小説・文芸の高評価レビュー
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いやー!よかった!!
まずタイトルからしていいよね! 絶対読もう、ってタイトルで決めた本は久しぶりだったなぁ。そして大当たり。私の勘、よくやった!
中心人物は、中高年世代。世間一般のイメージする女性よりも、しぶとくてやかましい女性たちだ。田舎町の男たちからは「こわい女」という括りにされる、たくましくて底力のある女性たち。
全体としてのテーマは、ジェンダーだ。女性にあてがわれるイメージからの脱却であったり、色事であったり。弱いとされる女性の本当は強いところに焦点がある。と同時に、男性のジェンダーも扱っているのがよかった。男だから言い出せない、男だからわかってもらえないという厄介さも描いている -
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【ネタバレあり】『春にして君を離れ』レビュー
読んだきっかけ
文芸評論家の三宅香帆さんがおすすめの一冊として挙げていたのがきっかけです。「平凡な主婦の話で、誰も死なない」という紹介に興味を惹かれました。アガサ・クリスティー作品は『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』を読んだことがあり、もう一冊探していたタイミングだったため、別名義(メアリ・ウエストマコット)で書かれた本作を手に取りました。
あらすじと物語の背景
3人の子供に恵まれ、一見すると非常に幸せな家庭を築いてきた主人公のジョーン(名前はマザーグースの「ジャンプのジョーン」に由来)。彼女は娘の住む中東を訪ねた帰り道、砂漠のレ -
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2ヶ月前の学園祭で自殺した同級生。その生徒の顔と名前が思い出せない。どうして忘れてしまったのか、誰が死んでしまったのか。下巻がどうなっていくのか続きが気になる。
ホラー描写も結構あって、ホラーが苦手な自分には結構怖い場面もあった。
角田春子のことを擁護するつもりはないけど、ストレスなどからくる自分の不安定さの原因を自分ではなく他者のせいにしてしまいたい気持ちも理解できるからとても心が抉られた。春子からの被害妄想からなる嫌がらせを、自分自身のせいだと自分を苦しめ続ける深月、春子のことを嫌いになることもできず周りに相談もできず自分の内に溜めてしまう深月の善人さ。深月の心を軽くしてくれる友達が周り -
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『支那扇の女』
金田一耕助には「多聞修」という助手なのか御用聞きなのかがいるというので、出てくる本を読んでみよう。
「支那扇の女」として知られる毒殺容疑者がいた。八木子爵の妻の克子は、姑と義妹を毒殺しようとしたとして逮捕され、本人は無実を訴え続けたが審理中に死亡した。
代は代わり、八木子爵の子孫の朝井と、志那扇の克子の子孫の美奈子が結婚した。この家で新たな殺人が起こる。等々力警部と金田一耕助は捜査に乗り出し…。
「多聞修」出てこないなーと思ったら、最後にちょっと出てきた。なんでも「数犯の前科を持つ30歳前後の町のあんちゃん風の男で、以前殺人犯の容疑が掛けられた所を金田一耕助の推理により助 -
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純正医大付属病院・心臓外科医の平良先生は努力の人だ。
そして、患者に寄り添うということの本当の意味を知っている医師だ。
小説の中で「ひとつむぎの手」の意味がわかる。
そんな手を持つ医師と出会えたら
患者は幸せだろう…
小説の舞台、純正医大付属病院は
『祈りのカルテ』の舞台でもある。
なので
もちろん諏訪野良太も登場!
著者の知念実希人さんがインタビューで
『ひとつむぎの手』は
「ハッピーエンドでもバッドエンドでもない」
と、おっしゃっていたが…
『ひとつむぎの手』を読み終えて
これから進む道が
たとえ真っ直ぐな広い道でなくて
脇道の曲がりくねった細い道だったとしても
はるか遠くに小 -
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十二代将軍家慶の時代。旗本次男坊三男坊は江戸では食いっぱぐれ。風来坊の仙波阿古十郎(せんば あこじゅうろう)は、目鼻口は顔の上半分に固まって下半分は巨大な顎という異相の持ち主。しかし彼の前で「あご」なんて言おうもんなら斬り付けてくるもんだから、皆は面と向かっては「あ こ 十郎さん」と呼び、だが密かに「顎」と呼んでいる。
親戚の叔父さんっていうのは北町奉行所の取締役与力の森川庄兵衛。南町奉行所に比べたら地味だし実績も上がらん。この叔父さんは頑固一徹なんだが、顎十郎はひょうひょうと訪れてはサラッと事件解決して叔父さんからも小遣いせしめるちゃっかりっぷり。庄兵衛も「こやつ、案外目の付け所が良いぞ?」 -
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「けんぐぁい」ってケータイに関わること以外に想像できなくなっていた、
想像力をなくした現代人の自分に向けられた荒々しい衝撃作。
題名とサブタイトル数ページからは想像のつかない物語だった。
時代劇の中、主人公の女の子の数奇とも思える人生についてのお話。
それなのに、イマジナリーな空想のウニコーンのおかげで
重苦しい話がどこか御伽噺にも読めてくる。
少し話が変わるかもしれないが、
私は直木賞の受賞作を毎回読むようになって早6年。
毎回作品を読む度に喜怒哀楽に恵まれて、
その上で想像しきれないほどの文章の多彩さに驚くばかり。
今作もまた同じような気持ちになったけれど、
こんな気持ちにさせてくれ
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