【感想・ネタバレ】レーエンデ国物語 喝采か沈黙かのレビュー

あらすじ


毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへ――

こんなファンタジーを待っていた!
待望の第三弾が早くも登場

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Posted by ブクログ

「愛してなければ、ここには来ない」

・レーエンデの民達には、ただ真っ直ぐに幸せになってほしい。

・双子って兄弟とはまた違う絆で結ばれていて、すごく好きだな。

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2025年12月13日

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前作の主人公テッサ達がレーエンデのために命をかけて戦ってから、124年後。
今回は双子のリーアンとアーロウの物語。
テッサ達の事実を戯曲していく過程が描かれています。物語の合間にテッサの物語(戯曲)があり、読み応えがありました。

同じ時に生まれた双子なのに、それぞれが持って生まれたものが違うことですれ違う2人。でもお互いを大切に想う気持ちは消えてはいなくて。
家族だからこそ良いことも嫌なこともいっぱいあるよなーと思いました。
作中の戯曲のタイトル『月と太陽』は前作のタイトルであり、ここでも繋がっているのか…!と感動しました。確かにリーアンとアーロウも月と太陽みたいな関係ですよね。

付属のスペシャルストーリーも良かったです。ユリアとトリスタン、テッサとルーチェも大好きです。

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2025年11月08日

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前作も良かったけど、歴史の繋がりを強く感じる今作は、なお良かった。
一行目の「革命の話をしよう」の文字を見るたび、ウキウキが止まらない。次の作品も楽しみ。

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2025年09月27日

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 レーエンデ国シリーズ。第3部。読み進める度に評価が上がって来た。リーアンとアーロウ、双子の兄弟が共に目指し、運命を別つ。
 レーエンデはテッサの思いが実を結ぶことなく沈黙の時代を迎えていた。自分の生活を守ることで精一杯で、革命の声も聞こえないものとしていた。
 レーエンデが本物の自由を得るためには皆で立ち上がらなければならないのに。

 ファンタジーであるが、物語が訴えるものは、まさに今の社会に通じていると感じた。
 自分が平和に過ごせればそれでいいと思っていないか?見てみぬふりをしていないか?助けを求めている人がいるよね?
 読んでいるうちに自分の無力さと臆病さ、行動力のなさに自己嫌悪になってきた。

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2025年09月06日

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毎回違う時代、登場人物へと移り変わって進んでいくこのシリーズ改めてものすごく面白いし好き。
リーアンをいまいち掴みきれていないアーロウの心情や思考を読んでいく時はもどかしさを感じた。そこもすごくよかった!

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2025年09月06日

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一、二巻の大冒険とは違って、徹底して双子の物語だった。三人称だけど、実質ずっとアーロウ視点。おかげでアーロウへの感情移入がすごい。稀代の天才たる兄への愛憎が、見苦しくて美しくて大変よかった。あの結末も、予期していたとはいえ、納得と満足感があった。これまでみたいにレーエンデという幻想的な世界をもっと冒険してほしい、難題に立ち向かう展開がほしい、そんな気持ちもわいたけれど、この作品だけちょっと例外な立ち位置なんじゃないかとも思った。壮大な物語の小休憩に、二時間ほどの演劇を観たような、よい読書時間でした。

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2025年08月29日

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まるでジョジョのように毎回、主人公も世界観もガラッと変わって、それでいてきちんとつながっていて、そこがこのシリーズのいいところと思います。今回の作品が一番好きかも。今回は、前作の主人公のテッサの活躍を戯曲にし、それによって世界を変えたいと思う双子の兄弟が、テッサの足跡を追い求めていくというストーリー。最後はミステリアスな要素もあり、早くレーエンデに自由を与えてほしいと強く感じた今回でした。

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2025年08月24日

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兄の才能を認められず、双子なのに…
自分は凡人ではないと思わないと、自分が醜く感じてしまう。たった1人の家族を憎まなければいけなくなる。そんな苦しい気持ちを、必死に隠す主人公も素直になれない兄もなんとももどかしい…

隠された正しい歴史を、テッサを探す物語。
テッサの歴史を知るにつれ、お互いがお互いを大切にしているのに、それが伝わらない。わかっているのに素直に認められない。そんな双子のお話。

最後は涙が止まりませんでした

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2025年08月18日

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美しくも残酷な大人のファンタジー。
前作がその残酷さが強かった為、心して読み始めました。
戯曲によって世界を変える革命の話。

章を重ねる度にまだ光はか細く、一章終わる毎にある一幕がまた登場人物たちの幸せを遠くさせるような気がしてならない。
しかしこの舞台の幕が上がった…ということは?
希望も見える中、また衝撃な言葉が降ってくる。
ある意味ミスリードされたような展開でしたが、少しだけ光が差してきた気がしますね。

人は貴賤上下問わずに時代を経て変わっていくものだ。
それがまざまざ見せられるのは何足る幸福だろうか。
歴史を変える一瞬だけではなく、多くの人や物事があって掴むものがあるのだと思い知らされる。

-お金って、所有しているだけでは何の役にも立ちませんの。
使って初めてその真価を発揮しますの。
ですから わたくしが愛するもの、
つまり アーロウ、
貴方のためにお金を使うこは、 とても正しいことですのよ。



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2025年08月17日

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ネタバレ

ルーチェが残した犠牲法がレーエンデにさらなる陰を落とす時代。娼館保護法も生きているけど、何かしら告訴されてしまえば、レーエンデ人なら罪人としてほぼ決定してしまう。一巻から比べると、レーエンデからすっかり自由はなくなってしまったのだと痛感させられる状況。

そんな時代下、物語の主人公は劇作家のリーアンと、劇団座長のアーロウの双子の兄弟。リーアンが依頼をきっかけに、名前も忘れられた英雄テッサの物語を書き起こそうとし、その足跡を辿る。

帝国からの抑圧化の下にあっても、ちゃんとテッサの名前を、物語を、覚えている人がいた。その勇姿を受け継いでいた人もいた。そのことに希望も見える一冊。

もちろんというべきか、希望のあとに絶望に落とすところもこのシリーズらしいところではあるけど、武ではなく、芸術を取った今作は流血は少なめかなと思う。
搾取されることに慣れてしまった人々、搾取が当たり前になった人々の心へ訴えかけようとする、物語。

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2025年08月15日

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ネタバレ

最初は才能があるない、双子ってそう言うことあるよねと単純に見ていた。
でも後半リーアンが、アーロウと打ち明けていくたびに考えが全く変わった。アーロウはリーアンの才能に羨望し、リーアンはアーロウの人望に羨望してた。身代わりになるリーアンに計り知れないほどの愛を感じた。

月と太陽とはまた違った感動で、今回は家族愛っていう感じだった。それにテッサのしてきたことは無意味じゃない。レーエンデの矜持はまだある!って思い知らされてた。すごく読みやすくて、展開がスムーズで気づいたら終わっていました。読むごとに感情移入しすぎて、次回も読むのが楽しみです!

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2025年07月15日

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2025年7月2日〜7月10日
388ページ
1900円

テッサの没後100年を過ぎて語り継がれる英雄譚。リーアンかアーロウか、わからなくなることはあったが、最後の最後にこんな結末が待っているだなんて…一度読み終えて、初めから読んでみると、全く違う景色が見えてきた。私はなんて勘違いをしていたんだろう、と、再びすべて読み返したい気持ちになった。

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2025年07月10日

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戦争が終わって巨大な勢力、あるいは権力による支配が始まる時、殺されるものは人ではない。真実である。権力者は自分に都合の悪い事は全て闇に葬り永遠の沈黙に閉じ込めてしまうのだ。人は矛盾だらけの生き物だから道理や理性とは反する行動を取りたがり、故に歴史の真の姿はめちゃくちゃになるのだ。
喝采か沈黙か、というタイトルがいい。クライマックスの一節でやられたと思ってしまった。
一国の物語とは、土地の、そこに暮らす民の苦難の、あるいは歓喜の歴史でもある。国の歴史を記した何行かの文章が重たい。たった一節、されど一節の中からレーエンデの悲鳴と、闇の中に眠る希望が見えるようだった。

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2025年07月10日

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面白かった。予言の通りになっちゃった。
前作から3週間ぐらい開けての今作なので、丁度忘れかけてる頃に読むとベスト。

第二作とこの第三作、2つで1つの物語という気分。
テッサを主軸に物語が展開し、第二作では血で血を洗う、武力を伴った革命を、今作では暴力が嫌いな2人の主人公による、非武力の革命。

二作よりも独立への絶望感は無く(登場人物的には悲しいんだけど)、確実にレーエンデの独立が近づいてきている。

100年毎に話が進むレーエンデは、まるで一つのリアルな国の産業発展や人々の感情の移り変わりの歴史を見ているようで、壮大なドラマを見ているよう。

自分が才能もなく、凡庸と認めることって怖いし勇気が入りますな。

「月と太陽」は第四作に出てくるのか、
第5作でどーやってまとめるのか。するんだよね?独立。

楽しみでしょうがないじゃないか!


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2025年06月28日

ようやく…

次巻こそは!!自由を!!!!·

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2024年01月24日

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レーエンデ国の革命の歴史第3巻。だんだん、巻頭にある地図を丹念に見るのが楽しみになってきた。地図って面白いんだな。土地の使われ方の変遷には、歴史が反映されている。古地図好きってこういう楽しみ方をしてるのか。

さて、3巻目は、前巻よりもさらに100年以上時代が進んでいる。レーエンデの民族は、すっかり下級市民として生きることが定着している。利用できる施設、就ける仕事、住む場所がはっきりと上級市民イジョルニ人とは別れている。レーエンデの民には法も公平ではない。アパルトヘイトか。

本巻の主役は、そんな下級市民のレーエンデの双子、天才脚本家とその作品を上演する演出家兼俳優のふたり。歴史は勝者の物語、2巻目で主役だったテッサ・ダールの抵抗の話は悲しいかな語り継がれておらず、歴史は改ざんされ、忘れ去られていた。そんな歴史の隙間に落っこち消えかけたレーエンデの英雄とその矜持の話を見つけ出し、掘り返し、舞台作品にしてこの世に放つ形で抵抗しようとする二人の話。

そう、3巻目の革命は、ペンによるものだ。力による革命を果たそうとした2巻目の主役テッサ・ダール、その姉は、自由を勝ち取るには知識や教育が必要だと話していた。そのとおり、100年たち、知識が力になりペンと文化で戦う時代がやってきたというわけだ。

本作は、忘れられたテッサ・ダールの伝説を巡る謎解きのような側面もあり、楽しい。読者はもちろんテッサの話はよく知っていながら、本作の主人公たちがそれを見つけ出し理解しようとする過程を物語の外から見届けるという構造になっている。

革命にはいつの時代も悲しい被害者がいて、革新は名も無き者の上に立つ。本書もまた切ないエンディングだが、レーエンデは少しずつ自由への道を歩み始めただろうか。次巻で見届けよう。

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2025年12月14日

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レーエンデ国の歴史をたどる物語の第3作。
これまでの2作とは異なり、今回は戯曲の制作が大きな柱となっている。
一見とっつきにくそうだが、これまでの歴史を知っている読者だからこそ、この創作の過程に深く入り込める。

レーエンデの歴史、そしてこの先の建国に向けて大切にすべき矜持が描かれた本作。
真実を伝えることの先にあるものは何か。
それこそが、これから迎えるレーエンデ国の未来を形づくっていくことを感じた。

シリーズを追ってきた人なら、間違いなく楽しめると思う。
そして、副題の「喝采か沈黙か」。終盤でその意味が明かされ、思わずうなずく納得のタイトルだった。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

シリーズ第3弾
今回は『戦争』『武器』はなく『戯曲』。

瓜二つの双子の兄弟
1人は天才と言われる脚本家
1人は凡人と言われるが周りに愛されている役者


最初、お互いの嫉妬から言い合いが絶えない感じだったけど、でも最後はお互いのことをずっと愛し思っていた。

人種差別、不条理のことだらけで人の命を軽く見る。
人の命をなんだと思ってるんだと途中で思いながら読んでました。

途中から心が締め付けられたけど、読めてよかった

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

そして演劇!? 前作のガッツリ闘争の革命から一転、
今度は演劇、心の革命とは。

期待よりも不安が過ぎったが、
杞憂に終わるくらいには良かった。

次はどうくるのか楽しみ。

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

レーエンデ第三弾。

とりあえず、いきなり鉄道が出てきてびっくり。
そりゃ産業も発展してるだろうけど、今までそういった描写がなかったから面食らった。
ユリアの時代からテッサの時代ってそんなにイメージ変わらなかったよね?
レーエンデはずっとそのままいく世界観だと思ってた。

さて。
今作は武力による革命ではなく、天才劇作家リーアンが戯曲によって世界をひっくり返そうとする話。
題材はテッサ。
テッサについては徹底的に秘匿され、一部の支持者以外には名前も知られていない状態。
テッサがどんな人物でどんな人生を歩んだか、追い求め戯曲は完成する。
が、やっぱりそう簡単に世界は変わらず。

前作で教育の大切さ、みたいな話があったと思うけど、そこに繋がるのかな。
「喝采か沈黙か」というサブタイトル、めちゃくちゃ良い。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百年戦争が終わり、闘うことから少し距離ができた時代。しかし、人種による階級差、差別はむしろ積み重なった年月分酷くなった。闘うことが遠い分反抗する想像もできない、レーエンデ人は家畜化された。
レーエンデにも鉄道が通り、もはや閉ざされた地ではなくなり、文化芸術が花ひらく。しかし光が強ければ影も濃いというのか

剣をペンに持ち替え革命の戯曲を描き、レーエンデ人を鼓舞する今作。当然自由に思想を開陳することはできない時代、命の危険を覚悟した行動だ。
しかしただそれだけのストーリーなら読む者の想像の範疇に収まるだろう。
自分の分身、才能と凡庸、嫉妬と愛情、人間らしい要素が物語に加わり次第に引き込まれていく。

生きながら幻魚に喰われることを想像し震えていたリーアン。いざ死のうとしても恐怖で引き金が引けなかったリーアン。

レーニエ湖で彼はどれだけの恐怖と闘っただろうか。どんな思いで歌っていたんだろうか。『レーエンデに自由を』は彼を支えただろうか。

読み終わった後、ページを戻り
"会いたいよ、兄弟。
一目でいい。
お前に会いたい"
の部分でやはり涙が込み上げる。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

ここまで読んで、ようやく作者のやりたいことが見えてきた気がする。美しく壮大だった一巻の印象から、ぐっと地に足のついた残虐な現実を見せてくる感じはとても好き。「革命の話をしよう」とずっと言っていることからも、どんな展開になれど着地する場所がうっすらわかっていて安心感がある。

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2025年08月27日

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ネタバレ

 革命の話をしよう。神の祝福を経て、喝采を得るか。全てを飲み込み、沈黙となるか。
 此度も時は流れ、英雄の名前は忘れられた。暗君は暴虐の限りを尽くし、民草は圧政に虐げられる。希望はなく、世界に救いはない。静寂の中で、決して消えない火を灯す。
 天才劇作家の兄。凡人の弟。彼らは無い物ねだりだ。弟は才能を求めた。兄は愛を求めた。互いに反目しあっていたが、誤解を解き、互いを認めることで、2人を繋ぎ止める信頼の綱を作っていった。これは彼らが本当の意味で求めていたものだ。互いを絆の命綱で繋ぎ、最も大切なものを得ていった。
 彼の偉業には喝采が送られる。

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2025年08月15日

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テッサの次の世代の話。
読み進めるほど、歴史が積み重なって切なくなる。
綺麗なだけじゃないところが、本当の歴史みたいだった。
次はどんな話になるのか気になる

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2025年08月15日

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レーエンデ国シリーズ第3作目。2作目との関連も強く、双子の話。 2作目からの流れがありつつ、双子の家族愛もあってよかった。

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2025年08月10日

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テッサが始めた革命を次世代がどう続けていくのかを書いた物語。力による革命ではなく、ペンをとり人々の意識を改革しようとしているところが面白かった。

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2025年08月01日

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ネタバレ

双子はずるい。

1人は才能があり、1人は平凡とか。ほんと(語彙力)
っていうか前作の物語が戯曲となって世界を動かしていくってほんとストーリー展開がやばい。テッサ。あなたの物語は無駄じゃなかったんだよーー!

もうここまで読んだらラストまで読みたい。リーエンデ国はどうなるんだ

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作に比べてさくさく読めるけれど、辛いのは相変わらず

ストーリーの中盤で、色んな事が上手く行き出して、良かったー!とは思いつつ

でも、絶対このままじゃ終わらないよね、絶対何か良くない事が起こるよねーと思いつつ読み進める

昨今、チート主人公故に、何も心配せずに読める作品が多い中で、この出るぞ出るぞ、いつか出るぞと言うお化け屋敷みたいなハラハラ感は、ずっとはキツイけどたまになら・・・

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テッサの起こした革命の足跡を辿り、剣ではなく芸術で革命を起こそうとする双子の話。前作があまりにも辛い内容だったので、最後は両者の想いが伝わり合ったこと、戯曲も成功をおさめたこともわかりハッピーエンドと言っていいのでは。
そりゃそうなんだろうけどルーチェは語り継がれてないのがちょっと残念。

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2025年07月29日

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ネタバレ

前作のテッサが処刑されたあとの、レーエンデの暗黒時代のお話。テッサの存在も忘れ去られているが(帝国によって隠されている)、テッサの事実を何とか戯曲化して真実を伝えようとする双子のお話。悲しくて心苦しくて辛いけど、途中からは双子の絆も見えてくる。でもそれも辛い。

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2025年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「こんなファンタジーが読みたい」を最高のレベルで叶えてくれる。

風景描写は繊細で、世界設定も詳細で、けどちゃんと人物たちのやりとりに温度があるのが素敵。リーアンとアーロウが照れ合ってるあのシーンなんて、おかしくってくすくす笑いながら読んでた。

それからやっぱり、メインに歴史としてでてきたテッサたちだけじゃなく、白昼夢のような形でユリアとトリスタンが出てきた瞬間の、あの鳥肌ったらない。うわーっこれこれこれ!!!って内心昂りまくっちゃった。ファンタジーな世界観、シリーズものの醍醐味をめちゃめちゃに噛み締めちゃった。

展開は「う、うわ、、まさか…まさかそれって……!!」な激動の展開に興奮した(し、お陰で興奮しすぎて夜寝付けなかったりもした)けど、それでも何となく…駆け足というか…都合のいい展開が続く印象はあったかも。
膨大な登場人物の中でとりわけ目立つ、ミケーレやミラベルが、悪い意味で裏表なさすぎてちょっとだけ拍子抜けしたとこもある。どちらもアーロウたちの認識を裏切るって形ではあったけど、そうする役割にしては深堀されずに流れてったなぁ…って。
そういう意味でも、終盤は特に展開がはやすぎるように感じたな……俺でなきゃ見逃しちゃうね…

あっ。あと読後実は一番胸に刺さってるの、犠牲法で幻魚に喰われる最期を迎えたリーアンだった。
あんなに死ぬのが怖いって自暴自棄になって、ミケーレを殺しちゃって八方塞がりな現状前にしても拳銃を引くことができなくて。そんな彼が捕まり、船に載せられ、それでもずっと歌ってた。その姿を想像しただけで、その姿を伝え聞いたアーロウを考えるだけで、途方もなく胸が苦しくなる。
てか、待って?才能はあるけど、誰かに愛され慈しまれることには恵まれず、挙句人の悪意と死の恐怖に絡め取られ、逃げ出したくてもアーロウやマレナたちっていう大切な存在を守るために逃げられなかった、リーアン………。なんて業の深い人生遅らせるんだ多崎礼……。しばらく三日三晩リーアンの人生を思い出して悶え苦しみそう。アーロウだけじゃなくお前も幸せになれ~~くそ~~~幸せになれよ~~~~うわぁ~~~;;

次巻気になって、ちょこっとだけ他の人の感想見たら、「夜明け前が一番暗い」って言われててしょげちゃった。そっか……展開は明るくなさそうね……。
ユリアは真に報われる結果には至らず、テッサは壮絶な最期を迎えさせられ、リーアンの人生はくたびれたおっさん(※神様らしい)の掌の上だった。アーロウでようやく手応えは感じられたのに、それが芽吹くのは100年後だそうだ。そんでその100年後にも報われる日はまだ訪れない…ぽい。
早く革命に命を賭した彼らが報われて欲しいと思うけど、このシリーズが終わってしまうのはさみしいんよなぁ。とりあえず次巻も読もう…。

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2025年09月10日

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