ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 星を編む

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    ネタバレ

    映画、小説、アニメ、何でもそうだと思うけど、続編って前作が良かったら良かった分だけ、期待してしまう自分がいる。だからこそ、”前の方が面白かったな””やっぱり前作は超えれるわけないよなぁ”と思うことがほとんどだった。
    だけど、『星を編む』。この作品は、私が初めて、続編が前作を超えるのではないかと思わせるくらいに素晴らしい作品だった。
    『汝、星のごとく』では、親や環境に苦しみ、悩みながらも人生を精一杯生きている姿や、愛しているのにすれ違う2人を見ているのが心苦しく、ページをめくることが辛いと感じた部分もあった。
    『星を編む』では、『汝、星のごとく』では明かされなかった、過去や未来の物語が綴られてお

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    2026年03月14日
  • 黒い海 船は突然、深海へ消えた

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    2008年6月23日太平洋上で一隻の漁船が、沈没しました。第58寿和丸です。この船がなぜ沈んでしまったのかを、丁寧な取材を通じて明らかにしようとするが、最後まで明確な原因究明にはいたらず本書は終わります。
    残念ながら被害に遭われた方々や、事件そのものへの距離感が、適切な距離を保っているように感じられ、とても読みやすいと感じました。
    正直、本書を読むまでこの事故は知りませんでした。海の上で起こる事故は直生死に関わる場合が多く、一瞬の行動やたまたま事故当時に居合わせた場所で運命が左右される現実も肌感覚で伝わってきました。いつの日か情報公開され、全てが詳らかになることを信じで、その後の経緯を見守りた

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    2026年03月14日
  • 空をこえて七星のかなた

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    星座や宇宙のことが関係している短編集かなと思って手に取りました。
    温かい話が多く満足していたところ、最後に全てが繋がったことで、大満足。
    それぞれのストーリーのその後、もしくは前後の関係が描かれており、ほっこりしました。
    温かい気持ちになれて好きな本になりました!

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    2026年03月14日
  • 硝子の塔の殺人

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    単なるミステリーかと思えば小説が舞台!?
    新感覚でした!!!
    過去のミステリー作品たちが随所に登場し、
    偉大な作品から本作が生まれたよう

    最初は飄々と事件解決の材料を少しずつ集めているが、後半の読者に対する挑戦からの展開にハラハラ感あり

    最後には、なんだか清々しさを思う

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    2026年03月14日
  • 天上の葦 上

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    30ページ超の上下巻。
    長かったが、上巻は謎を知りたいがために、必死に読み、種明かしされる下巻は圧巻だった。
    下巻の半分くらいは、第二次世界大戦の話。
    戦争の悲惨さを再認識させられた。
    戦時中にあった言論統制。それと同じことが、いつの世でも繰り返されている。
    しかし、ただ、正義のために、どれだけの人間が権力に逆らい、正義を貫こうとするだろうか。
    普通に社会人をしてたらなかなか出来ない。
    でも、やはり人は正義を愛してやまない。

    正義が勝ったこの小説は、本当にスカッとした。

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    2026年03月14日
  • 宙わたる教室

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    ドラマは観ていませんが、定時制高校勤務経験があるので気になっていた小説。
    途中何度も泣きそうになりながら読みました。
    家で読んでいたら泣いていたと思います。
    「いい思い出なんか何ひとつなくても、引きこもってても、学校へ行きたい気持ちはなかなかゼロにはなんねーんだよ」というような一節はかつてうけもっていた生徒を思い出しました。
    ぜひ色んな人に勧めたい1冊です。

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    2026年03月14日
  • spring another season

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    Springのスピンオフ。違った視点からの、過去や未来も含むエピソード集。Springを読んで随分経っていたので細かい部分は覚えていなかったのだが、本作を読み始めたらすぐに、あの美しい世界に引き戻され、没入して楽しめた。本作でも非現実的なまでに美しい少女漫画的世界が心地よい言葉で語られている。安っぽくならないのは著者の上質な文章力や緻密な構成によるものだろう。

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    2026年03月14日
  • おしりたんてい やみよに きえる きょじん

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    54ページのおしりたんていが面白かったです!
    闇夜に消える巨人とは…
    おしりたんていたちと一緒に探偵気分で本を読むことができておすすめです✨️

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    2026年03月14日
  • すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

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    "知の怪人"アラマタ77歳が辿り着いた境地は、カンフーマスターブルース・リーと同じであることが感慨深い

    「Be water, my friend」

    "好きなことをして生きていく"とか、"冒険のような人生"なんて、夢見る若者の特権みたいに思っているオトナたちを見て、アラマタさんはきっとニヤニヤしてる
    「誰でもいつでもできる簡単なことなのになあ」と呟きながら(^^)


    バスに乗ろう!旅に出よう!

    It’s deeply moving that the “Monster of Knowledge” Aramata, at 77, h

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    2026年03月14日
  • 地雷グリコ

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    面白かった。
    こういった頭脳戦的な作品は、形式に限らず深く考えずに楽しむのが、私の中では一番。だから、ルールを確認して頭に入れるのは勿論だけど、そこから先は意図的に進まないようにしてる。それでも少しは自分ならどうするかを考えてしまう。だからこそ、こう言う作品では自分の更に上を行って欲しい。全てがそうであったのは言わずもがな、特に表題作である「地雷グリコ」では、自分が予想したことが真兎によって行われたけど、更に上を行ってくれてすごい楽しかった。
    同じような心理戦の作品として「賭ケグルイ」があって、私はその作品も大好き。比べられることもあるかもしれないけど、本作にある魅力は、主人公である真兎の人間

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    2026年03月14日
  • 第三の時効

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    普段あまり推理小説を読まない人間としての感想です。
    読みやすい短編の連作で、非常に楽しめました。
    キャラクターに個性はありますが無茶はなく、さっと入ってくるのに雰囲気は重厚でとても良かったです。

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    2026年03月14日
  • ハピネス

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    タイトル詐欺です。
    桐野先生に女性のコミュニティを書かせたら歴史上も右に出るものはいません。
    比較とマウントの幸福(ハピネス)は虚構かもしれない。
    どんな時も隣の芝は青く、人の不幸は蜜の味なのです。
    ある意味幽霊よりもリアルな人間関係のほうが恐ろしいホラー作品なのかもしれません。

    永遠と思える自分の不幸も他者の確固たる幸福も薄氷の上にあり、壊れてからでないとそのはかなさに気づけません。
    あるところから主人公の有紗に嫌悪してそこから一貫して嫌いでした。
    旦那の俊平の気持ちを追体験する気持ちであっという間の読書でした。

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    2026年03月14日
  • 中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルク

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    ずいぶん前にTLに流れてきてから気になっていた一冊。
    するする読めた、面白かった……!恥ずかしながら存じ上げなかったクリムトという一人の画家と、彼の生きた時代、皇室や芸術の姿が綴られていて、"エリザベート"への理解も深まる時間でした。
    中野京子さんの文体(好きなんだろうなあと感じさせてくれる、それでいて知性に溢れた文章)がとっても好きで、嬉しい出会い!

    ミュージカル"エリザベート"がややフィクションでありファンタジーであることは承知の上で観ていたけれど、
    "マイヤーリンク"が彼が亡くなった地名であること、彼は自殺ではないかもしれない

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    2026年03月14日
  • 星を編む

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    生活の苦労はないけど、不自由
    生活の苦労はあるけど、自由 
    そして満たされない愛への渇望

    合理性という理由で始まった結婚だけど
    結局お互いの欲求だけで、破綻する関係
    徐々にお互いを思い合って、かけがいのない二人になる関係

    以前は矢を放っても家の中や職場学校などの閉ざされた空間の中で戻ってきたものが、今やインターネットによって、縦横無尽に飛び出し、誰彼となく突き刺す。そして自分が射った矢が、誰を射抜いたかも気にせず、射ったことすら忘れる。

    櫂は火花、先生は海
    この海に帰るなら怖くない
    と言う最後の言葉が好き

    いろいろなテーマがあって、何度も読みたい本

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    2026年03月14日
  • 言語化するための小説思考

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    小説は書き手が書きたいことを自由に書いて届けていると思っていた。あまりにも単純で安易な考えであったと反省している。あらゆる職業の中でもっとも顧客志向なのではないかと考えを改める。
    書き手の書いてみたいことと、読み手のニーズを優れた技術で文章にしていくことは、小説だけではなくあらゆるものづくりの核心であると感じました。

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    2026年03月14日
  • 人間失格

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    初めて太宰治を読んだ。構えていたよりも読みやすかった。牛が尾で虫を打つようにという表現がすごくしっくりきた。今まで漠然と思っていたことをこんなにしっくり表現できることがすごいと思った。
    自叙伝的小説と知って驚いたし、とても切ない。でも恐れ多くもあるけど、共感できるところもあったし、自分自身がそれで悩んでしまうこともあったので、嬉しくもあった。最後のママの言葉が切ないなぁ。

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    2026年03月14日
  • あした、また学校で

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    ネタバレ

    「一将の弟、荻野先生に怒られて泣いてたよ」
    幼馴染の咲良にそう言われた。
    弟の将人は、大縄大会の朝の練習に参加しなかったことで怒られたそうだ。先生は「できない子は来て」と言っていて、将人は自分は大縄跳びは(他の競技よりは)できるという認識で行かなかったということだった。
    事件はそれだけでは終わらなかった。
    将人のクラスメイトが将人に大縄大会に出るなと言い、将人はそれから学校に行けなくなった。正義感の強い咲良に促されて色々なところに訴えたり、親や先生、PTAも事件に関わってきたけれど要領を得ない。
    そんな中、ある先生が言った「学校はだれのもの?」という言葉がずっと引っ掛かっている。学校は僕たちの

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    2026年03月14日
  • 紺碧の果てを見よ(新潮文庫)

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    読めてよかったです。
    海軍に生きる男性たちと、陸に生きる女性たちの物語。

    後になってから、外から、いろんな情報を得てから出てくる意見や判断と、その時に、その場で、限られた情報の中で出される意見や判断は往々にして異なります。

    この物語の中では、何かが美化されるのではなく、そこに生きる人たちのそれぞれの生き方が描かれていて、最後までページを繰る手がとまりませんでした。

    章ごとにはさまれる雪子の手紙が胸に刺さりました。

    兄と妹。
    男と女。
    性別の違いによって生じてくる、選択肢の違いや、置かれる環境の違いについても揺さぶられる物語でした。

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    2026年03月14日
  • すべて真夜中の恋人たち

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    Clean Bandit "I miss you"

    ポケットに入った生米も嫌だった初体験も、ろくでもない関係性と、すごくすごく大切な景色や音、光や暗闇と、その全てを覚えいることはできなくて、忘れてしまうことも多い。忘れないように大切にしようとしたり、忘れようとしたり。その忘れてしまったものから成る今の私と、それをふと思い出したときの言葉にできない感覚の物語。(なので全然感想が上手く書けない。のだが読後感は最高だった)

    きっと誰にとっても三束さんような人がいる。
    なんだったのかはわかるようでわからなくて、好きだったのか体目的だったのか、友達だったのか、なんでもなかったのか

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    2026年03月14日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    学生時代全然本を読まなかった私が、この本と博士の愛した数式だけ読み切った記憶があります。
    読書をよくするようになった今、読み返してみて、大好きなずっと本棚に置いておきたい大切な本になりました。
    最近忙しくて疲れてて、その心にスッと染み込んでくるようでした。
    私は好きな文章のページを折って読むタイプなのですが、ほぼ全ページ折ってしまいました笑
    昔はすごく気にしいで、たぶんHSPと呼ばれるタイプだった私は、まいの気持ちが痛いほどよくわかりました。当時この本を読めていたらなぁと。
    なるべく丁寧に暮らして心身の健康を保つ。そして、なんでも自分で決める。この私の一生を終えるまでの間に、少しでも多く魂を成

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    2026年03月14日