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“レーエンデ国物語”の核心に……。
武力という武器、芸術という武器で
これまでユリアとトリスタンが愛したレーエンデを守り繋いできて、今回は経営という武器で闘ったレオナルドとルクレツィア兄妹。
途中悪の魔女に近づくルクレツィアに頭を抱えて
何を考えてるかわからず怖くなったけど、
終盤に向けて本当の目的が語られて震撼。
あーーーーーー!!!!!
どうして二人がこんな業を背負わねばいけないのか!!!
二人はレーエンデに自由を求めて、
それぞれの正義で戦って、とうとう夜明け前まで来た。
ただ夜明け前が1番暗いんですよね、、、
あぁもう皆が救われてほしいそれだけなのにね、、、
そして今回は最後まで語られなかったレオナルドのその後!!!
最終巻『海へ』早く読みたくて仕方ない……!!!
寝る間も惜しんで読み続けて
ずっとこの世界観に浸ってしまって、
読んでない時もレーエンデのこと考えてしまう〜
こんなにのめり込んだ読書久しぶりで嬉しい。
それと同時に間も無く完結なのが寂しすぎる…!
革命を起こしてきた全員が報われる結末でありますように!
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本を閉じてベッドに入るのだけど、続きが気になってしょうがなくて、結局布団にくるまりながら夜更かしして続きを読む。子供の頃何度も過ごしたそんな贅沢な夜を、大人になった今も過ごせるなんて。この物語に出会えて私は幸せ。
レーエンデに自由を。
祈るような気持ちで最終巻を待ちます。
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誰かにとっての正義は、捉え方によって誰かにとっての悪になる。
レーエンデのシリーズは読む度に、気付かぬうちに世界観に入り込んでいて、読み終わったあとはいつも心にぽっかり穴が空いた感覚になります。
次巻はどんな終わり方になるんだろう…
Posted by ブクログ
第4部「夜明け前」も命を懸けた愛と信念の壮大な物語で本当に最高でした。
義兄妹の愛情と互いの正義。何が正しさで、何が悪なのか。守りたいものが違う故に正義も違う。最終目的は同じなのに全ての闇を背負おうする妹とこの世の絶対悪を許さない兄。この2人の関係の切なさには涙した。朋友関係のブルーノとレオナルドのやり取りも面白さからかっこよさへと変わり、互いを思いやる気持ちに感動した。
あーみんな救われて欲しかった。みんなに幸せになって欲しかった。でも自由になることはそんな幸せだけじゃだめんなだ思い知らされた。
正義や正しさについて沢山考えた1冊だった。
ちょっと長いけど面白くてすぐ読み終えた。
早く次作が読みたい。
Posted by ブクログ
序盤はこれまでの物語がこの兄妹の運命へ繋がり、ここでレーエンデの自由が成し遂げられるのでは…と期待してしまう!
でも読者は革命の物語はここで終わらないことを知っているから辛い。
夜明け前がもっとも暗い。
レーエンデの英雄早く来て!!!
夜明け前の闇が一番濃い
まさに夜明け前の苛烈さ。志を同じくする兄弟にも関わらず、正義が異なり行く道が異なってしまう。その悲しみ。これまでの伏線が少しずつ回収されてきた面白さ。最後まで読み切りたい意欲が高まる。
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夜明け前が一番闇が深いとはよく言われる話だが、レーエンデのために闇と光を担う異母兄妹。
二人はそれぞれの正義を胸に革命を起こそうとする。
正義とは一つではない。何なら人それぞれ正義があると私は常々思っているけれど。
次巻で完結と予告。寂しい。
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夜明け前がもっとも暗い。。その通りだった。レオナルドとルクレツィア、レーエンデに対する思いは、同じなのに、違う道を歩む2人。切ないけれど、2人がレーエンデを思ってとった行動が最終巻で報われてほしい。立ち上がれレーエンデ!レーエンデに自由を!
ファンタジーの世界に、どっぷりと浸って、読書を楽しむことができる素敵な作品。最終巻がとっても楽しみです。
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シリーズ4作目に入り、
技術と産業の革新が進み、銃が蔓延る時代へと進んでいます。
今作の主人公は、聖イジョルニ帝国名家出身のレオナルドと、
とあるきっかけで現れた腹違いの妹、ルクレツィア。
かつて自由だった頃のレーエンデの面影はなく、
抵抗もせず、帝国に理不尽に飼われるだけのレーエンデ人たち。
名家出身でありながら、その格差に異議を唱え、
彼らに再び矜持を取り戻すため、奔走するレオナルドの苦悩と葛藤が
よく伝わってきます。
今作には「正義」という言葉が度々出てきます。
多種多様な「正義」は、見方によっては善にも悪にも転じ、
その信念がぶつかり合う様は生々しく、残酷に描かれています。
そして過去3作を読んできた者としては、
不可解だったことや、真実にも明かされ、ようやく点と点が一つの線に
つながった爽快感もあります。まさに、核心をついた一作です。
今作もやっぱり苦しい!(笑)
特に家族愛に弱いので、胸が締め付けられながら、泣きながら読みました。
キャッチコピーの「夜明け前が一番暗い」「あなたを愛しています」。
読み終えた後、そのフレーズが持つ意味が身にしみる‥鳥肌が立ちます。
次巻はいよいよ完結。
寂しい気持ちもありますが、この行く末は見届けたいですね。
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レーエンデ国物語は一度読み出すと止められなくなる。4巻も一気に駆け抜けてしまった。
ヤバネカラスの銀天使が神の御子のそばにいる所で涙が出そうになった。
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長い物語もようやく終わりに向かって走り始めた。今回も辛くて悲しい物語。
兄妹それぞれの正義。レーエンデのための光と闇。登場人物全員の想いが繋がって繋がって、ついに最終章の次作が楽しみ。
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レーエンデ4大名家のひとつ、ペスタロッチ家の跡取りレオナルドは、正義感あふれる好青年。あることをきっかけにレーエンデの実情を知り家を出た。数年後、突然母からの手紙で呼び戻されたレオナルドは、父ヴァスコが妾に産ませた娘ルクレツィアがペスタロッチ家の屋敷で暮らすことになったと告げられる。レーエンデの光と闇が出会い、同じ未来を目指して真逆の道をたどる。夜明け前が一番暗い。レーエンデ革命の前夜譚。
様々な真実、新たな情報がたくさん出てきて「そうなっていたのか」と驚いた。ルクレツィアはなぜあんなにも強くいられたのだろう。まともな神経ではとても耐えられないと思う。
前作から100年飛んで、どれだけ工業革命が進んだかと思いきや、文明はそう変わってはいなくてちょっと拍子抜けした。次は17年後で、今作の登場人物が生きて出てくるそうなので、どんなふうに出てくるのか楽しみにしている。
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あの日、銀夢草の煙が充満するなか、机にかじりついて書き上げた一冊の本が灯した革命の火は、同じ部屋でついには皇帝の胸を貫く弾丸になったーー。
物語の一番盛り上がる場面、そこを読んだ時ふとこう思った。抑えつけられるたびに、裏切られるたびに、何度も消えそうになりながら、歴史の転換点で過去の英雄の意志を継いだ主人公たちが紡いできた革命の心は、とうとうここまでやってきたのだ。
と、同時に、これは決してレーエンデ人だけの手で培われたものではないのだと思う。かつて彼の地を侵略したイジョルニ人からも、ルーチェやルクレツィアのような人物が出て、足をおろしたレーエンデという地に歴史に愛着を持ったからこそ、レーエンデ国物語はここまでやってこれたのだと思う。
ルクレツィアの儚い恋、レオナルドの信念と愛情の衝突。いろんな想いがよぎったけれど、きっと兄妹は最期まで互いを愛していた。まさに帯のとおりだったのだろう。
過去作の出来事も今回は今まで以上に関わってきていて、ずっとこのシリーズを追いかけてきた者としてはすごく嬉しいサプライズでした。
物語はいよいよ終幕へ。テッサの武器を抜く者、青の独立宣言……。散りばめられていた伏線がやっと歴史に合流する。個人的には合衆国のことも触れてくれたら嬉しいなぁと思います。ユリアが、ふたたびレーエンデへ。エールデとトリスタンと三人で相まみえることを願って。
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完結直前の、革命のための物語。
毎度そうなのだけど、大きな歴史の流れを汲みながらも、革命のために立ち上がる人びとの個人的な物語がとても切ない。
今回の主役であるレオナルドとその妹であるルクレツィアの日常が煌びやかに描かれており、その後の怒涛の展開に胸が詰まる思いがする。
あまりにも人間離れした聡明さを持つルクレツィアと、真っ直ぐすぎるレオナルドの組み合わせは、どこか二巻の主人公であるテッサとルーチェを思わせる。
今回の話は、過去の物語の種明かしのような要素もあり、核心に迫る内容になっているが、過去作の出来事についても言及があり、また読み直したくなった。
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レーエンデ国物語第4巻。聖イジョルニ歴900年過ぎ。レーエンデの未来の為の光と闇。
1つの国の歴史大河絵巻の中に放り込まれて、とある時代を体験してきた感じ。…だからこそ、く、苦しい…。副題で多少覚悟はしていたけど、辛くて苦しくて哀しい物語でした。面白かったですけど、レーエンデにはまだ希望は見えないのですね。
Posted by ブクログ
名家ペスタロッチ家の嫡男レオナルドは正義感あふれる少年。市井の様子を知ろうと街に出かけた彼は、自分の家がレーエンデ人たちを搾取してきたという事実を知り衝撃を受ける。そんな彼の前に、美しいが感情表現に乏しい異母妹ルクレツィアが現れ…。
光と闇のように正反対でありながら、ともに不屈の意志と行動力を持つところはよく似た兄妹。持てるものすべてを駆使して目的のため権力の頂点に上り詰めていくルクレツィアの姿は善悪を超越し、ある意味痛快ですらある。それにしてもようやく明かされた「神の御子」の実態はなかなかにショッキングだった。次巻が待ち遠しい。
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面白かった!
レオナルドとルクレツィアが中盤にかけて段々と心の距離を縮めていくのが微笑ましかった分、後半の展開はなかなかえぐいものがありました。
こちらの作者、いつも思うんですが想い合う2人を引き裂くのがとっても上手。
悪女の道を邁進するルクレツィアには、いっそ清々しいものを感じました。
個人的には1巻で出てきたトリスタンが銀天使となって御子をずっと励まし続けてきた事実に胸が熱くなりました。
2人によって弱体化させられたレーエンデがどうなるのか、次巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
レーエンデ国物語4作目。
レーエンデの未来のため、兄レオナルドと妹ルクレツィアはそれぞれの役割を全うする。
これまでの話で謎だったところや解釈を間違っていたところが解き明かされ、すっきりした。
特にルチアーノ!!驚いた!!
レーエンデを救うためとはいえ、ルクレツィアが冷血の魔女となりレーエンデを蹂躙していく様は読んでいて辛かった。
冒頭を読んだ時点で分かっていたけど、最後はやっぱり悲しい、切ない…。
2人が守ったレーエンデ、革命がどのような結末を迎えるのか次作を楽しみに待とうと思う。
✎︎____________
俺はレーエンデを愛している。この心臓に手を置いて誓う。これからもレーエンデを愛すると。永遠に変わることなく、レーエンデ人の善き隣人であり続けると。(P55)
失敗を恐れてたらなンも出来ねぇ。やりたいことがあるンならグダグダ言わずに突っ走れ。人の目なんか気にすンな。お前がやりたいようにやれ。(P129)
どんな理由があろうとも、人命を奪うことに正義はない(P403)
正義っていうのは欲望を粉飾するための方便だよ。十人いれば十通りの正義がある。正義を突き通すって言えば格好いいけど、それは他の正義をねじ伏せるってこと。最後に残った正義はもっとも強いというだけで、正しいとは限らないんだよ(P417)
自由は強制されるものじゃない。与えられるものでもない。自分の足で立ち上がり、自分の手で勝ち取らなければ、本来の意味を失ってしまうものなんだ(P437)
誰かにとっての正しさは、誰かにとっての悪になる。絶対悪である人殺しですら、場合によっては正義になる。(P529)
正義はひとつではない。人間が唱える正義は立場によって異なる。数多の正義が潰し合うことなく同時に存在すること。それこそが平和の証明なのかもしれない。(P566)
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夜明け前が一番暗い。地獄の物語。
今回はとにかく悲しい時代だなと。
今まで謎に包まれていた神の御子やライヒ・イジョルニと距離が近くなり、いよいよ核心に迫るのだなという興奮は、唯一の救いだった。
572ページもあるのにすぐに読み終えてしまう面白さ。第5部が楽しみになる作品です。
Posted by ブクログ
今までの3巻の積み重ねが、ここにきて響いてきた。時代的にもそこまで離れていない2巻3巻の内容が、大々的に活動するわけではないけれど、確実に受け継がれている。
今作もレオナルドとルクレツィア兄妹、ブルーノやノルン、新聞記者のビョルン、イザベル様……魅力的なキャラクターが登場する。もう本当に、みんな幸せになれ!と思いながら読んでいた。
中でもステファノ。登場時こそなんか嫌なやつだなと思ったけれど、物語が進めば進むほど、彼を嫌いになれない。
エールデが生まれて380年近く、テッサが亡くなって250年近く、「月と太陽」が上演されて90年近く経つ。
2巻でテッサが感じた「教育」の必要性。時間はかかるけれど、少しずつ種をまいてここまで来ている。
3巻のリーアンとアーロウの魂は、今だにレーエンデ人だけでなくイジョルニ人の心も揺さぶっている。
さぁ、いよいよ革命の時!レーエンデに自由を!!
Posted by ブクログ
本作後半で何度も出てくる多様な「正義」という表現はルクレツィアをダブル主人公として際立たせるためなのか、それともそれが作者の言いたいことがそうなのか?
ルクレツィアがした事は悪であり、彼女自身もそれを自覚していたにも関わらずそれを正義と表現するのはどうなのか?
彼女自身が自分を正当化するために正義と宣うならまだしもそれを作品として多様な正義の1つとして表現することはどうなのか?
現実世界で行われる大虐殺行為や犯罪行為も加害側には加害側の理論に則った正義があるからあれを正義と呼び、正しさは人それぞれと正しさの基準をあちこちに投げ捨ててしまうのか?
その解の1つとしてはビョルンの「普遍的な正しさは、僕ら人間には荷が重すぎるね」ということになるんだろう。
そしておそらく普遍的な正しさとはレイルの学生が示した非暴力と反差別だろうが、それを貫くことの難しさがレイルの大虐殺事件なのだろうと思う。
結局無辜の民には決定的な力はなく、レオナルドという特権階級の良心が象徴とならなければ動き出す切欠にはなれないというのはなんとも言えない。またレーエンデ人から革命児を出してもテッサの二番煎じだから役回りの設定として、物語として革命を描くためにはレオナルドというキャラクターが必要なんだろう。
全体的には面白いし、考えさせられる部分もあるが、正義は人それぞれという表現や敢えて悪役を女キャラに負わせる手法など、やはり垢抜けきらない部分があるなと感じてしまう。期待しすぎなだけかもしれないけど。
個人的にはテッサとレオナルドの役回りが逆転してもそれはそれで面白かったかもと思う。革命に失敗した特権階級の良心的な青年と彼の意志を継ぎ革命の切欠となった被差別部落の少女。
物語も佳境に近づき、泥臭い人間同士の革命が大半を占めているシリーズの中で、最終的にファンタジー要素の強い神の御子が創り出す新しい世界とはどういうものか、それがこの物語の1つの大切な終着点であると思うので、そこも含めて最終巻は楽しみにしてる。
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銀呪の設定良い
日本人がこういうファンタジーをラノベにしないのはちょっと革命を感じたので読んだ
ファンタジーというより異世界感が強い
処女受胎の話あたりからぐろい
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レーエンデの革命も終盤。人々が今までに蒔いた芽が脈々と受け継がれる中、ついに光と闇が出会う。
二人は、神子の存在を知り、神子を救うべく、それぞれがそれぞれの正義を貫く。
ルクレツィアは、悪魔のように振る舞いながら、レーエンデを追い詰め、団結を促す。
それを許せないながらも、ルクレツィアの真意を知るレオナルドは苦悩する。
いつも人物を丁寧に描いているが、レオナルドの性格だけは、貴族に突然生まれた、庶民の味方の感じで、違和感が拭えなかった…
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ペスタロッチ家のヴァスコっていう、凶暴な魔物みたいなオッサンが居て、第八代法皇帝になる。
そいつはロリコンで美女見つけて誘拐してきて、美女の婚約者惨殺して、子供を産ませた。
その子供がルクレツィアで城で飼ってたが、五歳で大人以上に博識。ヴァスコが嫌って足を折って窓から捨てて、ペスタロッチの本邸に押し付ける。
本邸では、正義感の塊のレオナルドと、その従者になるブルーノ、レオナルドのいとこに当たるステファノと一緒に暮らす。
レオナルドはレーエンデが虐げられているのはおかしいと考えて、色々やる。
同じ賃金で働かせたり、教育したり。
ルクレツィアとレオナルドは、ルクレツィアの母親の死によりシャイア城に戻った時に、エールデを見る。ルクレツィアはエールデに願ってヴァスコを潰す。
代わりにルクレツィアが政権を握るが、レーエンデを救うためにはレーエンデをボッコボコにするしかないってことでボッコボコにする。
ついでに周りの四大名家も、邪魔そうなのは潰す。しかも次期皇帝に無能でゆるふわなステファノにする。
で、ルクレツィアが全権を担って完璧状態のところでレオナルドに殺害してもらう。ということで、レーエンデは大混乱になった。