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Posted by ブクログ
他の方も言われる通り、タイトルに反して、文体がカジュアルかつ、優しさに溢れたドタバタ夫婦エッセイだった。読む前は「暗いエッセイなのかもしれない」と覚悟して読み進めたが、期待に反して、優しい気持ちになれてとても良かった。
自分の家族にも「大人の発達障害」を抱えた者がおり、作者が病気になる前に、お妻様に抱いていたようなドロドロとした感情を、現在進行中で抱えたままだったが、
この本を読むことで、身の回りにいるお妻様のような方を、【先ずは理解しようとする】という《人生のコマンド》が自分の中にできた。
環境や時代、文化などの様々な要因が入り組んで障害だと判断されているだけだと気付かされた。家族にも勧めたいと思う。
Posted by ブクログ
この本は、
発達障害の人の事を理解できないand支援したい定型発達の人
発達障害の子供を持つ人
発達障害じゃないかと自己分析したい人
発達特性のありそうな精神病の家族がいる人
などにオススメ。
発達障害があると具体的にお互いどういったことに困るのか、がわかる。
私自身ADHDの診断済みでストラテラ服薬しているアラフォー女性で、立場的にはお妻様と同じなので、お妻様の気持ちもわかるし、家事を一人で取り仕切る主婦の立場からすると著者の気持ちもわかる。
だから、どちらの困り感も具体的によく書かれていて、わかるわかる!!の連発だった。
ちなみに私は成長と共に普通に溶け込む方に全力を注いだので、お妻様ほど家事ができない事はないが個性的さは消えてしまった。
小さい頃こうゆう行動をとった。大人になってからは行動的には隠しているので周りに発達障害だとバレないが、内面はそのままなので仕事や人間関係は長く続かない。
私の現在の一番の困り感は、発達特性を持つ子供がお妻様状態からくるものだが、
私は確かに著者やお義母様と同じ様な対応を子供にしていた。
悲しいが、発達障害があると成長は遅い。できるようになるまでとても時間がかかる。時間がかかりすぎてできるようになる前に、できるようになりたいというモチベーションが保てなくなる。
でも、私たちは本当はできるようになりたいと思っている。
そして時間はかかるけど、ある程度成長する。
前向きに自己理解、発達特性の子供の理解が進んだ本だった。
Posted by ブクログ
「脳コワさん」の本と一緒に読みました。
こちらはより私的な面に寄せて書かれていて、
コミックエッセイのような、ユーモアのある文章でとても読みやすく感じました。
前半は少し内容に重みがあり、病気を経て、後半からの考察がすごいなと感じました。
考察の1つに、奥様が理由があってのことでも、お母様から生活技術等を学ぶ機会を奪われることで、自己否定や無力感、生きづらさを抱えてきただろう苦しい経緯についてが、とても共感できました。
スキーマ療法の書籍で、できない自分にしかなれないこと、というような例があったような気がして、その事も思い出しました。
これからは、今は、ひとつずつ出来たことや、大丈夫だったこと、受け入れられたことを、上書きしていけたらいいなとあらためて感じています。
そんな時、自分の中の小さい子供は安心して笑っている。そんなイメージが浮かびました。
大まかに概要をまとめた本ではなくて、当事者の、病識の深い方の良い本があることが、どんなにありがたいか、感謝しています。
Posted by ブクログ
障害の当事者になってしまった元健常者が書いた、障害者として生きづらさを抱えてきた妻への行為を懺悔する本。でもじめじめした文ではなく、明るさに満ちていて読みやすい。
パートナーも私も、脳神経に関係する病を患っている。
最近症状が良くなって、やれることが増えた結果、お互いに「まだ患っている」という感覚が抜け落ちていたことに気づかされた。
パートナーのできないこと、私のできないことを、精神論や「できて当然、できないのは甘え」で片づけていた。
私もパートナーを責めていたし、逆も割とあったと思う。
「努力ではどうにもならないことがある」。
そのことを肝に銘じつつ、お互いを支えあい、より心地よい関係を築いていけたらなと思った。
Posted by ブクログ
障がい当事者同士のご夫婦の愛のストーリーであり、発達支援の超具体的事例集としても読める名著。社会を概念ではなく「参加するコミュニティ」と捉えた場合、そこでの障がいを小さくする無くすことは可能ではないか。そしてその取り組みの集合体こそが共生社会の実現になるのではないか。というメッセージには完全に同意する。なぜならぼくは障がい当事者と自分の間に障がいがない瞬間を何度だって経験してきているから。
会社を辞めフリーランスになる決意をする著者に向けた「どんだけ貧乏でも一緒にいれる時間があった方がいいから私は嬉しいよ」というセリフをはじめ、お妻様のあふれる愛と美しいパーソナリティに涙が止まりませんでした。
笑えるように面白く描かれてるんだけど感動が上回って涙でページが進まないシーンが多かったです。
Posted by ブクログ
貧困問題等のルポを何冊か読んだ鈴木大介さんの本です。
鈴木さんは脳梗塞由来の高次脳機能障害をもち、そのお妻様は大人の発達障害さんでした。そんな二人の出会いから今までの記録です。
発達障害、最近よく聞くようになりました。ですが、いまいちわからない。高次脳機能障害については全く知識がありませんでした。
お妻様は、いわば毒親育ち(その後お義母ちゃんもでてきます)で、リストカッターで、朝は全然起きてこなくて家事も全くしない…という方でした。
それにいら立つ作者との日々も描かれています。なるほどこれは、いらだつな。と最初は思っていたのですが、後半になり作者が高次脳機能障害をもってから気づくお妻様の今までのできない理由(発達障害由来)などを見ていくと「苛だってしまって申し訳ない。」と思うのです。
とっても共感したの作者が脳梗塞からの高次脳機能障害になってから、感情を抑えられないようになったところの描写と、病院の売店でお会計がうまくできずパニックになったところです。私もお会計といういつも何気なくしている行動が注意力、脳のワーキングメモリが落ちる体調不良の時はとても辛いものになるのです。混乱するし、冷や汗もかくしパニックにもなる。お会計だけではなく、純粋に数を数えられない状態にまでなることも私はあります。
その時のことをお妻様に話すとき「情緒の抑制が利かず、呂律回らない癖に早口で噛み噛みにどもりながら話す僕」と表現されてますが、まさしく!!体調の悪い時の私そのまま!!早口だし、どもるし、噛みまくります。
この辺を知ってからちょっとだけ高次脳機能障害を身近に感じました。
高次脳機能障害が少しずつ良くなっていっても「当事者意識」を忘れないでいたいという作者に「ありがてぇ。」と思いました。私も体調のいい時もあの何もできなかった時期を忘れないでいたいと思います。
作者が配偶者を「彼女様」「お妻様」と呼ぶのがかわいらしくて愛情あふれててとてもほっこりしました。
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