あらすじ
※本作品は、2021年発売の単行本版『invert 城塚翡翠倒叙集』を文庫化した作品となります。重複購入にご注意ください。
★★★★★
★第20回本格ミステリ大賞受賞
★このミステリーがすごい! 1位
★本格ミステリ・ベスト10 1位
★SRの会ミステリーベスト10 1位
★2019年ベストブック
さらに2020年本屋大賞ノミネート、第41回吉川英治文学新人賞候補
あまりの衝撃的結末に続編執筆不可能と言われた、5冠獲得ミステリ『medium 霊媒探偵城塚翡翠』待望の続編!
すべてが、反転。
あなたは探偵の推理を推理することができますか?
綿密な犯罪計画により実行された殺人事件。アリバイは鉄壁、計画は完璧、事件は事故として処理される……はずだった。
だが、犯人たちのもとに、死者の声を聴く美女、城塚翡翠が現れる。大丈夫。霊能力なんかで自分が捕まるはずなんてない。ところが……。
ITエンジニア、小学校教師、そして人を殺すことを厭わない犯罪界のナポレオン。すべてを見通す翡翠の目から、彼らは逃れることができるのか?
ミステリランキング五冠を獲得した『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、待望の続編は犯人たちの視点で描かれる、傑作倒叙ミステリ中編集!
invert
in・vert
【他】…を逆さにする,ひっくり返す,…を裏返しにする;
〈位置・順序・関係を〉反対にする;〈性質・効果などを〉逆転させる;
inverted detective story:
倒叙推理小説
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
倒叙ミステリーが好き!!
「すべてが、反転」、そのとおり。
探偵の推理を、推理できるか(わたしにはできなかったが)、謎解きそのものものおもしろさに加えて、仕掛けにも驚かされ、主人公の語るミステリー論に深く頷き、エンターテイメント性の高い作品。
1作品目では、あまり見えなかったキャラクターの深みも垣間見えて、続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
このミス一位にも輝いた周知の名作ミステリ「medium」。
今作「invert」では、なんと犯人が最初からわかっている倒叙ミステリ形式からなる三篇!
(倒叙ミステリとは、古畑任三郎や刑事コロンボシリーズみたいなスタイルのことです)
城塚翡翠が華麗な推理で、謎を解き明かしていきます。
犯人は、「幼馴染の社長に恨みを持ち続けていたエンジニア」「学校の盗撮魔から児童を守るため手を下した小学生教諭」「冷酷非情でとにかく頭の切れる強敵殺人鬼」
翡翠が霊能力なるものを持っていないことは、前作でどんでん返しと共に把握済みでした。
しかし、今作でもそのトンデモない記憶力と観察眼、そして人心掌握術で、事件を決定づける証拠をガッツリ掴み取っていきます。
犯人側の視点パートもあるため、まるで自分が徐々に翡翠に追い込まれてしまっている感覚で、少しだけ犯人に同情してしまいました笑
しかし最後の「信用ならない目撃者」の犯人は、翡翠からの様々な罠を仕掛けられても全然動じていないのでめちゃくちゃ強敵じゃん…って思っていたのに…(翡翠の手のひらで踊らされていたにすぎなかったとわかった時には畏怖すら感じました)
こんな化け物に目をつけられるこのシリーズ、なんと次作が既に発刊されているとのこと!
楽しみでなりません。
Posted by ブクログ
古畑任三郎が大好きな私にはドンピシャな小説。
古畑任三郎の犯人と同じようなことしてて面白かった。
どの言葉でどの行動で分かるのか注意して読んでても分からなかった…
特に最後のは言われてみたらおかしいことに気付くのに言われるまで全然気付かなくて前作同様騙された。
Posted by ブクログ
すべてが、反転。
さあみなさん、mediumを読んだらこちらです。
なんならmediumを読まないと面白くないので読んでください。
私、mediumで衝撃を受けすぎて、続編のインパクトが薄れそう…って思ったんです。全くそんなことはありませんでした。
全部面白い。
細かいところだと「霊媒探偵城塚翡翠」から「城塚翡翠倒叙集」になっているのもいいです。
倒叙ミステリに目覚めましたねぇ…
Posted by ブクログ
犯人視点の小説。古畑任三郎パロディ。
じわりじわりと追い詰められていく犯人たちの様子にドキドキします。逃げ切って欲しいなーと犯人の味方をしたくなってしまいました。
特に最後の話がめちゃくちゃ面白かった!
プログラムさんだの、偶然さんだの、翡翠がぶりっ子をするのは正直読んでいて結構イライラしました。それすらも翡翠の手のひらで転がされているのかもしれません。
Posted by ブクログ
倒叙ミステリだから犯人は誰か分かった上で読んでるのに毎回驚かされる!
文庫化した頃に買ってドラマから間をあけて読むために今になった。
買った当時は気づかなかったけど、表紙に描かれてる2人の意味に気づいて、そこでも驚いた
Posted by ブクログ
古畑任三郎が大好きなので、楽しんで読めた。
犯人がわかっているのに面白いのは、やはり翡翠のキャラがいいからかな。
何が真実で、何が嘘なのか。騙されまいと意気込んでいたのに見事に騙された。笑
Posted by ブクログ
楽しかった!
前作は最終章まで読み進めるのが非常につらかったけど、今作はすでに城塚翡翠のキャラクターを理解しているので、さすが城塚さん!と思いながらニヤニヤ読めた。コナンくんが子供じゃないとか古畑さんがただの変人じゃないって分かってるような安心感。特に2話目は犯人のイラつかせ方が古畑さんのようでとても楽しかったです。ドラマ版も見ておけばよかったなあ。
Posted by ブクログ
invert 城塚翡翠倒叙集
前作のmediumではあり得ないくらいひっくり返されたが、そんな城塚翡翠シリーズ2作目にしてタイトルがinvert(反転する)とは随分ハードルをあげたものだと思いながら読み始めた。
3話からなる短編集なのだが、1,2話目はそこまで…という印象だった。
倒叙集ということで最初に犯人がわかった状態で話が始まるのだが、犯人の動機に共感の余地が多くどちらかというと犯人側に肩入れしてしまい、その犯人を無慈悲にも叩きのめす城塚翡翠という構図があまり好きになれず。
ただ3話は非常に良かった。
最後まで読み終えた今となっては敢えて1,2話を薄い読み口にしたのではないかと思う。
それくらい3話目は良かった。これからも城塚翡翠シリーズは続けて欲しい。
Posted by ブクログ
読んだ時の衝撃度で言えば、mediumの方が大きかった。
しかし、今回は倒叙ミステリーで前回とはまた違った面白さがある。
倒叙は初めて読んだが、解説にもあるように犯人は当然のこと、動機なども開示されてしまっている状況でここまで面白いものが書けるのはすごい。
読者への開示内容もフェアであり、倒叙の面白さに気づけたので、invertⅡも読みたい。
Posted by ブクログ
城塚翡翠シリーズ第2弾
前作のmediumを読んでからの方が楽しめますね。
今回は倒叙集という事で、犯人があらかじめ分かってるコロンボスタイル。
翡翠の決めセリフ(?)
『探偵の推理を推理できますか?』
こういう視点で読むとより楽しめるストーリー。
もちろん今回も騙されました˙ᴥ˙
Posted by ブクログ
やっぱり面白かった。ドラマも観てたけどうろ覚えだったので解決編も楽しめました(ドラマの構成も好きだった)。
ところ、『invertⅡ』は文庫化しないのかな?
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前作から引き続き翡翠さんが可愛かったです。
倒叙(今作で初めて意味を知りました)ミステリーとしてかなり質が高いものではないかなと思います。犯人が分かっているのに、気になってどんどん読み進めてしまいます!
Posted by ブクログ
倒叙小説というのはいわゆる刑事コロンボ方式。
私世代は古畑任三郎の方が馴染み深い。
最初に犯人が分かってるあれですね。
あんまり感想呟くと前作mediumからのネタバレをしてしまいそうだから、控えめにしときます。
Posted by ブクログ
invert!!反転なのねー
犯人目線だから、追われるドキドキがすごかった。翡翠に勝てる気もしないなー
シリーズ3つ目の文庫待ち遠しいし、ドラマも見てみたい
Posted by ブクログ
翡翠ちゃーーん!!
前作に続き、やっと読む事が出来た^ ^
懐かしい古畑任三郎シリーズの様に最初から殺人シーンがあって犯人もどうやって殺したのかも丸わかりの状態から始まるミステリー。
鉄壁のアリバイにしらばっくれる犯人を追い詰めていく中でちょっとしたキーワードに『ちゃーらーん♪』と閃めく翡翠ちゃん。
スポットライトがあたり読者に向けて「さて、皆様にはわかりますか?推理を推理してみてください」みたいな感じで語りかける。
めっちゃ定番の展開だけど、やはり翡翠ちゃんのキャラが良い!
アニメ化されたら鬼滅の刃の胡蝶忍さんの声の人がいいなと密かに思っているw
Posted by ブクログ
倒叙ミステリーという言葉をこの作品で初めて知った私だ。恥ずかしい。最近の読者は、推理よりどんでん返しを求めているようで、叙述トリック好きの私はまさにそれなのだろう。What done it.
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倒叙ミステリというジャンルを初めて読みました。
犯人が分かった上でロジックを紐解く様式は新鮮で面白かったです。一つも当てることはかないませんでしたが…
解答編の内容も論理的で引き込まれました、主人公の性格に癖があるため、前作を読んでいる方にはおすすめです。
Posted by ブクログ
一作目ほどの衝撃はないものの、私は二つ目の話が好きだった。ここの感想でも他の方が言われているように、古畑任三郎を思わせる。古畑が大好きで今でもDVDで時折見返す私としては、信念を持って完全犯罪を成し得たと思っている犯人を、飄々とした探偵が追い詰めていく描写が楽しくてどんどん読み進められた。でも翡翠のキャラクターがやっぱりラノベ感が抜けず、そこは好き嫌いが分かれるだろうなと。あんまり私も、現実にいたら得意ではないかも、と二つ目の話の犯人と同意してしまったのは少し笑ってしまった。一つ一つのトリック、読者を騙す仕掛けはさすがで、読み応えは抜群にあると思う。
Posted by ブクログ
前作のような衝撃というか驚きはないが古畑好きなら懐かしく読めるタイプの本、倒叙ミステリだけあって、だんだん犯人の味方をしたくなっちゃいそうになる、犯人が気の毒な作品だが翡翠とのやり取りも楽しみのひとつ
Posted by ブクログ
評価 2.5
途中で挫折
少しづつ小説を読んでみて分かったが、謎がややこしいのは向いてない。
言葉で誘導や言葉尻をとるやりとりも好きではない。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
前作が衝撃的な結末を迎えてしまったせいで、装いを新たにして倒叙型ミステリとなっている。
ミステリとして良く出来ているし、城塚翡翠の魅力も変わらないが、前作と比較するとどうしてもインパクトが弱くなるのは致し方ない。
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。
1作目とは構成異なり、叙述トリックを真摯に描いた作品集。毛色の違う叙述トリックの作品が三作収録されています。
前作では上滑りして見えた一見苛立たせるような翡翠の言動や振る舞いも、コロンボや古畑任三郎的手法と理解して捉えてからは面白く読めた。
新しい探偵シリーズものとして定着するため、是非長く続けてほしいです。
最初のシステムエンジニアの話が好きでした。
Posted by ブクログ
前作の続編ですが、前作の性質上どうしても前作より評価が劣ってしまいます。
本作は倒叙型のスタイルをとっています。倒叙型ミステリーには刑事コロンボと古畑任三郎という傑作が存在していて、それら全てを観ている私としましては、二番煎じという印象が拭えません。本書もそれらを意識して、特に古畑任三郎を意識して作られていて、セリフや設定などそのまんまな部分が多々あり、真新しさにかけました。
それでも最終話に関しては面白かったです。
Posted by ブクログ
倒叙ミステリを書くのはほんとにたいへんだと思う。
しかもがっつり読みごたえある感じで。
今回は真ちゃんが大好きになっちゃったな。
真ん中のお話の先生は捕まってほしくなかった。
犯人を応援したくなるのはこのお話だった。