ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • とどけチャイコフスキー

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    モスクワ音楽院を舞台にした殺人事件に、ショパンコンクールで岬と競ったヴァレリーが巻き込まれる。真犯人は意外 幕切れはロシアとウクライナの複雑な政治事情と戦争があり、静かな余韻を残す。ロシア警察の横暴さが描かれる。はっきりとは書かれていないが、彼の国では親ロシアでないと生きにくいのだと思いました。岬とヴァレリーがはとこの間柄という隠された出自も興味深かった。

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    2026年08月01日
  • 西の魔女が死んだ(新潮文庫)

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    穏やかな、優しい気持ちにしてくれる、そんな作品。「西の魔女が死んだ」•••。この命名(?)に、梨木さんのセンスを感じます。

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    2026年08月01日
  • 木(新潮文庫)

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    映画『PERFECT DAYS』で登場した一冊。何気なく読み始めてみたらとんでもない良書に出会ってしまって、嬉しい。
    花や木など植物、自然に真摯に向き合うことはこのことだと感じさせられた。そんな情景描写や自然への愛を語る著者の文章や文体に引き込まれ、これから植物や自然の見方や価値観を刺激する読書体験だった。
    それぞれの木をじっくり観察したいし、その木にまつわるストーリーを想像し感じたい。そして1回きりではなく、1本の木を四季を通して様々な角度・姿で観察しないと本当の理解はできないのかと感じさせられる。
    同時に自然からの学びは、人生にも通ずるところがあるのだろう。
    著者の文章や心や人となりが心地

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    2026年08月01日
  • 宙わたる教室

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    伊与原新さんの理系派小説。
    NHKドラマは飛び飛びで見ていて、改めて読んでみるといろんな発見がありました。

    高校の頃にこういう先生に出会えたらよかったな。
    大阪の定時制高校にヒントを得たノンフィクション的な要素もあり、定時制に通う学生ひとりひとりが抱える背景の深刻さにもリアリティを感じます。
    それでも、もしかすると自分の第一歩が、この宇宙につながっているとすれば、こんなに夢のあることはないですね!

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    2026年08月01日
  • 告白

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    初めて読む湊かなえ作品。作者自身をYouTubeで観てから読んだ分、恐ろしい描写も生産者の顔がわかる分安心できたかも。
    YouTubeで作者が、初めの聖職者の章を書き上げて、応募して脚本の賞を貰ったとのことで、流石、一章だけ読んでもイヤミスとして完成しているなと思った。そして、医療者としては非常にゾッとする復讐の仕方、、。発端となった事件は被害者が4歳の女の子、加害者が中学生男子。被害者を娘と重ねて、息子が加害者になってしまう未来に恐怖した。そういう意味でも最初はしんどかった。
    最初と最後だけは被害者の母の語りが入ってるけど、他は全部加害者やクラスメイトたちの視点で話が進み、バックグラウンドや

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    2026年08月01日
  • DIVE!! 下

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    青春を浴びられた。大会中の描写がとても臨場感があってよかった。飛び込みのスピード感、しなやかさ、静寂すらも感じ取れるような文章に感嘆さえ覚えた。読者として、彼らそれぞれのキャラクターと演技スタイルが結びついていく感じも面白かった。ラストも短絡的ではないが、突飛でもなく、良い終わり方だった。続きがあるなら読んでみたい。

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    2026年08月01日
  • エピクロスの処方箋

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    スピノザの診察室の続編。
    あいもかわらずのマチ先生。
    医療は人を救えない、何度も問いかけるマチ先生。
    幸せとは何なのか?
    スピノザでもそうだったが、だいぶ哲学的な問いかけを何度もするので、読みずらいところもあるかもしれない。
    でも、マチ先生は何度も自分に問いかけるのよね

    希望は急に出てきたり、消えてしまったりするものではない、ずっとそこにあって、我々が気づけるかどうかなんだと。

    彼は生と向き合う医療でも死と向き合う医療でもなく第三の道を歩みたいと言う。
    人を救うのは医療ではなく人である。

    本当に大切なのは目の前にいる人が笑顔で過ごせること。
    それが第三の道だと。

    スピノザは人間の無力を

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    2026年08月01日
  • DIVE!! 上

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    スポ根系の小説はほとんど読んだことはなかった。ましてや自分がやったことないスポーツの小説なんて、薦められなければ読まなかったと思う。上巻だけでも、綺麗で熱くてちょっと理不尽な青春を浴びられてよかった。擬音はほとんどないのに、飛び込みの描写がありありと頭に浮かぶ。迷わず下巻に手が伸びるほど、テンポよく、先が気になる小説。

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    2026年08月01日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    ちょっと読み終わってから時間が経ってしまったので大した感想は書けないけど、面白すぎてあっという間に読み終わった。

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    2026年08月01日
  • プロジェクト・ヘイル・メアリー 下

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    ネタバレ

    上巻に引き続き、宇宙の中で異星人とバディを組みながら新しく見える希望、トラブル、その中で生まれる友情に、激しい感情のジェットコースターに乗せられ、オチの美しさにはとてもスッキリと読書を終えることができた。SFらしく実験のプロセスや発生したトラブルをロジカルに分析して丁寧に描いていくことに非常に読み応えを感じる。地球サイドの得意分野と異星サイドの得意分野をしっかりかけ合わせて問題を解決していく様が気持ちいい。コミュニケーションに慣れてきて、ジョークを言い始める頃には、関係性の進歩に感極まってしまう。その上ラストには…。ぶっちぎりで楽しい読書でしたれ

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    2026年08月01日
  • 死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発

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    NetflixのTHE DAYSを見て原作も読みたくなって読んでみた。
    これは日本人は一度は手にしなきゃいけない一冊ではないかと思った。
    当直長の井沢さんが幼い頃から知らずのうちに福島原発に縁ができていたことなど色んな詳細が知れてとても読み応えがありました。

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    2026年08月01日
  • 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―(新潮文庫)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった。最後までひっくり返され続けた。

    隔離された世界、自分たちとは違うものを信奉する人々。
    その人たちに、自分の世界の見え方でものを語っても理解し合えるはずがない。

    そこを踏まえての最後の解決編。かと思いきや、まさかのどんでん返しである。
    しかしそのどんでん返しでさえも、最後の最後に描かれる場面で題名の意味が分かって、結末に余韻を残して終わるのである。

    こればかりは読まねばわかるまい。
    とっとと読むのが一番である。

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    2026年08月01日
  • 問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい

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    家族とどう向かい合うか考えさせられる小説だった。

    お父さんの言葉は覚えておきたい。
    「子が大きな思いを背負って挑む何かに親として、立ち会わせてもらえる機会はそうない。だから積極的に関わる」

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    2026年08月01日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    ・凄絶
    ・むかーし読んだ「北朝鮮脱出」( 姜 哲煥, 安 赫)を思い出した。実家に置いてあるのでもう一度読んでみよう
    ・シベリア抑留といい、この本にある帰還事業といい、「北」の怪しさというか常識を越えた残虐さというのはいったいどこから出てくるのだろうか。

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    2026年08月01日
  • 世界99 下

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    最初は人間の嫌な部分を、明確に包み隠さず表現され、かつ、それが自然なので引き込まれた。
    ・自分を救わせてあげる(自分を落とす)ことで相手を救う。
    ・相手の期待している意見、キャラを察知して合わせる。
    ・グループによってキャラを使い分ける。等々

    次第に、ピョコルンの役割が増えていき、人間社会も劇的に変わってSFになってるが、視点は空子の一人称なので、世の中の変化に頑張って着いていくエッセイみたいで淡々と読める。
    最後は決められた死に向かっていくが、この四面楚歌な世界に生き続けるよりは、死に逃げられることが救い、と、全く悲観的な要素はなく、ずっと斬新。

    人の嫌なとこ、面倒なところを無くそうと、

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    2026年08月01日
  • MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY

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    写真も文章も贅沢すぎて、面白くて一気読み。上出さんの軽快な文章に何度も笑った。3人のマイペースでちぐはぐな関係性がとても良かった。読み終わる頃には自分もいつかこんな旅がしたい気分になった。

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    2026年08月01日
  • 氷河期のゴミ

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    私も氷河期世代であるが、真っ只中の人間ではない。それでも就職活動は手当たり次第受けて、内定を貰うまで本当に大変だった。
    作者その状況を招いたのは国であるという論著だったけれど、だったら何故国は責任を取らないのか。
    どんな理由があれ人殺しはダメなのだけれど、犯人の最後に取った行動の理由と、殺人の理由に本気で憎めなくなってしまう。

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    2026年08月01日
  • 変な地図

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    学校に本を持っていくのを忘れて、友達に貸してもらって読んだ本。変な◯◯シリーズで、初めて読んだのがこの本でこんなにおもしろいん?!って衝撃を受けました笑。
    本は、人によって色んな受け取り方があって(当たり前(*´∇`*))自分の中で、自分なりに想像して、正しい形が定まっていないところが面白いし逆に難しかったりするのが、いいなって思います。でも、変な◯◯シリーズは、想像を手助けしてくれて、今まで頭の中だけにあったものが、絵や図として可視化されてるので、分かりやすいし、簡単に言うとスッキリしました。
    すすめてくれた友達ありがとう!

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    2026年08月01日
  • ツミデミック

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    面白かった!
    楽しい話ばかりではなかったけど、どれも面白かった。僕は、「わたしの春」が最高に好きだった!!

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    2026年08月01日
  • ラウリ・クースクを探して

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    小説というのは純粋に中身を楽しむものもあれば、その中身に自分の人生に類似ている部分を見つけて、同じ状況ながら違う選択をしたり、もしくは未選択な今の状況の選択後のシミュレーションを見せつけられるような内容もあると思う。自分にとってはまさに本書は後者であり、単行本が出たときにも読んだが、今回文庫化されてもまだ同じ状況の自分にとって今回こそは行動を起こさねばと思うのです。
    本書のラウリ・クースクというのはエストニア人。どうやら本書の語り手はかつてラウリを知っていた人物であり、今必死で探していることがわかる。ラウリとはある時点で別れたのだが、ラウリの知り合った人物を訪ね歩き、ラウリがいつの時点でどうし

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    2026年08月01日