小説・文芸の高評価レビュー
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主人公・江口正吉は物事を俯瞰しすぎる「空論家」として描かれるが、その冷静な観察眼と度胸の良さが絶妙なバランスで共存しており、キャラクターとして非常に魅力的だった。丹羽長秀・丹羽長重という実在の父子を軸に、軍略と政略の両輪で乱世を生き抜こうとする人々の姿がリアルに描かれている。長秀の「天命に委ねる達観」と武士としての矜恃、長重の見かけによらぬ内面の強さ、そして正吉の成長と葛藤——三者それぞれに深みがあり、読み応えは十分。丹羽長重も江口正吉も事前知識がなかった分、人物描写の魅力に素直に驚かされた。乱世の荒波に翻弄されながらも家を守り続ける家臣と主君の関係が丁寧に積み上げられており、クライマックスの
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ネタバレ私はサイバラさんが大好きだ
娘さんのカムアウトで色々言われているし、母としてどうかは私には分からないけど
漫画家としてのサイバラを愛しているし、中瀬ゆかり氏を敬愛してやまない身としてもサイバラさんを信用している
サイバラさんが猫派なのは知ってた
でも犬も愛してくれたんだね
ゴールデンかあ
私は猫と暮らしたことのない、生粋の犬派
犬は好きすぎる
この漫画も裏表紙の折り返し部分のぽんさんの写真を見たら滂沱の涙
中瀬さんが某ラジオのブックソムリエというコーナーでこの作品を紹介してて
中瀬さんとサイバラさんの関係性は昔からサイバラ作品で読んでたので知ってたけれど
中瀬さんの「サイバラの叙情が -
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『シェイクスピア全集 タイタス・アンドロニカス』(白水uブックス)
古代ローマを舞台に、名将タイタスが帰還した瞬間から、世界がゆっくりと軋み始める物語。
栄光と名誉の影に潜んでいた感情が、ある出来事をきっかけに表へと噴き出し、登場人物たちの関係は次第にねじれ、歯車が狂っていく。
この作品の魅力は、「人間の激情がどこまで世界を変えてしまうのか」という問いを、容赦なく突きつけてくるところ。
ローマの荘厳さと、そこに渦巻く生々しい感情の対比が強烈で、読んでいると“文明の皮膚の下にあるもの”がじわじわと見えてくる。
シェイクスピアの中でも特に激しい作品だけれど、ただ残酷なだけではなく、 -
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読む前は「調子乗ってるな〜」と思いました
三宅香帆✕古典
もう擦られまくっている
しかもわいなんか三宅香帆さんの著作は全部読んでいるもの
なんの目新しさもない焼き直しの話でお茶を濁したような本を出すようになってしまったか…大御所気取りですか?なんて思ってしまったのよ
そんなわけあるかー!
馬鹿、わいの馬鹿
三宅香帆さんがそんな本を世に出すわけがあるはずなかろうもん
失礼か!
「革新」という新しい視点で古典を読み解いてたりする
しかも他では取り上げないようなレアの古典も面白く解説してくれていたりして、今までにない要素てんこ盛りの爆盛りである
しっかりと『方丈記』なんて読みたくさせら -
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皆んな「何者」かになりたくて生きている。
この本に登場する5人の学生たちも就職活動を通して「何者」かになろうとチームを組んでいる。チーム内で繰り広げられる人間関係を通してそれぞれ自分が「何者」であるかを意識し始める。特に主人公である拓人の内面の醜さと外面の良さは非常に人間らしくてリアルであった。そしてその「リアルさ」が心に直接刺さる匕首のように私自身に迫って来るのだ。読み終わった後は完全に心を貫かれしばらく動くことができなかった。
また、主人公である拓人に嫌悪感を抱く人が多いようだが、私はむしろこの主人公が好きだ。自分と似ていて何故か応援したくなってしまうのだ。
作者の小説は今回で2つ目だか、 -
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復讐してスカッとする!…っていう話ではなかった。
最初はなーんだと思ったけど、現実ってこんなもんだし、こうやって割り切って生きていくもんだよなと思いながら読み進めていたら、なぜか最後には少し元気になっていた。
私は根に持つタイプで、これまでにも復讐を考えた相手はたくさんいるけれど 笑
でもやっぱり時間が経つと「あのとき復讐なんてしないで真面目に生きててよかった」と本当に思う。
ふと思ったんだけど、私に復讐したいと思ったことのある人もいるかもしれないんだよね。
無自覚に傷つけたり、勝手な妬み(妬まれるほどの何かはないとは思うけど)とか。
最後に登場した同期の多恵子、かなり失礼だしムカつかない -
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ネタバレたまに、目を逸らせていたはずの不安から離れられなくなるときがある。こだわりを貫くことで、誰かを傷つけていないか。追いかけている夢は叶わず、なんとなく死んでいくのではないか。人知れず絶望を感じることも、すべてがうまくいくはずだと強気になることも、そんなに悪いことじゃないのかもと思えた1冊。
・自分の中にある言葉以前の感情やイメージを、既存の表現に押し込めて変形させないこと。表現の目先の新しさよりも心にしっくりくるものを選ぶこと。
・帰宅と外出では意味的に真逆なのに、十九時の帰宅も、十九時の外出も同じ色の輝きを感じるのだ。こういう発見が好きだ。
・死んだら腐っていく一方の体が、生きている間は
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