あらすじ
ハッキングと通信衛星攻撃でヨーロッパの通信網を断ち、最新鋭の機甲部隊を中心に電撃戦を仕掛けたロシア。これに対し、フランス特殊部隊の精鋭、アメリカとドイツの戦車部隊、アメリカの攻撃ヘリ、A‐10近接航空支援機、ポーランド軍が立ち向かう。一方、コナリー中佐によりロシアの真の目的が明かされ、アメリカ軍はアフリカでロシア軍に決戦を挑む。陸・海・空で展開する激闘を最新情報を駆使して描く大型冒険小説
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Posted by ブクログ
まさか、2020年(本国で書かれてるのは2019年、いやそれでも)のこの世界で、冷戦構造の米ソ対決的な戦争小説が読めるとは思わなかった。舞台が20世紀なわけでもないのにやで。
それもスパイ謀略戦から山岳戦、航空戦(エリア88もびっくりなA10の対戦闘機ファイト!)、潜水艦も出てくれば、武装装甲列車(999かよ!)、戦車戦、民兵のゲリラ戦…とにかく戦闘シーンのオンパレード。なんて贅沢な小説。
政治的な描写は戦争をするために都合よくエフェクトかけてるとこも見受けられるけどまぁ許容範囲。現実世界でもトランプみたいなんが大統領になったりするんやから、これくらいはあり得るIFでしょう。
描写が残酷だし、記述が少々マニアックだし、一見戦争賛美ものにも読めるので、読者は選ぶと思うけど、ハマる人にはたまらんと思います。フォーサイス、カッスラーあたり好きな人は是非手に取ってみて!
俺は戦争小説は好みますが、戦争は絶対反対派です。抑止のための軍隊はやむなしと思うけど、政治決着こそ現代の政治の絶対義務だと思ってます。