小説・文芸の高評価レビュー
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『何かが足りていない』
『何かが欠けている』
そんな感情を少しでも知っている人の手に届いてほしいな。
✾月がきれいな夜に、誰かに思い出してほしかった
✾川代紗生
✾SUNMARK
『傷つくことを知っている人』
『傷つけることを知っている人』
『大好きな人がいる人』
『大好きな人が全て。ー世界の法律みたいになる人』
『耳が痛くなる言葉に心を揺さぶられる人』
『迷いや後悔を抱えている人』
『一歩踏み出したいと勇気を出す人』
言葉が多くない、穏やかな優しい人。
いつも許してくれる優しい人。
穏やかだから、優しいから、平気なんだ。
…そんなことないよ。
胸の中には色んな -
Posted by ブクログ
ネタバレ『spring』のスピンオフ短編集。
萬春自身や彼を取り巻く様々な人の視点からさまざまな時代、さまざまな状況の一幕が語られている。
いつでも、どこでも、誰からみても、やっぱりずぅっと萬春は素敵だった。
特に好きなのは「石の花」
フランツの現役引退の舞台で二人で踊る石の花が出来るまでと、彼等についてがえがかれている。二人の関係をフランツが「運命」とさらりと言ったのには痺れたね。
そして、ジャン視点の最後の章、ラスト1ページにほろりとした。
もっと、もっと、もっと、萬春と彼を取り巻く人々の物語を読みたい。ずっとこの世界に浸っていたい。萬春にあいたい。
読み終わったのがこんなにも寂しいなんて~~~っ -
Posted by ブクログ
衝撃!
冒頭開始からとんでもない事態に!
マジで一体これからどうなるか?と読み始め早々に期待を胸に膨らませつつ頁を捲るが…まさか、そのとんでもない出来事が、この無限の回廊の入り口だったとは想定外ですよ!と、良い意味でまんまと罠にかかったような印象を受けました。
今回も、どす黒い心理的描写炸裂で嫌悪感と精神的なショックの波状攻撃は健在、ほんっとこの作家さんは人間の内面を書くのが上手い事この上なく、今回もしっかりとメンタルを削れたわ笑笑。まあ〜でもそれが面白い要素でもあるのだから、やっぱりやめられない笑笑
そして今回ほど、青山くんがいないと絶望感しかない内容で神々しい青山くんには感謝しかない。笑 -
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初の台湾文学。素晴らしい作品でした。
昭和13年の台湾が舞台で、作家・青山千鶴子と台湾人通訳・王千鶴が、台湾の美食に魅了されながら仲を深めていく物語です。
日本の統治下にあった台湾の様子がわかりやすく描かれており、歴史に疎い私はとても勉強になりました。心の奥を見せない千鶴の本音が、統治する側とされる側の違いをまざまざと感じさせます。
どんなにわかり合いたくても分かり合えない状況がある。作中にある『自分の心に潜む傲慢や偏見に気付いていない、凡俗な人間だったのだ』という言葉は、まさに自分のことだと気付かされました。
重たいテーマではあるものの、ユーモアのある会話や台湾の美食がとにかく美味しそうで楽 -
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『ジェイムズ』のパーシヴァル・エヴェレットの新作と聞いて飛びついたが、2001年の作品だった!
それも話題になったあの ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ『21世紀のベスト・ブック100冊』でなんと20位という素晴らしい評価!
面白かった。
作家が白人なのか黒人なのか、もうそんなのどっちでもよくない?黒人はアフリカ系アメリカ人と名乗らせるのに白人はアメリカ人…?フランス系かアイルランド系かもしれないっていうのに?
芸術にいちいちそんな言い方必要なのか…
2001年から20年以上経った今も新鮮に読めてしまうことを翻訳者の雨海さんもあとがきで なげいています。
先日読書会で読んだクッツェーの『鉄 -
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ネタバレ『ミッテランの帽子』を読んで、ローランの作品のファンになった。
この物語は、見方を変えるとすごく怖いのだけど、とてもロマンチックに描かれていて好きだ。
パリの文化、暮らし、ローランとロールの心の機微に触れて、人生の趣を感じた。
文章も好きだし、物語の展開もすごくおもしろかった。
同じ状況になった時に、私ならカバンの中は見ない。
けれど、ローランはカバンを見つけた時に、手にした時に何かを感じたのだろう。
〝持ち主はどんな人だろう〟と一歩踏み出したことで、どんどんカバンの持ち主に惹かれていく様子を自分のことのように感じて読んだ。
『可能性のノスタルジー』
そういうものが人生を彩るのだと思った。
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