【感想・ネタバレ】パラソルでパラシュートのレビュー

あらすじ

第171回直木賞受賞作『ツミデミック』の著者、一穂ミチの描く感動の長編小説!
「できること、やりたいこと」何もない――。大阪の一流企業の受付で契約社員として働く柳生美雨は、29歳になると同時に「退職まであと1年」のタイムリミットを迎えた。その記念すべき誕生日、雨の夜に出会ったのは売れないお笑い芸人の矢沢亨。掴みどころのない亨、その相方の弓彦、そして仲間の芸人たちとの交流を通して、退屈だった美雨の人生は、雨上がりの世界のように輝きはじめる。美雨と亨と弓彦の3人は、変てこな恋と友情を育てながら季節は巡り、やがてひとつの嵐が訪れ……。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私はすごく好きでした。
みんなの個性が立っててフクザツで最高。

夏子に想いを寄せる(?)弓彦
過去とはいえ、今もざわついちゃうくらいママハハのこと好きだったんだなあという享
文の端々で、享への思いが出ちゃってる美雨
周りになんといわれようが推し活して楽しくやってる浅田さんも良かった。あ、千冬ちゃんも。結婚して家建てたら美雨の部屋作るといってくれた千冬ちゃん可愛かった。

少し前のドラマ「コントが始まる」を思い出して、美雨は完全に有村架純でした。

「今は」恋愛に発展してないだけ、と私は踏んでます。
享はだいぶこじらせてて、ただ恋愛の仕方を忘れてるだけ。
美雨は好きを自覚しても享みたいな人にどうアプローチしていいかわかんないし、ほんと享待ち。
そんでいつか美雨が「やっと言ってくれた」となるとよいです。
、、、という妄想ができるところまでよいです。

この本の中で一回だけ享が「美雨」って呼んだのと(遺産相続の書類の時)、
バックハグこっくりさんしてたのがお気に入りシーンです。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かったー!
恋愛に発展しないという点で賛否が分かれそうだとは思ったけど、私はこの2人の関係性が好きだった。継母が出てきた時に、雨ちゃんがハッキリヤキモチを妬いたりしたら冷めてしまってたと思う。2人の関係だけでなく、弓彦や郁子や周りの人との関係もすごくよかった。
セリフが多い小説は苦手だけど、テンポや勘がいいやりとりだったからとても気持ちよく読めた。
郁子さんは終始ヒコロヒーでした。笑

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2025年08月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一穂ミチさん初めて読みました!
一穂ミチさんの作品自体は気になるものが多くて積読がたくさんあって、ようやく1冊目…。
自分は何者になれるんだろう…って話なら見たことあるし、よくあるんだけどこの作品はその逆で流されるままに生きていたいけどその難しさを語られた作品だった。
普通でいたいし、なにも考えずに過ごしていたいというのは自分も願っているし、そうであったらいいなと思っている。けど普通って人それぞれ違うし、それがいい事でもあるけどその普通をみんな一緒にされると苦しい。結婚のところとかなんかすごいそれが普通だからみたいな反応された時にしんどかった。
亨と弓彦と美雨で3人で楽しく過ごして欲しいし、お好み焼き屋ぜひやって欲しい。
美雨と出会えたことを雨で例えるのすごく良かった。

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通の恋愛小説ではなくて、異質な設定であった。義母を愛する享、享が演じる夏子を愛する相方、その2名を見守る美雨。
愛にも色々な形がある。前向きになろうと思える小説だった。

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2025年07月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハードカバー版を読んだので掌編未読なのでなんとも言えないけど、ふわふわした登場人物ばかりで全然入り込めなかった。
美人でピンボケな主人公にお笑い芸人イケメンと真面目系のトリオでドリカム状態。
恋愛全面に出してないからまあいいとしても、共感できたのは浅田さん。人間味溢れて地に足つけて生きてる感じがいい
30歳はまだまだこれから。夢見てもふわついてもまだやっていける。彼らのその後を見てみたい気はする。

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2025年07月28日

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