【感想・ネタバレ】medium 霊媒探偵城塚翡翠のレビュー

あらすじ

※本作品は、2019年発売の単行本版『medium 霊媒探偵城塚翡翠』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。

死者が視える霊媒・城塚翡翠と、推理作家・香月史郎。心霊と論理を組み合わせ真実を導き出す二人は、世間を騒がす連続死体遺棄事件に立ち向かう。証拠を残さない連続殺人鬼に辿り着けるのはもはや翡翠の持つ超常の力だけ。だがその魔手は彼女へと迫り――。ミステリランキング5冠、最驚かつ最叫の傑作!

★★★★★
ミステリランキング5冠!

★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリベスト10 1位
★2019年ベストブック

さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補!
★★★★★

城塚翡翠。
彼女は、なにを視(み)ていたのだろう……?

すべてが、伏線。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ミスディレクションにまんまとやられた…。
ミステリファンこそ騙される構造の作品だと思う。
キャラも良く、ラストは翡翠という圧倒的主人公の魅力が輝く。

0
2025年11月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

⚠️⚠️⚠️
何年後かに自分が思い返した時に思い出せる様に感想というよりメモ代わりに書いているので、壮大なネタバレが書かれています。
今後読む予定の人が間違って開いたのであれば戻る推奨です。
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4.6
読書から離れて2年、久々に読んだ4冊目。
兎に角、城塚翡翠の描写が可愛かった。
万人受けする様な純粋無垢な理想の女性という感じで、悪く言うなら天然故にあざとく見えるかも程度。

また「」語り手描写が多く非常に読書初心者の自分でも理解しやすく読みやすかった。

内容は主人公であるミステリー小説家の香月史郎×霊媒師の城塚翡翠が事件を推理し解決していく内容で斬新でとても引き寄せられた。

そして、極めつけと言うかもはや評価の全てが最後の100ページに詰まっていたと言っても過言では無いどんでん返し。

世間を騒がしている連続殺人事件のシリアルキラーを捕まえる為に、とある理由で山奥の小屋へ2人で行った描写から大大どんでん返しが始まる。

2人は良い雰囲気になり、唇を交わしそういう流れになるのかと思いきや、、、
香月は真の正体シリアルキラーである事を明かし
翡翠を実験体にしようと近付いたという。

その時点で「えー!?」

※香月は過去に腹違いの姉が通り魔?に刺され、それを見つけた幼き頃の彼は姉を助けるべく刺されたナイフを抜くが、結果としてその行動が出血死の直結した。もしかしたら、抜いてなくても既に死は決まっていたかもしれないが、その間にも姉は苦しもがきながら無くなっていった。
その事実を知った彼の唯一の救いはナイフを抜いて姉が痛みを感じたかどうか。また、自分の行動で姉が死んだのかどうか。つまり、自分の行動が正しかったかどうか確認したかった故にこの実験は始まった。

そして、泣き叫び恐怖する翡翠を縛り付け実験という名の殺傷しようと始めようとする。

そして、絶望した翡翠は何も喋らなくなったかと思いきや、小さな笑いを上げ次第にその笑いは大きくなっていった。

そして、翡翠は本当は霊媒師では無く霊感ゼロの奇術師(インチキ)で、今までの霊視は霊視に見せ掛けたただの推理だった事を明かし、今までの演技に騙され続けた香月に対して笑いを堪えなくなったという。(性格も以前とは一変し真逆、もはや別人)
そこで更に「ええぇーー!?ええぇええ!?」と声を上げてしまい、ド肝抜かれた。

その事実を信じれない香月は、今までの事件が翡翠の霊媒が鍵となり解決してきた、その霊媒がインチキでなく推理だという説明を求めた。
そして、実際に翡翠はその推理も解説し、更にはその推理は数秒で行われ犯人に辿り着いてしまうという異次元の推理力であった。

つまり、今までの翡翠の降霊術や霊媒は、香月が犯人に辿り着けなかった為に、態々答え(犯人)への導く為の演技であった。

また、香月と共に行動した本当の理由は、初めて出会った時に何か知られたら困る秘密を抱えてる事に気付き次のターゲット選び、何も無ければ奇術師としての腕も磨けるしそれでいいだろうと近寄ったという。更には中盤でシリアルキラーだと殆ど確信していたという。

おまけに、刑事の鐘場は翡翠の霊媒師を信用していなかった様に語られてたが、実際は事前に翡翠に依頼していた関係であり、その翡翠の正体は「探偵」であった。

もう、180度いや540度回された感覚のラストでした。

0
2025年11月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一人称の対人描写が対女性の際にやけに詳細で
(メイクの変化が事細かだったり)
気色悪いおっさん目線きも〜〜と思っていたけど
完全に掌の上でした

0
2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

素直に楽しめた作品。
前半は現代ファンタジーなのかな?と思い霊媒師という物を自分の中にインプットさせて、この小説の世界観に浸かることを心がけていた。

どこか逆転裁判のような設定だなとも感じた。
霊媒師と弁護士で事件を解決していく様が似ていたからだ。

その展開のまま進むが、表紙の違和感がずっと抜けなかった。
この表情の女性から乙女のようなキャラクター像にギャップがありすぎて...
でもそういう設定だからと自分の中で言い聞かせながら読み進めた中盤

そこら辺から連続殺人犯の秘密に気づく。
トリック的にはレイジングループを思い出させる。
小説家という点でも同じだし、ペンネームで名前を偽装するあたりもそっくりだった。

まあここら辺であたかま全てが分かりましたよ。みたいな優越感に浸ってしまった訳だ。
まんまとw

そして終盤、まさかの反転
むしろそっちの方がしっくりくるぐらい表紙と作品がマッチした。

そしてこの言葉。

「あえて読者に解かせ、それを解決しないまま物語を進めて、全く違う答えや隠されていた最大の謎を示す」

自分のことを言い当てられたようにグザッときた。
それが真実だと決めつけて、翡翠の存在自体に疑いを持つことがなくなった。
あれだけ違和感あったのにw

完全に作者に踊らされて、しかもロジックもしっかりして納得できた
最終的には乙女な一面もあったし読後もスッキリした。

最後まで楽しませてもらえた!

0
2025年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて読んだミステリー小説がこれです。
推理小説家と霊媒師2人が殺人事件を解く話かと思いきや、思いっきり騙されました。

0
2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

medium 霊媒探偵城塚翡翠

やられたな、という感想
あまりに綺麗に騙されてしまい、作中の言葉が刺さること刺さること
まさに「謎を解いたことで愚かにもそこにさらなる秘密があるとは思わない」状態であった
ミステリをよく読んでいれば犯人くらいすぐにわかるものだよ、などと思って読んでいた自分が恥ずかし

「主人公が好きなキャラクターをしていると思う」と薦められて手に取った本作だったが、途中まではどちらが主人公なのかすら分からず別段好きなキャラクターでもなかったためさては私の好みを知らないな?なんて思っていたが、最後にひっくり返された
まさに好きなキャラクターをしていた

続編があるようなので、次から語り手がどうなるのかも含めて期待している

0
2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この小説の凄い所は○○。違和感はあった、何でだろう?って。まさかこんな堂々とやられてるとは思わなかった。
これは騙された。

女性なら分かる嫌悪感とかそういうのがあって多分多くの女性は何かしら感じると思う。


霊媒とミステリーを合体させたらこんな面白い小説が出来上がるんだってワクワクしながら読んだ

ただ翠の双眸って言葉が好きらしく何回も出てくるのと、難しい漢字がよく出てきて読めないのがあったのが残念…

0
2025年09月15日

匿名

ネタバレ 購入済み

とてつもない衝撃の一冊。このオチを予想できた読者はいないだろう。あれっ?と思うことはあれど読み進めていくうち引き込まれ、最後に丸ごとひっくり返された。まさに全てが、伏線。

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2024年08月08日

ネタバレ 購入済み

誰も予想していなかった結末

これを予想出来た人が何人いただろうかと思わせる結末にページをめくる手を止めることが出来ずに読み切りました。推理作家と心優しい純真な霊媒の恋愛を交えたミステリーと思って読んだら大間違いです。

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2022年11月09日

ネタバレ 購入済み

思わず二度読み。

ミステリーは久々に読みました。にしても女性作家のミステリーにしてはずいぶん一般的なラブコメぽい描写が多いな…と思っていたら、まさかそれが…いや、これ以上は言えません笑
どんでん返しがあるミステリーは多いですが、本書のように二重、三重に罠が貼ってある作品は稀なのではないでしょうか?
謎だけでなく、ただの情景描写から、登場人物の心情まで、無駄なものが何一つない、脅威のミステリーでした。
今2週目ですが、全てを知って読んでもやはり驚かされる… 作者さんこそ本書最大最高の奇術師であり名探偵だと思いました。

#ドキドキハラハラ

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2022年09月28日

ネタバレ 購入済み

大満足!

たくさんの賞を取っていたので、ずっと気になっていました。
中盤までは「それほどすごいかな…?」という感じで、ところどころ主人公の心情に「ん??」となるところも。
ですが、それが最後には全部ズバズバと解決していき爽快でした。
さすがです。

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2022年06月16日

ネタバレ 購入済み

最高

自分でもこうなるんだろうなーと予想をしながら読み進めていきましたが、あーやっぱりねとなったところで、さらにその上をいくトリックが仕込まれていてジェットコースターに乗っているような気分になれた作品です!

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2022年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

流石に気付けなかった。
香月の方はどこかキモい片鱗が見えていたが、翡翠の方は全くわからなかった。
中盤までは普通の小説で少し物足りない気もしたが後半にかけては一気に面白さが増し、すぐに読み終わった。
オチも綺麗なもので全体的に好きな作品だった。
心理学とか勉強してみたい

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この本は高校生の頃に読んでとても面白かった記憶があり、久しぶりに再読してみた。序盤から中盤までは翡翠のことを本物の霊媒師だと信じていて、推理もその能力をうまく使ったものとして納得しながら楽しんでいた。普通の推理小説として十分満足できる展開だったと思う。

けれども、物語の最後に香月が世間を震撼させている連続殺人犯だったこと、そして翡翠はそれに最初から気づいていた探偵だったという衝撃のどんでん返しが待っていて、やはり初読の時と同じように心を揺さぶられた。また、翡翠のすべてが計算された演技だったわけではなく、本当に香月を想っていたことが描かれている点がとても美しく、この作品をより深みのあるものにしていると感じた。再読でも新たな発見があり、この小説の力を改めて実感した。

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2025年09月16日

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ネタバレ

全てが伏線の物語のレビューは全てがネタバレ!城塚翡翠の魅力爆発ミステリー。オカルトを想像してたけど、むしろ理詰め…驚いた。二回りすると香月先生の言動に目を覆いたくなる。スカッとしたい時読みたい。

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2025年10月19日

ネタバレ 購入済み

ドラマ見てなくて結末知らずに見ましたが、だいぶ面白かった。最初は、あー普通の在り来りな感じなのねと思ったけど、大どんでん返しだった!まさかってかんじ!全く分からなかった
読むべき 買って良かった。

#ドキドキハラハラ #深い #アガる

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2023年06月18日

ネタバレ 購入済み

この本だけは読んでおけ

この作品の衝撃は確かにすごい。

総てが逆転する。

続く倒敘作品はかなり力業なのでご都合主義が多く逆に蛇足感が強い。

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2022年11月21日

ネタバレ 購入済み

一気読みがオススメ

人気の理由が分かりました。久しぶりに一冊丸々楽しめました。とにかく、一気に、日をあけずに読むのがいいですね。

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2022年09月24日

ネタバレ 購入済み

まさかの結末... すべてが伏線というキャッチコピーに納得です。翡翠が正体を表しトリックを明かすところはなんだか回りくどくてさっと読み飛ばしましたが、あれも翡翠の被った仮面なのかもと後から知ると少し切ない気持ちになります。推理小説を読んでこれ程驚かされたのは初めてです。

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2022年09月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

事件の犯人が中途半端に判明し、トリックのこじつけ感が否めず、香月と城塚翡翠のキャラクターや二人のやり取りや関係もハマらず、最終話まで面白くなるのか不安だった。
最終話の解決編も、城塚翡翠の言動に興醒めして不快だった。香月が狂った理由は良かったが、霊媒がインチキと言われても真相はそこまでひっくり返されなかったという印象。
高い評価に期待し過ぎたかな

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全てが伏線、という文章が目に入り購入しました。
面白かったですし、騙されました。
ある正体まではなんとなく分かりましたが、もう一つは全く。
面白かったです。
面白かったのですが、最後の章に関してはちょっとん?と首を捻ることがありました。
正直に言うと、香月お前そんなやつやっけ?と思うような言動や行動が多く、またそれが悪目立ちした結果、城塚のこともイキっている大学生のように感じてしまいました。
全てが伏線でしたし、ミステリとして申し分ないのですが、個人的な感想としては、どうも登場人物の掘り下げが足りないように感じてしまいました。
あと、ちょっとラノベっぽいかな。

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2025年10月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話はおもしろいのに人物描写が気持ち悪く顔をしかめながら読んだ。でもその気持ち悪さは必要な気持ち悪さだったんだと思う。

0
2025年09月30日

ネタバレ 購入済み

やはりこの手は・・・。

2022年11月読了。

TVドラマが始まる前に入手していたのだが、何だかんだで積ん読していて、ネットニュース等で「信じられないどんでん返し」等の字句を見て、それなら「早く原作読まないと、碌にドラマも観られないな」と急いで読んだ。

感想としては、「○○が犯人」のパターンはそれ程世に珍しくは無いのだが、主人公が「全く○○の○力を持っていない」と云う点が、今までに無かったタイプなのかなと感じた。
ただ、この手法を使ってしまうと、その後のシリーズは初作の「神秘性」を全放棄することに成るので、主人公の魅力が半減してしまうのでは?と云う気持ちも残った。

正直言って、ラストのタネ明かし部分では、突然饒舌に細かい推理過程を延々と喋り出す主人公に気持ちが引いてしまって、むしろ小馬鹿にされた「犯人」の方を気の毒に感じてしまったぐらいww。

確かに「有るようで無かったスタイル」かもしれないが、今後も続けていく(もう続編書いてるもんね)上で、まったくテイストの異なるミステリーに変わってしまうのだと思うと、ちょっと残念にも感じた。

但し、ドラマのキャスティングは原作のお陰で「イメージ通り」に感じられた。清原果耶・小芝風花ファンとしては、大変にありがたいドラマに成ると思う。原作が続く限り、ドラマも続けてほしい。

そういう訳でミステリの評価としては、個別の事件の筋立ては中々良かったが、最後の「どんでん返し」は犯人同様ドン引きで、主人公にフラれてしまった気分に成ってしまったので、ややマイナスw。
正直言って、それ程数々の賞を取得出来る程、ミステリとしてのロジックの完成度を感じられなかったのは非常に残念。
著者の実力は有ると思うので、正々堂々と真っ正面からぶつかってくる様な「本格推理」を望みたい。

#切ない #シュール #アガる

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2022年11月28日

S

ネタバレ 購入済み

レビューしづらい

ドラマ化と聞いて読みました。先に原作読んでて大正解。ドラマ見てネタバレ知ってしまうと、原作読んでも全然面白くないと思われます。
ネタバレと言うか、犯人はひょっとしてと思ってた人だった為、意外性なくて残念。まどろっこしい推理展開するなぁと途中で興味が削がれてしまい、そこから違和感を感じてたら予想通りの結末で......
でもドラマ化は面白そうなので楽しみたいです。

0
2022年10月16日

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