【感想・ネタバレ】パッキパキ北京のレビュー

あらすじ

味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。

コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!
北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?

著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!

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Posted by ブクログ

主人公菖蒲の30代北京駐妻物語。
彼女の無敵感がすごい。夫になんでも買ってもらっているし、もちろん家事はしないし、遊びに全力投球!
その自信はどこからくるのかと思うが、本人も全くメタ認知ができていないわけではなく、どこでなら勝てるのか分かってやっている。無敵でいられるためのポジション選びは抜かりないく、潔いので気持ちが良い。

北京の異国情緒をあらゆる場面で感じられるのも良い。

インフルエンサーでいうところの妹尾さんに似た歯に衣着せぬ物言い。 

本当は大事じゃないことに悩んだり、迷ったりしている自分って、大人なふりをしているだけなんじゃないかと気づかせてくれる一冊。
生命力が強い女って最高!!

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2025年11月30日

QM

購入済み

めっちゃくちゃよかった。
自分も一時期北京にいたので知ってるところしか出てこなくてあれ私の話かなってなったくらい。
この清々しいほど自分第一優先な生き方が見ていて気持ちいい。
「人に言われたからって、好きなことをあきらめるのか」、もちろんそうじゃない。
破天荒な主人公の、彼女のわくわくがぎっしり詰まった1冊で面白かった。

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2025年11月14日

Posted by ブクログ

主人公が好き過ぎる。自分はこういう生き方に憧れるんだなというのを思い出させてくれる一冊だった。観光ガイドも兼ねられるぐらい北京の描写が生々しくて良かった。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最高だ!!
最高すぎる!

精神勝利法、これこそ今の日本人に必要だ。

最近病んでたけどなんかどうでも良くなってきた。
本当にパワーをもらった。
自分が主役の人生なのに病むなんてバカだ。
誰のために生きてるのか。

これは人生の1冊になる。
何回でも読みたい。
電子で買ったけどハードカバーで買い直す予定。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

主人公に憧れた。どんな境遇や立場に置かれてもそれを楽しめるかどうかは自分次第。どうあれ自分を見捨てずに無駄に落ち込んだりせず、楽しんで生きることこそが大事だと感じさせられた。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

小説なのにエッセイを読んでるかのよう。というか、名言集のよう。

主人公が清々しいほどに人間してて心地良い。強そうだけどその強さは思考や努力で培われたものであって、少し弱さが垣間見えるところが人間らしくてすごくいい。明日からもう少し自分らしく生きていこうかなと思える話だった。

冒頭からグイっと綿谷りさの世界観に浸からせてもらって、あっという間に読んでしまった。あと、北京に行ったこともないのに行ったつもりになった。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

やばい。
まさにみんながお盆休み満喫してる期間に仕事頑張った自分へのご褒美としてTiffanyのネックレス買おうと思ってた 笑
精神勝利法じゃんと思って笑えた
確かに、家族でのんびりしてる人に対する嫌悪感からくる反抗心というか体力的にも精神的にも弱ってるときにハイブラは欲しくなる
独身の私の嫌悪感の対象が、きっと仕事サボる人や出来ない人や自分より家族にお金使う人に対してだから見る人が見たら負け惜しみなのかもしれないけど、実際頑張ったからこそできる自分へのご褒美であって、それを負けとも思いたくないしむしろ自分を愛でてあげたいわって心意気でやっぱり銀座に買いに行こうと思う。

自分の人生この先、いろんなイベントがあると思うけど自分を1番愛していきたいし自分の価値観に自信をもって生きたい。
いつかあやめみたいに全てなくても勝利できる女になれるかな

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2025年08月19日

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やっぱり綿矢りさの描く女の子は芯があって好き。このくらい自分の人生楽しむためだけに行動できたらいいな。

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2025年08月17日

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北京の紀行文と小説が組み合わさったような作品だった。
自分とは正反対の性格の主人公だったので、考えることや言動の全てが新鮮で面白かった。
もう少し北京で波乱を起こしてる様を読んでみたかった気もする。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

わたしは自分の欲望が分からなくなることが多々あるので、主人公が羨ましい。
こういう破天荒な生き方もいいなと思う。
ペイペイという、犬の名前もなんか好きだった。


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2025年11月22日

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生命力の強い人って魅力的。
人生楽しんだもん勝ちで自由で図太い人格が私の中にインストールされたのはでかい。
こうやって生きたって良いんだ!

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2025年11月16日

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「綿矢りさといえば、この本」っていうのを何度か見かけて、手に取った。面白かったー!ファンキー!めくるめく北京の旅。食事シーンがとにかく美味しそう。でもきっと主人公と私は合わないのだろうな。その生命力にやられそう。生き方は違うが、そちらはそちらの道を貫いてゆけ!と清々しく別れる気持ちで読んだ。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が大好きで、楽しみを見つけるのがうまいメンタル強めな菖蒲。
そんな菖蒲が中国生活を楽しむ姿が面白い。

私も、菖蒲みたいに自分のやりたいことにまっすぐに生きていきたいな。
彼女の我が道を往く生き方に私も憧れる。

コロナ禍の中国のシーンがあって、中国はこんな感じだったんだなと思った。
コロナ禍なのに、新天地で外に出て、自分の好きなことをやる。その結果、コロナに感染する姿を見て、私には菖蒲のような感染が広がってる時に、外に出る勇気はないなぁと思った。

読んですごいスカッとする1冊です!
あまり長い作品ではないので、サクサク読めるので、オススメです!

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2025年10月23日

Posted by ブクログ

疾走感満点、軽快で気持ちの良い作品だった。社会や人間関係、環境に依存せず精神優勝するのが最強だよね。

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2025年10月05日

Posted by ブクログ

綿矢りささんの小説は初めて読みましたが、面白かった!
私もコロナ禍に中国に住んでいたので、その頃の北京の様子も楽しめたが、なんといっても主人公の超ポジティブな何も恐れるもののない強気な性格が良かった。
続きを読みたい、と思っていたら、「満を持して、続編準備中!」とのこと。楽しみ♪

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2025年09月27日

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著者初読み。初めてのタイプの小説。北京の生活&観光ガイド。だけではなく、ほんと正直に強くやりたい事をして生きる、というお話。率直コメント&対応面白すぎ。素敵な強い人の物語。

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2025年09月24日

Posted by ブクログ

この本自体がイメージする中国人の感じ。
言わなくていいことも、そんなふうにネガティブに考えなくていいことも全部、制御が効かなくなって出てきてる感じ。笑
海外旅行にいくと気持ちが大きくなるからか、声が大きくなったり適当な服でも気にならなかったり、とにかく周りの目を気にしないようになる感覚と同じものをこの本から感じた。

スカッと爽快で、クセになる本。

人と比較して勝つじゃなくて、自分で勝ってると思ったら勝ち!って感覚好きだなぁと思った。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

とにかくまず表紙が本当に可愛い。
はらわたちゅん子さん好き

お話、主人公の菖蒲ちゃんの強さ最高に憧れるし、彼女が過ごす北京の暮らし(夫の赴任先!)の細かな描写が面白い!何もブレなさそうなのに柔軟なんだよな…。まだまだ最強になりそうな終わり方、参考にしたいです!

主人公が30代半ばなのも共感しやすくていいのかも。
"良きにつけ悪しきにつけ、結論がもうほぼ出てるのに悩んだりする人って不思議。""心から悩むなんて、なんの意味ある?"
ほんとそう

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2025年09月13日

Posted by ブクログ

吹っ飛びすぎてて面白い笑
コロナ禍の北京。
グルメ、習俗の爆弾レポートが面白い。
ブランドを買うのも、マウントを取るのも誰かに勝ちたいから。精神勝利の阿Q正伝面白い。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

元ホステスの菖蒲。年上夫が駐在する北京に渡り、そのバイタリティーと自己中心的なマインドで、パッキパキに極寒の北京での生活をひたすら楽しむ。

コロナ禍でもあり、制限された生活の中、夫婦そろってコロナに罹患するなど、ふつうなら何かと心細くもなると思うが、菖蒲のタフさには舌を巻く。

終盤までは、北京の街やグルメ、春節の賑わいなどの描写が続き、このつよつよメンタル女の話はこのまま終わるのかと思ったら、そこはそんなはずはなくて、やっぱり綿矢りさだった。

もう若くもない、いつまでこんなふうに生きていけるのか。わからないけど、流れ流れていくしかない。彼女もお気楽なだけではなかったとわかる。全然テイストは違うけど、なぜか「風と共に去りぬ」のラストを思い出した。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

自己肯定感高すぎな主人公は日本以外のどの国でも不安なく生きていけそうな図太さ。
ブランド品を漁ったり友人らとディスりあったりあからさまに自尊心を満たしたりと全く共感出来ない心持ちだったけど、ここまでくるとなんだか潔い!

旅番組を見ているような街や食事の紹介が多くて、中国の文化も食事も人もわたしには合わなそうだなーってなんとなくが確信に変わった、、。

途中から綿矢りさ本人のエッセイなんじゃないかって錯覚するくらいラフな口調でぶっ飛んでて楽しかったー!


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2025年10月26日

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帯に「著者自身の中国滞在経験を活かした」とあり、その言葉どおり中国滞在記のような小説だった。主人公はとてつもなく軽やかで、言語・食・ファッション・都市風景など、さまざまな文化の違いに出会っても、カルチャーショックを受けることなく「うまい!」「心配しすぎ!」と笑い飛ばし、「差不多!(大差ない)」と片づけてしまう。このフラットな感覚を持てたら、どんな環境でも楽しんで生きていけそうだと思った。

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

エッセイとか中国の紀行文的な感じかなと思ったけど普通に小説だったぽい

元銀座ホステスの女が中国で好き放題やる話。特に事件とかは起きず、一人称でずーっと進んでく。買い物したり、人と話したり、何か食べたり。
夫の老いに対して夫が何かできなくなったら支えなきゃ、それが夫婦ってもんだって言っておきながら夫が子供欲しいって言い出したら別れを決意して日本への帰国を決意するのめちゃ笑った。自己中心的に生きていて気持ちよかった

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2025年10月17日

Posted by ブクログ

颯爽と生きる主人公に憧れを感じ自分はまだまだだなあ思う。マウントだらけのこの世界では彼女のようなパキパキなメンタルで良いのだろう。

女はヒステリーなのが1番恥ずかしく滑稽で
男(他人)が騒いでる時女は森林のように静かであれ
というような事(かなりうろ覚え)が印象的で心に留めておきたい言葉。

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2025年10月15日

Posted by ブクログ

その場しのぎで生きられる、正真正銘の根から明るい女が、旦那さんの駐在に帯同して中国で過ごす物語。
怖いもの知らずの人ってこんなふうに考えてるんだ!と思った。私とは真反対のタイプなので興味深かった。

ただ、
“大体日本はカワイイを全力でやる女子に対して、ブリッコとかあざといとか年考えろとかモブのひがみ根性からの横やりが入りすぎるのだ。可愛くてうるうるでちゅるちゅるなのが好きなんだからどんなカッコでもいいじゃねえかうるせえ、と批判をはねつける強さがあれば、もともと可愛いものが好きな日本女子の感性は中国よりももっと細密に発展するだろう。カワイイと相性が良いのはカヨワイとオサナイだけじゃない、カワイイはズウズウシィやケバケバシィとも平気でマッチングできる存在だと開き直れる度胸がこれからのヤマトナデシコには求められる、はず。”
というフレーズには大共感した。横やりを気にせず、「自分が思うカワイイを全力でやる」という選択をしていきたい。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シャネルも持たないで女も磨かずに、この私のままで、永久に世界に完全勝利するの。
というフレーズで、最近辞めた職場の派遣社員を思い出した。彼女は1週間当欠を繰り返し、しまいには月に4日しか働かない人だった。実家暮らしでさぞ甘やかされて育ったのだろう。
私は彼女が嫌いだったし、人手不足の職場で彼女を好きだった同僚は居ないだろう。
だけれど、彼女の毎日欠かさず嘘だとわかる嘘をついて休みの連絡を入れてくるあたりや、職場の置いてある薬を飲み散らかしたり、最小限の仕事しかしないのに福利厚生を最大限に利用しようとする図太さ。
彼女は完全勝利女だったのかもしれない。

マインドは見習うべき点もあるし、本で読んでる限りでは清々しさを感じる。
ゴーイングマイウェイだけど、自分だけでなく夫の今ある可能性についても考えている点や意外で憎めないと感じた。

私にとって知性とはムカつく相手をどれくらい早く言い負かせるかだし、教養とは狡い男に騙されず自分の好きなように生きるスキルのこと。という一文が好きだった

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

中国って行ったこと無いけど、こんな感じなんやぁってイメージできた(´∀`)

菖蒲みたいにどこに行っても楽しく過ごせる人っていいなって思いながら読んでたけど、20歳上の旦那から子作りの提案されて、断ったら離婚するって脅されて涙が出そうになるのを、飲み込んで強気に振る舞おうとする一面もあったり、とっても人間らしい描写だなと思いました。

中国にはたくさんの赤があったり、話す人の声が大きかったり、とてもエネルギッシュな国なんだな。
日本人は親切みたいなイメージあるかもしれないけど、出国前に菖蒲に会った女友達みたいな「他人の不幸は蜜の味」タイプの嫌な人も結構多い。つまり、腹黒い人たち。、、、まぁ、自分にそういう部分が一切無いのかと問われると何とも言えないのだが(´∀`)

エネルギー溢れる一冊でした!

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

私的には3.5というところ!
伊藤亜和さんのような口語のようなnoteの文章見たいな書き方はどうもスッと入ってこないらしい。あれ、川内有緒さんは別だな。
とにかくそれが主に1.5下がった要因だけど、スピリチュアルビクトリーは心から共感できた!まだ季節が変わったら新しい洋服が欲しかったり眉毛のメイクが上手く行った時はハッピーだから考え方だけでスピリチュアルビクトリーを手に入れる域には到底辿り着けてないけど、非常にエコだし自分の機嫌は自分で取るの極みな気がする。
アメリカからこの本をお勧めしてくれた花に感謝!

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

綿矢りささんらしいテンポが良く流れる文章に加えて、更に今の時代の言葉や文化、価値観を加えて書かれた作品。
Twitterを見てるかのようにながれるなかにも刺すような内容がサラッ入れられているところがさすがの綿矢さんだなあと。

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

パッキパキとはそういうことか、極寒と乾燥の北京!
コロナの夫にフェイスパックを貼って、美顔器を抱えさせ、「美容に気を使うおじいちゃん」のようというところは思わず笑ってしまった。
そして頭のついたトリ料理に慣れず、ウェットティッシュをかけたらご臨終感、、、。
外国で迎えた新年を早漏後の賢者タイムと呼んじゃう。
章立てがなくノンストップで続く勢いが、まさにこのお話そのもの。

あやめのエネルギッシュさがすごい。スマホ片手にどんどんやりたいことをやり、インスタントな友人として大学院生カップルと自ら知り合い、行けるイベントをほんとんど行ったりする。遊ぶことへの本気度がすごい。本人曰く「ゴン攻め」。

私も海外へ行ったらプライドなんか捨てて「面の皮厚蔵」でいきたい。

夫がいつか老いて、てきぱきできなくなったら支えてやる、それが夫婦の本番だなんて、かっこいい!好き放題なようで、夫のコミュニティでは暴れないのも偉い。(のに最後残念だけど、、、)

差不多!(大差ない)の精神性いいね。

ネット上の罵詈雑言なんてそよ風。
回線切って風呂入って生きろ。名言です。

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2025年08月20日

Posted by ブクログ

馴染みのない地でもハツラツと生きているアヤメに元気と勇気をもらえる!

自分を楽しませるために譲れないものが分かっている感じ、その信念に従って猛進できちゃいそうな勢いのある感じ、憧れちゃう姐さん!!

実際に北京に行っていた時のエッセイなのかな?

コロナ禍に駐在先でこんなに楽しめちゃう人、完全勝利してるでしょ。

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2025年07月26日

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