あらすじ
毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへ――
家を抜け出して、少女は銀霧が舞う森へと旅に出た。
こんなファンタジーを待っていた!
ーーー
異なる世界、西ディコンセ大陸の聖イジョルニ帝国。
母を失った領主の娘・ユリアは、結婚と淑やかさのみを求める親族から逃げ出すように冒険の旅に出る。呪われた地・レーエンデで出会ったのは、琥珀の瞳を持つ寡黙な射手・トリスタン。
空を舞う泡虫、琥珀色に天へ伸びる古代樹、湖に建つ孤島城。ユリアはレーエンデに魅了され、森の民と暮らし始める。はじめての友達をつくり、はじめて仕事をし、はじめての恋を経て、親族の駒でしかなかった少女は、やがて帰るべき場所を得た。
時を同じくして、建国の始祖の予言書が争乱を引き起こす。レーエンデを守るため、ユリアは帝国の存立を揺るがす戦いの渦中へと足を踏み入れる。
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恐ろしきレーエンデ国物語
ちょっっっっとまって!!!!!!!
2回目読了後に気づいてしまった。
冒頭に現れて、ユリアの目の前でキスをするように弾けた泡虫、これきっとトリスタンだったのではだったのではと………!!!!
最後はキスをも叶わなかった2人、トリスタンはキスぐらいしておけば…と最期の最期に後悔をしていたけど、命果てててレーエンデの地に還ったトリスタンは時を超え、泡虫となってユリアの元に行けたんだなと、涙を流してしまった。
でもやっぱり、リリス達はあの後どうなってしまったのかとか、ユリアが国に帰った後どう過ごしていたのかとか、想像だけでは補えない箇所がありすぎて…どうか…どうか1巻では描かれなかったヘクトル、ユリア、ウル族のみんなのその後を書いて欲しい………と思ってしまった。終章に淡々と綴られた文字があまりにも心苦しすぎる。
レーエンデで命果てたものは、レーエンデに還るけど、シュライヴァで死んでしまったユリアやヘクトルは死んでも尚レーエンデの地に還れなかったのかな…。 うわ〜〜なかなかにしんどいぞこれは。
軽い気持ちで踏み込むべきではなかった。
恐ろしきレーエンデ国物語
Posted by ブクログ
《革命の話をしよう。》
この言葉で始まるレーエンデの物語。
レーエンデの聖母と呼ばれる ユリア・シュライヴァ
その父 ヘクトル・シュライヴァ
そして トリスタン・ドゥ・エルウィン
面白かった~
その世界観は、正に正統派ファンタジー
Posted by ブクログ
多崎礼さんの『レーエンデ国物語』、「こういうファンタジーが読みたかった」と思わせてくれる作品だった。
何より魅力的なのは、レーエンデという国そのもの。銀霧に包まれた森や古代樹、湖、城など、幻想的な風景が丁寧に描かれていて、物語を読んでいるというより、自分自身がその世界を旅しているような感覚になる。美しいだけではなく、その土地が抱える歴史や人々の苦しみまで描かれているからこそ、レーエンデという場所が次第に「生きた世界」として感じられてくる。
ユリアとトリスタンの関係も印象的。二人の出会いを軸に、少女だったユリアが外の世界を知り、自分の意志で生き方を選び取っていく過程がとても良かった。恋愛だけに収まらず、「自分はどう生きたいのか」という物語になっているところが好き。
そして、読み進めるほどに物語のスケールが大きくなっていくのも見事。最初は英雄とその従者の冒険譚のように始まった物語が、やがて国の歴史や革命へとつながっていく。美しく幻想的な世界の裏側にある、厳しい現実との対比も印象に残った。
読み進めるたびに「この先どうなるんだろう」と思わせる力があり、読後にはレーエンデの世界をもっと知りたいという気持ちが残る。壮大な物語の幕開けとして、とても満足度の高い一冊だった。
Posted by ブクログ
壮大なファンタジー。
わたしにとっては聞き慣れない表現が多く,調べてメモをとりながらじっくり読んだ。
終盤は胸を抉られるような苦しい展開が続き、涙が止まらなかった。
読み進めるのが怖くて何度も本を閉じた。
とてものめり込んだし、読み終わった今も心がレーエンデに囚われているのだけれど、あまりの結末にしばらく立ち直れそうにない。
良くも悪くもここまで心を揺さぶられる作品にはなかなか出会えないと思う。
ヘクトルとトリスタンの無敵な強さで全てがうまく行くことを期待していた...
救いがなさすぎる。トリスタン...
それでも、心がレーエンデに囚われてしまったわたしは最後まで見届けると思う。
- 残った謎メモ -
ユリアの居場所がダリアの証言と異なっていたのは何故か
交易路は完成しなかった?→2巻で判明
御子の行方→2巻で判明
Posted by ブクログ
壮大なファンタジーだった。ユリアとトリスタンの恋愛模様だけでなく、民族同士の確執、駆け引きや継承問題など見所満載だった。トリスタンの人生が良い方向に進んでほしかった‥つらい‥
Posted by ブクログ
ファンタジー描写が美しい話だった。
交易路が無事完成し、トリスタンの銀呪の進行が止まってユリアと平和に暮らした、という終わりじゃダメだつたのかなと思ってしまうラスト。トリスタンが身体も心も目一杯張って張って張り続けて、誇りだけを胸に逝く様は美しいけれども物悲しさが勝る。ユリアもその後子供と再会出来なかったようで、物語の序章を読んでいたのかなと思っていたのに急に閉じられた感があった。
個人的には未来への希望よりも痛みの方が強いと感じた結末だった。
Posted by ブクログ
ずっと気になっていたレーエンデ国物語を、ついに読みました。壮大な物語の入口に立ったような気持ちがひしひしとしています……!!
ユリアたちのお話が終わってしまったのはとてもさみしいですが、彼女たちが始めた物語がこれからどう広がっていくのか、すごく気になります。
それはそれとして、ユリアもトリスタンも団長も、生まれた赤ちゃんも、みんなが幸せになれる世界が見たかったな〜(かなしみ)
Posted by ブクログ
初めてのファンタジーで、最初は色々な設定を飲み込むのに時間がかかったけど2章目あたりから話にのめりこめて、最終章はとても感動した。トリスタンの最期が感動的だったし、ユリアに会いに行くために自分を捨てているところがとてもかっこよかった。
ユリアとトリスタンが愛し合っているのに結ばれないところがもどかしかった。
Posted by ブクログ
面白かったけど、ハイファンタジーとしての没入感と、恋愛小説としての甘酸っぱさのバランスがもう少し取れていて欲しかった…
前半と後半のファンタジーの世界観の作り込みと文章はすごくよくて、次がどうなるのか、夢中になるという感じが楽しめた。ただ中盤の、主人公の恋模様が少し軽いというか…会話中心、心情描写中心の運びが長く続き、作中時間的にもかなりの期間続くので、割とうんざりする瞬間があった。途中で恋愛小説として読もうとシフトチェンジすると、後半の怒涛の展開が始まり、中々に重く苦しい。大人向けファンタジーの重さと、少女漫画感の強い人物像、展開のアンバランスさに少々困惑と読みにくさを感じた。
ただ、複雑な設定でもそれほど詰まることなく読める文章(説明)と、練られた世界観、展開はとても面白かった
Posted by ブクログ
Audibleで聴了。
評価が高いので期待していましたが、1巻だけだとあまり面白さは分からず。世界観、設定、キャラクターは魅力的なのだけど、聴いていて、ドキドキハラハラはしたけれど、ワクワクと幸福感がなかった。ハッピーエンド好きにはユリアとトリスタンの運命は悲し過ぎる。守人シリーズに世界観が少し似ているからか、どうしても比べてしまい⭐︎3つ。
2巻以降は主人公が変わるようなので、どうなっていくのか気になるけれど、聴くか迷うところ。
Audibleのナレーターさんはとても上手で聞き応えがあったので、他の作品で幸福感を補充したら、続きを読んでもいいかもしれません。