神に愛されていた

神に愛されていた

891円 (税込)

4pt

「忘れようとしていた痛みが「ここ!」と叫んでいる」
――――作家・町田そのこ(「解説」より)

大ヒット作家・木爾チレンの「伝説の衝撃作」、ついに文庫化!

希望と絶望、羨望と嫉妬……
愛憎渦巻く、狂気の物語。

若くして小説家デビューを果たし、その美貌と才能で一躍人気作家となった東山冴理。
しかし冴理は人気絶頂のさなか、突然、筆を断った。
一体なぜ――。
やがて30年の時が経ち、冴理のもとへ、ひとりの女性編集者が執筆依頼に訪れる。
すると冴理は語り始める。
心の闇に葬った、戦慄のその過去を……。

これは才能を信じて生きた女性作家ふたりの光と影、あるいは愛憎の極致。
魂が震える傑作!

著者渾身の「文庫版あとがき」、作家・町田そのこ氏による「解説」も特別収録!

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神に愛されていた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一人の作家とその作品を愛した女性のストーリーです。作家が作品を生み出す大変さを垣間見ることができました。
    初めて読んだ作家さんだったのですが、とても好きになりました。ほかの作品も読んでみたいです。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    なにもかも知らないことは強い。なにもかもを知っているより、ずっとずっと強い。
    夢があれば、いつだって、どんな状況だって、抜け出せるから。
    もしかしたら人は、愛を受け取ってから、誰かを愛し始めるのかもしれない。
    才能にはね、果てがあるのよ。その果てに辿りついたときからが、勝負なの。
    私はいままで、何に

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    好き嫌いは分かれそうですが、チレンさんの飾りっ気のない文体に、本書で虜になりました。読書を始めて日が浅いので、一冊読むのに時間が掛かってしまうのですが、本書は続きが気になって1日で読んでしまいました。2人の天才女性作家の物語を通して、愛について改めて考える機会になりました。それは恋人に対してだけでな

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    作家の光と影を描く木爾チレン氏の本書は、創作の背後に潜む痛みと矛盾を、平易でありながら情感豊かな文体で描き出した作品である。
    若くして才能を認められた女性作家・冴理と天音は、貧困や病を抱えながら筆一本で道を切り開き、互いを敬意と羨望の入り混じった眼差しで見つめ合う。しかし「書ける/書けない」「期待さ

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    作家の苦悩を題材に光と闇が交差する物語。

    なぜかスラスラと気持ちよく読めてしまう不思議な一冊。
    この‘’不思議‘’は、あとがきを読むと解明できた。この「なぜかスラスラと読めてしまう」現象は著者である木爾チレン先生の特徴らしい。私は今年の初め頃から読書の沼にハマった、まだまだひよっこの読書初心者だ。

    0
    2025年11月20日

    Posted by ブクログ

    泣いた。私の知らない愛の深さを見ることができました。木爾チレン先生があとがきに“私はこの小説がとても好きだ。”と書かれていましたが、私もとても好きです。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    神に愛されていた/木爾チレン
    久しぶりに心に響く名作に出会えた。
    愛情、嫉妬、憎悪、尊敬、色んな感情が入り乱れてごちゃごちゃになりました。
    痛みの連鎖、タイトル意味、終わり方、最高でした。
    またいつか再読したいと思える傑作でした。
    ありがとう。

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    若く才能溢れる女性作家の冴理と天音。片や貧困から、片や病から抜け出して名声を手にし、互いの才能を認め合いながらも真反対に行き違う2人の天才の愛憎の物語。

    書ける/書けない
    売れる/売れない
    期待される/期待されない(応えられない)
    成功の影にある焦燥と孤独⸺どれも作り話とは思えない生々しさがあって

    0
    2025年11月19日

    Posted by ブクログ

    先生の名刺になりそうな作品。
    狂った愛と、創作の痛み。

    まさに木爾チレン先生自身が「膿を絞るように」書かれたのだろうなと思うほど、創作の痛みを感じます。
    前半は1人の女性作家人生が淡々と続きます。
    けど、後半が狂気。
    女性作家を愛するが故に拗れていく女性作家の人生が絡んでくる。
    たしかに、なんとな

    0
    2025年11月18日

    Posted by ブクログ

    薄々と感じてはいたものの、天音の愛は想像を超えた。いや、天音だけでなくこの一冊に本当の愛が詰まっているように思えた。最後に持ってきたこの作品のタイトル、心を掴まれました。

    0
    2025年11月16日

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