あらすじ
毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへ――
家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出た。
こんなファンタジーを待っていた!
ーーー
異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。
母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。
時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これぞ、ファンタジー!!というような、壮大な物語でした。
表紙から何からこの物語の世界観に引きずり込まれるかのような没入感を味わいました。
美しく勇敢なこの物語に、強く心を打たれます。
早く次の第2巻を読みたいと思いました。
「レーエンデ国物語」の公式ホームページもとても綺麗なので見てみるといいですよ。
Posted by ブクログ
命を懸けてまで守りたいもの。それが見つかったとき人は最高の力を発揮する。歴史に名前を刻まなかったとしてもその功績は希望ある未来を育くんでいる。紆余曲折を経てはじまる伝説の序章に感動しました。手に汗握る展開でとても面白かったです。
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読めば読むほどレーエンデの世界に入ることができました。トリスタンとユリアの最後が寂しく終わって、そこがよりレーエンデ国物語らしいと思いました。トリスタンやユリアの一言一言に心を動かされました。とっても面白かったです。
Posted by ブクログ
すごく好きな世界観でした!!
やっぱりファンタジー好きだな〜。
現実とは違う世界に連れていってくれる。
トリスタンの銀呪病が治って、ユリアと結婚して一緒に暮らせる未来がくるといいな〜と願いながら読みました。
が、全然そんな理想郷的な未来は来るはずもなく。
トリスタンの最期が幸せそうでそれが救いでした。
ユリアは他の人と結婚したのか〜…でもきっとトリスタンのことはずっと好きなんだろうな…そうであってほしいな。だけど旦那に申し訳ないな…複雑。
エールデの名前がレーエンデの国名と似てるなと思いました。
エールデのその後がどうなったのかとってもきになります。幸せであって欲しい。
Posted by ブクログ
緻密に練られた設定と魅力的な風景や人物の表現で世界観に没入できて、やっぱりファンタジーって面白い!と思わせてくれる作品でした。
もっと早くに読めばよかったー!
ユリアも、トリスタンも、ヘクトルも、自分の進むべき道を切り開く強い意志を持っていて、でも弱さや葛藤もあって、勇敢だけど普通の女の子であり青年であり娘想いのお父さんなんだとわかる描写が多くて感情移入できるが故に、途中から話が不穏な流れになってきたときは先の展開がどうかるのか想像して続きを読むのが辛くなりました。
私はハッピーエンド史上主義ですが、最後は切ないけど、みんな命の限り自分のやるべきことを全うしてずっとずっと先の時代まで希望を託していったので、不思議と悲しさはありませんでした。
あとは多分、最期に悲しみや後悔を感じさせないところも大きいかも。
トリスタンとユリアが別れ際、恋人でも友達としてでもなく、同志として言葉を交わしたのも出会った当初の関係と繋がっていてよかった。
何がすごいって、こんなに魅力的な人物ばっかりなのに2作目以降からは彼らはもう登場せず時代も変わり、シリーズを通しての主役は「レーエンデ」ということ。
Posted by ブクログ
ほぼ初めてと言っていい王道ファンタジー。自分には合わないかと食わず嫌いでいたが、めっさ良かった。はまって一気に最新刊まで読んだ。所々泣きながら。壮大な物語。次が完結らしい。楽しみでしかない。
Posted by ブクログ
壮大だった。圧巻だった。
己の信念のために戦い、守り、力強く生き抜いた姿に胸を打たれざるを得なかった。
緻密に練られた世界観。小説として、文章で読めてよかった。頭の中に広がる幻想的な世界の虜になった。
最後に独りごちた言葉は国の自由を願うものだった。されど命尽きるその瞬間まで想ったのは愛する人のことだった。
Posted by ブクログ
この物語を読んでる時は本物の冒険みたいでした。始まりはのんびりと過ごしたのに最後のチャプターにたどり着いながらどんどん面白くなりました。次の本を読んで楽しみですけどトリスタンなしで進んでるのが悲しいです。
1つの好きじゃないことをあげるとすれば、多分最後のチャプターの終わりにあります。理由が分かりますが、ユリアとヘクトルが逃げられたことはよかったですけどトリスタンとそんなに早く別れたことがびっくりしました。ヘクトルの友達と戦いたいという気持ちが分かりますがユリアはちょっと諦めるのが早すぎたと思いました。
Posted by ブクログ
これは星5つ以外は付けられないだろうな。
愛の物語、壮大な冒険物語。
美しいレーエンデの情景が浮かんでくるかのようだった。
恋人よりも強い「同志」という絆で結ばれたユリアとトリスタンの激しく壮絶な物語を、もっと長く見ていたかった。
Posted by ブクログ
最初から最後まで面白かった。
これまで何度かオーディオブックでファンタジー小説を聴いてみたが、いつも途中で挫折していた。
だが本作は、かなり長く物事があまり進展しないところもあったにもかかわらず、不思議と最後まで飽きることなく聴くことができた。
世界設定や登場人物が魅力的でリアリティを感じることができたからかもしれない。
ビクトル・シュライヴァや法王アルゴ三世といった権力者は、名前は頻繁に出てくるものの直接登場はせず、背景のように描かれる。
そのような権力者たちの思惑や銀呪病の呪いが渦巻くレーエンデで、必死に前を向いて生きるユリア、ヘクトル、トリスタンの姿には心を打たれる。
トリスタンの最期のシーンは感動的だった。
彼が敵ながらあっぱれと認めた帝国兵オプタスが、彼の最期を敬意をもって書き残したというのはいい話だ。
終章では登場人物のその後が後世の視点で歴史として断片的に語られる。
困難や叶わぬ願いもあったようで切ない。
リリスとホルトが困難な時代を幸せに生きたことを願わずにはいられない。
ユリアは本当にレーエンデ再訪を果たせなかったのだろうか。
神の子エールデはどうなったのだろうか。
そもそも、 銀呪病や幻の海とは一体何なのか。
これらの謎は続巻で明かされるのだろうか。
続巻も長そうだが読み(聴き)たくなった。
魅力的なファンタジー
ネタバレになってしまうので、深くは言わない。
ただ、圧倒的な世界観の構築に唸らされる。
全てが完結してから、一気に読破しようと思う。読んで損はない作品のひとつ。
物語に引き込まれる
最初は丁寧に物語を説明してくれたり、たくさんの人の優しさに触れて面白い!となるけど、途中からは雰囲気が変わって緊張の連続だった。
終わり方にはしばらく読み返してしまうくらいすごく綺麗な終わり方でした。
恐ろしきレーエンデ国物語
ちょっっっっとまって!!!!!!!
2回目読了後に気づいてしまった。
冒頭に現れて、ユリアの目の前でキスをするように弾けた泡虫、これきっとトリスタンだったのではだったのではと………!!!!
最後はキスをも叶わなかった2人、トリスタンはキスぐらいしておけば…と最期の最期に後悔をしていたけど、命果てててレーエンデの地に還ったトリスタンは時を超え、泡虫となってユリアの元に行けたんだなと、涙を流してしまった。
でもやっぱり、リリス達はあの後どうなってしまったのかとか、ユリアが国に帰った後どう過ごしていたのかとか、想像だけでは補えない箇所がありすぎて…どうか…どうか1巻では描かれなかったヘクトル、ユリア、ウル族のみんなのその後を書いて欲しい………と思ってしまった。終章に淡々と綴られた文字があまりにも心苦しすぎる。
レーエンデで命果てたものは、レーエンデに還るけど、シュライヴァで死んでしまったユリアやヘクトルは死んでも尚レーエンデの地に還れなかったのかな…。 うわ〜〜なかなかにしんどいぞこれは。
軽い気持ちで踏み込むべきではなかった。
恐ろしきレーエンデ国物語
Posted by ブクログ
人物名が多く出てくるファンタジーものは、自分が名前を覚えることが苦手な為少し読むのを躊躇ったが、ずっと積み本として置いておくのも…と思い読み始めた。
文章は読みやすく、しかし決して軽すぎずサラサラと読める。登場人物、地名は私が覚えられない為確認しながらだが(特に様々な豪放磊落系おじさま達)、なかなか色んな毛色の人がいて途中から確認もいらなくなる。
終章で、その後がサラリと説明されるだけなのが寂しいが、実在の国の歴史を少し垣間見ているような感じがするので、それはそれでいいのかなと…。やっぱり個人的にはもっと読みたい、読まして。
そして一番印象に残っている人物がトリスタン。これは読んだ人みんながそうだと思う。人生を自分で選んで自由に生きるということをユリアや読者に教えてくれる。そしてそれはきっとこれからの革命にも繋がってくれるはず。
もっと読みたい、はやく読みたいそう思える物語だった。
夢中になって読みました
この物語はレーエンデの苦難の始まりの物語なのですね。
続きが楽しみです。
トリスタンは本当に切なかったしユリアも!
Posted by ブクログ
序章
第一章 呪われた土地
第二章 英雄と弓兵
第三章 幻の海
第四章 竜の首
第五章 夏至祭
第六章 ティコ族とノイエ族
第七章 天満月(あまみつつき)の乙女
第八章 花と雨
終章
──────────
ヘクトル・シュライヴァが竜の首に交易路の未来を見据えた、「竜の首は歴史に名を残す大要塞になるぞ!」と“声高らかに宣言し、空を仰いで大笑”したとき、これから読む予定のレーエンデ国の未来がますます楽しみになった
エルウィンではじめて新年を迎えたときのトリスタン
“自分がこの世を去る時にはこの冬のことを思い出そう。温かな思い出を胸に抱いて目を閉じよう。”
約半数をしめるトリスタンの心情をうつす地の文。
これはトリスタンが視るヘクトル・シュライヴァが新しい国を作る物語だ……!!
そしてそれを支える二人の同志の、強い意志を貫く物語。
──────────
『レーエンデ国物語』の第一冊
続編と同様に副題をつけるとしたらきっと『花と雨』
「革命の話をしよう。」
Posted by ブクログ
魔法やら怪物やらが出てくるファンタジーではないけど、私もレーエンデに行ってみたいと思える壮大で綺麗な世界観でした。
トリスタンの最期が切なく悲しいけど笑って悔いのない晴れやかな気持ちで旅立ったんだろうなという印象です。
ユリアの人生はトリスタンから受け取った言葉通り歩みを止めず前に進み続けた人生でした。
母の勇敢さ強さを受け継いでいました。
リリスとは再会出来なかったみたいで少し残念です。
だけどあの月光石のネックレスもユリアの思いもきっとリリスが次世代に引き継いでいったと思う。
それぞれのキャラが苦難を抱えた人生だったけど誰も屈することなく前に進み勇気を与えてくれる物語でした。
Posted by ブクログ
レーエンデ国物語、その第一作目。
かなり話題になっていて、評価もものすごく高い日本人によるファンタジー小説。ファンタジーといいながら魔法もドラゴンもゴブリンも出てきません。
でも、こういうファンタジーもいい。
思わず登場人物たちに「がんばれ!」と声をかけたくなってしまう没入感でした。
かなり分厚い本ではあるが、文章はライトノベルス感高めなのですらすら読めます。
Posted by ブクログ
これがご都合主義なファンタジーだったら、トリスタンの銀呪もヘクトルの目も治り、神の子はユリアの元に戻って最後はレーエンデでみんなで仲良く暮らすんだろうけど
さすがにそうではなかった。
二人の運命としては哀しかったけどこれで救えた命がたくさん増えたならしょうがないね、、死後レーエンデの森で再会してくれることを願っております。
Posted by ブクログ
シリーズもののファンタジー。
2冊目はまた違う登場人物たちの話ぽかったから良かった。面白かったけどなかなか重かった
心情の表現とか戦闘シーンとか迫力あって良かったです。設定も良かった。古代樹とか、銀呪とか。
Posted by ブクログ
読後の余韻がすごい。
冒頭。主人公らが呪われた、しかし美しいレーエンデ国に向かうところから始まり、知らない土地を知っていく。その作り込まれた世界観に引き込まれた。この先どうなるのだろうと主人公と一緒に冒険をしている感覚になった。
そこから徐々に物語は展開していき、最後まで走り切る。
とにかく余韻が残る。
歴史の1ページを見る様な厚みのある最後。
ここまで説得力のある、かつ魅力的な世界観を作り上げた筆者がすごい。
ハリーポッターやナルニア国物語に近い印象を受けた。
☆4.0
Posted by ブクログ
少し前に話題になっていた本書。またも流行から一足遅れて手に取った私。日本人作家が書いた、洋物風の王道ファンタジー小説で、すでに何冊も続編が出版されている。コテコテのファンタジーはちょっと苦手なんだけどと読み始めたが、気がつくと没頭していた。翻訳物ではないからか、とても読みやすい。ファンタジーは、世界観に没頭できさえすれば、読書はスイスイ進む。
時は…いつなのかわからないが昔話風。姫ではないがある州の長の一族の娘が主人公。父は最強の騎士団を率いる英雄だ。望まぬ結婚を回避するために父について秘境の地レーエンデにやってくる。そこで出会うツンデレの青年。弓の腕がめっぽう高いがある秘密を抱えている。古代樹に住むその地域の民族は、まるでエルフのようだ。
この3人を中心に話が進む。このレーエンデの地に蔓延る病の話。伝わる古い言い伝え。満月の夜に生まれし娘の役目。州長のバカ息子の暴走に翻弄される軍。などなど。魔法こそ出てこないが、ファンタジーの世界にどっぷり浸れること間違いなし。
途中からはライトノベルのようなロマンチックな展開もある。愛と勇気の物語でもある。これは10代の少年少女に刺さるジュブナイル小説なのではないか(もちろんかつて10代だった読書好きにも楽しめる)。
この話はこの1冊で完結している。しかしレーエンデ国の物語は続くのだろう。2巻目以降も読んでみようと思う。この国の歴史を見届けたい。
Posted by ブクログ
世界観が作り込まれていて、読み手も本の中に入り込めた。一気読みしてしまった。あまり言うとネタバレになっちゃうから言えないけど、異世界の世界観が好きな方は読んでみてほしい。
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ファンタジーの世界を堪能できて幸せ。実際には存在しない食べ物や動物、不思議な現象がたくさん出てきてイメージを膨らませながらわくわくして読むことができた。別世界の話ではあるけれど、覇権争いや領土拡大など現実にもあり得る話でもあって、歴史小説を読んでいる気分にもなった。二作目を読んでもユリアやトリスタンと会えないと思うと寂しい。ユリアがレーエンデに帰れたら良かったのにな、死後の世界の描写はなかった気がする?のでこの世界ではどうなるのかわからないけれど、ユリアとトリスタンがまた会えるように願う。ヘクトルはやっぱり銀呪病に罹ったんだろうか。トリスタンの「振り返るな。立ち止まるな。前だけを見て走り抜け。生きていれば奪還の機会は必ず来る」という言葉がユリアを奮い立たせたんじゃないだろうか、ユリアが亡くなったとしてもその志は受け継がれていくはずだから、いつかレーエンデを取り戻せますように。
Posted by ブクログ
ちょっとボリューム多めだから後回しになっていたけど早く読めばよかった。ほんとに読んでよかった。
この方のファンタジーは設定や背景が細かくて、わたしが知らないだけで世界のどこかにはこんな所があるんじゃないかと思わせてくれる。美しい森も食べたことない食事もすっと頭に入ってくるから不思議。
トリスタンとユリアの関係に悶々したり、途中涙が出たり、イラッとしたり感情が忙しく動く。
何かの拍子にトリスタンの病が治り二人は永遠に幸せに暮らしました。めでたしめでたしで終わって欲しかったけど最後の章を見るとそんな風にはいかないみたいで悲しい。
早速次を読もう。
Posted by ブクログ
面白かったです!長編ファンタジーならではの読み応えがありました。表紙の、鏡の中に映るレーエンデの世界も綺麗で魅力的です。
ユリアとトリスタンの関係性がもどかしくて、切なくて、、、。ラストも驚きましたが、うまくまとめられていて、続きが読みたくなりました。
Posted by ブクログ
壮大な世界観のファンタジー。序章ということもあってか、最後の章の終盤まで終わり方が見えなかった。ページを捲る手が止められなくて一気読み。
幻の海、銀呪に呪われた銀色の動物達、泡虫。恐ろしくも美しい森と、人々の心理描写に引き込まれます。ただ、レーエンデとシュライヴァを結ぶ交易路を作るというシュライヴァの英雄・ヘクトルの夢は成されることもなく、ユリアが御子を授かった意味も見えず。
彼女が御子を産んだことでレーエンデは帝国に長年支配され差別に苦しむことになるにも関わらず、ユリアがレーエンデの聖母と呼ばれ愛され続けた所以も、現状分からなかった。少なくとも迷信深いウル族にはかなり恨まれてそうだけど…
視力が無くなり志半ばで生涯を終えたヘクトルもだけれど、とにかくひたすらにトリスタンが報われず辛くて損な役回りで、それでもひたむきで強い想いに生きる彼の最期に思わず溜息。
終章での急な情報量には戸惑いました。
終章と次巻予告から察するに、次は全く別の時代の話になるのかな。エールデは神の子か、悪魔の子か。託された月光石のお守り、エルウィン。道を断たれた竜の首。
話がどう繋がるのか、楽しみです。
始まりの物語
全然読んでも物語が終わった感じがしない。長い長い国の歴史の序章を読んだよう。これかどうなるのか、この地にどんな人が生き、物語を紡いでいくのかを知りたくて仕方ない。伏線しかない。
Posted by ブクログ
ファンタジーらしさ満載。
ファンタジーらしくて、
世界観も、登場人物たちも
すぐに思い描ける描写が良い。
もっと甘いストーリーを予想していたが、
思いの外つらいラストが逆に好みかも。
ただ、神の子は結局どうなったのか気になる…
それは続編を読めと言うことか。
壮大なファンタジーではない
まず、この小説を手放しで絶賛している人は、普段あまり小説を読まないか、ライトノベルを好んで読む層かと思います。
それが悪いとは言いませんが、ファンタジーとして見た場合、舞台は狭い、登場人物は少ない、さりとて人物の掘り下げもそれほどない(むしろ浅い)、で壮大なファンタジーを期待していると肩透かしを食らいます。
とは言え、感動要素がないわけじゃないし、1巻はただの序章にしか見えないので、次巻以降も追っかけようかと思います。
ただ定価には見合わないかな、セールもしくは文庫化されて1,000円以下なら。
Posted by ブクログ
この世界観を描いた作者はどんな人なんだろうと思う。ユリアとヘクトル、そして二人を助けるトリスタン。ファンタジーはその世界観に入り込めなければ読めない。ファンタジー好きには垂涎ものの物語。
ユリアは古い考え方で16歳まで育ちレーエンデに来て、自由に生きることを学んだ。序章には彼女がレーエンデの聖母と後に呼ばれるという。主人公はユリアと思いきや、彼女の父とそれを助ける弓矢の名手トリスタン。この二人の魅力的なこと。
Posted by ブクログ
閉ざされた地域レーエンデ。
シュライヴァの騎士団団長イスタルと娘ユリアはレーエンデに魅了される。
2人は青年トリスタンと共に、レーエンデ独立のために立ち上がる。
架空の国レーエンデを巡る壮大なファンタジー小説第一弾。
*
レーエンデの描写が美しい。
さまざまな民族や自然、動物、病気までも、空想の世界なのにリアルに頭に映し出された。
読みながら、仕事で北の地域にしばらく住んでいたときを思い出した。
同じ県内なのに考え方というか気質がぜんぜん違った。
「あなたは旅の人だから、この地域の本当のところはわからない」と言われたことがある。
どんなに長く住み、その地を愛したとしても孫まで生まれなければ、「旅の人」なのだという。
レーエンデを愛し、レーエンデからも愛されたユリアは、試練が訪れてもなお幸せな人なのだろう。
とはいえ、この世界観に入ることができないまま読み終えてしまった。
期待値が高かっただけに残念。
Posted by ブクログ
壮大な世界観で惹き込まれました
設定も面白くて登場人物たちも魅力的です
ただ少し恋愛要素が多めに感じました
主人公のユリアが最愛の恋人であるトリスタンの命を守るためにお腹の子に要人の殺人を強要されて折れてしまったのですが私はそこで最愛の人の命を優先せずに民の命を護って一生後悔を胸に抱き続ける方が好きなのでそういった趣向には合いませんでした
Posted by ブクログ
レビュー件数、評価ともに高く、重厚な装丁。かなり本格的なファンタジーかと思い手に取ったのだけれど、思いのほか薄かったかな。
でも、おかげで最近どういう作家さんが評価されているのか分かってきた。
この作品はいわゆる歴史伝記モノ的雰囲気のファンタジーなのだろうけど、それにしては歴史のダイナミクスに乏しい、冒険活劇としてはキャラクターも筋もおとなしい。
そこら辺で、守り人シリーズをはじめとした上橋菜穂子さんの作品や十二国記あたりに及ばないかなと。
文体的には冷めた語り口が主体ではあるけれど、本来は韻文が好きで美しい物語が好きな作家さんなのかなと感じた。
トリスタンに関する描写にそのような印象が強い。
この作品を面白いと感じた若い人たちには、ぜひ田中芳樹さんのアルスラーン戦記を読んでもらいたい。表紙は天野喜孝さんのやつで。
もう、古い作品で手に入りにくいのかもしれないけれど。
設定の壮大さ、キャラクターの多彩さ、物語のダイナミクス、あらゆる点でこの作品の5倍くらい楽しめると思う。