小説・文芸の高評価レビュー
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このシリーズには凄まじいアクションもあれば、荒野の一軒家に生きるファミリー小説としての温かさもある。そして自然を背景にしたワイルドかつ美しい土地の四季を味わうこともできるし、懐かしきウエスタンを彷彿とさせるワイオミングがもたらすノスタルジーを感じることもできる。いろいろな意味でぼくはこの猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズをとても長い時代に渡って読み続けている。
荒野のディック・フランシスと言われるだけあって、人間の善悪取り混ぜた描写の中で悪党は徹底した恐ろしいほどの悪をもたらし、正義漢は逆境の中で立ち上がることを常に意識する。いわば冒険小説の古典のようなシリーズなのである。
つい最 -
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舞台は小豆島。
小学校の新人教師、大石先生と表情豊かな生徒たちの20年間の物語。
生徒と先生の間に流れる温かな時間の横で、戦争の影がだんだんと広がって浸透していく時代の変化が恐ろしい。戦争によって失われていく人、心、物、あらゆる全ての惨事に胸が締め付けられた。愛国主義や治安維持法、それが当たり前とされる時代に違和感を抱く先生のやるせない気持ちに打ちのめされました。
スマホがなかった時代、手紙のやりとりや人と人との繋がりの温かさがひしひしと伝わってきた。
今はもうここにいない人を想う悲しみは測り知れない。生徒の成長や絆が繋がるラストシーンに涙がこぼれてしまいました。 -
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ネタバレ4.5
この作品はどんでん返しのミステリーと家族とは何かについて考えさせられる傑作です。
まず家族については、これまであった家族のあり方の常識を覆されました。あすなの「自分の家族は何人か?」と喜佐家全員に問いたシーンはハッとしました。いざ言われてみると一体何人だろう、あの人とあの人は家族として数えようかと誰もが僕の様に苦悩すると思います。それと同じ様に僕からしたあの人とあの人は自分を家族としてくれるだろうか、と悲しい想像をしてしまいます。しかしそこを逃げずに考えることで喜佐家のように誰かが勝手に植え付けた家族はこうあるべきという常識を打ち破ることができます。周のように結婚しても母親の家で妻と同 -
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スリル満点で面白かった。
お金の豊かさ、息が詰まる苦しさ、お金と情の結びつきの無力さ、全て身を持って知ったような読後感でした。お金の価値って何だろう?と本質を問いたくなるけれど、正解がないものなのかもしれない。
もう取り返しはつかないのに、破滅が待っているのに、それでもどうにか救われてほしいような、許したくなる気持ちになってしまう主人公の梨花。一歩間違えたら誰もが梨花になってしまう可能性があるのでは?とハッとする場面も。
横領罪を犯してまで過ごした夢と絶望の狭間の数年が、ほんの少し羨ましく見えてしまったのは自分の生活が平凡すぎるからなのかもしれない…… -
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映画を見てから小説を読んだ口です。
映画が余りにも良かったから。
また友人に映画と小説ではずいぶん彰子の扱いに差があるって聞いたので気になりました。
確かに全然違いました。
国宝になるまで夫婦です。添い遂げるのかと思えばそうでもなさそうな伏線もあります。
ラストは人間国宝になった喜久雄の役者を超越した演技で終わり。
すっごく映像的な終わり方。
最初から映画狙いにしては描写が複雑過ぎるから、吉田修一も狙って描いたわけでは無い?と思う。
よく此の小説を映画化したなって思う。
小説読んでから映画を見たら物足りないって思うかも。逆は感心するんちゃうかな。
喜久ちゃんと俊ぼんの深い交わりや、孤高に登り詰 -
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ネタバレ「調剤薬局までの道を歩きながら、皆はいいなとすれ違う人々を見ながら思う。彼らはさぞ幸せだろう。自分が自分にしか分からない苦悩を抱えているなんて、別に普通の事だと分かっている。この世に生きる全ての人が自分にしか分からない苦悩を抱えているのだろう。でもだから何だっていうんだろう。私は自分の苦悩だけで精一杯なのだから人の苦悩まで気にする余裕はないし、苦悩している時に今世界で一番自分が辛いと思うのは当然だ。苦悩すればするほど、人の気持ちなど考えられなくなるし、自分だけが辛いと思い込むし、周りは皆敵だと思い込む。人間なんてそんなものだ。私は自分が宇宙人だと思い込んでいるが、基本的な所では人間という域を出
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都内の2LDKマンションに暮らす男女4人(良介、琴ちゃん、未来、直樹)と新たに加わったサトルの群像劇。
章が進むごとにそれぞれの心のうちに抱えた闇や葛藤、気持ちが明らかになっていきました。
それと同時に、他の章での共同生活での装いと語り手であった時の本心とのギャップが全員にあるように感じました。心地よい共同生活を続けるために一定の距離感を保つ5人の姿に少し共感してしまった…。
生きていると誰にでもあるよね、こういうとき
解説で川上弘美さんがこわい小説だと書いていました。ラストが急展開で驚き!
そして、ラストを知った上で最初から読み返したくなりました!! -
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共働きが珍しくない現在。我が家も共働き、何故か食事を作るのは私???我が家は成人した大人しかいないのに何で私が食事の支度をしないといけないんだ?「各自で好きなもの食べてくれー」と言いたくなる。本当、毎日クタクタ(。-_-。)
家族の為責任ある仕事を頑張る 米川恵理子 疲れた時のズル休みも良いもんだ。
桐人の父への思い。眠れぬ日々プラネタリウムで亡き父との無言のキャッチボールの夢をみる。仕事の悩み誰に認められたいのか?俺はちゃんとやれてるのかな?ズシン力強い重みが返ってきた 父の優しい微笑み 桐人への愛おしさが伝わる。
引きこもりの圭太 ボクシングに出会えて良かった!何かキッカケがあれば少し
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