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Posted by ブクログ
おにたろかっぱについての十項目
・タロは(今は)売れてへんミュージシャンの父ちゃん、デザイナーの母ちゃんといっしょに葉山で暮らしてる三歳児。
・「昭和の貧乏長屋」と名付けられたタロの部屋でタロはおにとかっぱの三人で脳内会議してる。それに参加したい父ちゃんはときどき上田ウシノスケに化けて混じってる。
・タロとこんなふうに濃密に遊んでられるのは今だけなんやろな、呑気でアホくさいことが幸せなんやろなと父ちゃんは思う。でもできるだけタロを喜ばせ続けなくっちゃとも思う。
・父ちゃんがドサ回りツアーに出ることになったときタロもついていくことになりこの本の後ろ半分は二人のゆる〜いロードノベル。
・タロがいると世の中平和で楽しい。似たテイストの何かを知ってるような気がしてちょっと考えてみて、あずまきよひこさんの『よつばと!』やと思った。
・ギャンブル好きでタロにチンチロリンを教えたアコーディオン奏者の田部井さんとかドラムを叩くと豹変する僧侶の壮念さんとかいろんな(けったいな)人が登場する。
・タロと父ちゃんの会話が楽しい。
・最後に京都でみんなが集まり大騒ぎ。
・父ちゃんは売れてない自分を不安に思ったり意外にまともなことも考えたりしてる。
・あんパンと牛乳の組み合わせはサイコー。お好み焼きとコーラの組み合わせもサイコーかもしれない。シキ子さんの芋パンも美味しそうだ。
《この空気を感じると、浮世から少しだけズレているような心地よさを味わえる。この町にはいたる所に、このような空気が漂っている。》p.65
《検索が人生の余裕を削っているように思える。》p.255
Posted by ブクログ
都心から三浦半島の海沿いの街の一軒家に引っ越してきた3歳児のタロは父ちゃん、母ちゃんと暮らしている。玄関横の昭和レトロな部屋がタロの部屋で、そこでおしゃべり上手なタロは不思議なオニやカッパ、牛のぬいぐるみの「上田」と会議するのが日課だ。しがないミュージシャンの父ちゃんは最近ほとんど仕事がなく、毎日、タロと散歩に出かける日々。ミュージシャンとしての人生に区切りをつけるため、父ちゃんは「どさまわり」に出ることにするが、母ちゃんが熱を出し、タロの面倒を見れなくなったため、タロも門司港、山口、広島、尾道、倉敷、京都の「もどさまわり」についていくことになり…。
とにかく平和な物語だった。
おしゃべり上手で落語が好きで、ワニ皮の財布をもらって喜び、コイを食べたいと言うおませなタロだけど、ウンチはオムツじゃないとできないのが可愛くて可愛くて…。ちゃぶ台の前で正座をしてる3歳児のタロを想像しただけでニヤけちゃう。
父ちゃんとタロの会話もクスッと笑えるものばかり。そして、冴えないミュージシャンの父ちゃんの歌も何だかヘンテコリン。
ちょっとずつ成長していくタロに父ちゃんと同じく嬉しくもあり、寂しくも感じた。
幸せをお裾分けしてもらったような気分になった。
Posted by ブクログ
『飛ぶ教室』で取り上げられてた本。正直、その時はそんなに読んでみようとは思ってなかった。たまたま手にすることになったけど、最初の何ページかは、そこまでノレなかった。
だけど、次第次第に引き込まれていった。
で、読みながら、これ源一郎さんにはドストライクじゃ⁇父の子育ての物語だし、ギャンブルも出てくるし。
シンガーソングライターの父ちゃんとイラストレーターの母ちゃん、そして3歳のタロ。
いや、タロくん、知能的には3歳超えてます。実写映像化されるなら、5歳くらいの子でないと演じられなさそう。
オニとカッパはイマジナリーフレンド…ではないのだけど、亜種⁇ 落語のような感じ。
「どさまわり」は最初から2人旅だったわけではなく、母ちゃんが熱を出して寝込んだことによる展開によるもの。読み進めるまでわかってなかった。
今回も知らない曲名がいくつかあったので、音源を探しては何曲か流しながら読んだ。
ハラハラドキドキ…とは違うのに、読み進めるのが楽しかった。とにかく登場人物がみんなユニークで。読み終わってタロくんに会えなくなるのは、ちょっと寂しい。
Posted by ブクログ
あゝ子どもが欲しい
こんな風に子育てできたら
どんなに楽しいだろう
たろくん3歳は
三浦半島の貸し家にある
昭和の貧乏長屋のちゃぶ台のキズ模様
おにくんとかっぱくんと仲良くなる
ちょっと、かいぎしてきます
と本気で会話している
あるある
僕も覚えがある
すると父ちゃんは
牛の縫いぐるみ上田ウシノスケに扮して
隣部屋から参加している
父ちゃんは少し売れてるミュージシャン
母ちゃんはwebデザイナー
海のそばの一軒家で
ゆっくり何もない何でもある生活が
えんえんと続いてゆく
かんきょーでうみにいしをいれる
しゅぎょーもだいじだし
父ちゃんのうたはまあまあだ
時代はコロナ禍終わった頃
時々実在人物も話題になるけど
時々調べても出てこない人たちもいる
著者の経験譚かと思いきや
違うかもしんない
倉敷ライブ舞台の古本屋のモデルは
絶対「蟲文庫」だよね
その他いろいろモデルがありそう
あさきょんさんのお陰で
この本に会えました
こんな家族ホントに居そうです
こんな家族会えて良かったです
Posted by ブクログ
かなり個性的な長編小説です。一言で言えば子育て小説?
ある意味出来過ぎの三歳児・タロと、父親失格気味だけど反省しながら一生懸命タロに向き合うハチャメチャミュージシャンの父ちゃん。読み始めはどこに向かうのか判らず混乱しましたが、結局最後まで同じトーンで話は進みます。ただ、妙に読後感は良い。
後半はロードムービー的。母親が体調を崩したせいで、どさ周りライブの父親に連れられて門司港、山口、広島、尾道、倉敷、京都。山口の「いろり山賊」(山賊の砦のような食事処)、広島のミシン座と言うライブステージ(名前は違うし入った事は無いけれどあそこだとすぐ判る)など馴染みのシーンが沢山出て来て楽しい。
ステージ上でギターに嚙みつくなど激しく意味不明なパフォーマンスをするミュージシャンなど、私にとっては全く理解不能で苦手ですが、なんだかほのぼのとして、暖かく平和な一冊でした。
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