ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 身分帳

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    佐木隆三さんの大著。第79回 直木賞受賞作品。
    これは、映画を先に見た。
    『すばらしき世界』(2021年)。監督西川美和。
    役所広司さんの狂気が感じられて、圧倒された。

    原著は、ストーリーはだいたい映画どおりなのだけれど、
    なによりストーリーの背骨となっている「身分帳」が圧巻。
    一人の人生に、あそこまで詳細に記録されるものなんですね。
    主人公の生活描写だけだと見過ごしてしまうようなちょっとした所作や心の動きが、
    身分帳を見ると、わかる。
    すごいものです。。

    ※講談社文庫 461ページ

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    2026年01月31日
  • 入居条件:隣に住んでる友人と必ず仲良くしてください 2

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    ネタバレ

    前回気になっていた、「五階、六階の階段を使わない」という理由が明らかになり、なるほど確かに使いたくないなと納得。
    したものの、また新たな謎が増えた。主人公の父しかり、902号室の怪異とスミエユナとの関係しかり。
    3巻気になるので早く書籍化してくれないかな。このシリーズは続く限り購入して読み続けるよ。面白いし、なんか隣人が可愛くて癒される。
    イマイさんの話切なかったなぁ…やっぱ母親って子供亡くすとそうなっちゃうんかなって。
    ところで、今回登場した弧見さんや岩屋さんって結構良いキャラしてると思うんよな。次回も出てくるんかな。

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    2026年01月31日
  • 青い孤島

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     広告会社で「無能」と言われている小島佑は、社長の命令で、東西で対立しいがみ合いが続いている僻地の島を活性化させる任務を押し付けられる。
     もともと退職しようと考えていた佑は、有給休暇のバカンス気分で島へ渡るが、
    個性豊かな島民たちと関わるうちに、少しずつ心が動いていく。
     「失恋バスツアー」でも登場したるいるいさんが見事な手腕を発揮し、
     ラストの東西融合のシーンは、私もわくわくが止まらなかった。

     森沢さんの作品は、読者の人生までわくわくさせてしまう魅力が詰まっている。
     「感動は心の栄養」
     「人生はゲームだ」
    明日からの人生を楽しめそう。

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    2026年01月31日
  • 容疑者Xの献身

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    最後泣けた…ミステリー小説で泣くことがあるなんて思わなかった。湯川と石神の深い絆、めちゃくちゃ良かった。しっかり騙されて楽しめた。

    わたし映画の半券引き出しにしまう派なんだけど……

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    2026年01月31日
  • 存在の耐えられない愛おしさ

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    ネタバレ

    〈忘備録・ネタバレあり〉
    「パパと私」がやっぱりすばらしいな。
    普通なら隠したいような父親の気質や2人の喧嘩を(しかも現在進行形)、ユーモアある表現で少し笑いも交えながら書き、私たちに公開してくれた。それはただ自分の過去現在を書いたというよりも、父へのちょっと荒いラブレターのようだった。絶縁状態でも父は近くに住んでいてTwitterフォローしてくるし、その後リムるし、娘は父の仕事にいく姿を見つめている。形はちょっと歪だけど、2人は心で想い合っている。こんな文章を読ませてくれたことに、ありがとうね、という気持ち。

    言語の違いで自分の親と完全には意思疎通ができず、厳格な宗教が生活や教育に絡む状態

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    2026年01月31日
  • 翠雨の人

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    久しぶりに小説を読んだ。
    読んでて怖くなった。
    戦前から戦後へと
    原爆、水爆実験という現実に
    果敢に、地道に、けれどぶれることなく
    挑む科学者の姿勢に心から尊敬の念を持った。
    そして彼らを取り巻く戦前の社会情勢は
    まさに、今と同じなのである。

    ただ単に素晴らしい女性科学者賛辞では
    終わってはいけないと思った。

    私たちに
    科学とは
    歴史とは
    何を学んで行動するべきか教えてくれた。

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    2026年01月31日
  • 無間人形 新宿鮫4~新装版~

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    新宿鮫シリーズは以前から読んだり止まったりを繰り返している。
    この巻も、もしかしたら何年も前に読んでいたものかも。

    ぶつ切りに読んでいたんですよ。なんとなくスムースに読み進められなくて。

    でも今回読んでみて、自分が変わったのかな。
    すっかり引き込まれました。それこそページをめくるのももどかしいほど。
    どの人も闇を抱えて、とんでもなく暴力的で。
    後の馳星周さんも、影響受けたんじゃないかな。

    でも、馳さんと違って、新宿鮫には、真っ直ぐな心を持った
    人がかならず出てくるんですよね。ヒロインの晶を始めとして。

    改めて、全巻読みたくなったなあ。
    何巻あるんだろう。 
    え、12巻?

    先は長いなあ

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    2026年01月31日
  • 夕映え天使

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    六篇の短編集。
    どれも浅田さん節爆発なんですが、
    やっぱり一編目「夕映え天使」がいいなあ。
    天使は夕映えの向こうに消えていってしまったんですね…。

    ※新潮文庫307ページ

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    2026年01月31日
  • 国宝 上 青春篇

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    先週、映画「国宝」が、歴代邦画実写の興行収入ランキングで1位になったというニュースがありましたね!「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年)が22年間首位を譲っていなかったことも同時に知ることになって、そっちにも驚いちゃったな。

    「国宝」は朝日新聞に2017年1月1日から2018年5月29日まで連載され、2018年に加筆修正されて書籍化された作品です。2019年がコロナ禍の始まりだったから、それが無かったら、もっと早くに映画になっていたこともあり得たのだろうか。

    私の家族に作者のファンがいます。映画が公開されると初日近くに早々と一人で観に行き、「

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    2026年01月31日
  • 菩薩花――羽州ぼろ鳶組

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    舞台は再び江戸。
    菩薩と呼ばれる男の正体に迫る。
    それにしても深雪はイイ女だよ!
    内助の項ってこーゆーことなんだよと。
    いつもながらに深雪がボロ鳶メンバーと、源吾と関わる姿は微笑ましい。
    人の心を変える力を持っているのは源吾も深雪も新之助も…なのですね。
    深雪風に締めて次、いきます。

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    2026年01月31日
  • 舟を編む

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    本をちゃんと読むという行為が初めてに近かったがとても楽しめた。
    キャラクター達の心情、時の流れが進む事に新たな事が起き次へ次へと頁が進んだ。

    読みやすいかと聞かれたら難しいところがあり一長一短ではあるが、自分としては面白く読むことができた。

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    2026年01月31日
  • オーデュボンの祈り

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    初・伊坂幸太郎!
    難しいかな…と思っていたけど、文章は読みやすく、一気読み!初心者も大丈夫ですね!
    殺人事件やミステリー小説は正直あまり好きじゃないのですが、こちらは人と人との関係や世界観がよくて、うまく物語に入り込めました!
    そして足りないものが分かる手前…
    鳥肌たった!!!!!!!
    なんて素敵な物語でしょう…
    伊坂幸太郎が人気な理由が、1冊目で分かった!
    次は何読もう♪って考えるだけでワクワクです!

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    2026年01月31日
  • スピノザの診察室

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    本屋大賞にノミネートされた時から気になってたんだけど、映画化と続編(エピクロスの処方箋)を知って読まなければ!と使命感に駆られて読み始めた作品。気づけば一気読み!

    病気を抱えながらの幸せとはなんなのか。
    この答えは人それぞれ違うし、正解なんてないんだなってことを改めて感じた。
    こう聞くと重く感じるかもしれないけど、読んでて心が温かくなったし、何回か泣いてしまった。
    (個人的に第二話のマチ先生と南先生のところが好き)

    マチ先生の人柄が素敵だし、周りの先生方との関係性も良すぎた〜◎

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    2026年01月31日
  • 夜の公園

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    この方のジャンル、そしてこの本の内容は
    まちがいなく「恋愛小説」だと思うのだけれど、
    解説を読むと、どうもご自分ではそんなつもりはないらしい。

    「ただお酒を飲むような話が好きなんだけど、
    いつの間にか登場人物の間で恋愛が始まってしまう」
    のだそうだ。

    ということは「恋愛小説」という型は
    話が進んでいくうえでの舞台設定、もっというと
    フォーマットのようなものなんだろうか。

    たしかに、殺人事件とか警官小説とかAI未来小説ではなく、
    川上さんが選ぶフォーマットは一貫して「恋愛」である気がする。

    今回のお話も、男女4人の恋愛をベースに、
    でもちょっと怖い結末も待っている。


    ※中公文庫238

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    2026年01月31日
  • 女たちの避難所(新潮文庫)

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    東日本大地震での被災者の生活がとてもリアルに描かれており、こんな現状だったんだ、、これからどうなるの、?と先が気になり一気読み。
    女性達が不憫すぎて応援しながら読んでいた。
    絆だ、皆共同体だーと男女混合の環境にもかかわらず体育館の仕切りをつけない異様な空間が事実であることには信じられないとしか言いようがない。生き残った身内との問題が震災により浮き彫りになった。ラスト漆山遠野の亡き夫へのメッセージは涙が出そうになった。
    物語としては3人が大きな決断をして前に踏み出せたことがすごく嬉しかった。
    作者あとがきも良かった。本書は、重苦しい震災の話だが日本の女性は捨てたもんではないという希望のメッセージ

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    2026年01月31日
  • i

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    ライアンクルディの写真は初めて見た。知らなかったけど、衝撃的やな。恵まれてる人だから、些細なことで悩んじゃいけないとかいうのはきつい、みんなそれぞれそれなりに地獄を抱えている。

    P115 アイはますます内向し、内向した世界は日々豊穣になった。
    p315 自分の手柄でもなんでもないのに、いい家に住んでることがすごく恥ずかしかった。
    p317 今の自分の幸せを願う気持ちと、この世界を思いやる気持ちは矛盾しない。

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    2026年01月31日
  • 晴れの日の木馬たち

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    女文士山中すてらの物語。
    紡績工場で仲間内で物語を書き始め、そこからその文章を褒められ、励まされ、苦しいときも筆を置かずに、生きるために小説を書き続ける、書くのをやめない人。
    心の師に認められることの幸福。
    日々の揺らぎをつぶさに見つめて、物語に昇華していく。
    言葉を紡ぐこと、誰のものでもない、自分だけの言葉で。
    読みやすく、励まされる物語だった。

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    2026年01月31日
  • 人魚が逃げた

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    ネタバレ

    ヒューマンドラマとファンタジーを行き来する世界観がさすが青山さん!と感動した1冊。オーディブルで聴いたけど、紙の本で再読したいほどエピローグでの細かいポイントまでを含む伏線回収が素晴らしい!

    2025年に出版された「遊園地ぐるぐるめ」をきっかけに青山美智子さんの小説にハマってから、ずっと気になっていた小説。
    でもタイトルにある「人形」とカバーの「銀座の街並み」がなんだかピンとこないからと…他の過去作を優先してこちらは後回しにしてたけど、そんな自分が恥ずかしくなるくらい素晴らしい物語だった。
    特に第2章の親子のやりとりにグッときた!

    ↓ここからネタバレあり

    第2章では、カバーデザインを担当

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    2026年01月31日
  • 幸福な生活

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    短編集。収録は19タイトル。

    やっぱりこの方は手練れですね。
    それぞれの話の最後の1行で、ストーリーがひっくり返る。
    しかもその一行は、必ず最終ページをめくったところにあるという。

    全部わかって調整しているんだろうなあ。
    …と思ったら、百田さんって、テレビ番組の構成作家だったのですね。
    たしかにその経験は遺憾無く発揮されている感じ。

    お話はどれも面白く、ちょっと怖く、スラップスティックな感じもあり。
    むちゃくちゃ楽しめました。

    ※祥伝社文庫 338 ページ

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    2026年01月31日
  • 孤島パズル

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    ネタバレ

    私の中の「クローズドサークルミステリー」のイメージそのものの作品で、大満足。
    江神とアリスのキャラクターやバディ感も好きだし、文体も読みやすく好みだった。
    謎解きに関しても読者にフェアで、必要な情報を丁寧に提示してくれているから、動機も犯人も辿り着けた。
    ラストに関しては、正直「そうなる気はしてたけどそうならないでほしかった」という思いはある。
    でも、矛盾がなく読後感が悪いわけでもないし、なんなら美しさまである。

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    2026年01月31日