あらすじ
中国と台湾の緊張が極度に高まり、アメリカと中国は一触即発の危機を迎えた。折しも、軍内部に起きたスキャンダルで、アメリカ軍は大混乱に陥る。この機に乗じ、ロシアは大規模な極秘作戦を発動した。世界の覇権を握るため、レアアースの宝庫であるアフリカの鉱山を奪い取ろうというのだ。綿密な計画を組み立てたロシアは、まずヨーロッパに進攻する。だが、統合参謀本部のコナリー中佐が、ロシアの陰謀を暴きつつあった。
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Posted by ブクログ
中国が台湾の親中派の党代表を暗殺、米国は別のスキャンダルにまみれながらも東アジアに軍を派遣、ロシアはどさくさにまぎれてケニアのレア・アース鉱山奪還を企てる。ロシアは隠密にポーランドを経由して戦車などを隠密に輸送してドイツなどに進攻する。これもレア・アース鉱山奪回作戦の一部。ロシアは米国など西側諸国にゆさぶりをかけながら、軍事行動で目的を果たそうとする。ロシア優勢のところで上巻は終わり。ロシアの作戦は成功するのか、中国と台湾の関係がどうなるのか、気になることをたくさん残したまま下巻に続く。
久々の骨太ミリタリー作品
とても面白かった。近年のミリタリーものは、正規軍同士の戦いを描いた作品が少なく、
テロリスト相手のものが主流だったが、久々に骨太の作品に出会えた感じ。スケールの
大きさに圧倒された。クリスマスを狙ったロシア軍のヨーロッパ侵攻は、かつての「バ
ルジの戦い」を連想させる。アフリカの鉱山一つを確保するために、わざわざ大国ロシ
アがこれだけ大規模な軍事行動を起こすだろうか、という疑問もわくが、ともかく、早
く下巻が読みたい。
Posted by ブクログ
久しぶりに読書。
良いですね、この作品。
マーク・グリーニーがトム・クランシーの
後を継いで書いた作品も良かったけど
これもなかなか読み応えがあって良かった。
ヨーロッパの司令部の情けなさといい
本国の大統領たちの無能さと言い
リアルに感じるものがあって
一気に読み終えました。
まぁ、そういう無能者がいるから
有能で優秀な主役が映えるんですけどね。
反撃の後半が楽しみですね。
なので、久しぶりの星五つ。
Posted by ブクログ
冷戦が終結し、ロシア(旧ソ連)と西欧諸国が対決する物語は久しくありませんでしたが、この作品は、その『久しぶり』の作品です。ヨーロッパは地続きですからね、油断なりませんね。
それにしても、上巻では驚くべき作戦が実行されました。でも、その後の展開を考えれば、合理的な作戦目標なんですよね。NATOやアメリカが、この様なシナリオを予想していたか否かはしりませんが、この索引が上梓された以上、研究していることを願います。実行されたら怖い。
という事で、作戦は下巻に続きます。
Posted by ブクログ
レアメタル鉱山の極秘奪回作戦を始動したロシア。世界を揺るがすこの陰謀に、世界各地の精鋭が立ち向かう!
この手の作品は、トム・クランシーの初期作を読んだぐらいで、あまり熱心な読者ではない。それでも、さすがマーク・グリーニーの手にかかると読ませます。下巻に続く。
Posted by ブクログ
どストライク。
国際謀略、しかもかなり戦闘描写に特化しているので、マニア向け。理屈抜き好きな人にはたまらんやつ。
各国の軍人たちの個性も良い。下巻も楽しみ。