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1歳になる前から、みち代は、
ご飯を食べるのも居眠りをするのも、
父の足の上だった。
足芸をする曲芸一座の流転ーー。
『芥川賞落選小説集』『おにたろかっぱ』の著者による
人間のおかしみと切なさが胸を衝く、傑作小説。
鉄熊みち代は、足芸をする曲芸一座の家に生まれた。
3歳でアメリカ巡業に出るが、6歳で父と生き別れ、18歳で母を喪う。
第二次世界大戦中は日本人を収容するマンザナー強制収容所で過ごし、
終戦後はホテルのメイドとして働いていたが、
ある日、ピストルの流れ弾にあたって天啓を受け
「あんたはだいじょうぶ」と唱えながら街角で足芸をはじめることに……。
失ってばかりだが わたしたちには心臓がある
足がある タライがある 樽がある
三味線があって りんごの木箱がある
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Posted by ブクログ
2話収録本。
一つ目はタイトルの通りアメリカの道で、だいじょーぶ、あんたはだいじょーぶとずっと話しかけてくる女性の話。実はその人の過去は全然大丈夫じゃなくて、でもその紆余曲折な人生が彼女の大丈夫という言葉にパワーをのせて、いろんな人にそれは伝染していき…。
登場人物たちの過去は一人一人丁寧に描かれて、なおかつ戦争の前後の時代のため一人一人が壮絶で。
だからこそ、そこを生き抜いた人たちって本当に強く生きてるな~と感じる。
行きつけのバーや居酒屋には年齢層高めのお兄さんお姉さんがいて、いつもその人たちと飲んでるが、やんちゃしてた人のほうが人生に深みがあって今過去を語るとき楽しそうに話すよな~といまふと思う。
この登場人物たちもそんな感じがした。最後に日本に来たときいろいろインタビューに答えていたりするが、きっと楽しそうにはなしてたんだろうなと想像ができる。
いつもミステリーばかり読んでいて、これは全くジャンルが違うがとても良かった。
二つ目の話はちょっと最後にクスッとなるようなお話で、なんでもない日常の話で近所の名物おじさんと少女の話。少女はとても想像力豊かで話が止まらない。そんな女の子の話をずーっと静かに聞いて、ちゃんと相槌もしてくれて。そんな優しいおじさん。
最後はクスッとしてしまって、後味良かったな。
たまにはこんなジャンルの本を読んでみるのも悪くない。
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