あらすじ
※本作品は、2019年発売の単行本版『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。
死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!
★★★★★
ミステリランキング5冠!
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
★★★★★
城塚翡翠。
彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……?
すべてが、伏線。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仕事で忙しくなり小説からとんと離れて実用書ばかり読んでいた頃、文庫化したことを知って久しぶりに手に取り、小説の面白さを思い出させてくれた本。
帯に『すべてが、伏線。』と書いてあって、どんでん返し系なのはわかっていたけれど、読んでいって騙された〜!!となりました。爽快。
こんなんあり?という設定にモヤモヤする方もいるかもしれないけれど、ぜひ最後まで読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
一話の事件は作品の紹介で読みやすく、テンポ良く読めたが、中盤ぐらいで少し読み疲れた。登場人物の関係性の更新や、徐々に知らされていく内面を楽しみにしている中、最後は怒涛の展開で一気に読み進めた。三人称の視点なので真犯人までは何となく分かっていたが、翡翠のトリックまでは想定しておらず見事に騙された。とても面白い作品だった。ダンガンロンパV3の一話を思い出した
Posted by ブクログ
ミスディレクションにまんまとやられた…。
ミステリファンこそ騙される構造の作品だと思う。
キャラも良く、ラストは翡翠という圧倒的主人公の魅力が輝く。
Posted by ブクログ
皆さんのコメント通り、最終章までが辛かった。
それを耐えて最後まで読めば十分にお釣りの来る作品です。
個人的にはエピローグが蛇足だと思うのですが、続編を書くためには必要だったのでしょう。
蛇足の続きが面白ければ、それは蛇足にならないので機会があれば読んでみたいと思っています。
Posted by ブクログ
⚠️⚠️⚠️
何年後かに自分が思い返した時に思い出せる様に感想というよりメモ代わりに書いているので、壮大なネタバレが書かれています。
今後読む予定の人が間違って開いたのであれば戻る推奨です。
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4.6
読書から離れて2年、久々に読んだ4冊目。
兎に角、城塚翡翠の描写が可愛かった。
万人受けする様な純粋無垢な理想の女性という感じで、悪く言うなら天然故にあざとく見えるかも程度。
また「」語り手描写が多く非常に読書初心者の自分でも理解しやすく読みやすかった。
内容は主人公であるミステリー小説家の香月史郎×霊媒師の城塚翡翠が事件を推理し解決していく内容で斬新でとても引き寄せられた。
そして、極めつけと言うかもはや評価の全てが最後の100ページに詰まっていたと言っても過言では無いどんでん返し。
世間を騒がしている連続殺人事件のシリアルキラーを捕まえる為に、とある理由で山奥の小屋へ2人で行った描写から大大どんでん返しが始まる。
2人は良い雰囲気になり、唇を交わしそういう流れになるのかと思いきや、、、
香月は真の正体シリアルキラーである事を明かし
翡翠を実験体にしようと近付いたという。
その時点で「えー!?」
※香月は過去に腹違いの姉が通り魔?に刺され、それを見つけた幼き頃の彼は姉を助けるべく刺されたナイフを抜くが、結果としてその行動が出血死の直結した。もしかしたら、抜いてなくても既に死は決まっていたかもしれないが、その間にも姉は苦しもがきながら無くなっていった。
その事実を知った彼の唯一の救いはナイフを抜いて姉が痛みを感じたかどうか。また、自分の行動で姉が死んだのかどうか。つまり、自分の行動が正しかったかどうか確認したかった故にこの実験は始まった。
そして、泣き叫び恐怖する翡翠を縛り付け実験という名の殺傷しようと始めようとする。
そして、絶望した翡翠は何も喋らなくなったかと思いきや、小さな笑いを上げ次第にその笑いは大きくなっていった。
そして、翡翠は本当は霊媒師では無く霊感ゼロの奇術師(インチキ)で、今までの霊視は霊視に見せ掛けたただの推理だった事を明かし、今までの演技に騙され続けた香月に対して笑いを堪えなくなったという。(性格も以前とは一変し真逆、もはや別人)
そこで更に「ええぇーー!?ええぇええ!?」と声を上げてしまい、ド肝抜かれた。
その事実を信じれない香月は、今までの事件が翡翠の霊媒が鍵となり解決してきた、その霊媒がインチキでなく推理だという説明を求めた。
そして、実際に翡翠はその推理も解説し、更にはその推理は数秒で行われ犯人に辿り着いてしまうという異次元の推理力であった。
つまり、今までの翡翠の降霊術や霊媒は、香月が犯人に辿り着けなかった為に、態々答え(犯人)への導く為の演技であった。
また、香月と共に行動した本当の理由は、初めて出会った時に何か知られたら困る秘密を抱えてる事に気付き次のターゲット選び、何も無ければ奇術師としての腕も磨けるしそれでいいだろうと近寄ったという。更には中盤でシリアルキラーだと殆ど確信していたという。
おまけに、刑事の鐘場は翡翠の霊媒師を信用していなかった様に語られてたが、実際は事前に翡翠に依頼していた関係であり、その翡翠の正体は「探偵」であった。
もう、180度いや540度回された感覚のラストでした。
Posted by ブクログ
一人称の対人描写が対女性の際にやけに詳細で
(メイクの変化が事細かだったり)
気色悪いおっさん目線きも〜〜と思っていたけど
完全に掌の上でした
Posted by ブクログ
人生で初めて「うわっ、めっっっちゃ好き」と思った作品。今でも1番のお気に入りです
表紙に惹かれて本屋さんで買いました
翡翠ちゃんが可愛すぎる
ドラマでより好きになりました
もっと早くから本格的なミステリー作品を読めばよかったと後悔してます(泣)
Posted by ブクログ
何回読んでも、最後のどんでん返しがめちゃくちゃおもしろい。もうトリックも全部わかっている再読なのに、ページを繰る手が止まらなかった。たのしい。
Posted by ブクログ
素直に楽しめた作品。
前半は現代ファンタジーなのかな?と思い霊媒師という物を自分の中にインプットさせて、この小説の世界観に浸かることを心がけていた。
どこか逆転裁判のような設定だなとも感じた。
霊媒師と弁護士で事件を解決していく様が似ていたからだ。
その展開のまま進むが、表紙の違和感がずっと抜けなかった。
この表情の女性から乙女のようなキャラクター像にギャップがありすぎて...
でもそういう設定だからと自分の中で言い聞かせながら読み進めた中盤
そこら辺から連続殺人犯の秘密に気づく。
トリック的にはレイジングループを思い出させる。
小説家という点でも同じだし、ペンネームで名前を偽装するあたりもそっくりだった。
まあここら辺であたかま全てが分かりましたよ。みたいな優越感に浸ってしまった訳だ。
まんまとw
そして終盤、まさかの反転
むしろそっちの方がしっくりくるぐらい表紙と作品がマッチした。
そしてこの言葉。
「あえて読者に解かせ、それを解決しないまま物語を進めて、全く違う答えや隠されていた最大の謎を示す」
自分のことを言い当てられたようにグザッときた。
それが真実だと決めつけて、翡翠の存在自体に疑いを持つことがなくなった。
あれだけ違和感あったのにw
完全に作者に踊らされて、しかもロジックもしっかりして納得できた
最終的には乙女な一面もあったし読後もスッキリした。
最後まで楽しませてもらえた!
Posted by ブクログ
霊媒が見抜いた証拠能力が無い真相を、相棒の推理作家がどうにか辻褄を合わせていくというスタイルの連作短編集。
基本的な設定だけでも十分に面白いのだが、最終話ではどんでん返しが連発し、改めて振り返れば、それまでに見ていた景色が全然違ったものに見えてくる。傑作。
匿名
とてつもない衝撃の一冊。このオチを予想できた読者はいないだろう。あれっ?と思うことはあれど読み進めていくうち引き込まれ、最後に丸ごとひっくり返された。まさに全てが、伏線。
誰も予想していなかった結末
これを予想出来た人が何人いただろうかと思わせる結末にページをめくる手を止めることが出来ずに読み切りました。推理作家と心優しい純真な霊媒の恋愛を交えたミステリーと思って読んだら大間違いです。
凄かった!
面白かった!
最初はサクサク読み続けてましたが、途中(後半近く)から、あれ?あれ?っと思いだしてまた1ページから読み返したりしてしまいました笑
騙されました笑
思わず二度読み。
ミステリーは久々に読みました。にしても女性作家のミステリーにしてはずいぶん一般的なラブコメぽい描写が多いな…と思っていたら、まさかそれが…いや、これ以上は言えません笑
どんでん返しがあるミステリーは多いですが、本書のように二重、三重に罠が貼ってある作品は稀なのではないでしょうか?
謎だけでなく、ただの情景描写から、登場人物の心情まで、無駄なものが何一つない、脅威のミステリーでした。
今2週目ですが、全てを知って読んでもやはり驚かされる… 作者さんこそ本書最大最高の奇術師であり名探偵だと思いました。
大満足!
たくさんの賞を取っていたので、ずっと気になっていました。
中盤までは「それほどすごいかな…?」という感じで、ところどころ主人公の心情に「ん??」となるところも。
ですが、それが最後には全部ズバズバと解決していき爽快でした。
さすがです。
Posted by ブクログ
やられた。まんまとやられてしまった。めちゃめちゃ面白かった。
購入を迷って、買ったら買ったで読み始めてから後悔したりして・・いやいやいや。あのね。私と同じように迷ってる人にこそ是非読んでほしい。
騙されたと思って読んでほしい!
読み終わってみたら、最初から(読む前から)最後まで、完全に作者の思う壺だったんだなってことがわかる。
これ絶対2冊目も買います。
もう、キャラクターが立ったラノベ調のお話は、歳とっちゃった私は全然読めなくなっちゃったので(若すぎて…)
正直、賭けに出たつもりで買ったのに、読み始めたら「思っていた通り!」のラノベ調登場人物たち…冒頭から「うぇー・・ムリかも」となってしまった。
白くて細くて小さくて、外国人の血の入った美しい女の子。pureで無知で、お金があって、それゆえに世間知らずで頑固で突っ走る…
そんな彼女の、不思議な力。霊媒師。二面性。
さらになぜか?なぜなのか?主人公に無邪気に急接近してくる。
全開だ・・・。あまりにあんまりだ。想像してた通りの展開(キャラ立ちが)。こんな女の子、現実にいねーよ。。。
このまま2人が近づきながら、さらに殺人事件を解決?ラスボス(連続殺人犯)と対決? これ第2巻も出てますよねシリーズ化ですよね?(メタはダメ!)
あー、これは2冊目はないかも。
気になったのは主人公香月の・・
なんだ?謎の穏やかさ。
翡翠がキラキラ!って魅力を振りまいているのに、意外とそれにあてられてない。歳上だからか?それか彼の過去に何かあったのか?わからないけれど、翡翠の描写があからさまにあざとい割に、香月の反応が一貫してテンションが低めでオトナなのは、良いなぁ、何か理由が?
翡翠の甘々な雰囲気に飲まれて?「身近に犯人がいるかも」という視点が抜け落ちちゃってたんだよな。近しいあいつが犯人、て展開がなんせ1番衝撃じゃん。いつもなら、描写のしかたとか、時制の並びとか、気をつけながら読むのに(メタぁ!)
インタールード3からは、まぁ驚きの連続だった。
いきなり最終章の最初の方で「香月が幼い頃年の離れた姉を失くし・・」
え?
ええええええええ!マジか!これ香月先生犯人じゃね!?!?
待て待て、震える手でさっきのインタールード見返してみたら「助けて先生」ってしっかり書いてる。
うわわわーっ!
・・てなってる間にも2人は急接近して、別荘行こうとか言い出して翡翠もまんざらでもない、別荘は「惨劇が繰り広げられても誰も気づかない」とかめっちゃ不穏な書き方されてるのに当の2人はさっさとイチャイチャしだして…だけど翡翠が?なんかあまり恥じらいがなくてあれっ?とか思ってたら遂に先生がはっきりと「ここで10人以上死んでいる」と言った。
・・その瞬間ほんとに、香月先生の色が変わった気がした。
あーやっぱそうなのマジだったのこんなに近くにいたのに気づかないのなんで?やっぱサイコパスだった?(だからわからなかったのか?)
・・って、笑っちゃう、ここまできてもまだ香月センセとおんなじ思考回路でしかない。まだ思い込みは解かれない、おめでたい私!
そう。翡翠、各事件の解説の中で「あんなあざとい女がいたら、演技をしてると真っ先に疑うべきですよ。人間が書けてなさすぎます」とのたまったこと!!!! あぁ、翡翠は初めから「そういう」キャラ設定だったんだ。造られたものだった。私は読む前から先入観アリアリだった。だからそういう見かたでしか展開を想像できなかった。翡翠が笑い出しても、「降霊なんてできない」と言っても「できない」の意味に気づくまで時間かかったのよ笑笑 まるっきり香月センセと同じ、「霊感はホンモノ」が前提になってたから。・・え、何、そこからなの?!って、まぁまぁ面白いほど騙されすぎだった。
ただ、翡翠は偽の霊媒師だったけど、言っていることは真実だった。
どん底にいる人が幸せになれるなら、信じるものがイワシの頭だろうが霊媒師だろうが、どうでもいいよねって私も思う。
解説の、マジックを見てる人の心理がすごく面白かった。私、すごく騙されやすいなぁ。。変に推理とか、しようとするからなぁ。
シリーズ2作目がとても楽しみ。どうやって騙してくれるんだろう。
ラノベヒロイン的翡翠から始まるのかなぁ。
最高
自分でもこうなるんだろうなーと予想をしながら読み進めていきましたが、あーやっぱりねとなったところで、さらにその上をいくトリックが仕込まれていてジェットコースターに乗っているような気分になれた作品です!
最高でした!
そうくるかー!と思わせられます。
最後の大どんでん返し、本当に最高でした。
次回作も読みたいと思います。
一気読みで、とっても楽しかったです!
Posted by ブクログ
流石に気付けなかった。
香月の方はどこかキモい片鱗が見えていたが、翡翠の方は全くわからなかった。
中盤までは普通の小説で少し物足りない気もしたが後半にかけては一気に面白さが増し、すぐに読み終わった。
オチも綺麗なもので全体的に好きな作品だった。
心理学とか勉強してみたい
Posted by ブクログ
評価 3.8
じぶんの問題でもあるが、文字で理解するには、推理が解読しにくかった。
ストーリーとしては、霊媒を使って事件を解決していく、楽しめた。
翡翠がメンヘラ感があるが、それが終盤で演技だったのかと思わされたが、エピローグで演技と本当の自分の両方で葛藤や希望が入っていたのだったのかと思わされた。ひっくり返されるのは、面白かった。
Posted by ブクログ
若干推理にこじつけを感じたが、メインストーリーが面白過ぎたから万事よし。
「すべてが伏線」のコピーに偽りはなく、地の文に感じた不快感すら伏線だった。見事。
Posted by ブクログ
ミステリーをミステリーで重ねた様な本でした。
序盤の事件の解決は予測できないものばかりで、犯人が分かったり解決した時はスッキリしました。(この頃は驚きはなく、ありきたりな感じはしました。)
しかし、最後まで読むと、序盤はこの最後のための単なる飾りなのだとわかります。この最後を予測できる人はいるのか!?そして、結局、主人公の城塚翡翠は何者なのか!?最後まで読むことでこの本の面白さがわかります。
1番好きだったところは、私は普段、死後の世界について考えることが好きなので、こちらの本の霊界についての世界感が結構自分の考えと重なり好きでした。
私には少しもの足りませんでしたが、みんなが好きだっていうほどのミステリー最高峰らしいです!
【心に残った文章】
- 死んだものの意識は、その瞬間に停滞する。→死ぬ間際は苦しい思いではなく幸せな気持ちで死にたいなぁ。と思った!
- 人を殺さずにいられる人間というのは、ただその不運が訪れていないだけで、そこに特別な差はないのかもしれません
- 魂を喩えるなら、ネットワークを介してクラウド上に重要なデータを保存する仕組みに似ている。人の魂は別次元にあって、脳はそれを受信し、処理をしているだけなのではないだろうか。
- 中間の推理を悉く消去し、ただ始点と結論だけを示すと、安っぽくはあるが、ともかく相手を驚嘆させる効果は十分にある
Posted by ブクログ
【キャラ】
城塚翡翠がお気に入り
現実にはこんな可愛い子いないよなぁと、心のどこかに思いながらもあざとさにすっかりやられてしまいました。
まさかそれが伏線になっていたとは、、
【ストーリー】
全体的に読みやすく、特に終盤の解決編ではやめ時がなかった。
犯人が読めてしまったが、それすらも作者の術中だったのは素直に凄いストーリーだと感じた。
あの翡翠のセリフにはハッとさせられた。
解決編はやめ時がないと書いたが、正直長いな、とも感じた。それが作中での時間稼ぎしてるからなのか?
伏線も色々張られていて読み返しても面白い作品。
Posted by ブクログ
全てが伏線の物語のレビューは全てがネタバレ!城塚翡翠の魅力爆発ミステリー。オカルトを想像してたけど、むしろ理詰め…驚いた。二回りすると香月先生の言動に目を覆いたくなる。スカッとしたい時読みたい。
ドラマ見てなくて結末知らずに見ましたが、だいぶ面白かった。最初は、あー普通の在り来りな感じなのねと思ったけど、大どんでん返しだった!まさかってかんじ!全く分からなかった
読むべき 買って良かった。
Posted by ブクログ
ネタバレを見たからこそ、読む気になりました 霊を信じない者からすると「霊媒探偵?なにそれ?」で読む気にもなりませんでした。
ところが、ネタバレによると、インチキ霊媒が奇術的・心理的なテクニックを駆使して連続殺人の犯人を追い詰めていく話だと知り、やっと読む気になりました。
翡翠が猫をかぶっている1〜3章はチープなストーリーですが、最終章と照らし合わせながら読むことで、面白く読むことができました。あれれぇ、難しいですね。順を追って読まないとラストの衝撃を味わえないのですけれど、結論を知らずに読み進めると途中で離脱してしまいそうです。
アイデアは面白いけど、構成や売り方に工夫の余地が大ありです。
例えば「霊を信じない人でも、ぶりっ子が嫌いな人でも,,騙されたと思って最後まで読んでください? 」とかね。
もちろん、全体の感想としては登場人物も魅力的で、面白かったです。
なお、霊の説明について、別次元に魂があって、クラウドのように、魂からのデータを脳が読み取るという仮説が書かれているのですが、霊の存在を説明するとしたら、その説明しかないでしょうね。
この本だけは読んでおけ
この作品の衝撃は確かにすごい。
総てが逆転する。
続く倒敘作品はかなり力業なのでご都合主義が多く逆に蛇足感が強い。
Posted by ブクログ
霊感なのか? あまり感想を詳しく書くとネタバレになりそうなので。
翡翠の観察力の高さに敬服ですね!
最後の方のどんでん返し、そこからの展開は胸がすく思いですが、翡翠はどこまでが本当の翡翠だったのかな、とも思います。
まさかの結末... すべてが伏線というキャッチコピーに納得です。翡翠が正体を表しトリックを明かすところはなんだか回りくどくてさっと読み飛ばしましたが、あれも翡翠の被った仮面なのかもと後から知ると少し切ない気持ちになります。推理小説を読んでこれ程驚かされたのは初めてです。
Posted by ブクログ
香月史郎
城塚翡翠という霊媒の娘と共に、様々な事件を解決。大学時代は写真サークルに入っていた。推理作家。
城塚翡翠
死者の魂を呼び寄せることができるが、殺害や事故などで非業の死を遂げた者の魂は、その人間が死んだ場所が判明しない限りは呼び出すことができない。都心のタワーマンションに自宅兼仕事場をかまえ、無償で死者に関する相談に乗っている。普段はふわふわして、頼りなくて、威厳がない。帰国子女で十五歳のとに「日本に戻ってきた。
倉持結花
香月が通っていた大学の後輩。元写真サークル。「女の人があたしを見て泣いている」と言われて、城塚翡翠を紹介される。デパートの受付嬢。
千和崎真
翡翠のアシスタント。翡翠と同居している。
小林舞衣
結花の友人。香月の大学の後輩。ブライダルプロデュース会社に勤めている。元写真サークル。
鐘場正和
警視庁捜査一課の警部。香月とは、数年前のある事件を通して知り合った。
立松五郎
捜査三課にマークされている空き巣の常習犯。
西村玖翔
大手プライダルプロデュース会社の社員。舞衣の同僚。
鶴丘文樹
巷を騒がせる連続殺人鬼。
黒越篤
怪奇推理作家。曰くつきの別荘・水鏡荘を購入した。作家業の傍ら、大学で民俗学を教えていた。
別所幸介
黒越の元教え子。作家志望。黒越の弟子。
新谷由紀乃
黒越の元教え子。化粧品コミュニティサイトを運営する会社に勤めている。
有本道之
K社の編集者。
森畑貴美子
水鏡荘の近所に住んでいる通いの家政婦。
赤崎
若手作家。
新鳥
若手作家。
灰沢
若手作家。
河北
香月の編集者。
藤間菜月
高校2年二年生。写真部。香月の小説の読者。第三の被害者。放送委員。
武中遥香
菜月が高校一年生のときの第一の事件の被害者。十六歳になったばかりの二月十五日に絞殺された。写真部。美化委員。
今野悠真
塾講師。二十一歳。遥香の交際相手。
北野由里
第二の事件の被害者。高校二年生。菜月のクラスメイト。図書委員。帰宅部。
蛯名海斗
警視庁捜査一課の巡査部長。
石内
写真部の顧問。四十代半ば。大学時代は写真サークル。
蓮見綾子
高校三年生。写真部の部長。図書委員。
藁科琴音
高校三年生。石内が担任をしている。図書委員長。水泳部。家が写真屋。
吉原さくら
高校二年生。写真部。
鷲津哲晴
監視官。警視。
鶴岡陽子
鶴岡文樹の義姉。二十年前に殺された。
Posted by ブクログ
ドラマ観てたから容姿の美人(´•͈ω•͈⑅)美人(´•͈ω•͈⑅)表現が、ドラマのあの子なので、え〜!!!Σ(゚ロ゚!(゚ペ?)???
てなって内容が入ってこないってかドラマで分かってるので、とにかくあの子の顔が北欧顔?
スマン。
どーでもいいコトを。。
あとオーディオブックで聞いたけど
翡翠がかぐや様過ぎて、照れてからのセリフまがえて、カイチョー♡とか言い出すかとドキドキしたのと、もう最終段階の翡翠が、かぐや様声でおちょくり過ぎててくっそわろた。。
Posted by ブクログ
話題作になりすぎていて、落ち着いてから読もうと思い積読していた作品。
『すべてが伏線』というキャッチコピーどおり、ラストになるほどねーとなるものの、『葉桜の季節に君を想うということ』と同じくらい女性に対しての描写が気持ち悪いのと全体的なラノベ感、というか厨二感に目がすべり……何度かページを行ったり来たりしながら読みました。ちょっと期待しすぎたかな。
続編読むの迷ってるけど、まあ、ラノベとしてなら楽しめるかも??
Posted by ブクログ
事件の犯人が中途半端に判明し、トリックのこじつけ感が否めず、香月と城塚翡翠のキャラクターや二人のやり取りや関係もハマらず、最終話まで面白くなるのか不安だった。
最終話の解決編も、城塚翡翠の言動に興醒めして不快だった。香月が狂った理由は良かったが、霊媒がインチキと言われても真相はそこまでひっくり返されなかったという印象。
高い評価に期待し過ぎたかな
Posted by ブクログ
全てが伏線、という文章が目に入り購入しました。
面白かったですし、騙されました。
ある正体まではなんとなく分かりましたが、もう一つは全く。
面白かったです。
面白かったのですが、最後の章に関してはちょっとん?と首を捻ることがありました。
正直に言うと、香月お前そんなやつやっけ?と思うような言動や行動が多く、またそれが悪目立ちした結果、城塚のこともイキっている大学生のように感じてしまいました。
全てが伏線でしたし、ミステリとして申し分ないのですが、個人的な感想としては、どうも登場人物の掘り下げが足りないように感じてしまいました。
あと、ちょっとラノベっぽいかな。
Posted by ブクログ
女の子の描写が気持ち悪くて無理だなーと積んでしまっていた本。最後まで読めばいいことあるよ!ってレビューを見て再読しました。
確かに良かった。でも表紙イラストみたいな城塚さんを期待して読んだ人はラストまで読み進めるのがキツいんじゃないかなってくらい「男性視点の女の子」がしんどかった。まあ、私が女だからでしょうね。
やはりこの手は・・・。
2022年11月読了。
TVドラマが始まる前に入手していたのだが、何だかんだで積ん読していて、ネットニュース等で「信じられないどんでん返し」等の字句を見て、それなら「早く原作読まないと、碌にドラマも観られないな」と急いで読んだ。
感想としては、「○○が犯人」のパターンはそれ程世に珍しくは無いのだが、主人公が「全く○○の○力を持っていない」と云う点が、今までに無かったタイプなのかなと感じた。
ただ、この手法を使ってしまうと、その後のシリーズは初作の「神秘性」を全放棄することに成るので、主人公の魅力が半減してしまうのでは?と云う気持ちも残った。
正直言って、ラストのタネ明かし部分では、突然饒舌に細かい推理過程を延々と喋り出す主人公に気持ちが引いてしまって、むしろ小馬鹿にされた「犯人」の方を気の毒に感じてしまったぐらいww。
確かに「有るようで無かったスタイル」かもしれないが、今後も続けていく(もう続編書いてるもんね)上で、まったくテイストの異なるミステリーに変わってしまうのだと思うと、ちょっと残念にも感じた。
但し、ドラマのキャスティングは原作のお陰で「イメージ通り」に感じられた。清原果耶・小芝風花ファンとしては、大変にありがたいドラマに成ると思う。原作が続く限り、ドラマも続けてほしい。
そういう訳でミステリの評価としては、個別の事件の筋立ては中々良かったが、最後の「どんでん返し」は犯人同様ドン引きで、主人公にフラれてしまった気分に成ってしまったので、ややマイナスw。
正直言って、それ程数々の賞を取得出来る程、ミステリとしてのロジックの完成度を感じられなかったのは非常に残念。
著者の実力は有ると思うので、正々堂々と真っ正面からぶつかってくる様な「本格推理」を望みたい。
ドラマを見て気になって
ドラマで最後を知るより原作を味わいたいと思い購入しました。ドラマで放送されてる部分に伏線が多いのですが、一回見てる分どうしても流し読みしてしまい後にピンとくる感覚が弱く感じました。
匿名
メイントリックのインパクトは抜群。
終盤まで少し焦らされる感はあるが、どんでん返し好きには堪らない作品。
ラストでアッと言わせるようなライトノベル調のミステリが読みたい人にオススメ!
レビューしづらい
ドラマ化と聞いて読みました。先に原作読んでて大正解。ドラマ見てネタバレ知ってしまうと、原作読んでも全然面白くないと思われます。
ネタバレと言うか、犯人はひょっとしてと思ってた人だった為、意外性なくて残念。まどろっこしい推理展開するなぁと途中で興味が削がれてしまい、そこから違和感を感じてたら予想通りの結末で......
でもドラマ化は面白そうなので楽しみたいです。