ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 東の果て、夜へ

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    あるギャングに属する少年たちが様々の人々と出逢い、交わりながら成長していく、という流れは大方合ってはいた。しかし1番の衝撃は最初から最後まで主人公ただひとりに焦点を当てていたこと。協同する仲間は居ても、離散と交錯を繰り返し最後には自分自身で人生を歩むこと。

    自然と前向きな気持ちになり勇気を与える小説である。
    この小説に出逢えたことに感謝したい。

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    2025年11月29日
  • 三日間の幸福

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    自分の人生、命について深く考えさせてくれた。
    「こんなにも素晴らしい世界に住んでいたのに」なんて死ぬ間際に思うことがないように、後悔がないように生きていきたい。
    どんなに自分は不幸だと思っていても、それはただの自分の思い込みにすぎないわけで。どんな人間にも愛してくれる人は必ずいるし、チャンスはいくらでもある。何かをきっかけに人は必ず変わることが出来る、そんなことを思わせてくれる作品だった。
    クスノキとミヤギ、2人の心情の変化が非常に上手く書かれていたし、作品にすごく入り込みやすかった。伏線回収も完璧。自分が上手くいっていない時はもちろん、逆に上手くいっている時にも読んでみたいと思った。人はい

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    2025年11月28日
  • くますけと一緒に 新装版

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    家庭環境故に防衛本能として自分の感情を表にだせない成美。怖くPOPなキャラクターであるくますけと成美の関係を描きながらも、裕子さんの言葉が刺さりまくる。
    「子供は親を嫌っていいの」
    「親が子供を嫌う権利は、少なくとも子供が小さい時にはないのよ」
    少しでも親のことが嫌いになったことがある人、親を好きになれない自分を責めてしまったことがある人、大人になったあなたの中にいる傷を抱えた幼い自分を救ってくれる一冊。

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    2025年11月28日
  • 宙わたる教室

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    ネタバレ

    定時制高校科学部のサクセスストーリー

    まず題材が面白いと感じた。
    定時制高校をモデルにした物語。
    事情や世代が様々な人々が垣根を越えて1つのダイヤモンドを目指すのには定時制というテーマは最適かつ重要だ。

    藤竹は実験と銘打ったが、「対象を信じる実験なんてない」と言った佳純が印象的だ。
    …どんな人間も、その気にさえなれば、必ず何かを生み出せる。

    人生こそ、自動的には分からない。
    科学と確率と情熱

    令和版ごくせん

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    2025年11月28日
  • 本でした

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    すごく良い。この2人の組み合わせまじで好き。個人的には本好きな主人公のやつと、人間失格だがそれでも人間のやつ

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    2025年11月28日
  • 星の王子さま

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    “かんじんなことは、目に見えないんだよ”
    キツネが星の王子さまに語った言葉。
    それは、
    友情、愛情、親切、優しさといった、
    目には見えないけど
    確かに存在する価値のように思います。

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    2025年11月28日
  • 天橋立物語 ~三年菊組ロリィタ先生~

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    野ばらちゃんの小説が気になっている、もしくは下妻物語しか知らない。そんな層に届いて欲しい1冊。
    破天荒、依怙贔屓、無茶苦茶、クズ。しかし、ロリータとしては天才。暑い青春ものって説明されると、確かにそうなのだけれどそこにロリータがふんだんに加わると、汁だくどばどば!なのです。
    ロリータと暑さ、ロリータと青春、一見想像のつかない組み合せ。最初から最後までずっと振りまわっされっぱなし。さあ、レースの日傘でぶった斬られよう。

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    2025年11月28日
  • 羊は安らかに草を食み

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    俳句仲間の益恵、アイ、富士子が、認知症になり記憶をなくしていく益恵の生涯をたどる旅に出る
    益恵の旧友たちの語り
    満州からの引き揚げという壮絶な経験を表す益恵の俳句
    読むのが辛くなるくらい悲惨なのに、読み進める手が止まらない
    教科書を読むより、余程平和や戦争への意識が変わると思う
    ラストの「別れる辛さを思うより、この世で出会えたことを喜びましょう」が読み終えた読者の心に突き刺さる
    何度でも読み返したくなる本でした

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    2025年11月28日
  • 蛍たちの祈り

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    ド直球の町田そのこだった。
    救いようがない環境、救われようがない人たち、でも、それでも生きて命を繋いだ先にある希望。
    一気に物語の世界に引き入れられて、一気にその世界の住人になって、読み終わって現実に戻ったらたまらない充足感におそわれる。「またこの人のいいものを読ませてもらった」という満足感でいっぱいになった。

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    2025年11月28日
  • 影法師

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    読み終わった後
    【はああああああああああ】と長い間余韻に浸り、この本に出会えたことに感謝しました。
    最後の伏線回収、タイトル名、すべて胸がちぎれる思いで読みきりました。
    本当におすすめです

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    2025年11月28日
  • 今日もスープを用意して

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    奔放な母と自由になれない娘――やさしいエールに満ちた感動作

    うつくしく奔放なシングルマザー・芙美子の娘として育った望。
    幼い頃からひとりで寝起きし、
    次々変わる芙美子の恋人にあわせて住まいを転々とする日々。
    常識を教われず、どこか周囲から浮いてしまう望は、
    「普通になりたい」と願いつづけてきた。
    気まぐれな芙美子が唯一こだわったのが、毎食スープを飲むこと。
    しぶしぶ付き合ってきた望だが、いつしかスープづくりが楽しみに変わる。
    やがて、ある人物に恋心を抱いたことがきっかけで、
    人生を大きく動かす選択をすることに――。
    ままならない人生に立ちすくむすべての人に贈る、「希望」の物語。

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    2025年11月28日
  • 白夜街道【新カバー版】

    購入済み

    1巻から4年経っているけど、ロシア組、再登場。
    倉島が、もの凄く成長してる。
    ヴィクトルがやっぱり、カッコいい。

    #シュール #ドキドキハラハラ #カッコいい

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    2025年11月28日
  • 青い壺

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    50年前の小説がリバイバルヒット中ということで、有吉佐和子さんの『青い壺』を読みました。

    ひとつの青磁の壺の10年にわたる数奇な巡り合わせを描いた連作小説。(私は映画『レッド・バイオリン』を思い出しました。他にも類似の構成の作品は複数あったかと思います)

    壺を介して浮かびあがる登場人物たちの生きざま、老いざま、家族のありかた……どれもが生々しく、濃密で、圧倒された。むせかえるような昭和のにおいが心地よいと同時に、令和のいま読むからこそ深く共感できる普遍性も感じました。

    すべてのエピソードが印象深く、登場人物ひとりひとりが愛おしいのですが、とりわけ心に残ったのはスペイン系ミッションスクール

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    2025年11月28日
  • 春の星を一緒に

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    キャー、途中「満点のゴオル」でもしやと思ったがやはり続編だったのかー。読んでなくても面白かったです。読まなきゃ!

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    2025年11月28日
  • をんごく

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    北沢陶先生のホラーは最初に「お家さん」を読んだ時にあまりの完成度の高さに衝撃を受けた。それもありをんごくを読ませていただいたがやはり期待通りのホラー。
    まず文章が読みやすい。当時の日本人の口調を自然に書きつつも全く読みづらさがなくその場の情景まで浮かんでくる。これは「お家さん」でもそうだった。
    今作は想像とは違っておどろおどろしいよりかは幾分妖やもののけのファンタジー感があるホラーで最後まで楽しめて読めた。主人公に協力する妖かしである「エリマキ」もいいキャラで怖さの緩衝材になっている。
    力の強すぎる幽霊を出しても根源には人間の悍ましさや卑しさを描き、そこを霞ませない見事なストーリー。

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    2025年11月28日
  • 吾輩は猫である

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    10/24の #ヨンデルホン
    #吾輩は猫である / #夏目漱石(#新潮文庫)
    #ドクリョウ #ヨミオワリ
    夏目先生、読み終わりました。小説の概念が変わりましたよ。当時の読者は、どこをおもしろがっていたのでしょう。そして、文豪と呼ばれる理由も分かりました、先生は文がお上手ですね。さすがです。

    2025/05/28 22:50
    #ヨミハジメ
    夏目先生、「箆棒」と書くのですね、「べらぼう」。勉強になります。それと、字が多いです。頁が遅々と進みません。

    2025/05/29 21:14
    夏目先生、「坂本竜馬」に「天璋院」、幕末がお好きですか?
    それと、枚数が多いからでしょうか、1枚1枚が薄い気がし

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    2025年11月28日
  • 井伊直虎 女にこそあれ次郎法師

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    大河ドラマを思い返しながら楽しく読み終えました。今の時代では信じられない激動の人生。その中でもがき苦しみながらも心優しい女城主。命尽きていく最後は涙でした

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    2025年11月28日
  • イクサガミ 人

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     第3巻のハイライトは甚六だが、進次郎も忘れてはいけない。島田宿まで勝ち残った決して雑魚ではない参加者を相手によくぞ奮闘した、と胸が熱くなる。そして甚六の役どころが格好良すぎて、これ本当に体育くんが演じるの?と驚きを隠せない。甚六が気づいた京八流の真実「奪う剣ではなく、想いを受け継ぐ剣」を体現する展開に涙が流れた。遂に最終巻で激突するであろう天明刀弥との邂逅も気になる。
     全キャラの生い立ちを詳細に描くのではなく、それぞれ使い分けておられるのが流石。特に無骨はあっさり終わらせていたのがとても良かった。

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    2025年11月28日
  • 本日は、お日柄もよく

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    憂鬱な気持ちで向かった好きだった幼馴染の結婚式。
    そこで出会った素敵なスピーチをしたスピーチライターという職業のかっこいい女性。
    その女性と出会ってから主人公は"言葉"が持つ影響力に魅了され、事務系部署で淡々と過ごしていたところから昼間も会社で広告系のプロジェクトにアサインされたり、アフターファイブは議員の選挙コンサルをやる事になったり、毎日が刺激的な日々に様変わりする。
    最終的には、政権交代のキーマンにまでなる。

    冒頭はよくある恋愛モノかと思ったのだけど、国政をテーマとした壮大なメッセージが散りばめられ、小説の中に啓発本並みに"言葉"を操るテクニック

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    2025年11月28日
  • 熟柿

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    会社の先輩が読んでいて気になって読んだ
    とても面白かった、章ごとに早くページを進めたくなる文章で土日で読み終わった
    内容は、本の題にあるように良い時期が来るまで流されるように過ごしていると好転することがあることを教えてもらった
    お金を持って逃げた齋藤さんの行方が気になっている

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    2025年11月28日