小説・文芸の高評価レビュー
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館(旧館)の外と内、パラレルワールドのように交互に展開される鹿谷と江南のパート。これが後で大きな意味をなすとは!
上巻から下巻と読み進むに従って自分なりに推理したものの、その一歩上をいく真相。怪しいと思ってたんだけどアリバイがね〜。そのアリバイ工作に使われたトリックはまさに時計館ならでは。
お見事でした。
特に第16章、これまでの小さな引っ掛かりが全て解明されていく展開に圧倒される。
ただ、個人的には「沈黙の女神」の詩は余分だったかな〜。まあ、あれが綾辻的で館シリーズらしいといえばそうなんだけど。
あと、10年前の大量死は特に事件性もない単なる連続死だったのね〜。 -
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なんと、あの平和な食堂のおばさんシリーズ作者の書いた本。読み応えたっぷり。面白かった。
唯は75歳の清掃員。下斗米と迫水、忍足、鎌田と料亭でご飯を食べる。
忍足は情報屋、物件の情報を集める。
迫水はニンベン師、書類や印鑑、身分証明書の偽造を請け負う。
鎌田は交渉役、直に相手と接触して商取引を行う。
唯はなりすまし役を手配する手配師。
下斗米は大元締め、計画を立案し、それぞれの専門家を選んで、計画を実行に移す。
昭和50年。唯は特殊詐欺にあう。倒産する会社の株を購入。300万円渡されて実家を追い出される。
城崎温泉の旅館ふじのやで働く。お客さんに誘われて、東京に帰る。72歳の男の未亡人に化 -
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主人公の祖母は幼少期に広島から松山行きの船に乗る際、靴を船の下に落としてしまったため、兄が取りに行くが、それにより船は満員となってしまい、兄だけ翌日の船に乗ることになる。しかし、その日に広島に原爆が投下されることにより、兄だけ命を落としてしまう。
現在に戻り、その祖母が余命は翌年の始めまでしかないという時期に、夫からその年の13月までが載ったカレンダーをプレゼントされる。
実際には翌年の1月、カレンダー上では13月に祖母が見たもう一つの世界とは。。。
その世界と主人公にまつわる奇跡に関してはややできすぎな感じもしてしまったが、主人公は被爆について語りたがらない自分の父親(=先述の祖母の息子 -
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ネタバレ若年性アルツハイマーを患ったエミルが掲示板で募集したジョアンヌと共に旅に出る物語。
死に向かう旅の中でエミルとジョアンヌは過去に向き合い新たな人生観を見つけていく。
2人の距離はどんどん縮まっていきこれまでに感じたことない幸せを感じていく一方、エミルの病状は悪化していき、2人の旅は終わりに近づいていく。
掲示板での偶然と思えるような出会いは必然であり、奇跡的である。
ジョアンヌの辛い過去とエミルの絶たれた未来。そして2人が過ごす現在。それらが入り混じった旅から私自身の人生をどう生きていくかを考えさせられる一冊だった。
今日エミルらどんな動きをしているのか?
はてしない青を見上げながらそんな -
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これまで読んだ伊岡瞬の作品の中で、本作がいちばん印象に残った。
物語は、ごく普通の日常から始まる。
しかし、その中にチクチクとした人間関係のズレや違和感が丁寧に描かれており、読み進めるうちにじわじわと不安が募っていく。そして、その違和感に気づいたときには、すでに物語に深く引き込まれていた。
本作では、妻・裕美子の心情が頻繁に描写される。
そのため私は、自然と裕美子に肩入れし、彼女を主人公のように感じながら読み進めていた。しかし、読み終えたときに残ったのは、「多くの問題の原因は裕美子にあったのではないか」という感覚だった。
中盤までは、彼女の行動に対して「状況を考えれば仕方がない」とどこか -
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やっと読めました。
鈴木先生ご出演の動画はついつい見てしまうので内容は知っている事も多かったのですが、本書で研究の歩みを知ることができました。
シジュウカラの鳴き方について「意味のある言葉なのではないか」と気づいた鈴木先生。ここがすでにすごい。
何より興味深かったのは仮説をどうやって証明していくのかというところと、気が遠くなる程の情報収集量!
森にいるうちに、鳥たちのさえずりがリアルお喋りに聞こえるようになった鈴木先生。
となると、自然とともに暮らしている人は今でも動物・鳥・虫・魚…などなどと意思疎通している可能性があるのかも…そんなのドラえもんでしかあり得ないハズだったのに。
自然の中で生 -
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私は女子校出身だったから、それぞれの登場人物の気持ちが痛いほどわかった。
女子校出身の人は一度はクズみたいな人に沼って、たくさん泣いて友達にたくさん相談して、でも別れなくて…。私自身そういう経験があるからわかった。
そしてその子を自慢の友達と慕う子。その子の友達であることという自分を誇っている。私の同級生にこういう子がいたから覚えていて、その子の言うことはなんでも肯定していて、その子が正しい、その子を守る、その子が世界の中心…といったようにその子を再優先して自分の生活の中心になっていて見ていて心配だった。というのが、この本に全く同じような子が出てきました。
辻村深月さんの書く物語には今回も私 -
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『方舟』がとんでもなく面白かったので、気になっていた一冊。
「殺人犯を見つけてはならない」ってどういうこと?!
読みながら「犯人は誰だ?」と考え、進めて行ったが、しっかりと最後の最後に驚かされた。
これだからミステリーは面白い。
犯人は頭が良く、ここまで先のことを見据えて行動できるのがすごい。
そして!解説!
私は解説をあまり読まないで終わってしまうことが多いのですが、今回は気になって読んでみることに。
そこで衝撃の!!!
もう驚きすぎて息が止まった。
ぜひ、『十戒』を読んだ人は解説までしっかり読んでみてください!
そして、ぜひ!『方舟』から読むことをおすすめします!
2026.5.15 -