小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
最高のイヤミス 。終盤につれて、なるほどそういうことか〜ってスッキリ安心したのもつかの間、最後の最後に、まじか…って衝撃が走りました 。
広沢も、すっごくいい人なのは承知で、深掘れば深堀るほど本当の広沢が見えなくなるような人物像だったな〜と、色々考えさせられる作品でした 。
個人的に刺さった言葉 。
浅見が、教師の親父が亡くなったときに思ったこと 。
「 いい人生か悪い人生かなんていうのは、死んだ後で初めて分かるんじゃないかと俺は思う。どれだけの人たちに、出会えてよかったと思ってもらえるかで、この世に生まれてきた意味も価値も決まるんじゃないかって。だから、俺はたくさんの人たちと関わりたい。親 -
Posted by ブクログ
私の初めて読んだ時代小説!
歴史小説であるが故に、登場人物たちの最後の結末はすでに決まっているものだったから覚悟しつつ読み進めていってたが、しんどいものはしんどい。一人一人の内面に焦点を向けて書かれているせいで、知らず知らずのうちにそれぞれに感情移入していくものだから、一人倒れ、二人倒れ……としていくのがまぁ本当に辛いししんみりと悲しい。が、それこそが魅力的であり、好きになるんだろうなぁと。判官贔屓といいたまえよ。
悲劇性を書きたいのではなく、どこにでもいる、それこそ現代にいる様な悩みを抱えた若い人たちが、時代の勝者にはなれずとも、目指したものに進んでいく様がかきたかったのかなぁと勝手に思った -
Posted by ブクログ
楽しい読書時間だった
心霊探偵八雲から好きな作家さんだったので
面白さは間違いない。と思っていたけど
最後の最後まで
楽しませてくれた!
読者に真相を誘導させるような書き方
やっぱり そうだよね。。。と思うけど
それだけで終わらない所が!
さすがです。。。
単行本カバーの 美麗なイラストも良い
幻想的で危うい雰囲気に
想像力が掻き立てられた
物語のテーマも深い
翻弄される月島…そのひとそのものを思うと
怒りと哀しさが。。。苦しい
月島に気持ちが寄ってしまって
あのひとの事が 私は素直に
応援出来ない気持ちに…
複雑…
久賀が とても魅力的で印象深かったなぁ
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Posted by ブクログ
冬に合うほろ苦恋愛小説、クラシックやクリスマスジャズを聴きながら幸せで静謐な時間を過ごせた
恋愛小説に出てくる人物の行き過ぎた心理や、何番煎じか分からない試練を斜に構えて見てしまうのだが、これは作家との相性なのか、本作の人物の肩書きは馴染みのないもので、それが逆に愛に対する人の熱や引っ込み思案は万人共通するんだと思えた。
アポロ13の引用が本作の核だと思った
『大気圏に無事突入するには、2.5度の幅の回廊を通らなくてはなりません。角度が急だと摩擦熱で炎上しますし、浅すぎると、池に石を投げた時のように、外に弾き飛ばされます。』
初めての平野啓一郎さんでしたが
持ちわせてる知識に圧倒されながら -
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Posted by ブクログ
学生時代に読んでみたかった本。しかし、高校時代に読んでも、作品に出てくる人の優しさに気づくこともできなかったかもしれないが。
大きな事件は起きないが、人間模様、人に向けた感情、人に言えない背景などが盛り込まれている私の好きな小説だ。
「雑音だって自分を作ってる」や「順番が逆だったらってことない」と融と忍が話してるところが好きだ。高校生の時にこんな素敵な会話できていなかったなと思い出す。
大人になって透かさないようにしようとしてもカッコつけてしまってる。本質は簡単に変えれないが、色んな事があっての自分で、とにかく楽しみ、周りには最低限の気配りができる人になりたいと感じた。