【感想・ネタバレ】パラソルでパラシュートのレビュー

あらすじ

第171回直木賞受賞作『ツミデミック』の著者、一穂ミチの描く感動の長編小説!
「できること、やりたいこと」何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。

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Posted by ブクログ

一穂ミチさんの作品を一度読んでみたいと思い、本屋さんで新刊発売となっていたので、初めて読んでみました。もう畏まらずに言うと、亨と美雨の関係良いですよね〜、亨と弓彦さんの関係も良いし、美雨と弓彦さんの関係も良い。シェアハウスメンバーと美雨との関係も良いし、要するに登場人物の皆んながとっても良いって事です。皆んな優しくて、誰も憎めないいい奴なんですって感じで、思いがけない所での出会いを描いた素敵な物語でした。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

コンサートで同じ歌を口ずさんでいたスタッフさんに、口パクで待ち合わせ場所伝えられる世界線に惹かれた。

30歳の壁みたいなものを、世間体を深く深く捉えて生きていかなくてもいい背中を押された気がした。

関西弁の軽やかな掛け合いも読んでて、気持ちがいい。

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2025年10月17日

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ネタバレ

私はすごく好きでした。
みんなの個性が立っててフクザツで最高。

夏子に想いを寄せる(?)弓彦
過去とはいえ、今もざわついちゃうくらいママハハのこと好きだったんだなあという享
文の端々で、享への思いが出ちゃってる美雨
周りになんといわれようが推し活して楽しくやってる浅田さんも良かった。あ、千冬ちゃんも。結婚して家建てたら美雨の部屋作るといってくれた千冬ちゃん可愛かった。

少し前のドラマ「コントが始まる」を思い出して、美雨は完全に有村架純でした。

「今は」恋愛に発展してないだけ、と私は踏んでます。
享はだいぶこじらせてて、ただ恋愛の仕方を忘れてるだけ。
美雨は好きを自覚しても享みたいな人にどうアプローチしていいかわかんないし、ほんと享待ち。
そんでいつか美雨が「やっと言ってくれた」となるとよいです。
、、、という妄想ができるところまでよいです。

この本の中で一回だけ享が「美雨」って呼んだのと(遺産相続の書類の時)、
バックハグこっくりさんしてたのがお気に入りシーンです。

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2025年09月09日

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ネタバレ

面白かったー!
恋愛に発展しないという点で賛否が分かれそうだとは思ったけど、私はこの2人の関係性が好きだった。継母が出てきた時に、雨ちゃんがハッキリヤキモチを妬いたりしたら冷めてしまってたと思う。2人の関係だけでなく、弓彦や郁子や周りの人との関係もすごくよかった。
セリフが多い小説は苦手だけど、テンポや勘がいいやりとりだったからとても気持ちよく読めた。
郁子さんは終始ヒコロヒーでした。笑

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

何でもない日常にきらめき出す瞬間が訪れたら希望になる。「安全ピン」と美雨の空気感がたまらなく好き。事故物件にぐるぐるさんが出てきたのに平然と暮らす人たちと美雨の溶け込み方がヤバすぎ!面白かった!

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2025年06月10日

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私が亨を好きになりそうになった作品だった。✨️
2人が近づくシーンはドキドキして集中して
読んだし笑、ストーリーも最後まで飽きない構成でした。
素敵。

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2025年05月16日

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パラソルでパラシュート って ??

関西各地のことば、地域ごとに微妙に違うのだろうけれど、適当にテレビで聞きかじったイントネーションで読む
美雨さんの、亨君と弓彦君の、その他大勢の軽さとしなやかさが良いなあ
三人の関係がどうなって行くのか
楽しみではあるけれど、仲良しのままでも良いな

彼らの会話を聞きながらふと思い出すのは
子供の頃や社会人になりたての頃
いろいろありましたねぇ ふふ

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2025年05月15日

Posted by ブクログ

作者買いしているので、あらすじもジャンルさえも知らずに購入。
読み始めてみると苦手な要素が多かったのですが、
これからも作者買いを続けて間違いは無さそうです。

これが『恋愛』ものならば苦手なジャンル。
しかも『お笑い』も馴染みなく、漫才もコントもみていられないタイプ。
そして主人公があまり好きにはなれなかった。
しかし、共感せずには要られない部分が多かったです。
掛け合いもテンポ良く、心地が良かった。
くっつくくっつかないという恋愛でないのも私には心掴まれるストーリーでした。

言葉にしなさい、かたちにしなさいという世界でそれを必要としない関係は羨ましい。
でも話してみないと分からない関係も捨てたもんじゃない訳で。
人と接したくなる、出会いたくなる作品でした。
魔法にかかりたくなります。

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2025年04月18日

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移動中から読みはじめて、あっというまだった。コントのネタも、安全ピンの使い方もツボにはまった。なんばグランド花月行きとなった。まあまあ、おもろかったで(笑)
で、はるさめスープお昼に食べてもたわ。
関西弁がなんとも心地よい。
亨と雨ちゃんの出会いが素敵でした。
同じ曲を口ずさむ、目が合う。
見つけてくれた見つけた関係。
時に流されちゃっていいんだとなんかほっこりした。
亨がなんともいいんだ(笑)
千冬ちゃんもいいんだ(笑)
雨ちゃん、幸せもんだ。
これドラマ化してくれんかな?
と、一穂さんてコントのネタも書いてるんかな?

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2025年11月26日

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ものすごい能力を持った人とか、ものすごく悪い人とか、特別な人物は一切出てこないのに面白いお話を書けるのって本当にすごいなぁと一穂ミチさんの本を読むといつも思う。
普通なら見過ごしてしまいそうな日常のちょっとした違和感とか、虚しさとか、そういったものを上手く言葉にして、人の心の弱い部分にそっと寄り添ってくれる感じ。
ものすごく良い人に見える人も悪いに見える人もほんとはそんなに違いがなくて、置かれてる環境の違いだけなのかも。
登場人物みんな愛くるしくて魅力的だった。

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2025年10月22日

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ネタバレ

一穂ミチさん初めて読みました!
一穂ミチさんの作品自体は気になるものが多くて積読がたくさんあって、ようやく1冊目…。
自分は何者になれるんだろう…って話なら見たことあるし、よくあるんだけどこの作品はその逆で流されるままに生きていたいけどその難しさを語られた作品だった。
普通でいたいし、なにも考えずに過ごしていたいというのは自分も願っているし、そうであったらいいなと思っている。けど普通って人それぞれ違うし、それがいい事でもあるけどその普通をみんな一緒にされると苦しい。結婚のところとかなんかすごいそれが普通だからみたいな反応された時にしんどかった。
亨と弓彦と美雨で3人で楽しく過ごして欲しいし、お好み焼き屋ぜひやって欲しい。
美雨と出会えたことを雨で例えるのすごく良かった。

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2025年10月18日

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ここにいていいよって
認めてくれる人や
自分次第って
見守ってくれる人がいると
自分らしくいられるのかもしれない。

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2025年09月24日

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『この人の目はわたしを値踏みしない。
何でもないわたしを、何でもない人間として、可も不可もなく見ている。』
この部分大好きです。
他人を評価しない人ってそうそう出会えない。

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2025年09月07日

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一穂ミチさん、同い年かつ同じ大阪出身で好きな作家さん。
今まで読んだ中で古い作品(たぶん)の短編集だけイマイチだったので、今作も古いのか新しいのか、合うか合わないかどうなんだろうとドキドキしながら読みましたが、、

好きー!!!!

すぐ夢中になりました。
それにしても大阪の人で芸人さんをテーマに書くて、すごい。よう書かはったなと今度はそのことにドキドキしながら読みました。

なんて言うか大変な世界なんわかってるし、素人が口出すな感も伝わってくるし(その割に実際は気軽に好き嫌いやおもろいおもんないも言うんやけど)、でもそのプレッシャーに勝るしっかりしたネタ(しかもベタじゃない)でさすが。
お笑い好きなのかなーと一穂さんにも更に興味が。

本題は芸人さんでなく、女性はいまだに年齢であれこれ言われることなど。
読者が安心さえすればいい終わり方でなかったのもよかった。
追記)
場所(南の方)とベタな関西弁は金属バットがモデルなんかなと思った。ビジュアルはちょっとちゃうけど笑

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2025年08月30日

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ネタバレ

普通の恋愛小説ではなくて、異質な設定であった。義母を愛する享、享が演じる夏子を愛する相方、その2名を見守る美雨。
愛にも色々な形がある。前向きになろうと思える小説だった。

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2025年07月06日

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個人的にお笑いはあまり見ないんだけど、本作の登場人物たちが交わす大阪弁のボケとツッコミのリズムはとても心地よく、すらすらと読めた。受付嬢の女性が売れないお笑い芸人に恋をするという、男性視点だとかなり「おいしい」状態であるにもかかわらず、安易にセックスに持っていかない展開はとても良かったと思う。
これまで周囲に流されて生きてきた主人公が、シェアハウスに引っ越したり、ハラスメントまがいの行動をとる社長に毒をぶつけたりするあたりの変化は読みどころのひとつだと思うけど、元々不思議ちゃんキャラのような人物なのと、心理描写がどこか第三者的な感じがして、読後の印象自体はやや弱め。主人公と同世代の女性読者だったらより共感できるかもと思った。

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2025年06月14日

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解約社員の30歳の美雨が出会ったのは、売れないお笑い芸人の享。お笑い芸人を目指す人たちが集うシェアハウスでの交流が始まる。

30歳。すっかり、そんな歳は過ぎ去りましたが、色々な意味で一つの切れ目と感じる。歳を取るって残酷だなと思う。
お笑いの世界も、華麗に見える一方で、夢破れて去ったいくものもいる

「頭で考えて用意した笑いって、結局、人格からにじみ出てくるもんには勝たれへんのよ」
大阪という街の人情や、シェアハウスで暮らす人たちの、ぶっきらぼうだけど、オチのある優しい言葉。

人生、何もしなければ、あっという間だけど、何かをしていても、あっという間です。

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2025年06月08日

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読みにくくなく、コミカルな部分も多く読みやくいい気持ちになる話でした!

他にもネバーランドくんやグルグルさんといったキャラや芸人の舞台上での駆け引きがあり、全く飽きない。「幸せなんか笑いのネタにならん.笑いに変えられることだけが個人の不幸に対する救いや」亨

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

気持ちのいい一冊だった
ドロドロしていたりハラハラさせられたり
そんなこととは一切無関係な 爽やかな一冊だった
登場人物がみんな暖かい
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
退屈な毎日が急に輝きだした
あなたが現れたあの日から…
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そんなフレーズを思い出した
まさにそんな一冊

読み進めていくうちに どういう結末で終わるのか 気になったりしたが最後の一行まで平和な一冊だった

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2025年05月05日

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ざっくり言うと人生話なんだけど、お笑い芸人を絡ませてくるのは初めて読んだかな。お笑いネタもしっかり描かれてるけど、ちゃんと面白くて驚く。作者とツボが同じかもしれない。芸人の実態がどこまで現実に沿ってるのかは判断つかないが、やたら解像度が高い気がしてくるのもすごい。みんな実在しそうだし、安全ピンをリアルで見たい。あまり浮き沈みも少なく粛々と時が流れてくる中、ほんの少しのことで涙ぐんでしまった。

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2025年04月29日

Posted by ブクログ

受付嬢の美雨がお笑い芸人たちがルームシェアする家に通って仲間になる。
そんな都合良くいかないだろ、とツッコミたくなる。
物語もそんなに大したことは起こらない。
でも、登場人物に芸人が多いので、いちいち会話がおもしろい。
同僚の千冬もツッコミ上手で、なんなら美雨自身も淡々とボケるので、わりと楽しい。
お笑いライブのネタもクスッと笑えた。
もっと美雨とクールな亨との恋愛要素を入れてくれたらキュンキュンしてよかったのになー。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

亨と雨ちゃんの出会いが良すぎて、最後までそのピークを越えられなかった。
個人的な好みだけど、2人の恋愛が見たかったな、、

芸人さんの会話なだけあって、無駄がなくテンポが良くて楽しかった。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

受付嬢は30だと終わりなんて今なら即効アウトだが、
なんとなく今もそんな風潮があるんだろうなと思うと主人公が感じる感情はリアルだと思った。
芸人同士のコミュニティに入っていく人生は予想もつかずそれはそれで面白そうな気もする。

美雨と亨の出会い方は口パクで伝わる出会い方があるのかとびっくり笑
亨と弓彦のコンビの関係性を美雨の視点で描いてあるが、コンビ間の独特な関係性なんだろうなと思って読んだ。
また、シェアハウスの姐さんとネバーくんのキャラクターは愛おしかった。

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2025年11月04日

Posted by ブクログ

大阪が舞台となっている。書き言葉の関西弁はエセを感じることが多いが、本書の関西弁は自然で読みやすい。
30歳で契約終了と宣告されている受付嬢の美雨。譲り受けた音楽ライブ中に売れないお笑い芸人の亨と出会う。シェアハウスに入居するまでがトントン拍子でおもしろかった。
どの登場人物も優しく魅力的だが、個人的にはネバーくんが1番好きかな。

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2025年10月25日

Posted by ブクログ

心地よい会話のテンポと人との距離感。
心揺さぶられるような何かは起きないけど、お互い刺激を受けて変わったり変わらなかったり、なんだかとても好きだった。

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2025年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハードカバー版を読んだので掌編未読なのでなんとも言えないけど、ふわふわした登場人物ばかりで全然入り込めなかった。
美人でピンボケな主人公にお笑い芸人イケメンと真面目系のトリオでドリカム状態。
恋愛全面に出してないからまあいいとしても、共感できたのは浅田さん。人間味溢れて地に足つけて生きてる感じがいい
30歳はまだまだこれから。夢見てもふわついてもまだやっていける。彼らのその後を見てみたい気はする。

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2025年07月28日

Posted by ブクログ

恋愛小説かと思ってたらそんなことなく。ジャンル分けが難しい。

主人公の美雨からは熱量が感じられない、つかみどころがない。でも一種のブレなさや強さがあるように見える。
ひょんなこと?から亨や他の芸人たちと出会い、良い方向性かはわからないけど、確実に変わっていく。
世間一般的なお小言を言いたくなってしまうが、本人が現状に満足しているなら口を出すべきではないのだろうな。

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2025年06月09日

Posted by ブクログ

主人公がアラサーの受付嬢。
特に趣味などもなく平穏無事に過ごせればいいという感じの主人公だが、音樂ライブで芸人と出会い、一緒に過ごしていくうちに考えや主張も少しずつ変わっていく。という感じの話だった。
結果的にはなんとも言えない、評価に困るという印象。
面白くない訳ではないけど、手放しで褒めるという訳にもいかない。
舞台が大阪ということでイメージはしやすかった。
☆3.5

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

久々の一穂ミチさん。受付嬢が芸人と出会ってルームシェア、という不思議なあらすじ。


導入から突拍子もない始まり方で、主人公大丈夫な人なの?、この小説どこに向かっていくんだろう?と思いながら読んでいました。

読み終わってもジャンルはこれ!と言い切るのは難しく、独特の雰囲気の小説だったけど、登場人物それぞれがちゃんと気持ちに決着をつけていて読後感は清々しくて良かったです。
「概念に縛られない生き方」というのが1つのテーマで、自分はそこに縛られてしまっているからこそ不思議に感じてしまったのかもね。

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2025年04月19日

Posted by ブクログ

何の目標も欲もなく、流されるまま生きている、つかみどころのないアラサー女子が、お笑い芸人との出会いを通して自分の居場所を見つける。意外な事が起きるわけではない。一穂さんにしては刺激の少ない展開だけれど、締め方は悪くない。繊細な心情表現はお手の物、舞台となる大阪の街の情景描写も巧みで、とても印象に残った。

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2025年04月21日

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