【感想・ネタバレ】神に愛されていたのレビュー

あらすじ

「忘れようとしていた痛みが「ここ!」と叫んでいる」
――――作家・町田そのこ(「解説」より)

大ヒット作家・木爾チレンの「伝説の衝撃作」、ついに文庫化!

希望と絶望、羨望と嫉妬……
愛憎渦巻く、狂気の物語。

若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った。
一体なぜ――。
やがて30年の時が経ち、冴理のもとへ、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
すると冴理は語り始める。
心の闇に葬った、戦慄のその過去を……。

これは才能を信じて生きた女性作家ふたりの光と影、あるいは愛憎の極致。
魂が震える傑作!

著者渾身の「文庫版あとがき」、作家・町田そのこ氏による「解説」も特別収録!

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Posted by ブクログ

大好きな作品になりました
私にとっての神と、あなたにとっての神
醜さや苦しみ、嫉妬など汚い感情がごちゃ混ぜになって生み出される小説たちは底知れない強い魂が宿っているんだろうか

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

圧巻。一気に読み切ってしまった。

それぞれの視点から描かれることで分かっていく真実に、胸が苦しくなった。
でも、苦しくなって終わりじゃなくて、ちゃんと次へ繋がっていく終わり方がとても好き。

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2026年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もしかしたら人は、愛を受け取ってから、誰かを愛し始めるのかもしれない。-頁60.15行
木爾チレンさんの作品を読むのはこれで2回目である。
1回目の『2人一組になってください』と打って変わり、今回は2人の小説家の人生を紡ぐものだった。

冴理は、天音が神に愛されていると思っていた。

天音は、『神』に愛されていて,冴理が神に愛されていると思っていた。

この本は、どんな世代にも読まれるべきものだろう。
そして、老後のわたしにもぜひ読ませてあげたい。

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2026年05月01日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていたこの本を、誕生日に妻からプレゼントされました。若くはない私ですが、物語の引力に抗えず、夢中になって一気に読み進めました。
本作は、二人の女性作家が抱える「希望と絶望」、そして「羨望と嫉妬」を剥き出しに描き出した作品です。
読み終えたあと、改めてこのタイトルを口にすると、「神」と「愛」という言葉が持つ真の意味が胸に突き刺さり、言葉にできない感情で胸が締めつけられました。

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2026年04月21日

Posted by ブクログ

冒頭から心を掴まれた。映画を観ているような錯覚に陥る。羨望と嫉妬を互いに持った2人のすれ違いに胸が苦しくなる。2人に通っていたのは憎しみや憧れを通り越して一種の「愛」なのではないか。
ラストシーンに鳥肌が立ち震えた。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

すらすら読めた。本嫉妬する場面って誰にでもいろいろあるから感情移入もしやすかった。嫉妬する側とされる側のすれ違う感情って切ないなぁ。光と闇もわかりやすく苦しくて。そこが好きな一冊になった。

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2026年03月30日

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チレンさんの本は好きなので、迷わず手に取ったけど、二人一組〜やみんな蛍とは違うお話。是非あとがきまで読んでほしい。登場人物だけでなく作者も含めて小説家としての思いが溢れた作品だと思う。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

親友におすすめしてもらい、
読んだ本。

恋愛小説じゃないのにこんなに切ない小説あるんだ、、と感じた。二人の小説家の心情両方知れて、その表現の仕方に惹き込まれて1日で読めました!

再読ありありな小説。

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2026年03月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

執着というものは自分も相手も狂わせてしまうのだと怖くなった、サリは天音に時には助けられ、時には憎み、それはすべて天音の愛だとすると愛とはなんだろうと考えさせられた

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2026年03月21日

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ネタバレ

作家としての才能と美貌を持ち合わせ、デビューした東山冴里だったが、白川天音との出会いをきっかけにスランプに陥り、執筆から離れてしまう。
2人の関係や周りの後輩たちから分かるいろんな方向の愛。けど、やがてそれは憎しみや嫉妬にもなりうる事がすごくわかった気がした。
シャープは、、最低だけど、悪気がない感じとか憎めんよな〜(笑)
''二人一組になってください''や''みんな蛍を殺したかった''と大分違う作品で驚いた。
このタイプの方が自分的に好きだった!あとがきにもウルッとした。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

天音の冴理への愛が、これほどまですれ違い悲しい結末になってしまったことが切ないけれど必然的だったように思った。
小説家という同じ孤独を持つ世界で生きると決めたなら、もう救いあうことはできないのだと。

初めて読む作家さんだったけど読みやすく、読む手がとまらないくらい夢中で読めました。
あとがきもとても良かった。作家の膿を出す過程がこの小説にも滲み出ているように感じて、より物語が生き生きしてみえた。

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2026年03月15日

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二人の若き女流天才作家・東山冴理と白川天音。同じ高校、同じ大学出身、人気絶頂の最中、天音は亡くなってしまう。二人の物語が30年の月日を経て語られる。

ミステリではないけど、伏線の回収が見事ですね。同じ言葉が時と場合によっては正反対に解される、日本語の使い方も好き。

ただ、ラストだけちょい好みじゃないかも。冴理には希望の話なんか書かないでほしい。さらなる闇を期待してる。

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2026年03月14日

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ネタバレ

嫉妬なんて感情、正直要らないと思っていた。
他人と比べて絶望するその感情をこの小説は余すことなく読書の私達に教えてくれる。
才能がある。愛されている。不自由なく生きている。「神に愛されているのは自分では無かった」と幾度と絶望しても、その感情を小説にのせて作っていく絵里。崇拝する絵里に殺したいほど憎まれてしまった天音。
光と闇はいつでも表裏一体であり、嫉妬の反対には希望があった。絵里はあのタイトルに載せどんな小説を書いたのか、実際に手に取りたいと思った。

-もしかしたら人は、愛を受け取ってから誰かを愛し始めるかもしれない
-なんだか恐ろしかった。少女から果てしなく遠い場所まだやってきてしまったような
-振り返れば、どんな気持ちで過ごした夜もすべて無駄では無かったと思う、

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

⭐️5
語り手が変わった瞬間に全ての意味が変わる
まさに光と闇
天音の愛が大きすぎるあまり、すれ違いが切ない
本当に神に愛されていたのはどちらだったのか

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

素晴らしいかったです!!
狂気ともいえる天音の主人公に対する思い、それをストレートに受けとめられなかった主人公の運命。まさに光と闇。文庫版あとがきの赤裸々さに笑いつつも小説に対する愛を強く感じました。

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2026年05月03日

Posted by ブクログ

御本人の「あとがき」と、「文庫版あとがき」、そして、町田そのこさんの「解説」まで読んでほしい。
わたしには未経験な感情も沢山あったけど、それでも“痛い痛い…”って思いながら読んだ。
“痛々しい”に近い“痛い”だったように思う。
あとがきと解説を読んでその感情の意味が解った。

木爾チレンさんは『二人一組になってください』が初めて読んだ作品。これは読書にさほど慣れていない小6の娘もあっという間に読み終えた。この読みやすさはどこから?と興味が湧いて、ほかの作品も読んでみたいと手に取ったのが本作だった。
わたしも、木爾チレンさんの作品は若い子におすすだと思っているから、あとがきを読んだ時、申し訳なさと「でもそれってすごいことじゃん!」て気持ちが産まれた。本に慣れてなくても読める小説って誰にでも書けるものではないと思うし、“大人向け”な小説を1冊読み切るって若い子(子どもも含む)には自信に繋がる。そしてそれをきっかけに読書が趣味になる子も多いと思う。
だから、木爾チレンさんはそこを担ってると考えると素晴らしいと思う。

“埃たちが一斉に目を覚まし、小窓から差し込む陽だまりの中で光りながら踊りだす”
埃が舞う様子をこんなふうに表現するなんて、と先の文章が楽しみになったし、
“ただの高校生の印だった群青色の制服に、ようやく青春という意味が付与された気がした”という文章も、“あの頃”を思い出すようではっとした。

P78あたりの感情はチレンさんの感情そのものじゃないか…?

とにかく、作家さんの痛みを目の当たりにした作品だった。

1ヶ所だけどうしても気になった部分が…
P275 「天使のような寝顔を何時間でも寝顔を見つめた。」これはあえて「寝顔」を2度書いてるの…?わたしには気になって仕方なかったな。


「大人になるというのは、果てを知ることなのだと、そう思った。」

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

面白くて一気読みした。視点が変わってから全部そういうことだったのかと頭を抱えた。
視点によってこんなにも陰と陽が入れ替わるものなのか。なぜそんなにもすれ違ってしまうのか!どちらの視点でも苦しいし、小説を書くのは簡単なことではないんだと思った。

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2026年04月11日

Posted by ブクログ

慕っているのに、相手には逆の感情を抱かれていた事がわかった後半はすごくつらかった
ただ、相手を思うばかりに放火したり、横恋慕的なことをやらかすのは、相手がどのように受け取るか考えると思うなあ普通は

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2026年04月08日

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前半の冴理視点と後半の天音視点。
言葉は同じだがまったく異なるものとなっており、何度もその場面を読み直した。

愛されていたのは誰?
読み手の受け取り方でいくつもの解釈になる。

羨望と嫉妬がこんなに面白い展開になるなんて。

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2026年03月25日

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とても読み易くてわかり易く、しっかりと感動も出来る。日記調の独白で、どんどん話は進んで行くのでとてもテンポが良い。読んでいてそれなりにしんどいパートもあるが、テンポの良さのために、後に引き摺らないのは良い。裏に何があるかは想像出来るので、その分主人公の行動にもどかしく感じながら、話の本筋には影響のない程度に予想以上に進んでいたラストに楽しくもなった。あとがきを読んでいると作者の思いもわかるので、併せて読むべき。良い作品でした。

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2026年03月12日

Posted by ブクログ

恐ろしいまでの愛の話。
これを性別というデカすぎる主語で語るのはあまりにも安直で相応しくないとは思うのだけど、これは女性でしか想像できない、もっと言うとあり得ない物語かも。

決して明るいお話ではないのに、どちらかと言えば苦しい時間の方が長いのに、不思議とスッキリした読後感。

"雨"の正体はかなり序盤で想像がつくし、結末も早いうちからなんとなく分かりながら読むことになるんだけど、それでも面白かった。装丁も素敵で良かった。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

あとがきにも書かれていたけど
本当に作品の中の登場人物が
実際にいるような感覚
人それぞれの愛があって‥でも
みんな相手を思う気持ちは一緒なんだ

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

女性作家 2人の愛憎の極致
魂が震える 傑作!
小説家が小説家の話を書く。
冴理と天音の関係が最終に感動させられる場面に引き込まれて涙が溢れて…また読み返し冴理に来る雨からの手紙が暖かくどれほど冴理の心を和ませてくれたか。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

天音の行動の一点、ん?と理解できないところはあったが、全体的に夢中になって読んだ。
感情移入してしまって涙がでそうにるところも。
そうかもと読み進めて、やはりそうと話が進むがそれでも惹き付けられながら手を止めれなかった。

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2026年02月26日

Posted by ブクログ

隣の芝は青く見えるが現れてるなーって感じた面白かった!!
尊敬とか憧れとか嫉妬の感情は自分にもあるし、その感情を持つことは悪いことじゃないと思うけど、その感情をどう扱うかが重要だと思った
自分の頭の中で考えるだけじゃ相手のことを理解できないし、間違ってるかもしれないから、人を理解したい時は頭じゃなくて会話や接する中で理解したいとおもった(՞ ܸ. .ܸ ՞)"
あとその人の性格とか考えに至った背景まで自分で想像しようとすることも大事だとおもった!

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

 序盤で結末は想像できてしまったけど、この物語の価値は結末にではなく、そこに至るまでの過程にある。
 テーマは「作家の痛み」なのだろう。そしてその痛みは氷だ。ヒビだらけの水晶のような氷だ。息を吹きかけたら崩れてしまう繊細な氷の球。
 だからこそページを捲るこちらの指先が冷たくなっていく。
 あとがきで「文学は難解であることの方がいいと思っていた」(意訳)と書かれていて、「ああ、この人は、この痛みをもっと生々しく、読む人の目を伏せさせる程の表現力で書けるんだろうな」と勝手に思った。
 でもそうしなかった。そうしてしまうと、この痛みは痛みとして読者に届かない。だから割れかけの氷のように書いたのだろうか。
 登場する二人の作家はそれぞれの痛みを抱えて生きる。お互いがすれ違っていることも知らずに。
 ボタンのかけ違いほど悔やむことはないと私的には思っている。気持ちをしっかり伝えていれば避けることのできた可能性が、ありありと想像できてしまうからだ。断たれてしまった人と仲睦まじく抱き合う姿を、私はスクリーンに投影された映像のように見ることしかできない。
 そうして胸には未だ割れていない氷が溶けることなく静かに転がっている。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

あとがきに1番グッときた。プロの作家の世界を垣間見ることができた。才能と努力の両方が必要な世界で戦うことの厳しさと、それに伴って生まれる強い感情をこの小説を通して体験して、しんどい人生だけど強い意義も感じられる人生なのだなと思った。

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2026年04月27日

Posted by ブクログ

前半は東山冴理視点で後半は白川天音視点で書かれている。
天音の冴理に対する行いは身勝手?

たとえものを書く才能があったとしても
作家という職業は大変だとよく分かりました。
冴理も天音もチレンさんご自身なのですね。
平易な文体でちょっと怖くて面白かったです。

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2026年04月20日

Posted by ブクログ

途中から展開が読めましたが、それでも面白かった!著者の魂がこもった作品だなと思いました。
あとがきを読むと小説家の矜持みたいなものがひしひしと伝わって来て、これもまた痺れました。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

初読みの作者さん。
少し前にランキングで見かけて皆さんの★も良さげだったのでずっと「読みたい」に入れていたが、ようやく手にする。

高校も大学も獲った新人賞も全て同じの二人の女性作家の、壮絶な“すれ違い”のドラマ。
何となくネタは読めていたし、粗を捜せばツッコミどころも多いお話だと思うが、それでも、少女漫画を思わす世界で主役の気持ちが上がったり下がったりする展開にずんずんと面白く読まさせられた。

本の紹介に“著者渾身”と書かれてある「文庫版あとがき」を読めば、こういう軽い感じで「少女漫画を思わす世界」なんていう感想を書くのは申し訳ない気がするが、許してね。

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2026年02月26日

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