【感想・ネタバレ】レーエンデ国物語 夜明け前のレビュー

あらすじ

あなたを愛しています。
兄妹は互いを愛していた。きっと、最期のときまで。

累計22万部突破!
2024年本屋大賞ノミネート作「レーエンデ国物語」シリーズ最新作

ーーー
四大名家の嫡男・レオナルドは佳き少年だった。
生まれよく心根よく聡明な彼は旧市街の夏祭りに繰り出し、
街の熱気のなか劇場の少女と出会う。
――そして、真実を知り、一族が有する銀夢草の畑を焼き払った。

権力が生む欺瞞に失望した彼の前に現れたのは、片脚を無くした異母妹・ルクレツィアだった。

孤島城におわす不死の御子、一面に咲き誇る銀夢草、弾を込められた長銃。
夜明け前が一番暗い、だがそれは希望へと繋がる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

革命はレーエンデの民たちが団結しないと起こせない。けれど支配されることに慣れた彼らは、理不尽な圧政にも蜂起するどころか、諦観してますます従順になる。
ならば心を捨てて、徹底的にレーエンデを地獄に落とすことで革命の火種を起こそうとした皇女と、そんな彼女の意をくんで『英雄』を引き受けた兄の物語。
トリスタンの登場にめちゃくちゃ興奮した。そうだよね、ずっとエールデのそばにいるって言ってたもんね。過去作の主人公が介入してくる展開ってなんでこうも熱いんだろう。それはそれとしてエドアルドおまえ……

ラスサビ前くらい盛り上がってる。三百年かけて受け継がれてきた意志が、ようやく実を結ぶのだろう。次が最終回か……なんだかさみしいな。

1
2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わった。レーエンデシリーズ毎回読後にずっしりくる感動と悲しみが入り混じった感情の波にやられる!うぅ…

読み進める中でレオナルドに関して、「バカだなぁもう」ともどかしく思うことが多々あったけど、なんか憎めない、少年漫画の主人公みたいなところがあって結局めちゃくちゃ好きになった!

ルクレツィア切ない…。なんでそんな役回りなんだよ、、と思うけど、歴史の悪役だろうと物語の闇の部分だろうと、それが自らの役割であると悟ってしまえば不思議と馴染んで受け入れられるものなのだろうか?

最後、レオナルドがルクレツィアを撃ち抜く前、ルクレツィアが1人駆け出していく前に、ルクレツィアとステファノはどんな話をしていたんだろう?
他の登場人物と比べて精神的にかなり幼かったステファノ。彼は利用されたあげく、独りぼっちにされた。あまりにも切なくて救いがないと思った。

ここからラストはどうなるんだろう。5巻が待ち遠しい!ただ、私はまだトリスタンに恋してる。魂が1巻にいて進んでない。

0
2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

正義と正義。全く同じ形をした普遍的な正義なんてものはありえない。誰かの正義は、誰かにとっての悪で、そうやって正義は変わっていってしまう。御子の子の解放のために、レーエンデ人を苦しめ、殺してまで、立ち上がらせるルクレツィアの正義が正しかったのか。あるいは、頑なに己の信念を曲げず真っ直ぐでありたいと願い続けたレオナルドが本当に正義だったのかは分からない。だけど、夜明け前が一番くらいのは確かだ。暗闇の中でふたりが見たいと願った未来は光だった。夜明け前のうっすらとした払暁の瞬間、そこだけが唯一、決して同じではあれない光と闇の交じわれる刹那だった。愛する兄から、唯一無二と特別として心臓を貫く銃弾を求めるしか無かったルクレツィアの覚悟と愛情が裏寂しい。

0
2025年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今巻はレオナルドとルクレツィアの愛と正義の話
個人的に、10人いれば10通りの正義がある、刺さった。あと、ペンは剣より強しでも俺は銃を選ぶ、このレオナルドの言葉に、ペンの強さを知ってるからこそあえてって言う覚悟が見えた瞬間に感じた。

話の中でユリア、テッサ、アーロウとリーアンの戯曲の話があるたびに涙が出そうになった。みんなが今までやってきたことは無駄じゃないんだなーってなんか懐かしくなった。

読んでる最中思ったこと、エールデの存在は完全に忘れてた。確かにあの時からそのままだったと気づいて鳥肌がたった。エールデのそばにいたカラスはトリスタンじゃなかったのかなとか思ったり、、

読み終わった時に思ったこと、ブルーノ、レオナルド死ななくてよかった!
でもルクレツィアには抱きしめてキスをして欲しかった。ルーチェがテッサに最後キスをしたみたいに、愛してるを伝えて欲しかった。っていう切ない気持ちとかいろんなのが押し寄せてもう涙が止まらなかった。
読み終わった後も本当にずっと涙が止まらなかった。

次巻がほんっとうに楽しみです!!!

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

レーエンデに自由を!

だんだんと機械化が進むレーエンデ。列車が走り、新聞が配られる。という姿にファンタジーの要素が少しづつ薄れ、現代へと歴史が走っているという実感が湧きました。

ルクレツィアがしんどい。
彼女は頭が良すぎた。だから、どうすればレーエンデのためになるかわかっていた。だからあえて魔女になるしかなかった。わかっているけど、あの幸せな彼女の日々に祝福が欲しい。
最後のページでボロ泣きした。全てわかってたんだね。

あとついに出てきた神子。ちょっとびっくりした。

早くレーエンデがどうなるか知りたい。続きでたら読みます。

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2025年09月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

レーエンデを巡る、自由と抑圧、そして革命のお話。
武力、芸術、の次は「情報」による革命を目指す辺りは、現実世界に類似するところがある気がした。無血の革命なんてほとんど存在しないけど、やっぱり今回も呼んでいて苦しくなる瞬間。

夜明け前が一番暗い。
確かにどんなに絶望的な状況でも、ひとは自分より酷い状況の人があれば、「あれよりはマシ」「逆らって、ああなってはいけない」と思う。だから犠牲法で人々を立ち上がらせようとしたルーチェの試みは「ウル族への圧政」「娼館保護法」によって叶うことは無かったのだなと、今更ながら思った。
戦は人を変えるとかよく言うけど、このシリーズでは、テッサたちよりステファノが体現している気がした。そこにはルクレツィアへの崇拝に等しい狂愛も含まれているけど。
それにしても、ルクレツィア、大人すぎん……?大人でなければ、決して成し遂げられなかったのだろうとも思うが。

個人的にはエールデとの対面シーンが一番好きでした。だってヤミガラス、トリスタンじゃん……。「ユリアさんが……」とか何百年経っても変わらなすぎて、微笑ましすぎた笑

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までの登場人物に関わりのある人たちが山盛りで、名前を見るたびに「この人はきっと……!」と、嬉しさやら懐かしさやら悲しさやらでいちいち硬直してしまった。
それもこの物語にどっぷりつかってきたからだろうなあ〜!
一番衝撃を受けたのは「浅黒い肌、琥珀の瞳、首の後ろで束ねた髪は黒く、前髪の一部を三つ編みにしている」人の宿ったヤバネカラスを見たときですね……やっぱりね、この人が一番好きなんだよね私……ああああ……。
今回の登場人物では、ルクレツィアが根っからの悪の気質を持っていたとはいえ、みんなで暮らした幸せだった時の描写が幸せすぎて辛すぎた。
どうにか幸せになってほしかった。きっと幸せになれる人だったのに。
レオナルドよりルクレツィアに感情移入してしまったかもしれない。
でもどっちも好き。好きだからしんどい、レーエンデはいつもしんどい。
それでもようやく希望が見えてきた。最後の1冊はどうなるんだろう。発売がすごく楽しみ。

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2025年07月04日

ネタバレ 購入済み

夜明け前の闇が一番濃い

まさに夜明け前の苛烈さ。志を同じくする兄弟にも関わらず、正義が異なり行く道が異なってしまう。その悲しみ。これまでの伏線が少しずつ回収されてきた面白さ。最後まで読み切りたい意欲が高まる。

#深い #泣ける #アツい

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までの革命や登場した人達が出てきて、歴史が積み上げられている感じがした。
次回どうなるのか楽しみ。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ルクレツィアが、その年齢で大人にならざる負えない、その後もレオナルドと仲良くなるなどして表情は解れていくが、周りと比較して背負いすぎていて辛い。
レオナルドは正義感に溢れ、信頼を得て事業も順調に進めたりと、見ていて分かりやすくて清々しい。ルクレツィアもルクレツィアで、自己犠牲が酷いが、必要悪と割り切って思惑通りに人を操っていくのが清々しい。
その2人がかち合って終わりを告げるのは思ったより本当の最後で、呆気なかった。

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2025年05月06日

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