あらすじ
※本作品は、2019年発売の単行本版『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
★★★★★
ミステリランキング5冠!
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
★★★★★
城塚翡翠。
彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……?
すべてが、伏線。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
圧巻すぎる。
最終章までは、なんか内容薄いなーと思いながら読み進めていたが、全部伏線だったとは。。
しかもこの人犯人だろー、って誘導されつつ、もう一つ盛り上がりポイントが設けられている設計が素晴らしい。
自分が信じたいことを、人は信じるんだろうなと改めて思ったのと、マジック系好きだなぁと感じた。
翡翠ちゃんは、霊媒なのか探偵なのか。。
超常現象とロジックという対比がよかった。
コンフィデンスマンJPみたいな作りでした
Posted by ブクログ
読みやすい推理小説だなぁと思ってどんどん読み進めていたら
最後に大どんでん返し!
気持ちよく騙された。
翡翠ちゃんの本当の姿はどれなのか
もっと知りたいと思った。
Posted by ブクログ
数年越しに最終章まで読み進めたがあまりに予想外などんでん返しが面白すぎて全然寝れなかった。
帯の「すべてが伏線」の意味を最終章でようやく本当の意味で理解した。
翡翠はコナンだった……
Posted by ブクログ
読みながらまぁ面白いけど、設定も登場人物も心情の描写も少女漫画かライトノベル風だなぁー懐かしいなぁーなんて思いながら読んでたら、最後の大どんでん返しに感嘆の声が漏れました。
ほんのり恋心が見えるラストもとても好きです。
どっちも人間として魅力的でした。いや、片方は魅力的と表現してはまずいんでしょうけど笑
でも気持ちの良いラストでした。
これを読んだ人とじっくり語り合いたい1冊ですね
Posted by ブクログ
ミステリー作品でたまにああ、やっぱりなと思うことが
ある人もいるんじゃないでしょうか。
そのやっぱりな、がオセロのようにひっくり返されたら
叫びませんか?
私は頭を抱えました。面白かったです。
城塚翡翠のファンになりました。
Posted by ブクログ
ひっくり返る面白さでした。予測できる犯人と話なのかと思いきや、それも含めて全てが伏線。
全てが偽物。真実は、読んでみてこそ知る。
続編はどのように展開されるのか気になるので、読んでみようかな
Posted by ブクログ
翡翠さんかわいいなとか思ってたのに……
まさか二回驚かせて来るとは
霊媒は前提として読んでいたから、本当に鳥肌が立った。
香月と翡翠の仕掛けもそうだけど、一度解いた謎をまた別の解法で解くというのは、本書の中でも言っていたけど珍しいものなんだと思う。それは矛盾をなくしたり、完成させる難易度が高いからなのだと思うけどこの本の完成度は凄かった。
Posted by ブクログ
どこが霊媒探偵やねん探偵役別やんけ、と思いながらも、翡翠かわいいなぁと読んでいたら、えぇぇええ!!!
こりゃやられましたわ。続編はどう進むんだろ
Posted by ブクログ
途中でちょいちょい挟まれる香月と翡翠のラブコメ的やり取りは、個人的に要らないなーとか思ってたけど。
そういうことでしたか!なるほど!
結末は全く予想がつきませんでした。
3つの事件もそれぞれ面白かったけど、全て序章に過ぎなかったんだなぁと。
Posted by ブクログ
『medium』、まんまとやられたーーー!!!
これはもう、「どんでん返しがすごいミステリー」と言われるのも納得の一冊。
油断して読んでいたら、最後に足元すくわれて「え?え?待って、そういうこと??」と、頭の中でパズルのピースが一気にカチッとはまる快感。
ページをめくる手が止まらない、とはまさにこのことでした。
主人公の城塚翡翠(じょうづかひすい)、美しくて儚げな雰囲気なのに、ちょっとお茶目で可愛らしい一面もあって、こんな霊媒探偵いたらそりゃ惹かれるわ…!ってなる。
彼女が霊能力を使って事件を解決していき、「え?霊媒ってことはオカルト系?」と思ったそこのあなた、大丈夫。
めちゃくちゃロジカルなミステリーです。
物語の構成も秀逸で、「なるほど、こういう探偵モノね」と思ってたら、後半で「うわああああ!!!」となること間違いなし(笑)。これまでの伏線が鮮やかに回収されて、読後はまるで手品を見た後のような感覚に。
「もう一度最初から読み返したい!」と思わせる仕掛けが満載でした。
Posted by ブクログ
「すべてが伏線」
この意味を痛感した一冊でした。
個人的には香月と翡翠の恋愛模様?を楽しみながらの推理もの?と思い、読みすすめていましたが、最後そうなってしまうとは!!ページを捲る手が止まりませんでした。
残念な思いもあり、翡翠の本性とラストに衝撃を受け、読み終わった後1日経ってもなんかまだ頭の中ぐるぐるしています。
ラストのラスト、遊園地のチケットのところ、翡翠の自身でも気づかないような本心はどこにあったのか、と考えると少し切なくなります。
匿名
とてつもない衝撃の一冊。このオチを予想できた読者はいないだろう。あれっ?と思うことはあれど読み進めていくうち引き込まれ、最後に丸ごとひっくり返された。まさに全てが、伏線。
誰も予想していなかった結末
これを予想出来た人が何人いただろうかと思わせる結末にページをめくる手を止めることが出来ずに読み切りました。推理作家と心優しい純真な霊媒の恋愛を交えたミステリーと思って読んだら大間違いです。
凄かった!
面白かった!
最初はサクサク読み続けてましたが、途中(後半近く)から、あれ?あれ?っと思いだしてまた1ページから読み返したりしてしまいました笑
騙されました笑
思わず二度読み。
ミステリーは久々に読みました。にしても女性作家のミステリーにしてはずいぶん一般的なラブコメぽい描写が多いな…と思っていたら、まさかそれが…いや、これ以上は言えません笑
どんでん返しがあるミステリーは多いですが、本書のように二重、三重に罠が貼ってある作品は稀なのではないでしょうか?
謎だけでなく、ただの情景描写から、登場人物の心情まで、無駄なものが何一つない、脅威のミステリーでした。
今2週目ですが、全てを知って読んでもやはり驚かされる… 作者さんこそ本書最大最高の奇術師であり名探偵だと思いました。
大満足!
たくさんの賞を取っていたので、ずっと気になっていました。
中盤までは「それほどすごいかな…?」という感じで、ところどころ主人公の心情に「ん??」となるところも。
ですが、それが最後には全部ズバズバと解決していき爽快でした。
さすがです。
Posted by ブクログ
やられた。まんまとやられてしまった。めちゃめちゃ面白かった。
購入を迷って、買ったら買ったで読み始めてから後悔したりして・・いやいやいや。あのね。私と同じように迷ってる人にこそ是非読んでほしい。
騙されたと思って読んでほしい!
読み終わってみたら、最初から(読む前から)最後まで、完全に作者の思う壺だったんだなってことがわかる。
これ絶対2冊目も買います。
もう、キャラクターが立ったラノベ調のお話は、全然読めなくなっちゃったので。
正直、賭けに出たつもりで買ったのに、読み始めたら「思っていた通り!」の登場人物たち…冒頭から「うぇー・・」となってしまった。
白くて細くて小さくて、外国人の血の入った美しい女の子。pureで無知で、お金があって、それゆえに世間知らずで頑固で突っ走る。
そんな彼女の、不思議な力。霊媒師。二面性。
さらになぜか?なぜなのか?主人公に無邪気に急接近してくる。
全開だ・・・。あまりにあんまりだ。想像してた通りの展開(キャラ立ちが)。こんな女の子、現実にいねーよ。。。
このまま2人が近づきながら、さらに殺人事件を解決?ラスボス(連続殺人犯)と対決? これ第2巻も出てますよねシリーズ化ですよね?(メタはダメ!)
あー、これは2冊目はないかも。
気になったのは主人公香月の・・
なんだ?謎の穏やかさ。
翡翠がキラキラ!って魅力を振りまいているのに、意外とそれにあてられてない。歳上だからか?それか彼の過去に何かあったのか?わからないけれど、翡翠の描写があからさまにあざとい割に、香月の反応が一貫してテンションが低めなのは、良いなぁ、と思っていたんだけど。。
翡翠の甘々な雰囲気に飲まれて?身近に犯人がいるかも、という視点が抜け落ちちゃってたんだよな。いつもなら、描写のしかたとか、時制の並びとか、気をつけながら読むのに(メタぁ!)
インタールード3からは、まぁ、驚きの連続だった。
いきなり最終章の最初の方で「香月が幼い頃年の離れた姉を失くし・・」
!
ええええええええ!マジか!これ香月先生犯人じゃね!?!?
・・さっきのインタールード見返してみたら「助けて先生」ってしっかり書いてるし。
うわわわーっ!
・・てなってる間にも2人は急接近して、別荘行こうとか言い出して翡翠もまんざらでもない、別荘は「惨劇が繰り広げられても誰も気づかない」とかめっちゃ不穏な書き方されてるのに当の2人はさっさとイチャイチャしだして、だけど翡翠が?思ったより恥じらいがなくてあれっ?とか思ってたら遂に先生がはっきりと
「ここで10人以上死んでいる」と言った。
・・その瞬間ほんとに、香月先生の色が変わった気がした。
あーやっぱそうなのマジだったのこんなに近くにいたのに気づかないのなんで?やっぱサイコパスだった?(だからわからなかったのか?)
・・って、笑っちゃうよな、ここまできてもまだ香月センセとおんなじ思考回路でしかない。まったくおめでたい私!
そう、さらに面白かったのが、翡翠、各事件の解説の中で「あんなあざとい女がいたら、演技をしてると真っ先に疑うべきですよ。人間が書けてなさすぎます」とのたまったこと!!!! あぁ、翡翠は初めから「そういう」キャラ設定だったんだ。造られたものだった。私は読む前から先入観アリアリだった。だからそういう見かたでしか展開を想像できなかった。翡翠が笑い出しても、「降霊なんてできない」と言っても、できない、の意味に気づくまで時間かかったし。まるっきり香月センセと同じ、「霊感はホンモノ」が前提になってたから。・・え、何、そこからなの?!って、まぁまぁ面白いほど騙されすぎだった。
ただ、翡翠は偽の霊媒師だったけど、言っていることは真実だった。
どん底にいる人が幸せになれるなら、信じるものがイワシの頭だろうが霊媒師だろうが、どうでもいいよねって私も思う。
解説の、マジックを見てる人の心理がすごく面白かった。
私、すごく騙されやすいなぁ。。変に推理とか、しようとするからなぁ。
シリーズ2作目がとても楽しみ。どうやって騙してくれるんだろう。
ラノベヒロイン的翡翠から始まるのかなぁ。
最高
自分でもこうなるんだろうなーと予想をしながら読み進めていきましたが、あーやっぱりねとなったところで、さらにその上をいくトリックが仕込まれていてジェットコースターに乗っているような気分になれた作品です!
最高でした!
そうくるかー!と思わせられます。
最後の大どんでん返し、本当に最高でした。
次回作も読みたいと思います。
一気読みで、とっても楽しかったです!
Posted by ブクログ
すべてが、伏線。
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。
心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。
証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り・・・
あー気持ち良いくらいに騙された!こんなの気付く人いるの!?
正直最初は装丁の美しさに目を惹かれ手に取った一冊でしたが、ここまで面白いミステリだったとは!!
帯には名立たる先生方の劇押し文が載っており、正直褒めすぎじゃないか・・・?と不安に思っていましたがとんでもない!!レビュー通りの内容でした!
全四篇からなる短編毎に話が進んでいきますが、一篇一篇がテンポ良く進んでいくため退屈しません。
正直途中までは良くある異色コンビのミステリものかな?と思いながら気楽に読んでいたのですが、最後にはそれぞれの短編の点と点が繋がって勢いが一気に増します!(少しでも言及するとネタバレになりそうだから書けない・・・!もどかしい・・・!)
ここからは正直本を置けなくなると思うので、是非最後まで気を抜かずに読み切って下さい!笑
良いもの読んだなぁ
Posted by ブクログ
全てが伏線の物語のレビューは全てがネタバレ!
これネタバレ無しでは感想書けないです笑
城塚翡翠の魅力爆発ミステリーです。
しっかり掌で転がされました。
人を信じすぎてはダメですね…
本当にそんな気持ちにさせられます。
霊媒だからオカルトな内容を想像してたけど、むしろ理詰め…驚きました。
二回りすると香月先生の見え方がずいぶん変わりますが、目を覆いたくなる面白さでした。
スカッとしてやりたい時に読みたい一冊です。
Posted by ブクログ
正直第3話までは退屈さを感じていた。ま、普通のミステリだな…と。しかし最終話で「してやられた」と思った。ずっと探偵役は香月で、助手は翡翠で読んでたし、途中挟まれてるインタルードなんかもしっかりと伏線で、罠だった。
作家ゆえにペンネームを名乗ることもできるしそう呼ぶ人もいておかしくない。作者からほーら騙された、なんつってバカにされるのである。現実だったら腹が立つが、ミステリだとそんなのよりどうしてこうなったが気になるし、答えもちゃんとある。良かった。
Posted by ブクログ
全てが伏線、なんてキャッチコピーがあったんですねその通りです
最後の方なんかもうなんか色々馬鹿にされたような気がして腹が立ってきちゃいました
それだけの衝撃
文体は若さを感じそこまで好きなものでは無かった。しかしながら今となってはそれすらも伏線なのではないかと疑う。
翡翠が怖いよ〜
Posted by ブクログ
オカルト×ミステリなので傲岸不遜な強気オカルト娘と理屈眼鏡の推理小説家バディものかな?と思いきや(超偏見)
深窓のご令嬢かと思うほど世間慣れしてないお嬢様の翡翠ちゃんと、眼鏡ではないけどきっと胡散臭い感じのインテリなんだろうなと思わせる香月先生が解決していくオカルトミステリ。
読み進めながら犯人探しもトリック探しもしないタイプのわたしでも、翡翠ちゃんが霊媒能力でヒントをくれるのでなんとなーく犯人だったり動機だったりが伺えちゃう割と軽めのミステリ小説かなって印象でした。実写化しそうだな~ていう分かりやすさだし、実写よりはアニメかな~と思わせるくらい完成度は高かった。分かりやすいという意味で。
が、最後の最後の大どんでん返しに思わず「まじかよ」と声が出るくらい驚いた!
そうそうこれこれ、と言いたくなるような強気な翡翠ちゃんに天晴、もうスタオベ拍手喝采。
ほのかに散りばめられた翡翠ちゃんと香月先生のラブに「きっとこれからジリジリと距離が縮まっていくシリーズなんだろうな~」と思っていたけれど、まさかそういう結末を迎えるとはね…
作者さんはマジシャンだとか。なるほどねえ、と納得の一冊でした。
薦めてくれた15年来の友人に感謝。
Posted by ブクログ
まず思ったのはとても映像化に向いてそうだなということ
けど実際の実写化は少し違和感。キャラクターが非現実的すぎて、3次元で表現するのはキツかった印象
とはいえ小説自体はとても面白く、最後の真犯人自体は早々に想像がつくものの、それだけでは終わらない展開で、尚且つ犯人の動機も他の小説に出てくるような理屈じゃない異常者より合理的に思え、スッキリ
Posted by ブクログ
強すぎる名探偵、占い師は相手の雰囲気や癖から性格を読み取って当てはまることをいう、などのテクニックがあるがそれを突き詰めればどんな事件も解決できる探偵になりうると思った。
Posted by ブクログ
おもしろいと評判の一冊!兄のオススメで読みました。
まず、表紙が可愛い!!私が持っていたカバーの袖は漫画化されたmediumの広告が載っていました。翡翠と香月どっちもお顔が美しくて、その絵を想像しながら楽しんで読めた!
香月の語りで物語が進められるから、てっきり香月が主人公かと思っていた。翡翠と共に事件を解決していく姿は爽快で、翡翠と結ばれそうなところも応援したくなるようなコンビだったのに…!最終章は驚きが止まりませんでした。マジシャンの作者ならでは書けたミステリーなんだと思います。特に、ミステリーに解決法が2つあってもいい、という言葉おもしろいなって思いました。これもマジシャンならではの観点な気がする。
最後、香月に対して翡翠は語りかけているはずなのに、自分が翡翠に捲し立てられているような気持ちになった。私は全然伏線に気づけなかったし、推理はロジックの塊なんだな…と思い知らされました。その論理的思考に基づき鮮やかに解決していく翡翠はまさしく主人公だったし、その姿を見ると主人公は香月じゃないというのも頷けます。本書の題名にもあっているなと思った。
びっくりしたのは間違いないけど、香月の動機はモロ想像通りだったので、個人的にはここでもまたひとつ驚きたかったなと思った。
ドラマ化してるみたいだし続編もあるみたいだし、まだまだ城塚翡翠には楽しませてもらえそうです^_^
Posted by ブクログ
香月と翡翠ちゃんなんだかずっとずっと違和感ある振る舞いをするなぁっと思ってまして
香月が結花ちゃん亡くなった時の心情に違和感あって
翡翠ちゃんのあざとい感じもずっとずっと違和感。
物語はぬるぬる進んでスッキリするもスムーズ過ぎて違和感。最終話に感じた違和感が払拭される。
翡翠ちゃんが香月の人の死に対して感じていたものを感じ読み進められ満足致しました。
Posted by ブクログ
大好きな清原果耶がドラマで主演していた原作と知って興味を持った作品。結局ドラマは観れていないのだけれど…。
この作品がミステリランキングで5冠を取っていることを知ったのは読み終えた後でした。なるほど、読み終えてしまえば納得の面白さです。清原果耶主演のドラマを観たいがための読書でしたが、無料配信しているのは契約していないHuluだけでした。これを観るためだけに契約するのもなぁっと、既にいろいろ契約していても全然見ることができていない配信サービスを増やすわけにはいきません。
ミステリーだから、この作品の面白いところを挙げようとすれば、ネタバレにならずにはいられないので、多くを語ることはできません。
ただ、最後の展開を読んでいたスタバで、僕が声を上げそうなくらい驚いたのは本当です。頭の中を一旦整理するのに本を置かずにはいられませんでした。
僕はのこの作品がミステリランキングに選ばれるような作品と思っておらず、こういうゆるいミステリーがあってもいいかも、清原果耶をイメージして物語を想像していく過程を楽しい、などとゆるい読書体験をしていたのですが、いやいやこう来ましたか!って、騙された悔しさと爽快感にモヤモヤしているというのが正直な感想です。
続編も出ていて、ドラマ版はこの続編部分も描かれているようなので、それを読んでから、ドラマを観る方法を探ることにします。
Posted by ブクログ
最初はまた今流行りのラノベ推理小説か、、、と思って読むのをやめようと思ったが、とりあえず最後まで読んでみたらなるほどそう来たかという展開でした。
城塚の正体を知ってしまった今続編を読むべきか迷うのですが、気になるので読んでみたいなと思います。
以下ネタバレ含みます。
ストーリーも面白かったですが、最後の方に出てくる城塚の、日常の謎についてのある台詞が非常に心に残りました。
「何にも不思議がらず、探偵が重要な手がかりを教えてくれるのを口を開けて待つばかりで、どんどん大切なことを読み飛ばしてしまう。」
→まさしく自分が日常の謎を取り上げているミステリ小説が盛り上がりにかけて面白くないと思っている人間だったので、ハッとしました。
そして、散りばめられている伏線や何気ない描写を普通に読み飛ばしているのが自分なので痛いところをつかれた気分でした。
「私たちの日常に、探偵はいない。
私たちは自分たちの日常の中で、何を考えるべきなのか、何を不思議がるべきなのか、自分自身の目で見定めなくてはならない。」
→これは謎と呼べるようなものだけに限った話ではないんだろうなと思いました。
自分はミステリ小説が好きでよく読みますが、たまには探偵の出してくれるヒントに頼らず、細かい描写にも着目しながら自分で解いて見せると意気込んで能動的に読んでみることにチャレンジしてみようかなという気になりました。(とても疲れるけれど)
そしてミステリ小説に限らず、子どものようにもっと色々なことに純粋に不思議がる感性を取り戻したいなと思いました。
ドラマ見てなくて結末知らずに見ましたが、だいぶ面白かった。最初は、あー普通の在り来りな感じなのねと思ったけど、大どんでん返しだった!まさかってかんじ!全く分からなかった
読むべき 買って良かった。
Posted by ブクログ
自分のアホさを突きつけられるというのは、何時だって嫌なものだな……ラストの「煽り」をモロに食らって、けっこう凹んでいる。
数年前のミステリーランキング1位を独占したという話だし、(先に本の方を読みたかったから観てないけど)最近ドラマ化もされたし、拝見したレビューでも軒並み高評価なので、読む前から期待値ばかりぐんぐんと上がり続け。ずっと読みたいと思っていたのだが、いざ読んでみると、確かに面白くはあるけど拍子抜け、案外大したことなかった……と途中までは思っていた。
ところが、この「真相」にはもう、まんまとしてやられたと認めざるを得ない。それも、目の前には多くの手掛かりが差し出されていたにもかかわらず。
殺人事件に巻き込まれた推理作家の香月史郎は、そこで霊媒能力を持つ女性、城塚翡翠と出会う。香月は、彼女の霊視と論理を組み合わせることで難事件を次々と解決に導いていく。一方、連続殺人鬼の魔の手が翡翠のもとに忍び寄っており……
詳しくは書かないけれど、最近流行っている〈特殊設定ミステリー〉という枠を巧みに利用して、読者の想定の裏をかいてきた、という風に言えるだろう。「すべてが、伏線」という謳い文句に偽りなし。ラストの推理の密度に圧倒される。
「翡翠が男性の妄想そのまんま」というレビューを読んで、思わず苦笑。特に女性の方には、彼女の擬態がすぐに分かるものなのかもしれない。
この本だけは読んでおけ
この作品の衝撃は確かにすごい。
総てが逆転する。
続く倒敘作品はかなり力業なのでご都合主義が多く逆に蛇足感が強い。
まさかの結末... すべてが伏線というキャッチコピーに納得です。翡翠が正体を表しトリックを明かすところはなんだか回りくどくてさっと読み飛ばしましたが、あれも翡翠の被った仮面なのかもと後から知ると少し切ない気持ちになります。推理小説を読んでこれ程驚かされたのは初めてです。
Posted by ブクログ
最後にハイライト的に物語が繋がっていき、ああすごい繋がり方だなと思った。ただ犯人に関しては推測した範囲だったかな。
このキャラで続編がどうなるのか気になるので読んでみようと思う。
やはりこの手は・・・。
2022年11月読了。
TVドラマが始まる前に入手していたのだが、何だかんだで積ん読していて、ネットニュース等で「信じられないどんでん返し」等の字句を見て、それなら「早く原作読まないと、碌にドラマも観られないな」と急いで読んだ。
感想としては、「○○が犯人」のパターンはそれ程世に珍しくは無いのだが、主人公が「全く○○の○力を持っていない」と云う点が、今までに無かったタイプなのかなと感じた。
ただ、この手法を使ってしまうと、その後のシリーズは初作の「神秘性」を全放棄することに成るので、主人公の魅力が半減してしまうのでは?と云う気持ちも残った。
正直言って、ラストのタネ明かし部分では、突然饒舌に細かい推理過程を延々と喋り出す主人公に気持ちが引いてしまって、むしろ小馬鹿にされた「犯人」の方を気の毒に感じてしまったぐらいww。
確かに「有るようで無かったスタイル」かもしれないが、今後も続けていく(もう続編書いてるもんね)上で、まったくテイストの異なるミステリーに変わってしまうのだと思うと、ちょっと残念にも感じた。
但し、ドラマのキャスティングは原作のお陰で「イメージ通り」に感じられた。清原果耶・小芝風花ファンとしては、大変にありがたいドラマに成ると思う。原作が続く限り、ドラマも続けてほしい。
そういう訳でミステリの評価としては、個別の事件の筋立ては中々良かったが、最後の「どんでん返し」は犯人同様ドン引きで、主人公にフラれてしまった気分に成ってしまったので、ややマイナスw。
正直言って、それ程数々の賞を取得出来る程、ミステリとしてのロジックの完成度を感じられなかったのは非常に残念。
著者の実力は有ると思うので、正々堂々と真っ正面からぶつかってくる様な「本格推理」を望みたい。
ドラマを見て気になって
ドラマで最後を知るより原作を味わいたいと思い購入しました。ドラマで放送されてる部分に伏線が多いのですが、一回見てる分どうしても流し読みしてしまい後にピンとくる感覚が弱く感じました。
匿名
メイントリックのインパクトは抜群。
終盤まで少し焦らされる感はあるが、どんでん返し好きには堪らない作品。
ラストでアッと言わせるようなライトノベル調のミステリが読みたい人にオススメ!
レビューしづらい
ドラマ化と聞いて読みました。先に原作読んでて大正解。ドラマ見てネタバレ知ってしまうと、原作読んでも全然面白くないと思われます。
ネタバレと言うか、犯人はひょっとしてと思ってた人だった為、意外性なくて残念。まどろっこしい推理展開するなぁと途中で興味が削がれてしまい、そこから違和感を感じてたら予想通りの結末で......
でもドラマ化は面白そうなので楽しみたいです。