ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉

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    迷路館同様、違和感のある記述はある程度拾って真相を推測できても、完全な推理はできないくらいの深度で楽しく読めている。潜ませ方の塩梅が個人的に丁度よい。
    全部同じ変人建築家の設計だよ!って設定にすることで、秘密の抜け穴なんて禁じ手っぽいものが許されてるというかほぼ前提になってるのが面白い。過去と現在を行き来するギミックが十全に生かされてているのもよい。館の主人についてはわりと自業自得感あるんだけど家政婦さんとてもかわいそう。

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    2026年03月11日
  • 黒き荒野の果て

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    作品全て読みましたが、テイストがそれぞれ異なりどれも濃い!熱量が素晴らしくて引き込まれます。これまで見てきた数多くの走り屋映画のシーンが思い起こされるボーレガードの走りっぷり、冒頭のレース場面から釘付けです。とんでもないやつと組んだおかげで酷いことになっていく展開、そこで放たれるボーレガードの言葉には重みすら感じられます。結末では家族ともども幸せになって欲しい、と願っていました。とんでもないパワーのアメリカンマッスル車、エンジンにニトロとかまるで映画の世界。ホンダの車はそりゃ「車のようなもの」になるよね。

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    2026年03月11日
  • 家族シアター

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    煩わしく感じることもたくさんあるけど大事に思える家族の中で起こるちょっとしたごたごたがテーマの短編集。登場人物の誰かに自分が重なってほろっと泣けてしまうお話しだった。

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    2026年03月11日
  • 三月は深き紅の淵を

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    後世に語り継がれる、本当に面白い至高の一冊と言われて、どんな本が思い浮かぶでしょうか。

    まだこの本を読んでいないあなた。幸運です。もしかしたらそんな本が見つかるかもしれません。見つからないかもしれませんが。

    人に紹介するならきっとこんな言葉になるのだろうか。読んだ後でないと味わえない不思議な感覚に陥るお話でした。

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    2026年03月11日
  • 宙わたる教室

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    ドラマがとても面白かったので、原作を読むのを躊躇していた。本と映像とを比べて、あっちの方が良かった、悪かった、みたいなことを考えてしまったら勿体ないきがしていたから。しかし、文庫になって初めの方を少し読んで、やめられなくなったので買ってしまった。で、一気に読んだ。ドラマとおんなじ雰囲気だった。登場人物のほぼ全員がピッタリすぎてドラマを作った人たちの本気を感じた。相澤さんだけ、ドラマ側がスマートになってて笑った。

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    2026年03月11日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    たまたまお勧め一覧で挙がった本をネット購入して読んだら、動物言語学をここまでわかりやすく面白く書いた本に感動しました。著者のユーモアもたっぷりで、思わずクスッと笑えてしまう、そんなエッセイ風の語り口です。普段なかなか鳥の鳴き声を注意して聴くことがないので、世界を広げてくれる素晴らしいきっかけになりました。

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    2026年03月10日
  • 草の竪琴

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    春樹さん、これは 好きすぎました!

    カポーティ+春樹さん+山本容子さん= 私たちの大好物 ノスタルジックでイノセントな世界・・

    母を失って、父が病んでしまってたぶん、育児放棄…されたコリンは
    11歳の時に父の従姉妹、
    ヴェリーナとドリーのタルボ姉妹のところに預けられた。

    妹のヴェリーナは言わば南部の田舎町の実業家
    姉のドリーはあまりにも純粋無垢がゆえに、町の人たちからは知恵遅れのように思われている。

    コリンはドリーにまるで恋してるかのように惹かれている。(彼女は多分60歳くらい)ドリーの唯一分かり合える友だちのキャサリンは、両親の時代に雇われた黒人の子どもで、ずっとドリーたちと暮らして

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    2026年03月10日
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)

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    短編であり、珍しいストーリーではないのに、チープな印象もなく、行間や終わり方に含みがあり読む人の想像に委ねられる部分のある複雑な仕立てになっている。さすが原田マハさん、、。
    美術に対する向き合い方、それぞれの人生との関わり方が描かれており、特に群青のツアーコンダクターのお話には引き込まれてしまい、わたしもこんな企画があったら参加したいなぁと思った。

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    2026年03月10日
  • 鉄の時代

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    ネタバレ

    はじめて読んだ クッツェーの文章は、
    解説にくぼたのぞみさんが、「アリュージョン(暗示)とことばの連載」と書いているように とてつもなく知的で美しく、詩的にも感じられるところもあり、読むのはすてきなことでした。

    南アフリカ、ケープタウンに住む白人の元大学教授の女性(ミセス・カレン)が アメリカに住む一人娘に宛てて書く手紙、書簡体で描かれています。

    手紙は、家の通路で浮浪者が眠っているのを見つけてしまったことから始まる。その日は医師から末期の癌であることを知らされた日だった。
    この浮浪者の男ファーカイルと彼の犬は ミセス・カレンと深く関わってゆくことになる。

    カレンの家には黒人の家政婦フロ

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    2026年03月10日
  • YABUNONAKAーヤブノナカー

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    金原さん、初めて読んだけど読みやすさとワードセンスがすご!かつ深みもあってかなり面白かった。
    現代版藪の中だから、それぞれの視点どれも「たしかにな…そう思うよな」ってなるのは想定できていても、最低なやつにまで感情移入できてしまう見事な描き方。
    めちゃくちゃ長いのに、どの言い分も興味深すぎてずっと飽きずに一気読みした。

    そして、現実世界で私たちが目にするニュースやSNS内容は、この分厚い本で言えばたった一行かそれ以下の情報でしかないんだよなと。

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    2026年03月10日
  • 光のとこにいてね

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    読む人の心にじんわりと残る作品だった。
    とにかく風景描写がうますぎて、読みながらその時の情景や主人公たちの表情が目に浮かぶ。団地の階段下の描写とか、匂いまで連想させる。すごい。

    互いがなくてはならない存在で。ただ一緒にいたいだけなのに、それが叶わない。誰かを傷つけなければ、失わなければ、叶わない運命。
    2人の運命はこれからどうなっていくのか。

    読み終わった後でも、ゆずとかのんが心の中にいる。

    読んで良かった作品でした。

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    2026年03月10日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    ネタバレ

    ・めちゃくちゃ面白かった
    ・人は誰しもいい面悪い面など色んな面を持っていて、一つの側面だけでその人のことは語ることの愚かさを突きつけるような作品だった。
    ・それぞれの登場人物に対して、読み進める度に印象が180度かわりまくるところが秀逸。
    ・ミステリとしても、犯人が誰か考えながら読むのが面白かった
    ・伏線がめっちゃあって読み返すと楽しい
    ・結局、久賀は就活というシステムに対する怒りによって事件を起こすわけだけど、久賀自身も、仲間の悪く見える一面だけを切り取って、その人のことをクズだと断定していて、一面だけ見て中身を全然理解できてないのはお前もじゃんっていうブーメランが刺さってたのは愚かな犯人だ

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    2026年03月10日
  • 昭和16年夏の敗戦 新版

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    なかなかショッキングなことだ、アメリカとの大戦を始めるよりも前にすでに、日本政府は日本必敗の結末を予想していたと知るのは。

    アメリカとの開戦の狼煙になった真珠湾攻撃が昭和16年の12月なのだが、昭和16年の夏には、総力戦研究所という日本政府機関がすでに開戦の結末を予測していたらしい。軍事力ではなく、国力比較によるシミュレーションからかなり正確に日本がたどる道を予測し、政府に報告していた。にもかかわらず、日本は戦争に突き進んだ。

    総力戦研究所のことを初めて知ったのは、小川哲の直木賞受賞作、地図と拳を読んだときだ。作品中に、満州に設立される架空の研究所があるのだが、それが総力戦研究所をモデルに

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    2026年03月10日
  • ナイルパーチの女子会

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    あまりにリアルな女の友情を描いた作品。
    自分だけの悩みじゃなかったのかと安心すると同時に、不器用さゆえの救われなさと僅かな希望に光を見出したり、、
    色々な感情が溢れてきました。

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    2026年03月10日
  • カケラ

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    久しぶりの湊かなえさん
    最後の最後までドキドキさせてくれる
    勘違いとかすれ違いとか、同じことが起きてても人によって見方も感じ方もこんなに変わることがあるっていつも驚かされる

    読むの2回目だけどすっかり中身を忘れて新鮮に読めた。最高です

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    2026年03月10日
  • 夜に駆ける YOASOBI小説集

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    YOASOBIのきっかけを。
    小説×音楽の世界へ踏み出した。
    そこにあったのは目と耳と文字で楽しむ芸術。
    夜遊びしてる場合じゃない。
    ようこそこちら側の世界へ。

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    2026年03月10日
  • 落日

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    圧倒的な文章力!!!面白い!!!
    忙しくて2週間くらいかけてしまった、、にも関わらず話を覚えてられる作品てあんまないよね

    各登場人物の人物像や感情、どんな表情していそうかまで鮮明に目に浮かぶ

    両主人公のオムニバス形式で情報が相互に入り混じり、シナプスがつながっていく感じ、お姉ちゃん、R、猫、、、

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    2026年03月10日
  • 白夜行

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    ネタバレ

    傑作だった。

    読む人によっては小説の余白に色々な解釈が生まれるのだろう。特に雪穂と亮司の関係については様々な捉え方があるようだ。
    人によっては雪穂は亮司を駒にした悪女でそれほどまでに壊れていたと捉える人もいたが、私としては相思相愛以上の関係があったと感じた。
    亮司は高校に上がると売春を始めさらに成長するとクレカ偽造、ゲームパクリなどをするようになる。
    金に執着するようになったのはやはり典子との会話にあったように金を払えば望みが叶うと学習してしまったからなのだろうか。憎しみと愛と叶わない願いでごちゃ混ぜになった感情の落とし所は金だった、そんなふうに感じた。
    それでも稀に見せる亮司の優しさに胸が

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    2026年03月10日
  • 100万回生きたねこ

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    たくさんの飼い主に出会ったのに、利用されてばかり。飼い主なりには愛していたのだと思うけど。次の人生こそは…と本音では思っていたのかも。100万回も生き返っているんだから。
    ねこが自ら関わろうとしたのが白ねこだけ。チープだけど、愛することでとらねこは変わったのかしら。そして、白ねこと過ごした時間こそ価値があり、いない時間は耐え難かった。でも、だからこそ生き抜いたということなのかしら。

    そう。ええ。と、塩対応のようで、とらねこのことをそのまま受け止めている。

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    2026年03月10日
  • 婚活食堂 13

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    ネタバレ

    女将の恵の家庭にフィーチャーする回でした。実母や妹、甥っ子が出てきて最後まで恵に負担のあるお話でしたね。僕も長兄ですが、兄弟たちに思うところがあります。両親も負荷をかけやすいチャンネルとして見ているなと感じることが多くあります。
    でも、できるだけ笑顔でアホな振りして関わっています。 僕は恵と違ってすぐに施設に入ってほしいし面会もしたくない。

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    2026年03月10日