれ。
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Posted by ブクログ
ミステリー短編だと思って読んだので、想定していた感じと違って最初びっくりしましたが、サイコホラーとミステリーの中間のような唯一無二の世界観があり、最終的には大満足の読書体験でした。
文章がかしこまっていることも相まって、知的サイコホラーといった印象です。
わたしもファンが多い「玉野五十鈴の誉れ」が第一位ですが、次点で「身内に不幸がありまして」が好きです。
「身内に不幸がありまして」は、そこに着地するか!感もありますし、この世界観の導入としてベストな本短編集第一作だと思います。
米澤先生の「満願」も評価が高いので読んでみたいですが、サイコホラーは得意なジャンルではないので、たえられるかなー(本 -
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