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ヘイトスラングを口にする父
テレビの報道番組に毒づき続ける父
右傾したYouTubeチャンネルを垂れ流す父
老いて右傾化した父と、子どもたちの分断
「現代の家族病」に融和の道はあるか?
ルポライターの長男が挑んだ、家族再生の道程!
<本書の内容>
社会的弱者に自己責任論をかざし、
嫌韓嫌中ワードを使うようになった父。
息子は言葉を失い、心を閉ざしてしまう。
父はいつから、なぜ、ネット右翼になってしまったのか?
父は本当にネット右翼だったのか?
そもそもネトウヨの定義とは何か? 保守とは何か?
対話の回復を拒んだまま、
末期がんの父を看取ってしまった息子は、苦悩し、煩悶する。
父と家族の間にできた分断は不可避だったのか?
解消は不可能なのか?
コミュニケーション不全に陥った親子に贈る、
失望と落胆、のち愛と希望の家族論!
Posted by ブクログ 2024年01月27日
同世代と話して、親族で書名のようなことをする人がいるような話も多くなり読んでみた。
内容としては、思ったよりも過激でなく、考えさせられる内容。想像と違う方向に行ったが、楽しめた。
親と子の関係だけでなく、価値観の違う他者とどう向き合って行くか、考えさせられた。同じ行為でも、自分と人の捉え方は違う...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月02日
便宜上、カテゴリ分けをしたが、実際は父と子の物語だと思う。
一定の時代の父と息子にありがちな互いに壁のあるような、胸襟を開いて話すことのない関係性。
その関係性を改善するための指南書でもあると思った。
父がネット右翼になってしまったと感じた著者は、父亡き後その言動を紐解いていく。
その過程が書かれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月28日
私の父はネット右翼ではないと思いますし、右翼ですらないと思いますが、
父と私の関係は近いものを感じます。
分断を解消したほうがよいのはその通りだとは思うんですけどね、
死んでるからそう言えるのであろうと思いますよ。
生きていると難しいです。
相手が生きているとあちらの思い込みも存在しているわけで、私...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月26日
ネット右翼になった父、とは本当は何者だったのか。言動の端々のフレーズや購読雑誌などで簡単にネトウヨ判定されてしまう昨今だが、父親という存在をそう簡単には割り切れない著者が家族や交友関係に聞き取りを重ねつつ自身の記憶を辿る事で、そのネトウヨ的言動の細部に渡る背景にとことんまで迫る様は、読者の胸を打つ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月14日
この本の端緒となった2019年のデイリー新潮の記事を当時読んだ。当時の著者と同じように、YouTubeでおかしくなる人おるなあとシンプルに捉えていたので、認識を更新できてよかった。
単語というか符牒というのか、仲間内に目配せするために使われる悪意と差別意識に満ちた言葉がネット空間には多く流通してい...続きを読む
昔は世界に対する幅広い興味を失わなかった父親が、その晩年にその発言がネット右翼であるかのように変貌してしまったことに苦い思いを抱いていた著者。父の亡き後に改めてその足跡を丁寧にたどり、家族のつながりを回復していく話。
Posted by ブクログ 2023年08月23日
強い思い込みから始まった父の像を、改めて検証していくプロセスが記載されている。
世代と年代を切り分けて考える、触れていると染まっているは異なる、などいくつか人間関係を考える上で大きなヒントになるキーワードがあった。
ここまで丁寧に掘り下げて検証するのはかなりしんどい作業だし、親が生きているうちにやる...続きを読む
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