あらすじ
毛布にくるまって読みふけった
あの頃のあなたへ――
こんなファンタジーを待っていた!
待望の第三弾が早くも登場
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
リーアンとアーロウの絆がただただ尊い。
不器用で捻くれていて、虚勢を張って本音を...自分の弱いところを隠し続けてきたリーアンの一言
「行間を読めよ。言わせんじゃねぇよ。お前がいない世界を救って何になるって話だよ」
この一言の重みと、それを聞いて啼泣するアーロウの長年積もり積もった思いがたまらなく胸を締め付ける。
過去の断片がここに繋がってくるんだという感嘆。
月と太陽はただひたすらに苦しかった。
希望が見えた矢先の絶望に打ちひしがれた。
今作でそれを見事に引き継いでくれた2人の物語は最高に胸が高鳴った。
今作も最後の最後で理不尽な絶望を突きつけられたけれど...
光の見えない暗闇。
でももうどっぷり浸かってしまっている。
どうか最後には救いを...と願わずにはいられない。
Posted by ブクログ
第2作の「月と太陽」が大好きだから、月と太陽で出てきたキャラクターの子孫達が登場したのが嬉しかった!
リーアンが亡くなってから、レーエンデ内での凱旋公演を行うまでの物語がすごく気になる
読めたら絶対面白いだろうなぁ
Posted by ブクログ
双子の劇作家と俳優が忘れ去られた『月と太陽』の物語を追う。これはもれなく順番通りに読んだ方がいい。『喝采か沈黙か』で次へのモチベが上がりました。『月と太陽』がこう活きてくる。前作で法皇帝エドアルドが戦争を終わらせたため、今作では文化が発展したが、レーエンデ人差別が色濃く残る。飼い慣らされることに慣れてしまっているというメッセージについて、現実にも当てはまると思う。政治に目を光らせなければ!!次『夜明け前』も読みます。ミラベル夫人が今作のMVPです!!
Posted by ブクログ
レーエンデ第三弾。
とりあえず、いきなり鉄道が出てきてびっくり。
そりゃ産業も発展してるだろうけど、今までそういった描写がなかったから面食らった。
ユリアの時代からテッサの時代ってそんなにイメージ変わらなかったよね?
レーエンデはずっとそのままいく世界観だと思ってた。
さて。
今作は武力による革命ではなく、天才劇作家リーアンが戯曲によって世界をひっくり返そうとする話。
題材はテッサ。
テッサについては徹底的に秘匿され、一部の支持者以外には名前も知られていない状態。
テッサがどんな人物でどんな人生を歩んだか、追い求め戯曲は完成する。
が、やっぱりそう簡単に世界は変わらず。
前作で教育の大切さ、みたいな話があったと思うけど、そこに繋がるのかな。
「喝采か沈黙か」というサブタイトル、めちゃくちゃ良い。
Posted by ブクログ
百年戦争が終わり、闘うことから少し距離ができた時代。しかし、人種による階級差、差別はむしろ積み重なった年月分酷くなった。闘うことが遠い分反抗する想像もできない、レーエンデ人は家畜化された。
レーエンデにも鉄道が通り、もはや閉ざされた地ではなくなり、文化芸術が花ひらく。しかし光が強ければ影も濃いというのか
剣をペンに持ち替え革命の戯曲を描き、レーエンデ人を鼓舞する今作。当然自由に思想を開陳することはできない時代、命の危険を覚悟した行動だ。
しかしただそれだけのストーリーなら読む者の想像の範疇に収まるだろう。
自分の分身、才能と凡庸、嫉妬と愛情、人間らしい要素が物語に加わり次第に引き込まれていく。
生きながら幻魚に喰われることを想像し震えていたリーアン。いざ死のうとしても恐怖で引き金が引けなかったリーアン。
レーニエ湖で彼はどれだけの恐怖と闘っただろうか。どんな思いで歌っていたんだろうか。『レーエンデに自由を』は彼を支えただろうか。
読み終わった後、ページを戻り
"会いたいよ、兄弟。
一目でいい。
お前に会いたい"
の部分でやはり涙が込み上げる。
Posted by ブクログ
前作に比べてさくさく読めるけれど、辛いのは相変わらず
ストーリーの中盤で、色んな事が上手く行き出して、良かったー!とは思いつつ
でも、絶対このままじゃ終わらないよね、絶対何か良くない事が起こるよねーと思いつつ読み進める
昨今、チート主人公故に、何も心配せずに読める作品が多い中で、この出るぞ出るぞ、いつか出るぞと言うお化け屋敷みたいなハラハラ感は、ずっとはキツイけどたまになら・・・
Posted by ブクログ
「こんなファンタジーが読みたい」を最高のレベルで叶えてくれる。
風景描写は繊細で、世界設定も詳細で、けどちゃんと人物たちのやりとりに温度があるのが素敵。リーアンとアーロウが照れ合ってるあのシーンなんて、おかしくってくすくす笑いながら読んでた。
それからやっぱり、メインに歴史としてでてきたテッサたちだけじゃなく、白昼夢のような形でユリアとトリスタンが出てきた瞬間の、あの鳥肌ったらない。うわーっこれこれこれ!!!って内心昂りまくっちゃった。ファンタジーな世界観、シリーズものの醍醐味をめちゃめちゃに噛み締めちゃった。
展開は「う、うわ、、まさか…まさかそれって……!!」な激動の展開に興奮した(し、お陰で興奮しすぎて夜寝付けなかったりもした)けど、それでも何となく…駆け足というか…都合のいい展開が続く印象はあったかも。
膨大な登場人物の中でとりわけ目立つ、ミケーレやミラベルが、悪い意味で裏表なさすぎてちょっとだけ拍子抜けしたとこもある。どちらもアーロウたちの認識を裏切るって形ではあったけど、そうする役割にしては深堀されずに流れてったなぁ…って。
そういう意味でも、終盤は特に展開がはやすぎるように感じたな……俺でなきゃ見逃しちゃうね…
あっ。あと読後実は一番胸に刺さってるの、犠牲法で幻魚に喰われる最期を迎えたリーアンだった。
あんなに死ぬのが怖いって自暴自棄になって、ミケーレを殺しちゃって八方塞がりな現状前にしても拳銃を引くことができなくて。そんな彼が捕まり、船に載せられ、それでもずっと歌ってた。その姿を想像しただけで、その姿を伝え聞いたアーロウを考えるだけで、途方もなく胸が苦しくなる。
てか、待って?才能はあるけど、誰かに愛され慈しまれることには恵まれず、挙句人の悪意と死の恐怖に絡め取られ、逃げ出したくてもアーロウやマレナたちっていう大切な存在を守るために逃げられなかった、リーアン………。なんて業の深い人生遅らせるんだ多崎礼……。しばらく三日三晩リーアンの人生を思い出して悶え苦しみそう。アーロウだけじゃなくお前も幸せになれ~~くそ~~~幸せになれよ~~~~うわぁ~~~;;
次巻気になって、ちょこっとだけ他の人の感想見たら、「夜明け前が一番暗い」って言われててしょげちゃった。そっか……展開は明るくなさそうね……。
ユリアは真に報われる結果には至らず、テッサは壮絶な最期を迎えさせられ、リーアンの人生はくたびれたおっさん(※神様らしい)の掌の上だった。アーロウでようやく手応えは感じられたのに、それが芽吹くのは100年後だそうだ。そんでその100年後にも報われる日はまだ訪れない…ぽい。
早く革命に命を賭した彼らが報われて欲しいと思うけど、このシリーズが終わってしまうのはさみしいんよなぁ。とりあえず次巻も読もう…。