あらすじ
第171回直木賞受賞作『ツミデミック』の著者、一穂ミチの描く感動の長編小説!
「できること、やりたいこと」何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。
感情タグBEST3
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凄く好きだなと思えた作品だった
雨ちゃんのキャラはいいなぁと思ったが、夏子さんのキャラも興味深かった
芸人さん達の世界も、少しだけ知ることができた気がして、没入して読むことができた
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一穂さんの本を初めて読んだ。
めっちゃおもろかった。
普通にお笑いのネタが面白くてびっくりした。
やはり大阪の方なんだろうか?
小説にお笑いネタを書けるってすごいなと素直に思った。
美雨ちゃんの独特な感性がすごく好きだった。
あと心でいうツッコミがすごい面白いし好きだった。
そして、キズパワーパッドの下のもやし!!!笑
どーゆー発想!!w
それができるのが強すぎて尊敬したw
静かに話を聞いて鶴を折る先輩も強いけど美雨ちゃんめっちゃ強い!!
そう、美雨ちゃんは強い。すごく強い。
あと、冷静な分析がすごい。
関西弁で怒るとこめっちゃ良かったな。
亨や弓彦くんいくこさん葉月ちゃん、その他の面々みんなみんな良かったなぁ。
みんななんかすごくあったかくて、ぐるぐるさんさえも!わたしもここで暮らしてみたい。
そっか、だからこの人はこうなのか、というのが色々と心に染み渡って、なんかすごい好きで楽しいお話だったなぁ。
すごくすきでした!!
次の日に、なんか印象に残る男の人がわたしの中にいたなぁ、あれ誰だっけ?と思ったら現実にそんな男は存在してなくて、亨だ!と思った。
亨は普通にめっちゃダメんずと思うけど、めっちゃ魅力的な人だなぁ、とも思う。
美雨ちゃんと亨はこの先もずっと一緒にいて、弓彦くんも、うっざ!と言いながら美雨ちゃんがそばにいることを受け入れてるんだろうなぁ。
亨を亭って書いた美雨ちゃんウケる。すきや!(この言い方が関西弁なのかは不明)
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個人的に今のところ一穂さんの作品で一番好きかもしれません。テンポの良さとしょうもないけど大事にしたいあたたかさが混在していて。寒い時期に読むとコタツに入っているような気持ちになりました。最高です。ありがとうございます。
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一穂ミチさんの作品を一度読んでみたいと思い、本屋さんで新刊発売となっていたので、初めて読んでみました。もう畏まらずに言うと、亨と美雨の関係良いですよね〜、亨と弓彦さんの関係も良いし、美雨と弓彦さんの関係も良い。シェアハウスメンバーと美雨との関係も良いし、要するに登場人物の皆んながとっても良いって事です。皆んな優しくて、誰も憎めないいい奴なんですって感じで、思いがけない所での出会いを描いた素敵な物語でした。
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コンサートで同じ歌を口ずさんでいたスタッフさんに、口パクで待ち合わせ場所伝えられる世界線に惹かれた。
30歳の壁みたいなものを、世間体を深く深く捉えて生きていかなくてもいい背中を押された気がした。
関西弁の軽やかな掛け合いも読んでて、気持ちがいい。
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私はすごく好きでした。
みんなの個性が立っててフクザツで最高。
夏子に想いを寄せる(?)弓彦
過去とはいえ、今もざわついちゃうくらいママハハのこと好きだったんだなあという享
文の端々で、享への思いが出ちゃってる美雨
周りになんといわれようが推し活して楽しくやってる浅田さんも良かった。あ、千冬ちゃんも。結婚して家建てたら美雨の部屋作るといってくれた千冬ちゃん可愛かった。
少し前のドラマ「コントが始まる」を思い出して、美雨は完全に有村架純でした。
「今は」恋愛に発展してないだけ、と私は踏んでます。
享はだいぶこじらせてて、ただ恋愛の仕方を忘れてるだけ。
美雨は好きを自覚しても享みたいな人にどうアプローチしていいかわかんないし、ほんと享待ち。
そんでいつか美雨が「やっと言ってくれた」となるとよいです。
、、、という妄想ができるところまでよいです。
この本の中で一回だけ享が「美雨」って呼んだのと(遺産相続の書類の時)、
バックハグこっくりさんしてたのがお気に入りシーンです。
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面白かったー!
恋愛に発展しないという点で賛否が分かれそうだとは思ったけど、私はこの2人の関係性が好きだった。継母が出てきた時に、雨ちゃんがハッキリヤキモチを妬いたりしたら冷めてしまってたと思う。2人の関係だけでなく、弓彦や郁子や周りの人との関係もすごくよかった。
セリフが多い小説は苦手だけど、テンポや勘がいいやりとりだったからとても気持ちよく読めた。
郁子さんは終始ヒコロヒーでした。笑
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29歳契約社員の受付嬢
その会社では30歳=退職という通例
世間では行き遅れで,将来性なし。
様々な世間からのレッテルを貼られた女性「柳生美雨」
世間の常識から逸脱した芸人という職業の「矢沢亨」との出会い。世間から逸脱したような2人が醸しだす、ちょっと奇妙な恋愛小説。
恋愛のコテコテのシーンはないが、
2人の変わった距離感とテンポの良い会話シーンが見どころ。
「足してみて変わらないから」「足す意味」のツッコミは吹いた。
Posted by ブクログ
こちらの本も大阪が舞台。
とても身近に感じられ、想像すらできてしまう。
芸人さんの話は、興味深いところがあるので、すいすい読めてしまう。
この第三者的な存在から見る芸人さんの思い。
立場的にあり得ないような気がするが、あり得るかも?って考えると楽しい。
恋愛なのか、友情なのか、微妙な関わり方が良かった。
Posted by ブクログ
夏子のモデルの女性の例のようにやはり現代社会で女性が置かれている立場が大前提にあるのだろう。ただし、推し活に生きがいを見出す先輩の受付嬢やしたたかに婚活をする後輩の姿からそこを掘り下げているわけではないことはわかる。
そして、流されるままに生きていた女性の成長の物語と云えるのだろうが、最終的に目指す先が「成功」や「安定」ではないことは確かである。
大きな事件や出来事が起こる訳では無いが、芸人の生き様であったり、会話の妙に最後まで楽しく読まされた。
崖っぷち(29歳の女性という立場)からパラソルで、でも「笑い」というパラシュートを付けてというタイトルの意味にも納得。
それにしても、あの会長への「もやし」の返しには声を上げて笑った。
Posted by ブクログ
移動中から読みはじめて、あっというまだった。コントのネタも、安全ピンの使い方もツボにはまった。なんばグランド花月行きとなった。まあまあ、おもろかったで(笑)
で、はるさめスープお昼に食べてもたわ。
関西弁がなんとも心地よい。
亨と雨ちゃんの出会いが素敵でした。
同じ曲を口ずさむ、目が合う。
見つけてくれた見つけた関係。
時に流されちゃっていいんだとなんかほっこりした。
亨がなんともいいんだ(笑)
千冬ちゃんもいいんだ(笑)
雨ちゃん、幸せもんだ。
これドラマ化してくれんかな?
と、一穂さんてコントのネタも書いてるんかな?
Posted by ブクログ
ものすごい能力を持った人とか、ものすごく悪い人とか、特別な人物は一切出てこないのに面白いお話を書けるのって本当にすごいなぁと一穂ミチさんの本を読むといつも思う。
普通なら見過ごしてしまいそうな日常のちょっとした違和感とか、虚しさとか、そういったものを上手く言葉にして、人の心の弱い部分にそっと寄り添ってくれる感じ。
ものすごく良い人に見える人も悪いに見える人もほんとはそんなに違いがなくて、置かれてる環境の違いだけなのかも。
登場人物みんな愛くるしくて魅力的だった。
Posted by ブクログ
一穂ミチさん初めて読みました!
一穂ミチさんの作品自体は気になるものが多くて積読がたくさんあって、ようやく1冊目…。
自分は何者になれるんだろう…って話なら見たことあるし、よくあるんだけどこの作品はその逆で流されるままに生きていたいけどその難しさを語られた作品だった。
普通でいたいし、なにも考えずに過ごしていたいというのは自分も願っているし、そうであったらいいなと思っている。けど普通って人それぞれ違うし、それがいい事でもあるけどその普通をみんな一緒にされると苦しい。結婚のところとかなんかすごいそれが普通だからみたいな反応された時にしんどかった。
亨と弓彦と美雨で3人で楽しく過ごして欲しいし、お好み焼き屋ぜひやって欲しい。
美雨と出会えたことを雨で例えるのすごく良かった。
Posted by ブクログ
『この人の目はわたしを値踏みしない。
何でもないわたしを、何でもない人間として、可も不可もなく見ている。』
この部分大好きです。
他人を評価しない人ってそうそう出会えない。
Posted by ブクログ
一穂ミチさん、同い年かつ同じ大阪出身で好きな作家さん。
今まで読んだ中で古い作品(たぶん)の短編集だけイマイチだったので、今作も古いのか新しいのか、合うか合わないかどうなんだろうとドキドキしながら読みましたが、、
好きー!!!!
すぐ夢中になりました。
それにしても大阪の人で芸人さんをテーマに書くて、すごい。よう書かはったなと今度はそのことにドキドキしながら読みました。
なんて言うか大変な世界なんわかってるし、素人が口出すな感も伝わってくるし(その割に実際は気軽に好き嫌いやおもろいおもんないも言うんやけど)、でもそのプレッシャーに勝るしっかりしたネタ(しかもベタじゃない)でさすが。
お笑い好きなのかなーと一穂さんにも更に興味が。
本題は芸人さんでなく、女性はいまだに年齢であれこれ言われることなど。
読者が安心さえすればいい終わり方でなかったのもよかった。
追記)
場所(南の方)とベタな関西弁は金属バットがモデルなんかなと思った。ビジュアルはちょっとちゃうけど笑
Posted by ブクログ
普通の恋愛小説ではなくて、異質な設定であった。義母を愛する享、享が演じる夏子を愛する相方、その2名を見守る美雨。
愛にも色々な形がある。前向きになろうと思える小説だった。
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美雨は29歳の受付嬢。売れないお笑い芸人の亨とバンドのライブで出会ったことをきっかけに、芸人仲間のシェアハウスに出入りするようになる。あっさりしていて自分を必要以上に出さないけれど、何となく人に寄り添い安らぎを与える美雨は、不思議な魅力がある。恋愛物語でもなく、大きな事件が起きるわけでもなく、それでいてふわっとして心地いいそんな物語だった。
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ちょうど主人公が自分と同じ年齢だったので、本屋でなんとなく手にとって作品。彼女の年齢を越してしまう前に、読んでしまおうと思って読み始めた。
ジャンルとしては恋愛小説。
けども、ガッツリ恋愛という感じじゃないから、恋愛小説が苦手な自分にはすごく読みやすかった。
まず、登場人物たちの会話が面白い。お笑い芸人が登場人物というのもあるが、シンプルにこの作家の会話劇が上手なのだろう。
ガハハと笑うような「おかしさ」というよりは、「洒落がきいている」ような表現が適切か。とにかく、会話が魅力的なので、スルスルと読めてしまう。
物語の流れとしても悪くはなかったが、自分が秀逸だなと思ったのは、比喩表現のたくみさ。作中の色んな場面で登場したものが、その後の登場人物たちの心情の比喩として表現される。小説としては基本的な技法と言われればそうなのだけども、それをわかりやすく、かつオシャレに届けて書いてくれたのが良かった。どういう意味があるのだろうと、色々と解釈するのが楽しい。良い小説の読み方ができたと思う。
ふとした時に、読み返すとまた違った感想を感じられそうだ。
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あっさり終わったかな。なつこのことあたりが面白かった。本の説明はしづらい。なんとも言い難いもやもやした感じなんだけど、不思議と温かい気持ちになる
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好きだったわけでもないバンドのライブで
なんとな〜く目が合い知り合い
でもどうしても気になった人
これはもう一目惚れの域では…
かといって
デレデレっと好きになっていく描写などなく
もしやこのまま好きにならないのでは?
という幻想をいだいたくらい
そのままシェアハウスに住むことになったり
楽屋にもするりと入れたり
これは下手したら炎上案件…
お笑いのみんなの空気感がとてもよかっただけに
好きな人が義母になる設定が
ちょっと残念だったな〜
女装したり女性役する芸人さん多いけど
そんなだったらちょっといややな〜
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また不思議ちゃんのハナシかー
と思ったけれど、不思議ちゃんを上回るキャラがいろいろ出てきて面白かった。
全体的にほんわかした内容。
主人公の内面的変化を味わう作品かなぁ。
Posted by ブクログ
多くの 本が標準語の中で
関西弁のセリフの掛け合いが心地よかった
お笑いに滅茶苦茶好きなわけじゃないが
20代後半の 子供ではない でも 世帯を持った責任もない ぐらいの青春ものとしてちょうど良かった
恋仲にならないのも良い
Posted by ブクログ
受付嬢の美雨がお笑い芸人たちがルームシェアする家に通って仲間になる。
そんな都合良くいかないだろ、とツッコミたくなる。
物語もそんなに大したことは起こらない。
でも、登場人物に芸人が多いので、いちいち会話がおもしろい。
同僚の千冬もツッコミ上手で、なんなら美雨自身も淡々とボケるので、わりと楽しい。
お笑いライブのネタもクスッと笑えた。
もっと美雨とクールな亨との恋愛要素を入れてくれたらキュンキュンしてよかったのになー。
Posted by ブクログ
亨と雨ちゃんの出会いが良すぎて、最後までそのピークを越えられなかった。
個人的な好みだけど、2人の恋愛が見たかったな、、
芸人さんの会話なだけあって、無駄がなくテンポが良くて楽しかった。
Posted by ブクログ
受付嬢は30だと終わりなんて今なら即効アウトだが、
なんとなく今もそんな風潮があるんだろうなと思うと主人公が感じる感情はリアルだと思った。
芸人同士のコミュニティに入っていく人生は予想もつかずそれはそれで面白そうな気もする。
美雨と亨の出会い方は口パクで伝わる出会い方があるのかとびっくり笑
亨と弓彦のコンビの関係性を美雨の視点で描いてあるが、コンビ間の独特な関係性なんだろうなと思って読んだ。
また、シェアハウスの姐さんとネバーくんのキャラクターは愛おしかった。
Posted by ブクログ
大阪が舞台となっている。書き言葉の関西弁はエセを感じることが多いが、本書の関西弁は自然で読みやすい。
30歳で契約終了と宣告されている受付嬢の美雨。譲り受けた音楽ライブ中に売れないお笑い芸人の亨と出会う。シェアハウスに入居するまでがトントン拍子でおもしろかった。
どの登場人物も優しく魅力的だが、個人的にはネバーくんが1番好きかな。
Posted by ブクログ
心地よい会話のテンポと人との距離感。
心揺さぶられるような何かは起きないけど、お互い刺激を受けて変わったり変わらなかったり、なんだかとても好きだった。