坂の上の雲(三)

坂の上の雲(三)

800円 (税込)

4pt

日清戦争から十年──じりじりと南下する巨大な軍事国家ロシアの脅威に、日本は恐れおののいた。「戦争はありえない。なぜならば私が欲しないから」とロシア皇帝ニコライ二世はいった。しかし、両国の激突はもはや避けえない。病の床で数々の偉業をなしとげた正岡子規は、戦争の足音を聞きながら。燃えつきるようにして逝った。

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坂の上の雲 のシリーズ作品

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1~8件目 / 8件
  • 坂の上の雲(一)
    800円 (税込)
    維新で賊軍とされた伊予・松山に、三人の若者がいた。貧乏士族の長男で風呂焚きまでした信さん(後の秋山好古)、弟で札付きのガキ大将の淳さん(真之)、その竹馬の友で怖がりの升さん(正岡子規)である。三人はやがて、固陋なる故郷を離れ、学問・天下を目指して東京に向かう。しかし、誰が彼らの将来を予見できただろうか。一人は日本陸軍の騎兵の礎をつくり、一人は日本海大海戦を勝利にみちびき、さらに一人は日本の文学に革命を起こすことになるのである。
  • 坂の上の雲(二)
    800円 (税込)
    戦争が勃発した……。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国・清と交戦状態に突入する。陸軍少佐・秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉・真之も洋上に出撃した。一方、正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。
  • 坂の上の雲(三)
    800円 (税込)
    日清戦争から十年──じりじりと南下する巨大な軍事国家ロシアの脅威に、日本は恐れおののいた。「戦争はありえない。なぜならば私が欲しないから」とロシア皇帝ニコライ二世はいった。しかし、両国の激突はもはや避けえない。病の床で数々の偉業をなしとげた正岡子規は、戦争の足音を聞きながら。燃えつきるようにして逝った。
  • 坂の上の雲(四)
    800円 (税込)
    明治三十七年二月、日露は戦端を開いた。豊富な兵力を持つ大国に挑んだ戦費もろくに調達できぬ小国……。秋山好古陸軍少将の属する第二軍は遼東半島に上陸した直後から、苦戦の連続であった。また、連合艦隊の参謀・秋山真之少佐も、堅い砲台群でよろわれた旅順港に潜む敵艦隊に苦慮を重ねる。緒戦から予断を許さない状況が現出した。
  • 坂の上の雲(五)
    800円 (税込)
    強靭な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。だが、要塞は依然として陥ちない。
  • 坂の上の雲(六)
    800円 (税込)
    作戦の転換が功を奏して、旅順は陥落した。だが兵力の消耗は日々深刻であった。北で警鐘が鳴る。満州の野でかろうじて持ちこたえ冬ごもりしている日本軍に対し、凍てつく大地をとどろかせ、ロシアの攻勢が始まった。左翼を守備する秋山好古支隊に巨大な圧力がのしかかった。やせ細った防御陣地は蹂躙され、壊滅の危機が迫った。
  • 坂の上の雲(七)
    800円 (税込)
    各地の会戦できわどい勝利を得はしたものの、日本の戦闘能力は目にみえて衰えていった。補充すべき兵は底をついている。乏しい兵力をかき集めて、ロシア軍が腰をすえる奉天を包囲撃滅しようと、日本軍は捨て身の大攻勢に転じた。だが、果然、逆襲され、日本軍は処々で寸断され、敗走する苦境に陥った。
  • 坂の上の雲(八)
    800円 (税込)
    「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」。明治三十八年五月二十七日早朝、日本海の朝靄の中にロシア帝国の威信をかけたバルチック大艦隊がついにその姿を現わした。国家の命運を背負って戦艦三笠を先頭に迎撃に向かう連合艦隊。大海戦の火ぶたが今まさに切られようとしている。感動の完結篇。

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坂の上の雲(三) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月26日

    ▼正岡子規は本編の三人主人公の一人だが、3巻目で死んでしまう。秋山兄弟もそうだけれど、上回るくらいに司馬さんは正岡子規が大好き。その「好き」が泣けてくるような3巻目。それはまた「ひとびとの跫音」になっていく。▼そうだった、十代の頃に「坂の上の雲」を読んで、短歌俳句に興味を持ったんだった。正岡子規の「...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月28日

    日露戦争も開戦した。戦艦、巡洋艦を以て戦う描写はまるでその場にいるのかと間違えてしまうほど細かい。
    また貧しい国の日本が大国ロシアと戦争をしなくてはいけなかったのかわかった気がする。

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    Posted by ブクログ 2023年07月31日

    いよいよ、日露戦争が開戦。
    史実として学んだことが、圧倒的な情景の記載とともに描かれ、ワクワクが止まらない。

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    Posted by ブクログ 2022年03月15日

    日露戦争へ突入する頃の国際事情から、緒戦の状況よくわかり、非常に面白い。政治家も軍人も今以上に国際的だなあと感じました。なんか今のロシアのウクライナ侵攻にも重なる所ある。ロシアという国の特性なのかなとも、失礼ながら感じてしまいました。色んな事が紙一重の差でかわり、今があるのだろうなあとしみじみ思いま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月08日

    正岡子規の最後、そしていよいよ日露開戦。
    この本を読んでいる時にちょうどロシアのウクライナ侵攻が始まった。
    戦争回避のためロシアとの条約締結のために奔走していた伊藤博文に対して、
    外務省などは「ロシアは条約を平気で破る。信用ならない。」とその行動を諌めた。
    2度の革命を経た、今のロシアでも、外交上の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月07日

    正岡子規の夭折から始まり、日露戦争開始前の政治的駆け引き・開戦後の旅順大戦まで記された巻。高度経済成長期の日本人がこの本に傾倒した様に、戦争とビジネスには恐ろしいまでの共通点があると感じた。

    ・戦争前の敵情視察・戦略立案が明暗を分ける事。
    ※ビジネスで言えば、他社/自社を含めた詳細な市場分析・何を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月19日

    190919 中国大連出張行く前に読んだほうがよい。
    歴史がわかるとすごく、その国の文化が興味深く味わえる。

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    Posted by ブクログ 2018年11月17日

    ついに戦端が開かれた日露戦争。
    日本としては、避けては通れない超大国ロシアとの戦争。
    ロシア側は、完全に日本をみくびっていた。
    軍事大国に対して、一進一退の攻防を繰り広げる日本。
    秋山兄弟の活躍がクローズアップされる。
    この物語の主役の一人である正岡子規が早々と病気で亡くなってしまう。
    正岡子規をこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年07月28日

    日露戦争の開戦
    ロシア軍部は日本を侮り、国民からも反戦争の雰囲気が醸成されているなか、最初から日本が連戦連勝とはいかない、さすが腐ってもロシア。

    ・ロシアは他国との同盟をしばしば一方的に破棄している
    ・国家間の人種問題的課題は、平時にはさほど露出しないが、戦争という政治心理的にぎりぎりの状態になる...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月24日

    いよいよ日露戦争が開戦。
    明治後期の軍人たちが活躍している様子が描かれていた。
    個人的には山本権兵衛が好き。

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