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「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。
明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。
かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実――。
応募総数4,467作品の頂点にして最大の問題作!!
Posted by ブクログ 2024年04月04日
何コレ…世界観とイミフさが強烈!人を残虐に傷つけて異形を接待…怪奇な家業を継いた少女 #竜胆の乙女
■物語のはじまり
時代は明治の終わりころ、亡くなった父の家業を継ぐため17歳の少女が実家に戻ってきた。父から譲り受けた家業とは、夜おとずれる「おかととき」という異形をもてなすという不可思議なものであ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月01日
―物語は、三度、進化する。
読み始めから抱いていた違和感。物語の紡ぎ手である「私」の正体にモヤモヤしながらも読み進めていると、ある一行で、こうきたかー!とまさに天と地がひっくり返るようにストーリーが一変。そこからはもう、一気読み。
独特で幻想的な世界観と、先がまったく想像できないストーリーに引き込ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月27日
最初の菖子の世界観が好きだと思って読んでいたから、途中で急カーブ入ってびっくりしたけど、最後まで一気にのめり込んだ。物語への誠実さで泣いてしまった。どこまで現実が反映されてどこから物語なのか、誰が話しているのか境界があやふやでもあって、それがまたリンクしていて良かった。
ただ、最初の竜胆の乙女の話...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月01日
うーん、この物語をなんと評していいのか悩む。
十七歳の少女が亡くなった父の代わりに"おかととき"と言う妖を持て成す役割を継ぐのだけど、そのもてなしは残虐かつ危険に満ちていた、という始まりはまさに和風ダークファンタジー。
作中、姿を現さない語り手の私は何者なのか?
竜胆の乙女は窮...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月16日
ネタバレしないと感想が書けない…
斜線堂有紀さんの「本の背骨が最後に残る」みたいな、儚くて、美しくて、けれども残忍な世界観を期待して読んだんですけれど(実際前半はそうなんだけれど)、後半突然「これは現代の高校生が書いた小説の世界でした」のオチが、本当に残念だった。
この部分をどう評価するかでこの...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月10日
驚愕の一行は、確かに効果的だったと思う。あの有名な綾辻行人さんの『十角館の殺人』を彷彿させるもので、ガラリと変わる展開は魅了させられる。
表紙が鮮やかで艶やかなので、文中の風景や情景描写はもっと艷やかであると良かったなと思いつつ、作者のあとがきとは裏腹に物語の仕掛けをメインで打ち出しているので、表現...続きを読む
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