ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 猫を処方いたします。5

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    シリーズ5巻目も1話1話が程よい長さで良かった。ついに椎名さんの回もあり、ラストがまだとても気になる終わり方。

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    2025年11月26日
  • 六百六十円の事情

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    今は失われし、僕らの産まれた憧憬の時代。
    僕がハイハイしていた頃か、それとも幼稚園に通っていたのだろうか。昭和の時代よりずっと魅力的に感じる。セピアがかってなんていないあの夏へと。

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    2025年11月26日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    取りこぼさないような人生にしたい。もし取りこぼしたとしても、それに気づいてもう一度手を差し伸べられるような人間になりたいと思った。

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    2025年11月26日
  • 今日、地球人をやめる。 「日常」が面白い「物語」になる15の裏ワザ

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    面白い本でした。
    日常を楽しむ。地球は元々生きづらい世界でその世界に挑戦しようと人間は生まれてきた。なので、難しいゲームを攻略しているようなものというのが、人生、面白そうだなと思えました。

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    2025年11月26日
  • たんぽぽの日々 ~俵万智の子育て歌集~

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    私は短歌に明るくなく、歌のよさは本当には分かっていないけれど、子どもとの暮らしでよくあることをさらりと(でも、しっかりと)表現されていて、とても共感できた。特に未就学児の子の親は、「そうそう!」となると思う。
    エッセイが好きなので、歌に添えられている文章も好きだった。
    一首で、見開き一頁なのも、子育ての合間に読むのにちょうどいい。
    あるバラエティ番組から、俵さんを知り、子育ての短歌を歌っていると知り、たどり着いた。
    お人柄も好き。
    一番はじめの歌のように、私も機嫌のいい母でいたい。

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    2025年11月26日
  • 四年霊組こわいもの係

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    私が本を読むようになったきっかけ。原点
    昔ホラーな本を求めてたから題名でこれ読もう!ってなった。けど、読んでみたら怖い よりも 可愛いで、当時小2の私は衝撃を受けました
    私もこわいものがかりになりたかった…
    鏡子さんが私のずっと憧れで好きでーす!

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    2025年11月26日
  • たとえば孤独という名の噓

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    最高に面白かった。
    視点が変わるにつれて、どんどん明らかになっていく真相。続きが気になって読まずにはいられない。
    実態は知る由もないが、警察という組織や諜報活動、公安という自分自身の日常とかけ離れた話はとても興味深かった。さらに深く知りたくなったし、知っておくべきだと感じた。 

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    2025年11月26日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    そういえば学生時代、どこにも行けない不安や焦燥感を抱いていたことを思い出して胸がぎゅっとなった。どうしたいか聞かれても答えがない時期ってあるよね。
    普段言葉数の少ない葵の父が葵とナナコを乗せてタクシーで市内を走り回るシーンで泣いてしまった。その優しさが温かくて苦しくて。書きながらまた泣けてくる、笑

    時が経ち、持つ者と持たざる者の間に川が流れている。相手の立場に立って考えようなんて言うけど、私は無理だと思ってる。でも、相手を知ろうとすることや歩み寄ることはできる。近付いて傷ついて裏切って裏切られて何度も嫌になるけど、人と出会うことはやめられない。

    人を生かすのは人なんだ、やっぱり。
    私もまた

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    2025年11月26日
  • 点子ちゃんとアントン

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    天真爛漫でなんとも独特なキャラクターの点子ちゃんと、健気で母想いのアントン。
    お互いを思いやる2人の友情と、それぞれの家庭の事情やいくつかの出来事が絡んで物語は進みます。
    2人も(もちろんワンコのピーフケも!)とっても魅力的なのですが、周りにいる大人たちが様々すぎる。いろんな種類の大人を集めた図鑑みたいで、コレ子どもも楽しく読むだろうなぁ。
    そしてやっぱりケストナー、まえがきからガンガン話しかけてくるのですが、そこで「章が終わるごとに立ち止まって考えるよ」と前置きがあります。
    章の終わりに差し込まれるこの部分、語り口は軽快なんだけどなんかもう深くて重い。
    この作品が発表された1931年のドイツ

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    2025年11月26日
  • わたしたちが光の速さで進めないなら

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    間違いなく今年ベスト!
    軽やかで日常的なSFの世界に簡単に入り込める。ミステリーの要素もあるけれど、終わり方がどれもスペクタルなものではないところが穏やかで優しい。
    短い話なのに一生覚えていて、つい人に話したくなる話が何個もあった。キムチョヨプさんの本は全部読もう!

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    2025年11月26日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食の時間帯に読んでいたので、特にスクランブルエッグとキムチラーメンが食べたくなった。中に出てくる主人公はそこまで?!と思う程本音が言えないお話が多かったのと、食べ物って人と人を繋ぐ大切なものだなあって。

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    2025年11月26日
  • 夜が運ばれてくるまでに ~A Book in A Bed~

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    情報が溢れる今の世の中は、
    その分だけノイズも多い。
    日々それらに心を揺さぶられ、流されていく。
    まるでそれを予言していたかのように、
    平成に書かれた作品が
    令和へのアンチテーゼとして響く。

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    2025年11月26日
  • 本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む~走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚

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    とっても楽しかった!
    本に対して「面白かった」と思うことはあるけれど、まるでアトラクションに乗った後のような「楽しかった」本なんて、今のところこの本にしか出会っていない。

    元々web版の「走れメロス」を読む記事も大好きだったため、書籍化と聞いた時には飛び上がってしまった。
    みくのしんの本の読み方、感受性、表現力、どれも豊かで羨ましい限りだ。かまども述べていたように「読書に正解はない」のだが、一つの文章で良い意味でも悪い意味でも心掻き乱され、夢中で読み進めていく姿には、もはや嫉妬してしまう。
    みくのしんの表現力は、春の草原を走り抜けるような爽やかさがある気がします。(普段のオモコロ記事では微塵

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    2025年11月26日
  • 52ヘルツのクジラたち【特典付き】

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    後半は泣かない様に頑張らないといけない程に泣ける。キナコは普通の人以上に気が強い女なのに家族の前では絶対服従の奴隷になるのが不思議。そんなものなのかな〜

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    2025年11月26日
  • 六つ首村

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     福島県と栃木県の県境にある通称〈六つ首村〉。その村ではかつて、七人が殺害される陰惨な事件が起こった。その事件を材に採った小説『六地蔵連続殺人事件』は大ヒットし、映画化もされ話題になったが、いまでは事件もその小説も忘れ去られつつある。自身の出生の秘密を知ったフリーライターの笹村克哉は、六つ首村へと向かうことになり――。

     ということで、折原一さんの最新作は一冊で長編3、4作分はある、一度入ったらそう簡単には抜け出せない大迷宮。かつて大事件が起こった寒村に、事件の当事者と関係のある人間が踏み入れた時、さらなる惨劇が生まれる、というあらすじだけでわくわくしてしまう内容です。様々な作中作が差し込ま

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    2025年11月26日
  • ほろよい読書 おかわり

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    ネタバレ

    どのお話も読みやすくて、すぐに完読。
    オイスター・ウォーズとホンサイホンベーが特に印象に残っていて、最後の結末にはひっくり返った。お酒は飲めても飲めなくても人生のエピソードの一つになる存在だなあって思った、そしてウイスキーや日本酒が飲みたくなった。

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    2025年11月26日
  • 香君1 西から来た少女

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    最初の数ページでグイッと物語に引き込まれた。
    そしてそのまま勢いで最後まで読んでしまった。
    ド派手な演出はないけれど、どんどん伏線が張られていく感じがたまらない。
    最近わくわくしてない人にオススメしたいファンタジー。
    2巻は既に買ってある。

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    2025年11月26日
  • 対馬の海に沈む

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    新聞の書評で見かけてずっと読みたいと思っていた本。期待以上に興味深く、一気に読み終えた。JA対馬を舞台にしたある職員の自殺をきっかけに浮かび上がる、組織としての欠陥と人間の欲深さ、保身の様をほぼ実名でルポしている。

    よくぞこんなヤバい本を出版できたと感心してしまう。その後この関係者(特に実名が出た人達)がどうなっていったのかも知りたい所だ。自殺した職員の手口はJA共済の仕組みの欠陥と「甘い汁に吸い寄せられる」人の心理を巧みに利用し、その環境がモンスターを作り出していったことがわかる。

    これらの手口には歴史上の出来事とも既視感を覚えてしまう。そして人間の欲と保身がある限り、「一線を越える覚悟

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    2025年11月26日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ちょっと怖い系は苦手だったのですが、木爾チレンさん目的で購入。

    シリアルキラーという言葉を初めて知りました。
    色んな所に普通に潜んでいると思うとぞっとしますが、その物語の人物たちにも背景があり、ルールがあり、そう思うと納得する部分もあって、この世界の色んな対局な事って紙一重とか裏表って言われてるけど、本当にそうだなって。

    心理戦がある作品があったりしてとても面白かったし、どの作品も良かったですが特に木爾チレンさんの作品はとても良かったです。

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    2025年11月26日
  • 紅茶とマドレーヌ

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    野村美月さんの「月の私」のシリーズを読み、「紅茶とマドレーヌ」も書いていらっしゃるとしり購入しました。
    「月と私」より、ちょっと大人向けのお話。
    自分の育った街の目白が舞台なので、特別な思い入れもあります。
    また、学校(このお話では奏女)が自分の通ってた学校が設定のようで、現実にあった昔の目白、雑司ヶ谷、目白台と空想の目白とを頭に描き読み進めました。
    子育てに振り回されながら、若くもないし、年増でもあってないような、女として人としての微妙な年代にいる主人公にも共感する部分が多く、いろいろ考えさせられました。
    また、子どもの時に大好きだった小公女にも触れる場面が多く、また子ども時代に好きだった小

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    2025年11月25日