小説・文芸の高評価レビュー
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4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受けた作者によるエッセイ。
15歳になった作者 藤田壮眞さんが語る視点は、とても新鮮で瑞々しい。私がこれまで知識として学んだ自閉症は、いわゆる自閉症を外側から捉えたものだった。
本作では、藤田さん自身が幼い頃の記憶に遡って、感じ方やモノの見方を綴ってくれている。この記憶を引き出す作業も、時には思い出したくない過去が鮮明に蘇り、痛みを伴っただろうと思うと、言葉に言い表せない程の感謝が込み上げてくる。
一方、この本を世に送り出す作業により、自分の成長に気付かされたと藤田さんは語る。「幼稚園編」から「高校編」まで順に読んでいくと、彼の感じ方や考え方が徐々に変化 -
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ネタバレ下巻からの「リセット」以降の世界線は特に難しく、下巻の序盤で一度読むのをやめて《世界99 暗喩》でググってみたりした。検索結果の斜め読みでは結局わからなかった。ただ、作家本人が執筆中に「これは奇書だから大丈夫」という言葉を励みに書き続けてきたというWeb記事を見つけた。それを読んだときに私も「なるほど、これは奇書か」と思うことで、本書を読み進められた。
読んでいくうちに、私自身もこの世界にも慣れてきた。間を空けて読むと拒否感や嫌悪感なくこの世界99の在り方を受け入れている。これも呼応の一種だったと思う。奇書という言葉で一度グッと離したはずの世界が、ぬるっと自分の手元に戻ってくるのが、我に返 -
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ネタバレ面白かった!
素人3人組のどこか間抜けたドタバタ劇かと思いきや、展開もロジックもキレッキレの最高のエンタメミステリーでした。一番の魅力はなんと言っても、誘拐される側のとし子刀自のキャラの強さ!犯人たちから「身代金5000万」って提示された瞬間に、「見損のうてもろたら困る」と言い放つところとか。おばあちゃんが、人質なのに犯人たちを完全に手玉に取って懐柔していくのがとにかく痛快です。
「身代金100億円」と一見スケールがデカすぎてリアリティがなさそうに思えますが、警察も犯人も柳川家も、登場人物みんなの行動にちゃんと納得感があって破綻していないのもすごいところ。刀自が死期を悟って自分の山林を守ろうと -
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ネタバレジュリエットちゃん好きだーーーーッ!!!
『ロミオとジュリエット』、ファム・ファタール発言いただきました。
「結婚」という言葉を先に出すのもジュリエットちゃんなところも好きなんよ。翻弄しようというつもりもないのにそうしちゃう。ピュアな残酷さを持っている。ってか現時点でもファム・ファタールと言ってもいいのでは? でも自分で偽毒を飲む根性があるから、健気系ファム・ファタール(とは?)
会って間もない年上ロミオにthou=「お前」(※古典的な単語)と呼びかける点もファム・ファタールの片鱗と言えるかもしれない。す……好きだ……。
『オセロー』若く純真なデズデモーナさん、という指摘もハッとなる。たし -
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おもしろい本だった。
言葉をめぐる本ではあるけど、息子さんとのあれこれはとてもおもしろかった。私にも同じくらいの歳のひとり息子がいるから、自分の子育てや息子に対する思いを重ねて読んだ。
クソリプ、マルハラ、なんとか界隈など、いま流行っていることや新しい現象について、分かりやすく詳しく解析されていて、それがポジティブな理解で大らかに語られているのがいいなあと思った。
それと、私自身も好きで観ていた大河ドラマ「光る君へ」、以前に何冊か読んでおもしろかった小佐野弾さんのこと、プロフェッショナルの流儀の取材話、ホスト歌会のこと、とてもおもしろいエピソードがたくさんあった。
ちょっと前に息子が短 -
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マハさんを、たっぷりと堪能できた小説だった!
マハさんの描かれる、困難に立ち向かう女性。
主人公すてらは、病気の父の治療代を稼ぐため、
わずか12歳で、工場で働くなんて、たくましすぎる。
大原孫三郎、児島虎次郎は実在の方で、
大原美術館のホームページも見たが、
この本の中のストーリーに生き生きと溶け込み、
素晴らしい人格者であり、感動した。
小説家とアートを絡めた、マハさんだからこそかけた小説だ。
ラストでイサから託された小石、胸がキュンとなった。
うまいな~!
「書くことをやめない力がある」とイサからの言葉。
「書くことをやめないのは、生きることをやめないから」
小説家も芸術家
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