美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。精緻にして大胆な長編ミステリの傑作! 【2005年公開映画「ハサミ男」原作】(講談社文庫)
完全に騙された!
続きが気になって読み終えるまで何も手につかず状態。後半頭が???状態になりつつ読み進めるとえーーー?!となります。作者に騙された。また風景や人間の描写が上手でリアルに想像できる文章が好きだった。読み終わってすぐはじめから読み返したくなる本。
Posted by ブクログ 2023年05月27日
殺人犯が真犯人を探すという奇妙な展開。
あまり考えたことなかったですが、殺人犯にも日常があって、周りは何も気付かず一緒に働いてるんですよね。
殺人に長けている「ハサミ男」ですが、探偵の真似事には向いてないようで。
それがなんとなく可愛く思えるのが不思議です。
連続殺人犯なのに、弱い部分もあって、嫌...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月16日
そうきたか!と膝を打つラストは、本ならではの醍醐味。
知的で上品なミステリーを読みたい時に、どうぞ。
帯のコメントに違わず、大傑作!
文字だから使える・味わえるトリックで、大どんでん返しを食らいました。
そもそもサイコパスな殺人鬼が自分の模倣犯を探す展開が面白い。
犯人が判った上で読んでも、きっと...続きを読む
少し前に論述トリックが激似のミステリー小説を読んでしまったために重要な伏線にすぐ気付いてしまいましたw
それでもとっても面白かったです!
さらに上を行くどんでん返しで最後の一行まで裏切りませんでした。
言葉の伏線がすごい。
事実と感情論は切り離して考えないと真実が見えないと思いました。