ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 異人たちとの夏(新潮文庫)

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    二年前、イギリスで映画化された時に買っておいた。昨日読み始めたら止まらなくなって二日で読み終わった。山本周五郎賞取った作品だけに面白かった。200ページ余りだけど各ページ文字数少なく、実質100ページ程度だろう。だけど内容は濃かったと思う。幽霊物だけど、ファンタジーな山田太一の世界が描かれた作品だった。
     1988年に大林宣仁監督市川森一脚本、風間杜夫、秋吉久美子、片岡鶴太郎で映画化されている。これは観てみたい。

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    2026年09月11日
  • 王様のキャリー

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    ネタバレ

    eスポーツを通じた男の子同士の友情がさわやかに描かれていて、胸が熱くなりました。お友達も大人も、悪い人が一人も出てこないところが、とても好感を持てました。もっと長くて読みごたえのある作品にすることもできたのではないかと感じましたが、子どもが読むにはちょうどいい読みごたえと長さなのだろうなと思います。うちの子どもがもう少し大きくなったら、ぜひおすすめしたい一冊です。

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    2026年09月10日
  • リボルバー

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    面白かった〜!
    原田マハさんの美術小説は実話がもとになっているフィクションだとわかっていても、実際にこんなことがあったのではないかと思ってしまうほど惹き込まれる。
    もし本当にゴッホの死をめぐる真相がこの通りだったら切ない。
    ゴッホとゴーギャンに向けられる優しい視線が全体に感じられて、ミステリーでありながら暖かい作品だった。
    登場人物達のやりとりにも癒される。
    ゴッホの最後の地であるオーヴェル・シュル・オワーズにも行ってみたいなぁ。

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    2026年09月10日
  • 流星の絆

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    ネタバレ

    犯罪者には報いを受けてほしいタイプの読者なので、シーだけ幸せになるのはモヤモヤ。性格キツいシーといい人すぎる行成は釣り合ってないような。というか設定も名前も嘘でしたとか両親は許さないだろうしこれから先どうするんだろう。話としては、とても面白かった

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    2026年09月10日
  • うつくしが丘の不幸の家

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    ネタバレ

    すごい好きだった!
    現在の居住者から、その前、さらにその前と時間を遡るように前の居住者の話になっていて、小さなつながりが見えて面白い。
    確かにみんな様々な理由を持って出て行ったけど、清々しく、この家との思い出を胸に出ていった姿が印象的。
    特に2章と5章が好きだった。
    枇杷が物語のアクセントになっているのも良い。
    惣一の友人のユズが、譲だと分かった時は、ハッとして私も嬉しくなった。

    人と人との繋がりは、一本の糸ではない。いろんな縁が交差して絡み合って、独自の模様を作りながら太くなっていく。という信子の言葉も印象的だった。

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    2026年09月10日
  • みつばの郵便屋さん そして明日も地球はまわる

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     「みつばの郵便屋さん」第8弾最終巻

     みつば郵便局9年目の秋宏。
     みつばの街の住人との優しい描写に心が温かくなる。

     何気ない日常を描いているように見えるが、私自身郵便屋さんや宅配の方とこんなに触れ合ったことはない。
     街の人たちの住所や名前を把握するだけでなく、郵便を通じて心のやりとりまでこなしてしまう秋宏のコミュニケーション能力は桁外れと言っていいのではないだろうか。

     第1弾で心に残った「自分がいないところで地球がまわってても意味がない」の言葉をこの巻でも改めて噛み締めることができた。

     秋宏の新たな出発。そして秋宏とたまき、春行と百波の出発で締めくくられた晴れやかな作品だった。

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    2026年09月10日
  • 三十光年の星たち(下)

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    一緒に旅をしている気分。
    人生の一部も、実際の土地も。
    現実に訪れた場所、通った道路について書かれている。またいつか読む時がくるかな。

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    2026年09月10日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    最高の短編集。柚木節炸裂!
    トリアージ2020が1番好きだった。

    コロナ禍で奮闘する女性の話が多くて、あの時期の息苦しさや、弱い立場に皺寄せがぐんときた怒りを思い出した。あの突然の休校のことを私は一生許さない。

    そういった身近な理不尽さに、連帯してスッキリする話も良かったけれど、「トリアージ2020」の自分のできる範囲で他人同士が助け合う話が1番気持ちよく読めた。今は怒ったり意思を表明するのに、ちょっと疲れてるのかもな。

    コロナ禍にあったあの時の雰囲気を、元気になるワクチンと一緒にパッケージしたような作品でした。

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    2026年09月10日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    賢く家族思いの青年が、燃えるような青の炎を滾らせ、冷酷な犯罪に手を染めていく。第二の犯罪に手を伸ばしたとき、もう彼は戻ることはできないということを突きつけられるようで、読んでいて苦しかった。
    秀一よりは人生を生きてきた自分からすると、もっとこうすればよかったのにと、色々と思いを巡らせては悔しくなる。だが、家族と学校以外にほとんど社会との接点を持たない、これくらいの年齢の子だからこそ、こういう選択を取ってしまうのかもしれない。
    親心としては、子が死ぬこと以上に辛いことはないし、子の罪は代わりに自分が償ってあげたい、極刑を言い渡されるならば代わりに自分が罰を受けたい、くらいの気持ちになるのだと思う。それが子ども側からすれば、そんな親心を本当の意味で理解するのは難しいのだろう。
    だからこそ秀一は、最後にあの選択をしてしまったのだろうか。
    少年法の年齢引き下げ、廃止を求める声が大きくなっている今、何も考えず本当にその流れに任せて声をあげていいのか、考えてしまう。

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    2026年09月10日
  • 海辺のカフカ(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    出だしから、ナカタさんによる骨の矯正が凄く面白かった笑
    ナカタさんに振り回されつつも、刺激的な体験ができているホシノが少し羨ましい。


    「いつか父を殺し、母と交わり、姉とも交わる」
    という不吉な予言を残していた父親。
    その言葉どおりになってしまうカフカ。

    入り口の石を探すナカタ。
    最後まで付き合うホシノ。

    父であり猫殺しのジョニー・ウォーカー。
    ホシノを導くカーネル・サンダーズ。

    佐伯とナカタが出会ってからはあっという間だった。
    正直、カフカの方は分かるようなわからないような、というかやっぱり強姦などの性表現が苦手。
    ナカタとホシノの関係性が良く、今後は何か考える必要がある時はナカタさんならどうしたかな、と考えるようになるだろう〜と思ったり、今まで全く興味がなかったのに喫茶店でコーヒーを飲みながらクラシックを聴く楽しみを見出したり、ナカタさんのおかげで自由を得たという最後のホシノがとても良かった。
    結局、カーネル・サンダーズはなんだったのか?

    この世とあの世の話で、ナカタさんは事故の時に半分置いてきてしまったのか。

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    2026年09月10日
  • かくしごとっ! あたしが天才作家の身がわりに!?

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    ネタバレ

    大好きな作家さんの最新作!
    主人公の妄想好きが共感度高くて、もはや胸が痛い(笑)
    でもそんな妄想好きがバレたことによって、舞台の脚本を書くことになっちゃうのが面白かった!実際に舞台になった時の感動はやばかったなぁ…!しかも演者はリオウとアオ!!こころちゃんが思い描いていた通りの景色!最後の幕が明けたところの2人のピースサイン&満面の笑みが可愛すぎた…!!!
    おそらくここの2人がこころちゃんを巡ってバトルんだよね…?やばい、楽しみすぎる…!
    しかも、ラストの村雨チハル!!タイトルの「かくしごとっ!」ってそういうこと!?
    続きが早く読みたいー!!!

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    2026年09月10日
  • カラマーゾフの兄弟(下)

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    「カラーマゾフの兄弟」を締めくくるクライマックスの巻。
    いよいよ父殺しの容疑をかけられたドミートリイの裁判がはじまる。
    イワン、アリョーシャの供述、心の動き。
    裁判の進展は、いよいよ読み進めるのが止まらなくなる。
    何度読んでも読みごたえがある名作中の名作。

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    2026年09月10日
  • 前世への冒険~ルネサンスの天才彫刻家を追って~

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    面白すぎるの一言。
    前世を見ることが出来る方に言われた不思議な話にスピっているわけでない作者がそんなことあるのかなと疑いつつも、引き寄せられていく。パズルのピースがはまっていくような感覚で読み進んだ。ルネッサンス期の芸術家の名前や作品名も色々登場し、スマホ片手にどんな作品だろうと眺めながら読むのもまた楽しい。

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    2026年09月10日
  • ウチの子の、結婚相手が見つからない! 親の代理婚活でわかった「結婚の壁」

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    ブリーダーの話です

    自分たちの子どもたちのの婚活を文字通りに代理で行う。本人同士はその場にいないし、家族がそのまんま見れる形で縁談を進めていく現在の劣化したお見合い。
    現代のディストピアは、東京圏だけであってほしい。
    こういう市場に振り回される人って意外と多いんだな

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    2026年09月10日
  • 残火

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    過去の事件の反転、現在の事件における逆転など被害者遺族と加害者家族の難しいテーマを扱いながらミステリとしての面白さを描くのはめっちゃ良かった

    3329冊
    今年228冊目

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    2026年09月10日
  • 神前酔狂宴

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    とんでもない本だった……何かに例えたり比べたりすることができそうにない、何を読んだんだ私は……
    『結婚披露宴って何?なんでみんなーーねぇ、ほんとにーーなんでみんな、結婚を披露するの?』
    幻が大金を生む披露宴の滑稽さに魅了される主人公、そこにのめり込んでやがてとんでもないことになるのではーーと予想しながら読み進めるとガクッと裏切られる、というか最後の最後まで予測がつかない。何度も出てくるどんでん、どんでん!という、披露宴の会場を一気に畳んで次の披露宴に備えるワードが象徴的で効果的。
    誰にも見せない脚本を書き続ける主人公。ト書きで語る自分と世界。おれの新郎。神社と神。
    もう本当に最初から最後までずっと面白かった。浜野が抱くどの発想も感情も、絶対に私には思いつかないし、思い浮かんだこともないはずなのに、こうして語られるとなぜかすとんと自分の中に落ちてしまう、分かってしまう(気がする)。とんでもない本だ。

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    2026年09月10日
  • 世界99 下

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    しんどい世界なのだけど、主人公の視点からはそれを感じさせない怖さ

    主体的に生きるとは、何かと考えさせる

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    2026年09月10日
  • 三匹のおっさん

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    一言で言えば痛快!勧善懲悪だけでなく、三匹以外でも誰かが我慢している人の代わりに気持ちをぶつけてくれる、そんな気持ち良さ。有川さんの作品で一番好きな阪急電車のおやじ版、最高

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    2026年09月10日
  • 世界99 上

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    ネタバレ

    最後の方にいくにつれて、ピョコルンの闇が明らかになるのに、世間にはインパクトを与えつつ、受け入れられるという怖さ

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    2026年09月10日
  • 刑事ヤギノメ 奇妙な相棒

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    ネタバレ

    表題作は、警察小説アンソロジーに掲載されていた作品。
    すごく面白かったので、こうして本として出版されるのを待ってた!
    嬉しい作品です。
    しかも、短編集の他作品は全て書き下ろしという、胸アツ過ぎる一冊!

    所轄の刑事だった弓木巡査部長は、警部補昇任試験の日に急性膵炎で救急搬送され、入院。半年後にようやく復帰したことから物語がスタートする。

    相棒は新人刑事の隼太。
    一話目ではあまり隼太に強く当たっていなかったし、病弱で走ったら息切れするし、すぐ休憩を取りたがるし、そもそも刑事の仕事がそんなに好きなわけでは無いという弓木さんって、おっとりキャラなのかと思っていた。
    でも、実は人より見えすぎてしまう敏腕刑事で、優秀過ぎて異動願を(おそらく何度も)握り潰されているという弓木がおっとりキャラのわけもなく…。

    うっかり者過ぎる隼太に、
    「小僧のころに厳しく教育すればよく覚えて、後々役に立つようになる。かもしれない」
    と言って、とにかくビシバシ指導していくスタイルだった笑

    もう本当に面白いんだけど、3話目の『カッコウの巣』では、弓木さんの言葉にジーンときてしまったり…
    最後の作品も、まさかの隼太の頑張りと弓木さんとの絆(?)に感動。

    シリーズ続編、お待ちしてます!

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    2026年09月10日