坂の上の雲(五)

坂の上の雲(五)

800円 (税込)

4pt

強靭な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。だが、要塞は依然として陥ちない。

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  • ドラマ化

    「坂の上の雲 第3部」

    2011年12月4日~ NHK総合
    出演:本木雅弘、阿部寛、香川照之

  • ドラマ化

    「坂の上の雲 第2部」

    2010年12月5日~ NHK総合
    出演:本木雅弘、阿部寛、香川照之

  • ドラマ化

    「坂の上の雲 第1部」

    2009年11月29日~ NHK総合
    出演:本木雅弘、阿部寛、香川照之

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坂の上の雲 のシリーズ作品

1~8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 坂の上の雲(一)
    800円 (税込)
    維新で賊軍とされた伊予・松山に、三人の若者がいた。貧乏士族の長男で風呂焚きまでした信さん(後の秋山好古)、弟で札付きのガキ大将の淳さん(真之)、その竹馬の友で怖がりの升さん(正岡子規)である。三人はやがて、固陋なる故郷を離れ、学問・天下を目指して東京に向かう。しかし、誰が彼らの将来を予見できただろうか。一人は日本陸軍の騎兵の礎をつくり、一人は日本海大海戦を勝利にみちびき、さらに一人は日本の文学に革命を起こすことになるのである。
  • 坂の上の雲(二)
    800円 (税込)
    戦争が勃発した……。世界を吹き荒れる帝国主義の嵐は、維新からわずか二十数年の小国を根底からゆさぶり、日本は朝鮮をめぐって大国・清と交戦状態に突入する。陸軍少佐・秋山好古は騎兵を率い、海軍少尉・真之も洋上に出撃した。一方、正岡子規は胸を病みながらも近代短歌・俳句を確立しようと、旧弊な勢力との対決を決意する。
  • 坂の上の雲(三)
    800円 (税込)
    日清戦争から十年──じりじりと南下する巨大な軍事国家ロシアの脅威に、日本は恐れおののいた。「戦争はありえない。なぜならば私が欲しないから」とロシア皇帝ニコライ二世はいった。しかし、両国の激突はもはや避けえない。病の床で数々の偉業をなしとげた正岡子規は、戦争の足音を聞きながら。燃えつきるようにして逝った。
  • 坂の上の雲(四)
    800円 (税込)
    明治三十七年二月、日露は戦端を開いた。豊富な兵力を持つ大国に挑んだ戦費もろくに調達できぬ小国……。秋山好古陸軍少将の属する第二軍は遼東半島に上陸した直後から、苦戦の連続であった。また、連合艦隊の参謀・秋山真之少佐も、堅い砲台群でよろわれた旅順港に潜む敵艦隊に苦慮を重ねる。緒戦から予断を許さない状況が現出した。
  • 坂の上の雲(五)
    800円 (税込)
    強靭な旅順要塞の攻撃を担当した第三軍は、鉄壁を正面から攻めておびただしい血を流しつづけた。一方、ロシアの大艦隊が、東洋に向かってヨーロッパを発航した。これが日本近海に姿を現わせば、いま旅順港深く息をひそめている敵艦隊も再び勢いをえるだろう。それはこの国の滅亡を意味する。だが、要塞は依然として陥ちない。
  • 坂の上の雲(六)
    800円 (税込)
    作戦の転換が功を奏して、旅順は陥落した。だが兵力の消耗は日々深刻であった。北で警鐘が鳴る。満州の野でかろうじて持ちこたえ冬ごもりしている日本軍に対し、凍てつく大地をとどろかせ、ロシアの攻勢が始まった。左翼を守備する秋山好古支隊に巨大な圧力がのしかかった。やせ細った防御陣地は蹂躙され、壊滅の危機が迫った。
  • 坂の上の雲(七)
    800円 (税込)
    各地の会戦できわどい勝利を得はしたものの、日本の戦闘能力は目にみえて衰えていった。補充すべき兵は底をついている。乏しい兵力をかき集めて、ロシア軍が腰をすえる奉天を包囲撃滅しようと、日本軍は捨て身の大攻勢に転じた。だが、果然、逆襲され、日本軍は処々で寸断され、敗走する苦境に陥った。
  • 坂の上の雲(八)
    800円 (税込)
    「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」。明治三十八年五月二十七日早朝、日本海の朝靄の中にロシア帝国の威信をかけたバルチック大艦隊がついにその姿を現わした。国家の命運を背負って戦艦三笠を先頭に迎撃に向かう連合艦隊。大海戦の火ぶたが今まさに切られようとしている。感動の完結篇。

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坂の上の雲(五) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『坂の上の雲』の5巻。

    この巻では、前巻から続く日露戦争の戦況が進み、騎兵に注目されている。

    今回だけに言えることではないが、この作品を読んで痛感することがあります。

    「慢心してはいけない」

    ということです。

    本書におけるロシア軍は、様々な場面で日本軍を侮り、国内の権力争いに明け暮れ、それ

    0
    2025年04月14日

    Posted by ブクログ

    【30年ぶりに読む「坂の上の雲」】
    第五巻は「二〇三高地」「水師営」「黒溝台」など。甚大な死傷者を出しながらようやく二〇三高地を奪還した日本軍。乃木が詠んだ「爾霊山」の漢詩が染みる。バルチック艦隊は様々な妨害を受けながらアフリカ喜望峰を回り日本に向かっている。
    組織、特に官僚機構の退廃を現代のHRM

    0
    2024年08月03日

    Posted by ブクログ

    ▼旅順が落ちない。なんともストレスである。ただ、通読3回目にして、司馬さんの「なんとなくの小説的意図」に気づく。司馬さんは旅順描写がストレスであろうとわかっていて、加減してはる。でも後でスカッとするためにはある程度ストレスも与えねばならぬ。▼司馬さんの取材もすごいが、それ以上に語り口がすごい。何かと

    0
    2023年11月26日

    Posted by ブクログ

    本日晴天なれども波高し の有名な言葉の主 秋山真之が主役の壮大な長編小説。今の時代にこの小説の登場人物が生きてたら、ちっとは日本はましになってるだろうと思わずにはいられないほど、魅力的な人物像が描かれている。おもしろかった。

    0
    2023年10月14日

    Posted by ブクログ

    旅順要塞における勝利は、多くの犠牲の上に成り立っている。いかにそれを指揮する人の優秀さによって、死者の数が変わるのか、痛感した。

    柔軟性と信念、持ち合わせるのが難しいが、このバランスこそが必要であると感じる。

    0
    2023年09月21日

    Posted by ブクログ

    バルチック艦隊だが、アフリカ最南端経由での大遠征により、日本領海に到着しても戦闘するどころの話ではないくらいに疲弊してしまったと思われる。
    次巻以降の展開に注目したい。
    あと、この巻で語られた乃木による203高地の攻防戦だが、結果的には児玉の介入で薄氷の勝利を得たが、ここに至るまでに膨大な戦死者、損

    0
    2022年09月18日

    Posted by ブクログ

    これまで面白いようで今ひとつ盛り上がりに欠ける印象で読み進めてきましたが、この巻より俄然面白くなってきました。
    戦争の行方は戦場での戦闘のみならず、兵站など表には見えない部分が左右することもよく分かりました。

    0
    2022年06月13日

    Posted by ブクログ

    203高地を落とした後、バルチック艦隊の鈍臭い航海の描写が続く。その遅々とした様が物語の中だるみになっているが、意図したものなのだろう。

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    二百三高地の状況が、(何と無くの知識だったが)本当に凄まじくひどいものだったこと。日本人のある意味異常な精神力を改めて知る。良い方向に行けば…
    司馬遼太郎が、ドラマ化映画化に反対していた気持ちがわかる気がする。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    舞台は激戦の203高地。遼陽の満州軍総司令部から旅順にやってきた児玉が、第三軍司令部にて涙ながらに叱責するシーンが印象的でした。

    0
    2024年02月17日

坂の上の雲(五) の詳細情報

  • ドラマ化

    「坂の上の雲 第3部」

    2011年12月4日~ NHK総合
    出演:本木雅弘、阿部寛、香川照之

  • ドラマ化

    「坂の上の雲 第2部」

    2010年12月5日~ NHK総合
    出演:本木雅弘、阿部寛、香川照之

  • ドラマ化

    「坂の上の雲 第1部」

    2009年11月29日~ NHK総合
    出演:本木雅弘、阿部寛、香川照之

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