小説・文芸の高評価レビュー
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ネタバレ真夜中の精霊であり、罪を食い、犬と闘い、サーカスで働き、下水処理をする熊たちの奇妙な味の8つの寓話。
イギリスでは乱獲により熊は絶滅し、さらに「熊いじめ」というブラッド・スポーツが19世紀まで行われていた、そのイギリスの作家による仄暗くユーモアたっぷりの不思議な物語たち。
ミック・ジャクソンは容赦ない。描かれるクマは悲しみを誘うけれどちっとも可愛くないし人間も泥臭くずるがしこく浅ましい。そんな熊と人間がまるで心を通わせたかと思ったときにちゃんと現実を教えてくれる。特に74頁。
こういう話を読むと「この本に出合えて良かったなぁ」と強く思います。
イギリスと言えばプーさんやパディントンの国 -
Posted by ブクログ
とても大好きな作品。プラネタリウムやサーカスなど、夢の中の世界みたいな、ファンタジーで、登場人物も変な名前のやつばっかりで、いびつな話ではあるのだけど、ふたごの二人がはなればなれになっても、同じ感性でつながっている話だった。
上質な童話や、絵本を読んだときの、深い感動があった。
プラネタリウムでテンペルとタットルがしりとりしてるところがかわいくて、よかった。そこにはシャボン玉があって、星空の前に一つ追加されたレイヤーが幻想度を上げてた。
すこし長い小説だけど、たぶん小学生の高学年から中学生くらいでも読めるような、ひらがなの多めなものだが、描写は正確で、過不足ない語り口なので、広く読めるものだと -
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ネタバレほんとうに大変な経験たちに震えあがって読んだのだけど、これが出版されている=生き延びているということで、そのネタバレがあってよかった。軽妙な文章に助けられて楽しく(震えながら)拝読した。
読んでいる途中で、私はたろちんさんとほぼ同世代か、と気付いた。同世代の経験なのか、これが。
様々なドラマ…というか、突然の出来事が山ほどあって、でもそれを受け入れて今を生きている様はすごいなあと思った。
そういう年代なのかな、と思うが、若い頃と違って様々な訃報が気になってしまう。芸能人や知人、よくしてくださった年上の人。病気や事故や寿命…それに、自分の知識ではまったく理解できない脳の動き。
私は身体はとても -
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ネタバレ待ってましたの2巻
1巻を読み返しておさらいしてから読みました
相変わらず隣人が無邪気で可愛らしい
でも以前同様ちょっとでも油断すると、大変なことになりそうな気配がずーっと漂ってます
登場人物が増えます
タカヒロの以前の同僚、孤見さん
彼がタカヒロに代わってこの部屋に住むときは
タカヒロはあっさり別部屋に移動となり
なんだか寂しくなりました
早くに根を上げると思いきや
そうはさせてもらえないよう、
怖いという感情をコントロールしちゃうんですね、この隣人は、、、
意外とうまくやってしまう孤見さん
所謂社会不適応者なので無敵の人です
お友達できてよかったね
それにしてもタカヒロの鋼鉄の心臓 -
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デビュー作からあなたは辻村深月だったのね。
出版は2004年。奇しくも恩田陸『夜のピクニック』と同年だ。この2冊、全く別のアプローチで同じ2025年に読めたのが面白い。今年の6月は融や貴子と夜道を歩き、12月には鷹野や深月と冬の校舎を彷徨う。
同じ年に発売された2冊と同じ年に出会うこの偶然はとても素敵だ。
感情を揺さぶりつつもどこか優しい彼女の世界観が好きだ。
デビュー作から目を覆いたくなる痛みやあたたかな優しさで僕のバランスが崩れたところに鮮やかに最高のパンチを打ち込んでくる。こんなにも綺麗に揺さぶられ、驚かされ、感動させられちゃって、全く悔しいったらありゃしない。最高だ。
まだま -
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シリーズ2作目、嬉しい!
前作よりカラーが増した印象を受けました。淡い色で描かれた動物たちと自然の景色がきれい。
読者に語りかけるような言葉とともに、嵐のなかにあっても優しい世界が広がっていました。
心のの嵐をどう乗り越えていくのか――。
ぼくの不安や苦しい気持ちに寄り添ってくれる馬、キツネ、モグラたちとの旅路が描かれています。
じんわり沁みる言葉
優しさに包まれる言葉
ふんわり気持ちが解れる言葉
明るい気持ちになれる言葉
クスッとなる言葉
小さなスケッチひとつひとつに思いやりと温もりが感じられて、優しいハグをもらったような気持ちになる。
私の「好き」がいっぱい詰まってました。
食いしん