あらすじ
一人だけど、独りじゃない
36歳独身女性・泊日文の再出発を描く、希望に満ちた物語。
「キッチン常夜灯」の著者が贈る感動作
「俺、結婚するんだ」36歳の泊日文は信頼する男友達・直人の告白に衝撃を受ける。
誰にも頼らず生きていく決意をする日文だったが、電球が替えられず暗闇のお風呂ライフ、新しいお隣さんにおびえ全力疾走、熱が出ても体温計は行方不明と、生活は困難ばかり。
そんな中、周りの人々との間に育まれていたつながりに気づいていき……。不器用な大人の成長を描く感動作。
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私は一人暮らしをしたことがないので、していたらどんな気持ちになるだろうと想像しながら読んだ。
共感できる部分満載だった。
特に一人暮らししているときに体調を崩してしまった時の絶望とやらはいかに。。
誰かと助け合いながらそれぞれの「おひとりさま」を生きていく、
背中を押されて一歩踏み出してみる。
「常夜灯」シリーズの長月さんだからこそ書ける、
心温まる、読者に寄り添ってくれる1冊がまた誕生したという印象。
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日文の気持ちが、ものすごくとはまだ言えないけど理解できて、不安や未来のことを考えることに共感した。
そして、家族の大切さも感じた。両親は確かに口うるさいところもあるけれど、それは辿っていくと子供のことを心配していることに繋がっていったりする。犬猿していても大切な存在には変わらない。だから、私も家族を大切にできるような人間になりたいと思った。大切なものに気づかされる、そんな一冊だった。
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三十六歳のおひとりさまの日文(ひふみ)。
信頼する男友達の直人が結婚してしまい、自分はひとりぼっちになってしまったと感じている。
男性が苦手で、恋人もいないし結婚しない人生を送ると決めている日文。
無理せず自分らしく一人で生きていく。心を許せる友がたった一人いれば充分幸せ。でもその友達が人生のパートナーを見つけてしまったら、今までと同じ関係でいられるだろうか‥‥難しい問題です。
困った時や、ちょっとした時でも、いつでも連絡し合っていた友達がそばにいなくなってしまい、ものすごく孤独を感じてしまった日文。この先、自分はずっとひとりぼっちなのだろうか?老後は?そしてその前に親の面倒は?と思考がグルグルしてしまうのです。
でも、ふと見渡すと職場やご近所に頼りになる人がいることに気付く。
たった一人の友達が遠くに行ってしまったことで、目が外に向いていく日文。すごいなぁと思います。
おひとりさまは気楽だけれど、不安がつきまとう。だけど、どうにかなるという答えを出した日文。
そうだよ!なんとかなる!と元気をもらえた一冊でした。
あまりにリアルな気持ちが綴られているので、時々エ
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18年来の大親友の男友達が結婚し、転勤で北海道へ。大親友に頼っていたひとり暮らしから本当の意味でのひとり暮らし。自立。気付き。大人になったからこそ見方が変わるトラウマ。
お話に大きな変化はないけど、だからこそ良い。
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36歳おひとりさまの泊日文の物語。一人暮らしの不安を助けてくれていた信頼できる男友達が突然結婚することになり、戸惑う日文は、誰にも頼らず生きていく決心をする。しかし、電球が変えられない、顔も見たことがない隣人に怯える、高熱で寝込むなど、大変なことばかり。それでも少しずつ、同僚や弟や地域の人たちとのつながりを育み逞しくなっていく。心を閉ざしてひとりに固執していたのは日文自身だった。おひとりさまノートに心に留めておきたいことや自分の思いを書き留める日文は、いつのまにか自分の生活を楽しんでいる。
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面白かったです。
突然ひとりで生きていくことになった主人公ですが、実際はひとりではなく周りの人に助けられながら力強く生きていくといった内容となります。
終わり方としても綺麗でひとりというのはブレずに良い形で終わるのでオススメです。
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おひとりさまの良い所と悪い所…メリットもデメリット有りますよねぇ…どちらかと言えばデメリットを乗り越えて行くお話と感じます
旅やカラオケ、飲み等「おひとりさまならではの良さ」が認知された今、良い部分以外に焦点を当てた作品ですね
趣味ならまだしも生活面ではおひとりさま故に好きな事を好きな様に出来る反面、何か困り事やトラブルが有ったらどうしても対応が大変になってしまいますからね…
そこを如何に備えるか、対処するには…と言ったことを考えさせられます
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結婚してしまった直人と、ベタベタした関係や想いが出てきたら嫌だなと思って読んでたけど、あっさりさっぱりした関係なのが良かった。実際は、そこまでの居心地の良さなら恋人になるのでは?という気がしたので、その点で疑問が残りはする。
とはいえ、主人公の前向きに変化を受け入れて人生を楽しんでいこうとする展開には共感。自分が昔、三鷹に住んでいたこともあり、物語に深く入り込めた。
リアルな人生は、こんなふうに少しずつちょっとずつ、意図ぜずに変化していくのだろう。
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本屋さんでふと気になって手にした本。
通ずる所があり過ぎて…
おひとりさまの今後の考え方や行動など、主人公の日文の物語なのですが、帯にも書いてある、
一人だけど独りじゃない。
って言葉がこのお話をまとめるわかりやすい言葉だなぁと。
1人って結構リアルで先々不安を感じる事あるけど、希望を持てる、前向きになれる、読んだ後そんな気持ちになりました。
自分を大切にしてくれる人を大事にしたり、自分から一歩踏み出して違う事するのもありだなぁと。
そして、食べ物の所が文字だけなのにすっごいリアルに想像できて、食べたくなるなぁと思いました。
読みやすく、新たに前向きになれました。
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キッチン常夜灯 の著者が送る感動の最新作
うーん…何だか、男友達に甘えというか、
男女の友情って成立するのか!?と疑問だった。
直人もそれなりに恋愛感情があって接したけど、
日文にそんな気がないから諦めたんじゃないかと思えた、
それに、36歳で直人に頼り過ぎてたと気づくのも遅い気がした!
最後は良かったかな!
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東京での一人暮らしの不安や楽しさを綴っていくお話。
主人公の周りには割といい人しかいなくて、そういう意味では恵まれている環境だと思います。東京で一人でいることの不安、心細さ、そして心構えなどが綴られていくので、おひとりさまでいることの一つの指針にはなると思います。
物語としても面白かったです。
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泊日文(36歳)は、小日向食堂で働く独身女性である。
大学時代のバイト先で知り合った直人は、一人暮らしの同士として頼りになる友達だったが、彼が結婚し、北海道に行ったことで寂しさを感じでいた。
電球が切れて困ったときは都内に住む弟を頼り、高熱がでて辛いときは仕事先に連絡し、フリーターの美沙紀が飛んでくるという…
困ったときにも周りの人に助けられることにより、散歩で知り合った人たちとの輪の中にも入ることも躊躇なくでき、ランチの素敵なお店も発見し…
繋がりを持つことでひとりでも寂しくなく生きていけることに気づく。
おひとりさまって自分の気持ち次第で、孤独を感じることもなく楽しみながら生きることができる。
自ら行動することが大切。
おひとりさまノートを書くことで、自分の気持ちを再確認できる。
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一人だけど独りじゃない。
生活は一人でも小日向食堂で働く日文には支え合える仲間がいる、助けてくれる弟、故郷に帰れば両親がいる。
ウォーキング仲間もできて一緒に食事もしたり日文はしあわせだなと思う。生き方は人それぞれ、なにがしあわせで、どう生きるかで人生の楽しみ方は変わってくる。前向きになれる本でした。
Posted by ブクログ
訳あって大人の男が苦手だった日文。そんな日文にも性別関係なく男友達だった直人から、結婚して北海道へ転勤すると聞かされて…
日文はかなり直人へ依存していた節がありましたが、直人と物理的に離れて『おひとりさま』を見つめ直した時、周りの人や故郷への想いなどを実感し、人との繋がりを大切にできてきたのは前進できたと思います。
故郷へのわだかまりも解けて良かったです。
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おひとり様として生きていくことを決意するラストにジーンときた。幼い頃の怖い思い出も、切なくもあり、何とも言えない気持ちに…。職場の人間関係が良いのは素晴らしいことだ。地域の人との繋がりも大切だよね。
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一人だけど、
独りじゃない
独身
異性が苦手
上京組
36歳
泊日文(とまりひふみ)
の再出発を描く、
希望に満ちた物語。
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月曜に出社した際、
なんかぐったりしてて気持ちが落ち込んでたら、
「週末の読書で重たいの読みました?」と
社内の人に言われ、
今週末は優しいのを読んでみようと手に取りました。
「キッチン常夜灯」の著者。
今回の主人公、日文はチェーンの定食屋で働く36歳。
助け合っていた友人(男性)が結婚することに、
寂しさと不安を抱く。
「おひとりさま」の日文の日々を描いています。
電球を変えたり、風邪を引いたり、
高齢になる両親を思ったり。
40目前の私も悩んだら不安に思うことは、
家族と健康と自分の人生の終わりについてなので、
こんな考え方や受け止め方もあるんだなあ、
日文は優しくて良い人だなあと。
友人だった直人にそんな甘えてたのか!
そんな人いた事が羨ましいと、
羨望の気持ちもありつつ。笑
誰も嫌な人が出てこないし、
あったかい気持ちで読めました。
「キッチン常夜灯」同様、
今回も食事が美味しそうでした。
私も仕事が遅くなって自炊がしんどいときは、
駅前の日高屋に一人で行く事が多いので、
日文みたいな人が働いてくれてたら嬉しいなと思いました。
Posted by ブクログ
「キッチン常夜灯」、「ほどなく、お別れです」を読んで今作に辿り着きました。
「キッチン常夜灯」が良すぎたために少し期待感を増して読んでしまって少しだけ物足りなさを感じましたが、物理的に一人だとしても周りに支えてくれる人が居なきゃ生きていけないのだなと感じましたし、視野を広げるという点で日文が様々なことを感じたり行動していく姿には力をもらいました。
Posted by ブクログ
1人だけど独りじゃない。
実際には、なかなかこーゆう繋がりを持つって難しいとは思うけど、、、
ちょっと外に出てみようかなって気にはなるよね。
登場人物がみんな良い人なので、あたたかくホワーンとした気分になれる本でした。
Posted by ブクログ
子供の頃の男性へのトラウマから始まり、おひとりさまの道を突き進む日文。
読んでてなぜそこまでかたくなにって何度も思いました ^^;
日文はひとりでなんでもっていう考えに囚われ過ぎていて。
でもちゃんと周りには日文を気に掛けてくれる人たちが実は沢山いてくれている。
そのことに気付けて自分から歩み寄ることが出来るようになった日文の成長がすごくよかった。
直人ともこのまま絶縁なんて悲しすぎると思ってたからこのラストは嬉しかったよ〜
Posted by ブクログ
そう!そう!「おひとりさま」という言葉に引っ張られるすぎる世の中だけど、見方によればみんなおひとりさま。ひくつにならず誠実に生きたいな、元気が出た!
実家に帰省した時の、目に映る風景、その時の気持ち、胸がきゅっとなって共感。
Posted by ブクログ
日文さんがおひとりさまに向き合いながら人との出会いやつながりの大切さに気付いていく物語。自分と状況が似ているということもあり、親のことの悩みは共感した。いつ帰ってくるの?て言われて言い淀んだことを思い出した。最初、直人のことを引きずりすぎじゃない?て思ったけど、その後の章から定食屋さんの人たちや周りのコミュニティの話から自身のことを見つめ直してて、生きるヒントをもらえた気がする。
Posted by ブクログ
主人公の環境が変化し、頼れる人が去ってしまう
不安や淋しさに深く共感し、ウルっとしてしまいました。
この物語のように、気持ちひとつ変える事で、簡単に人と信頼関係が築け、絆を育めるものなのかと思いつつ読み終えました。
Posted by ブクログ
三十六歳独身女性・泊日文(とまりひふみ)頼りにしていた男友達の結婚を機に誰にも頼らず生きていこうと「おひとりさまノート」をつけていく話
自分自身の未来が心もとなく
一人で生きていくと決めたくせに、本当に自分が一人で生きていけるのか不安で
「おひとりさまノート」を書く
一人で備えておくことや、いざという時の対処法ばかりを記していたノート
いつしか今後の展望を書くことが多くなり「一人で生き抜くために」ではなく、「一人でよりよく生きるために」
と思うようになる
一人で生きていくことは困難なことばかりでもなく、ひととの繋がりがあることを知り、築いた関係を大切に育もうとする
「おひとりさま」に焦点をあてて自分の職場や暮らし、将来の不安や田舎の親のこと、子どもの頃に体験した怖い思いも、後半に進むにつれて前向きに心が変化していて、未来に一歩一歩踏み出していく感じが爽やかで、好感がもてる
ではあるけど⋯
直人をお互いの一人暮らしの同志として支え合った人、というけど、それはただ自分が都合よく使ってるだけだと思う
それに直人の実家に頻繁に行ってたみたいだけど付き合ってもない男の人の実家になんでそんなにいくの?
直人のお母さんも恋人連れてきたって誤解してたみたいだし
ってか直人は自分の実家に誘うくらいだから日文を特別な人だと思ってたでしょうに⋯と、少しモヤモヤしてしまいました
Posted by ブクログ
長月天音さんは初読み。
テンポが良くて読みやすい文章で、スラスラと読み終わった!
最近ではおひとり様も、当たり前になって、1人行動も全然アリな世の中になったと思う。けど、実際ずっと一人で生きていくって寂しさもあるし、大変なこともある。
人から優しさをもらったり、繋がりができて楽しめたり、、
ひとりでも楽しく生きていくコツは自分で見つけないとダメだと思ったし、人との繋がりを大切にするっていうのは、本当にそうだなぁと思った。
つい周りと比べてしまうけど、自分は自分。
自分の価値観や大切にしていることを、大切にしていくことなんだな。
大学卒業から36歳まで、直人しか頼る人がいないというのは現実的ではないというか、どうなの!?とは思った笑
ひとりでも楽しく生きていくコツは自分で見つけないとダメだと思ったし、人との繋がりを大切にするっていうのは、本当にそうだなぁと思った。
中年に差し掛かるに当たって、親の老後や介護問題はシビアなんだなぁとも。
飲食業界で働くのは、相当大変だな……朝から晩までだし、休みはとりずらいし、給料も安いし……
でも日文のように常連客を思いやって大切にしてくれるお店というのは、客としても嬉しいなぁ。
私も「行きつけ」と言えるお店を作りたい!
Posted by ブクログ
【あらすじ】
一人だけど、独りじゃない
36歳独身女性・泊日文の再出発を描く、希望に満ちた物語。
「キッチン常夜灯」の著者が贈る感動作
「俺、結婚するんだ」36歳の泊日文は信頼する男友達・直人の告白に衝撃を受ける。誰にも頼らず生きていく決意をする日文だったが、電球が替えられず暗闇のお風呂ライフ、新しいお隣さんにおびえ全力疾走、熱が出ても体温計は行方不明と、生活は困難ばかり。そんな中、周りの人々との間に育まれていたつながりに気づいていき……。不器用な大人の成長を描く感動作。
『ずっと1人で生きていく、という選択肢がハナから用意されていない。』
『彼氏がいると「勝ち」なのか。結婚すれば「幸せ」なのか。』
【個人的な感想】
おひとりさまが多い世の中で、おひとひさまをのびのび楽しみながら過ごす人がつながれば、おひとりさまではなくなる。
人生何とかなる。と思った。
個人的にはもう少し内容に厚みが欲しかった。
Posted by ブクログ
男友達の結婚で一人暮らしの寂しさを感じる日文。そこから仕事場の定食屋での働きがいや人間関係の暖かさなど、改めて気づいていく。実家の親の関係も含めて都会で一人暮らしをするノウハウがいっぱい詰まっています。
Posted by ブクログ
小日向食堂で働く泊日文は、過去の苦い経験による故郷への思いを抱えながら、ひとりで生きていく決意をする。
長らく一人暮らしを支え合った男友達・直人の結婚で絶望するも、弟の伊吹や職場の仲間、地域の人々と交流し、ストーリーの後半にかけて生き生きと日々を過ごす日文の成長がとても良かった!
老いていく両親や故郷を思う部分には、日文と同世代ということもあり、すごく共感できた。
Posted by ブクログ
食堂で働く36歳、独身の主人公日文が
唯一の男友達である直人の結婚を機に、
今後の自分の人生の歩み方について
考える前向きな物語。
結婚適齢期の女性って、やっぱり結婚
出産をするのか、このまま独身で生きて行くのか
真剣に悩む時期。
そして、親の介護とかも考え始めなければ
いけない頃。もっと自分の人生を純粋に
謳歌できればいいのに。
タイトルの「おひとりさまノート」の部分に
惹かれて手に取った本。
もう少しノートを書くシーンが多ければ
良かったなぁと感じた。