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あなたを愛しています。
兄妹は互いを愛していた。きっと、最期のときまで。
累計22万部突破!
2024年本屋大賞ノミネート作「レーエンデ国物語」シリーズ最新作
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四大名家の嫡男・レオナルドは佳き少年だった。
生まれよく心根よく聡明な彼は旧市街の夏祭りに繰り出し、
街の熱気のなか劇場の少女と出会う。
――そして、真実を知り、一族が有する銀夢草の畑を焼き払った。
権力が生む欺瞞に失望した彼の前に現れたのは、片脚を無くした異母妹・ルクレツィアだった。
孤島城におわす不死の御子、一面に咲き誇る銀夢草、弾を込められた長銃。
夜明け前が一番暗い、だがそれは希望へと繋がる。
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※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
立場の違う人間が唱える『正義』の違い
ルクレツィアが考える『正義』とレオナルドが考える『正義』。
ルクレツィアは人々を利用し法律を起ち上げ苦しませる。
レーエンデ国を潰すことは、神の御子を守り創生の海へ還すことが目的になってて、
レオナルドが唱える『正義』と同じ方向を向いていたはずなのに
どこで『正義』を履き違えたんだろうかと…。
「数多の正義が潰し合うことなく同時に存在すること。それこそが平和の証明」
万人が同じ解釈の『正義』はなく、十人十色の『正義』が存在し、
役柄や一般人が考えるものと、わずかながらも違う。
その違った部分を含めたうえで、平和は均衡が保たれているってことなんだと思った。
その人が思う『正義』が、人々の生きるすべを掌握されるかされないかの違いで、
お互いを分かち合い共に行きていくことが、本当に難しいかと。
最終章(5作目)はどんな結果が待っているのか。首を長くして待ちたいと思います。
Posted by ブクログ
テッサの革命も、「月と太陽」も、確かに受け継がれてきたのだと感じた。
そして、それをちゃんと心で受け取っている人がいる。
人は亡くなっても、その想いは生き続けていくのだと強く思わされる。
4作目にして、ようやく革命の兆しが見えてきた一方で、物語はどこまでも暗く、重く、そして切ない。
レーエンデに自由をもたらすという同じ未来を見据えながら、異母兄弟はそれぞれ別の道を選ぶ。
一方は正義を貫き、もう一方は悪へと進む。
お互いを深く理解し、信じ合っているからこそ、その結末はあまりにも悲しいものになっていく。
「正義っていうのは欲望を粉飾するための方便だよ」
「十人いれば十通りの正義がある」
「正義を通すって言えば聞こえはいいけど、それは他の正義をねじ伏せるってこと」
ビョルンのこの言葉は、物語が進むにつれてますます重みを帯びていく。
正義とは何かを問い続ける物語だった。
4作を通して感じたのは、自己犠牲の上に成り立つ革命の姿。
誰かが犠牲にならなければ、そのきっかけすら生まれないのか。
そう思うと、どうしようもなく切なくなる。
次でいよいよ最終巻。
終わってほしくないけど、たくさんの人々が積み重ねて来た思いがどういった形でレーエンデに夜明けをもたらすのか見届けたい!
Posted by ブクログ
物語の世界に引き込まれて、あっという間に読んでしまいました。衝撃が強すぎてなかなか感想が書けず、ようやく書くことができました。
今回は前作からさらに時が経った時代の、レオナルドとルクレツィア2人の異母兄妹の物語。
なんというかルクレツィアの覚悟が、正義が辛すぎて心が苦しかったです。レーエンデが立ち上がるためと分かっていても、ボネッティでレオナルドとルクレツィア、レオナルドの母イザベルと3人で穏やかに暮らしていた頃の幸せな時間に戻ってほしいと思ってしまいました。
神の御子の話やこれまでの物語からの繋がりもあり面白かったです。
この先、レーエンデに自由があることを願って、最終巻が楽しみです。
Posted by ブクログ
「普遍的な正しさは、僕ら人間には荷が重すぎるね」
シリーズ4作目。
レーエンデがまだ美しかったあの頃から、
流れる時間は人の尊厳を奪っていた。
慣れることは恐ろしいことなのかもしれない。
向上心や活力を奪われ、今に甘んじることが最善だと、これが普通のことなんだと自覚してしまったら
人は変化を恐れてしまうのかも。
それでも立ち上がるレオナルドの姿が眩しかった。
そんな兄を信じ抜き、正義を貫いたルクレツィア…
“夜明け前”が1番暗いって本当だった。
2人が信じる革命の道は、愛の形は、他になかったのか。
次回最終巻、どうかレーエンデに自由を…!
Posted by ブクログ
血の繋がりがある兄妹でかつ愛し合っていた2人を別つ物語。闇を背負う妹と光を背負う兄の話が交互に描かれており、ページを捲るたびに悲しく辛い気持ちになった。平和な世界へと導くためには誰かが犠牲にならないといけない、誰かが英雄にならないといけないのがこの物語の世界なのかと考えると涙が出る思いだった。
このような革命があってしてもなおレーエンデが真の夜明けを迎えるまでに十七年の歳月がかかるという設定も、人、国を動かすにはそれほどの年月が必要なのだと思い知らされた。
次巻、完結とのことだが、この物語を終焉させるのは作者にとってとても精力がいることだと感じる。読者の期待に応えなくて全くいいので無事に書き終えてほしいなと願う。
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