ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • カフェーの帰り道

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    タイ子さんと豪一くんの章では泣いた。
    戦争に息子を送り出す母親の気持ちは想像するだけでもつらすぎた。

    登場人物それぞれの人生が交差したり少しずつ関係しあっていて、そのつながりが読んでいておもしろかったのでよかった。

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    2026年08月23日
  • わたしは、あなたとわたしの区別がつかない

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    4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受けた作者によるエッセイ。
    15歳になった作者 藤田壮眞さんが語る視点は、とても新鮮で瑞々しい。私がこれまで知識として学んだ自閉症は、いわゆる自閉症を外側から捉えたものだった。

    本作では、藤田さん自身が幼い頃の記憶に遡って、感じ方やモノの見方を綴ってくれている。この記憶を引き出す作業も、時には思い出したくない過去が鮮明に蘇り、痛みを伴っただろうと思うと、言葉に言い表せない程の感謝が込み上げてくる。

    一方、この本を世に送り出す作業により、自分の成長に気付かされたと藤田さんは語る。「幼稚園編」から「高校編」まで順に読んでいくと、彼の感じ方や考え方が徐々に変化

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    2026年08月23日
  • 探偵小石は恋しない

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    評価高くていいよね。
    本を読んで想像するから、落し入れられるミステリー。
    ビジュアル化すると面白くできないかなぁ。
    福岡礼賛でいいし、326ページだけ、先に読んで、小石&蓮杖の落とし所に至るストーリー想像するのも、いいかなぁ。
    全く、偏見とは、厄介なものだ。

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    2026年08月23日
  • その他の危険(新潮文庫nex)

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    現代社会+嫌ミス+ホラーみたいな感じで最悪の読後感が味わえて最高でした。どの作品も面白くて怖くて粒揃いです。最後の梨さんの作品だけはちょっと毛色が違うけど、それがまた一粒の清涼剤としてよく機能していると思います。この夏に読むべきホラー。

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    2026年08月23日
  • 世界99 下

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    ネタバレ

     下巻からの「リセット」以降の世界線は特に難しく、下巻の序盤で一度読むのをやめて《世界99 暗喩》でググってみたりした。検索結果の斜め読みでは結局わからなかった。ただ、作家本人が執筆中に「これは奇書だから大丈夫」という言葉を励みに書き続けてきたというWeb記事を見つけた。それを読んだときに私も「なるほど、これは奇書か」と思うことで、本書を読み進められた。
     読んでいくうちに、私自身もこの世界にも慣れてきた。間を空けて読むと拒否感や嫌悪感なくこの世界99の在り方を受け入れている。これも呼応の一種だったと思う。奇書という言葉で一度グッと離したはずの世界が、ぬるっと自分の手元に戻ってくるのが、我に返

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    2026年08月23日
  • 流浪の月

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    ご飯とお菓子の話、重たいものを持てない性格の話、気持ちとしてはよくわかる…!それでも仕方ないものとして飲み込んでる人が多い中、そういう生き方を出来るのってある意味勇気のいることだなって。
    文と更紗の関係は利害の一致から始まったものだけど、これはこれで1つの愛の形なんだなと思った。それだけ存在を認め合える存在って憧れるなぁと感じたのでした。

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    2026年08月23日
  • 水を縫う

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    寺地さんの作品を読むのは「川のほとりに立つ者は」に続き2作目ですが、こちらもとても好き。

    「川のほとりに立つ者は」のように、展開が気になる!!といったストーリーではないけど、主人公とその家族がほんの少し前に進んでいく様子に引き込まれて一気読みでした!

    語り手が変わるごとに、それぞれの生い立ちや葛藤、思いが明らかになっていくにつれ
    「女性だから」「男らしく」「人並みに」「失敗のない人生」とは
    など、たくさん考えさせられました。
    2人の子を育てる母として、学ぶことも多い作品でした。

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    2026年08月23日
  • 僕には鳥の言葉がわかる

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    鳥の言葉に興味があったわけではないけど帯やPOPやコメントが気になって手に取った。
    出版社さん書店さん感想を書いてくれた人たちに感謝!そして買った自分を褒めたい。
    内容は難しくないし鳥の話を軸にした鈴木先生のユーモア溢れる文章も面白い。読んでよかった。

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    2026年08月23日
  • 婚活食堂 15

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    今8月。でもこの本を読んでいたら無性におでんが食べたくなり、パックおでんを購入。好きな時に買える時代になってありがたいこと。
    さて、今回は料理が全くできない官僚の女性が料理好きの男性に料理の基本のきから教わるお話がためになった。何でも外注できる時代にはなったが、災害などで購入や注文できない状況になったときを考えると、食べること=生死に関わることなので料理はできた方がいいという意見に同感。

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    2026年08月23日
  • Another 2001(下)

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    ネタバレ

    犯人わかってるのに、この後どうなるのかー。
    って思ってましたが二転三転。
    やはり裏切られました。面白い!

    辻村さんのあとがきにあるように
    青春小説として読むのも素敵だなと思います。
    2009待ってます

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    2026年08月23日
  • ナミヤ雑貨店の奇蹟

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    過去と未来が繋がる不思議な世界観、それがナミヤ雑貨店と丸光園の子供達が複雑に絡み合い一気に読んでしまいました。努力は報われる、人は信じるに値する、今はなかなか声高に言い切れない価値観を思い出させて貰える優しい1冊でした。東野圭吾さんは心の温かい方だったんだ、と改めて強く思いました。もっともっと作品を読ませて頂きたかったです。心からご冥福をお祈り申し上げます。

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    2026年08月23日
  • 大誘拐

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    ネタバレ

    面白かった!
    素人3人組のどこか間抜けたドタバタ劇かと思いきや、展開もロジックもキレッキレの最高のエンタメミステリーでした。一番の魅力はなんと言っても、誘拐される側のとし子刀自のキャラの強さ!犯人たちから「身代金5000万」って提示された瞬間に、「見損のうてもろたら困る」と言い放つところとか。おばあちゃんが、人質なのに犯人たちを完全に手玉に取って懐柔していくのがとにかく痛快です。
    「身代金100億円」と一見スケールがデカすぎてリアリティがなさそうに思えますが、警察も犯人も柳川家も、登場人物みんなの行動にちゃんと納得感があって破綻していないのもすごいところ。刀自が死期を悟って自分の山林を守ろうと

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    2026年08月23日
  • すべての季節のシェイクスピア

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    ネタバレ

    ジュリエットちゃん好きだーーーーッ!!!

    『ロミオとジュリエット』、ファム・ファタール発言いただきました。
    「結婚」という言葉を先に出すのもジュリエットちゃんなところも好きなんよ。翻弄しようというつもりもないのにそうしちゃう。ピュアな残酷さを持っている。ってか現時点でもファム・ファタールと言ってもいいのでは? でも自分で偽毒を飲む根性があるから、健気系ファム・ファタール(とは?)
    会って間もない年上ロミオにthou=「お前」(※古典的な単語)と呼びかける点もファム・ファタールの片鱗と言えるかもしれない。す……好きだ……。

    『オセロー』若く純真なデズデモーナさん、という指摘もハッとなる。たし

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    2026年08月23日
  • 永遠の都2―岐路―

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    ネタバレ

    前半は2.26事件を背景に一族の様々な事件が交錯する。
    登場人物はそれぞれ必死で生きているが、その愚かさも描かれる。

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    2026年08月23日
  • ジェイムズ

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    本屋さんで表紙や帯の書評に惹かれてハードカバーの本を買うのは、自分にとって贅沢なことなので、時々、本によってはがっかりすることがあります。

    そういう意味では、この本は全く安すぎると感じました。

    少し前に、「ある奴隷少女に起こった出来事」を読んで奴隷制度への自分の無知さに恥ずかしくなりましたが、今回はそれ以上。

    日本語への翻訳がまた、すばらしいです。

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    2026年08月23日
  • お探し物は図書室まで

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    最近読んだ本の中では一番
    それぞれの主人公のその後がとても気になるが、それは想像の中に留めておくことが一番良いと思わせる

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    2026年08月23日
  • 生きる言葉(新潮新書)

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    おもしろい本だった。

    言葉をめぐる本ではあるけど、息子さんとのあれこれはとてもおもしろかった。私にも同じくらいの歳のひとり息子がいるから、自分の子育てや息子に対する思いを重ねて読んだ。

    クソリプ、マルハラ、なんとか界隈など、いま流行っていることや新しい現象について、分かりやすく詳しく解析されていて、それがポジティブな理解で大らかに語られているのがいいなあと思った。

    それと、私自身も好きで観ていた大河ドラマ「光る君へ」、以前に何冊か読んでおもしろかった小佐野弾さんのこと、プロフェッショナルの流儀の取材話、ホスト歌会のこと、とてもおもしろいエピソードがたくさんあった。

    ちょっと前に息子が短

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    2026年08月23日
  • GOAT Summer 2026

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    確かになんでもやらされ仕事になると面白くない。
    自分の中に判断軸を持って、
    面白くなるようなやり方にチューニングしていくこと。
    それが愉快に生きるためのコツなのかもしれない。

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    2026年08月23日
  • 〈あの絵〉のまえで

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    ほのぼのとしたお話の短編集、それぞれにストーリーの核心となる絵画が出てきて⋯⋯
    ⋯⋯なんか癒される1冊でした

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    2026年08月23日
  • 晴れの日の木馬たち

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    マハさんを、たっぷりと堪能できた小説だった!

    マハさんの描かれる、困難に立ち向かう女性。
    主人公すてらは、病気の父の治療代を稼ぐため、
    わずか12歳で、工場で働くなんて、たくましすぎる。

    大原孫三郎、児島虎次郎は実在の方で、
    大原美術館のホームページも見たが、
    この本の中のストーリーに生き生きと溶け込み、
    素晴らしい人格者であり、感動した。

    小説家とアートを絡めた、マハさんだからこそかけた小説だ。

    ラストでイサから託された小石、胸がキュンとなった。
    うまいな~!


    「書くことをやめない力がある」とイサからの言葉。

    「書くことをやめないのは、生きることをやめないから」
    小説家も芸術家

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    2026年08月23日