薔薇の名前[完全版] 下
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薔薇の名前[完全版] 下

小説・文芸
3,520円 (税込)

17pt

北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。巻末には、エーコ自身による覚書(本編刊行後1983年に発表されたもの)、執筆のために書き溜めたメモや、登場人物や建造物のデッサン等も併録した。全体を通して、故河島英昭氏に代わって(覚書については英昭氏の準備訳稿が存在した)、河島思朗氏が訳文全体を見直し(特にラテン語関連は精査)、作者による訂正、削除についても細部にわたって確認した。

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薔薇の名前[完全版] の一覧

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 薔薇の名前[完全版] 上
    3,300円 (税込)
    これは、中世の老修道士アドソが、見習修道士時代の体験を回顧して綴った手記である。そこに記されていたのは、彼が訪れた、北イタリアの修道院で起きた連続殺人事件の顛末だった。アドソが付き従っていたのは、理知的て論理的で誰もが驚嘆する推理力の持ち主であるイギリス人修道士、バスカヴィルのウィリアム。彼とともにアドソは、修道院の誇る、迷宮構造を持つ謎めいた文書館に足を踏み入れることになる。本書は、初版刊行以来、エーコ自身が加えてきた数々の訂正、削除等をすべて反映したものになっており、巻頭には、そうした修正について、2012年版に作者自身が寄せた付記も収めた。
  • 薔薇の名前[完全版] 下
    3,520円 (税込)
    北イタリアの修道院を訪れた、バスカヴィルのウィリアム修道士と見習修道士アドソ。ウィリアムは院長から、数日前に起きた、細密画家であった修道士の死について調べるよう依頼された。それは事故ではなく殺人であった。しかも修道士の不審死はさらに続き、「ヨハネの黙示録」の記述に沿うように起きていく。そしてすべての鍵は、迷宮構造を持つ文書館に隠されているらしい……。巻末には、エーコ自身による覚書(本編刊行後1983年に発表されたもの)、執筆のために書き溜めたメモや、登場人物や建造物のデッサン等も併録した。全体を通して、故河島英昭氏に代わって(覚書については英昭氏の準備訳稿が存在した)、河島思朗氏が訳文全体を見直し(特にラテン語関連は精査)、作者による訂正、削除についても細部にわたって確認した。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    読んで良かった。とても面白かった。あんまり話すとネタバレになってしまうから、言わないが、本当に面白かった。難しい所も多々あったが、それでも面白かった。

    0
    2026年09月27日

    Posted by ブクログ

    面白かった…。最近読んだ「百冊で耕す」に読書の醍醐味は空気に浸ることというような記述があったけど、まさにその醍醐味を存分に味わうことができる極上の空気を持つ作品でした。「過ギニシ薔薇ハタダ名前ノミ」……痺れる。
    「生真面目な行為の胡散臭さを嗤う」ことが人々が共通して持つ真理を失くしてしまうことになるという考えは、「これが正解だ」と決して言うことができなくなった近年の流れの出発点のように思える。
    アリストテレスの詩学第2部やミケーレ、オッカムのウィリアム、「マルゲリータ」など実際の出来事や人物との繋がりも面白い。(解説読まんとわからんかったが)
    「覚書」で作者が告白している「一人の修道僧を毒殺したいという気持ちになった」という、この小説を書くことになったきっかけが面白い。そこからこの作品が出来上がる過程を思うだけで、知性を持つ人間として生まれたことの喜びを感じる。
    読んでいると、修道僧という、一つの真理を共通して持つ者たちの生真面目な清貧論争を、「嗤い」ながら読みそうになっていることに気付く。それを私は会社など日常生活でもやってしまっていると、自分の生き方を振り返ってゾッとした。最近私は一つの狭い世界の真理を生真面目に信じて論じている人たちを嗤ってしまっている。「だってその真理はこの狭い集団内だけのものだし、そんなに真剣に執着してどうするの?」と思ってしまうから…

    0
    2026年04月17日

    Posted by ブクログ

    前版は学生の頃に読んだが、筋を追うのさえおぼつかなかった。映画版でのアドソのエピソードぐらいか。今回は、知識は足りているわけではないが、神学的観点、アリストテレスの笑いがなぜアウトなのか、フランチェスコ会とベネディクト会の違い、作品中の異端の扱いなど、そちらに興味をそそられた。名作は、様々な観点から読み楽しむことができると再確認させれらた。

    0
    2026年03月18日

    Posted by ブクログ

    知的刺激に満ちた、ミステリーへの挑戦文学。キリスト教については知らないことだらけだったが、経験的読者として十二分に楽しめました。

    0
    2026年01月29日

    Posted by ブクログ

    面白かった、普通にミステリーとして楽しんだ。連続殺人モノのラストは大体めちゃくちゃな感じになって面白い、Anotherのラスト思い出した。
    調べながら読んではいたけど、ラストに行くにつれて中世のキリスト教知識があればなあって思った。饗宴のシーンとか、出てくる人物名が漠然とわかる程度だったからまたいつか読み直してみたい。

    0
    2026年08月06日

    Posted by ブクログ

    ついに、というか、ようやくというか、読み終えた、読み切った。
    まずは達成感。

    読書タイマーで計っていたんだけれど、上下巻合わせて、(少しずつ読んだので)174日、時間にして約35時間かかってた。

    ミステリーと言われているが、それだけではなく、テイストはあるけれどその本質はミステリーではないのかな、と個人的な感想ではあるが。

    分からないところも多く、分かったようで分かっていないところも多々あるだろうけど、それはそれでよしとしよう(笑) もう少し知識があればもっと楽しめたんだろうな~きっと。

    「完全版」ということで、作者の覚書もかなりのボリュームで巻末に添えられてあり、また訳者の解説も読み応えあって良かった。
    これがあることで作品の理解がより深まった。

    理解度はともかく、この荘厳な作品の雰囲気に、長く、深く浸れたことだけでも幸せな読書体験だった。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    なんという世界のままならなさ。薔薇の名前の世界は、人間というものを描いてくれていると思いました。宗教のことは全くわからないので、表面的にしか読めなかったことが残念でした。
    覚書や解説が充実していましたが、私には消化しきれず、いつか再読できる日が来ればよいなあ、と思います。

    0
    2026年07月30日

    Posted by ブクログ

    初エーコ。東西ミステリやら有栖川先生など、あらゆるベスト10ものにランクインしている名作。やっと読み切った。まずはその達成感でいっぱいだ。小栗虫太郎『黒死館〜』ぽさを少し感じた。あれよりずっと読みやすいけれど…。笑。
    一連の事件の犯人、意外な結末など驚くことはたくさんあったが、なにより最後の「覚書」の内容がもっとも興味深いものだった。タイトルの意味、創作過程、すべての"小説"についてなど…。またの機会に再読したい作品。
    一度では難解すぎて理解が追いつかない。今度は人物表を作成し・・・って下巻の最後にあるんかい!!笑。

    0
    2026年05月10日

    Posted by ブクログ

    物語の舞台は1327年11月。
    あくまでもフィクションなのだが、実はこの日付が重要だ。時は教皇のアヴィニョン捕囚の真っ只中。教皇ヨハネス22世と神聖ローマ皇帝ルートヴィヒ4世との確執やフランシスコ修道会の「清貧論争」が相まって、物語に奥行きを生み出している。一見すると犯人探しのミステリー仕立てだが、横糸となる『異端審問』や党派対立などについて、ある程度理解しないと話についていけない。(久しぶりに世界史の復習をした気分)。特に、日本ではそもそも基礎知識が無い“ボゴミル派”や“ドルチーノ派”など、異端審問に出てくる教派。(勉強になりました)

    物語は見習修道士だったアドソの回想という形をとっている。全てが遠い昔になってしまった過去を回想しながら、アドソの胸中に去来していたものとはなんだったのか。非常に深い物語だった。

    アドソの手記には往古の文書のこんな一節が引用されている。

    「あらゆるもののうちに安らぎを求めたがどこにも見出せなかった。ただ片隅で書物と共にいるときを除いては」

    0
    2026年03月16日

    Posted by ブクログ

    少し読みづらい読み飽きるところも多々出てきたものの、全体を通して面白く読めた作品でした。
    欲望、各々の信じるところ、行き着いた果て…等々他になかった読後の感想を得ることができました。
    上下揃って再読してみるとまた違った視点、観点が生まれるのかなと思いました。

    0
    2026年03月07日

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