感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2020年11月28日
まさか、2020年(本国で書かれてるのは2019年、いやそれでも)のこの世界で、冷戦構造の米ソ対決的な戦争小説が読めるとは思わなかった。舞台が20世紀なわけでもないのにやで。
それもスパイ謀略戦から山岳戦、航空戦(エリア88もびっくりなA10の対戦闘機ファイト!)、潜水艦も出てくれば、武装装甲列車...続きを読む(999かよ!)、戦車戦、民兵のゲリラ戦…とにかく戦闘シーンのオンパレード。なんて贅沢な小説。
政治的な描写は戦争をするために都合よくエフェクトかけてるとこも見受けられるけどまぁ許容範囲。現実世界でもトランプみたいなんが大統領になったりするんやから、これくらいはあり得るIFでしょう。
描写が残酷だし、記述が少々マニアックだし、一見戦争賛美ものにも読めるので、読者は選ぶと思うけど、ハマる人にはたまらんと思います。フォーサイス、カッスラーあたり好きな人は是非手に取ってみて!
俺は戦争小説は好みますが、戦争は絶対反対派です。抑止のための軍隊はやむなしと思うけど、政治決着こそ現代の政治の絶対義務だと思ってます。
久々にみる軍事スリラーの大作。迫力とスケールの大きさに圧倒され、あっという間に読み終え
てしまった。
ポーランド軍が、電撃作戦を終えて退却するロシア軍を、第四の都市ヴロツワフに誘い込んで殲
滅を図った市街戦は壮絶。どんなに犠牲を払っても自国の尊厳と独立を守ろうとするポーランド
の人々には敬服...続きを読むした。たとえ国土が蹂躙され、国民に犠牲者が出たとしても、日本ではまず同じ
ことは起こらないだろう。
アフリカでも米・仏軍とロシア軍が激突。双方の知力、死力を尽くした戦いぶりはすごいという
ほかない。用意周到、緻密な作戦計画も、想定外のハプニングが重なれば一挙に崩壊してしまう。
まさに「千丈の堤も蟻の一穴から」とはこのこと。続編が出るならぜひ読みたい。
Posted by ブクログ 2021年06月03日
いま、ロシアとNATOが戦うとしたら、こうなるんですかね?
途中、一進一退と言うか、序盤はほとんどNATO側が押し込まれていて、ロシアの思うようになるのかと思いましたが、やっぱりNATO側が勝つという事になるんですね(苦笑)。辛勝ですが。
この戦いが起きる時に、並行して起きていたアジアの状況が、...続きを読むいよいよ過熱してきたという情景で、この作品は終わります。ということは、少なくとも、この話の続きとして、そちらの話が描かれてもいいと思うんですが、どうなんでしょう?
Posted by ブクログ 2021年04月11日
ヨーロッパではポーランドが、アフリカではケニアのレアアース鉱山が戦場となる。もう第三次世界大戦のレベルだ。ロシアのレアアース鉱山奪回を阻止することはできるのか、戦車を中心とした戦いが描写される。アクション描写は素晴らしく、兵隊たちが戦う姿を記録映画のように文字にしている。人の生き死には当然ながら発生...続きを読むする。そんな中、ポーランドの女性民兵と米国のA10パイロットとのロマンスがキラリと光る。
Posted by ブクログ 2020年05月26日
後半は欧州作戦が一段落し、アフリカ戦線が主戦場となる。
後半も相変わらず面白いが登場人物と場面が多岐に渡るため、暗殺者グレイマンシリーズほどのめり込めない。
とはいえ、作りこまれた面白い作品だった。
現在では航空戦力万能と思われがちだが、機能する防空戦力が機甲部隊にいると航空戦力は著しく制限さ...続きを読むれるか機能しなくなることがよくわかる。
これを考えるとやはり戦車も重要なのではと思えてくる。
Posted by ブクログ 2024年01月15日
ケニアのレアメタル鉱山からロシア軍スペツナズが撤退することろから物語は始まる。
台湾総統選挙がらみで中台関係が騒がしくなり、同じ時期に第7艦隊のスキャンダルがネットに出回る。
世界の目が東アジアに集まる中、ロシアではレアメタル鉱山を奪還すべく大掛かりな軍事作戦が計画される。
上巻はほぼロシア軍...続きを読むがNATOをフルボッコするさまが描かれ、下巻では態勢を整えたNATOが反撃に転じるという図式。
トム・クランシーを彷彿とさせる近未来の仮想戦記