【感想・ネタバレ】燃えよ剣のレビュー

司馬遼太郎の名作中の名作であり、言わずもがな新撰組、土方歳三関連本としての代表作です。激動の時代に剣一筋に生きた土方の生き様はいつ読んでも熱いものを感じますし、50年以上前に書かれたとは思えない面白さもすごい。歴史マンガ好きはもちろん、名作すぎて、と未読の方もぜひ読んでほしい作品です。

そして私のおすすめポイントは...。
土方歳三がどうしても俳優の山本耕史で脳内再生されてしまうのです。(顔もめちゃめちゃ似てます!)
小説を読んでいるときに、登場人物の顔を実在する俳優さんを思い浮かべながら読んでしまうことはないでしょうか?私にとっては『燃えよ剣』がまさにそれなのです。もちろん大河ドラマの影響です。

映像化されている作品に関わらずキャストを想像したりすることも、読書の楽しみの1つだと思います。この本のキャラはこの人を思い浮かべてしまう、みたいな作品がきっと1つはあるはず。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年02月12日

映画化に際してようやく読めた!
多摩時代の描写がたくさんだったり、土方目線の描写で話が進んでいくのが我得

0

Posted by ブクログ 2022年01月23日

年始にNHKで大河ドラマ「新選組!」の総集編を再放送していたのを見て懐かしくなり、関連する本を読みたくなってこちらにたどり着きました。大河ドラマでは近藤勇を主人公として描いていたのに比べ、この本では土方歳三の視点を通して新選組をまた違う捉え方ができました。京都での華々しい活躍から、時代の潮目が変わり...続きを読む新選組に追い風が吹きはじめ、やがては北方に追いやられながらも、最後まで命懸けで信念を貫いた土方の人生が生々しく描かれています。フィクションではありますがお雪さんとの関係も気になりながら読みました。

0
購入済み

映画をみた後でも読むべき

2021年10月21日

映画!おおしろかったです。でもこまかな人物像は本でないと伝わらないです。ぜひ読む事をお勧めします。司馬ワールド最高です。

#感動する #カッコいい

0

Posted by ブクログ 2021年10月18日

とても良かった。映画を観て、映画も良くて再度読んだ。
土方歳三は自分の信念や道を貫き通した人だと思った。周りに何と言われようとも自分を貫く姿はどこか羨ましく格好良い。
京都での華やかな活躍、池田屋事件などからだんだんと暗雲が立ち込め、近藤勇の断首、沖田総司の病死のシーンなどはとても悲しくなった。そん...続きを読むな中でも土方歳三は信念のために戦い続けた。すごいと思った。最後の最後まで武士として戦う姿があった。何がトシをここまで駆り立てたのか、信念だけでここまで戦えるものなのか。もともと戦いが好きだったのか。人の生き方とは。いろいろ考えさせられた。
また、映画で鳥羽伏見の戦いで人と人が殺し合っているシーンを観て、ここまでして何のために、人の命より大切にしたいものとは何か、とふと思った。
新撰組はアニメなどでもともと興味はあったが、司馬遼太郎さんの「燃えよ剣」を読んでさらに興味が湧いた。死んでもなお何百年も多くの人を魅了し語り継がれる新撰組、そして土方歳三、すごい。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月24日

土方歳三がひたすら格好良く描かれた小説なんだろうと思っていたら、良い意味で裏切られました。初っ端から女に走り(しかもなぜか高嶺の花狙い)、本気の喧嘩にお腹痛くなったり、遊んでるわりに本気のお付き合い苦手だったり、俳句のセンスが死んでたり。史実をもとに描いてるからもちろん完璧な人間ではないのだけれど、...続きを読むそれにしても後半の「だんなさまって呼んで…」は困ります。読んでるこっちが恥ずかしいじゃあないか。

主人公は土方歳三なのだけど(個人的に)いちばん良かったのは沖田総司で、沖田の人気は司馬遼が作ったんじゃないかと思うくらいのキャラクターでした。沖田が出てこないと、次の登場を探して頁を捲ってしまったり、沖田の文字を見るだけでちょっと心躍るようになってしまって。

いちばん笑ったのは
P188(あの頭のどんな場所を通ってこんなまずい句がうまれてくるのだろう)
…悪口やん。

P188「土方さんは可愛いなあ」
いや、可愛いのはお前だ沖田!

同志がどんどん変わっていく中、沖田だけは変わらない。飄々として やさしく くすくす笑っている。それでいて、強い。

P348「一番隊、私につづいて頂きます」

このセリフが格好良すぎてどうにもいけません。私も続きたい(重症)。
沖田はたぶん土方さんの本質みたいなところが分かっていて、全部ひっくるめて大好きだったんだろうな、と思いました。

周りに影響されてどんどん俗物っぽくなってしまう近藤に対して、"近藤勇という人としての価値"を見出し最大値まで引き上げようとする土方。武士を目指した同志とはいえ、理想の武士像は違う。袂を分かつシーンはぐっときてしまった。

土方の生き方は"理想を追う"そのもので、周囲がどうあれ信念が曲がらない。その癖、最新技術を取り入れるような柔軟性も持ち合わせている。非情なようでいて、鬼のような人間であったかといえば、根っこの部分はそうでもない。

いつか読んでみたいと思っていた「燃えよ剣」、表紙に惹かれて買いましたが、面白かったです!

0

Posted by ブクログ 2021年03月07日

沖田はいつも朗らかだがかっこいい。大阪から品川に向かう船の中で、吐く方が体力を使って辛いんですよっていうのに、でもここにいたいというのに胸がつまりました。新隊士の野村さんがよかった。新撰組の運命に胸がつまりました。

0

Posted by ブクログ 2021年01月31日

思春期に読みました。
土方歳三、新撰組ナンバー2のお話。

なんでこの人、こんな生き方したんだろう、でもなぜこんなにカッコ良いと感じるんだろう、とずっとわからないまま、憧れを抱いてきました。

そろそろ憧れから卒業かな、と思う今日この頃。昭和美学?からの脱却でしょうか。

0

Posted by ブクログ 2020年11月30日

コロナ禍ということもあって、電車ではなく私有車通勤なので本よ読む機会は大分減った中でやっと読み終えた。
面白い、面白いんだけどもそれよりも感動したって感じが先に来たね。
幕末の混乱時期、虐げられた世の中でこうも剣で戦うとは。
何故楽をしないんだろう、強い信念、執念みたいなものかね、少しでもこの本を思...続きを読むい出して自分に抵抗していこうと思った。
池田屋事件は坂本竜馬の内容が薄く、そこは同じ時代でも違う志の物語を作ったんだな。

0

Posted by ブクログ 2024年03月23日

初の時代小説(おそらく). 10日ほどかかった. 流れるように読めるところと、雲を掴むように理解が難しいところが点在しており時間がかなりかかってしまった. 著者(司馬さん)が途中で立ち入ったり、登場人物の最期を先に示していたり、現代小説ではなかなか見ないような描写が多々あり、不思議な気持ちになった....続きを読む 物語は最初は、向かうところ敵なし!という感じでグイグイいくのだが...後半は何をしても上手くいかないという感じで読むのが苦しい(その為に時間がかかってしまったのもかなりある)という感じだった. 司馬遼太郎記念館や雑誌を買うなどして愛着を持った状態で読めたことはかなり大きい(え?)し、初の時代小説に本作を選べたのはかなり良い(え?)ことだと思う... 古過ぎないし、記録が曖昧(恋愛描写などを無理なく修飾(創作)できるため)という点ではこの時代、小説に向いているなとも思った.

(最後の映画監督が書いている解説はかなり嫌いかもしれない)

0

Posted by ブクログ 2021年11月12日

半分行かないうちから倒幕派に追い風みたいな感じになってきて新撰組に分が悪い。
「歴史というものは変転していく。そのなかで、万世に易(かわ)らざるものは、その時代その時代に節義を守った男の名だ。」と近藤に語った信条を貫き通し散っていいく。最期のほうは涙涙ですね。

0

Posted by ブクログ 2021年10月30日

 新選組という無頼の組織を、鋼の掟と剣術の強さで以て、のし上がらせた男の手腕とその苛烈な生涯が書かれた作品。
 しかしながら、ただ苛烈なだけでなく、沖田やお雪との会話の中では人間味のある可愛いところが覗くので、土方歳三という男がどこまでも人間臭く魅力的に感じられる。幕末に、徹頭徹尾喧嘩屋として生きた...続きを読む男のロマンが感じられてとてもよかった。

0

Posted by ブクログ 2021年10月03日

映画化されるということで再読。
土方歳三の生涯。
京都へ行くまでは、クズ野郎!!
鳥羽伏見の戦い以降は、結末を知ってるだけにシンドイ。
お雪さんとのエピソードはほっこり。
岡田くんの演じる土方に期待! 

0

Posted by ブクログ 2021年09月25日

時代の流れに翻弄されず、自分の信念を貫き通した喧嘩師、新選組副長土方歳三。「喧嘩が自分の道」と、鬼と化しひたむきに生きる姿のイメージが強いが、羞恥癖があり、下手な俳句づくりに熱中するといった一面を持ち合わせており、すっかり魅了された。また戦いの連続で緊張感漂う中、愛嬌ある天真爛漫な沖田総司とのやりと...続きを読むりには、束の間の癒しを感じた。面白かった。

0

Posted by ブクログ 2021年06月24日

映画化ということで作られた「新装版」
土方歳三という人も、名前くらいしか知らなかったので読んでみました。

激動の時代と言ってしまえばそれだけですが、何が良くて何が悪いのか、今日正しかったのが、明日は悪になるというのは、辛い時代だと感じます。
そんな中で土方は、自分の生き方を貫いた人なのかなと、戦国...続きを読む時代に生まれていたら、すごい武将になったのではなかろうかと思いました。

映画を観るのが楽しみです。

0

Posted by ブクログ 2020年05月09日

最近では組織論としても引用される事の多い本作。その観点ももって読んでみたものの、圧倒的な時代感の違いをどう処理すべきか。。呆気なく人が殺められ生き残ったものが正当化される世界そのものが浮世離れしているのだから。
あまり妙な付加価値を求めずに、痛快時代劇としては、もちろん最高。


0

Posted by ブクログ 2023年01月01日

読みきれないかと思いましたが、読めました!
読み終わってから、また読み返したくなり、また最初から読みました。
竜馬がゆくを読んで、坂本龍馬が好きになり、新選組は苦手でした。
が、この本の土方さん、魅力的です。

0

「歴史・時代」ランキング