【感想・ネタバレ】パッキパキ北京のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

主人公が中々にぶっ飛んだ性格でよろしい。

このくらいのポジティブと言うか何も考えずに生きれたら人生楽しいかも。

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2024年05月07日

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旦那の仕事の関係で中国に駐在することになった、パワフルな女性の話。北京特有のギラつきさと、真冬の中勢いのまま突っ走る菖蒲の行動力とポジティブ精神に圧倒される。最高の1冊。キラキラした世界を見たい人に。

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2024年04月11日

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痛快。夫に北京滞在してほしいと懇願され、自由を謳歌していた菖蒲アヤメは中国へ。
目の前のものを楽しむ、どこへでも行き、適度な距離の友だちを作りその場を楽しむ、根っからのポジティブ天才。
読んでても爽快で楽しい。しかも北京の話がまた面白い。
必要な言葉は真似して覚えて、ダークなところは嗅ぎ分けて近づかないまでも観光客が遠慮しそうな地元を闊歩する。
美杏に「ショーブ姐さん」と呼ばれる最後は子どもが欲しいと懇願された夫に三行半 笑 
なんちゅうキャラや。
やりたい放題、言いたい放題なのがいい。
良いと思えない人もいるかもしれないが、作家の表現の自由かと。エッセイ寄りの私小説とも違った、でもどこか作者なんじゃないかな、と思わせる感じ。
面白かった!



死んだトリとの距離が近い北京で珍しいモノは一通り食べた中で、アヒルの脳が手の親指の爪ほどの大きさの脳はかに味噌に似た濃厚な味らしい…

渇望も羨望も叶えられず、手の届かない遠くにいるときが1番輝いて見えるのかもしれない。 p.29

君に怖いものがないのが怖かったんだ。中国に来てからも、そういう風に感じることが多かった。でもこんな風になってから、どんなときでも平常心でいられる君を頼もしく感じるようになった p.70

もちろん精神勝利法で手に入れられるのは、怪しく卑しい種類の勝ちだ。正しくて客観性のある、スポーツマンシップに則った正規の価値とは程遠い。でも、この世にまったく卑しくない価値なんて存在するのかな?蹴落とされて泣く敗者がいる限り、勝ちに喜ぶ人間の本性等しく皆卑しくない?なぁ?p.123

女性はポーカーフェイスが必須です、これだから女は感情的で話にならない、とは言われなくなります。怒るなんてもっての外。男が鼻血出そうなほど怒ってても、森林でヨガしてるくらいの無の境地でいなさい、それでようやく対等です。銀座ママに教えこまれたこと p.131

でも大丈夫、私が私を見捨てる日は永遠に来ない。
p.140

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2024年03月24日

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ネタバレ

始めのうちは北京と日本の違いとかカルチャーショックの話かと思いながら
嫌な女書かせた綿矢りさしかいない
流石です

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2024年05月18日

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石橋を叩いて渡らないと気が済まない夫。今をひたすら楽しむ妻(菖蒲)。菖蒲の心中の毒舌、2人の対比が痛快だ。

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2024年04月12日

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北京のこと、コロナのこと詳細に書かれていてエッセイかと思うほどだった

スピリチュアル・ビクトリー!
精神勝利法 (魯迅『阿Q正伝』)
どんな負け組の人生を送っていても自分は最強って思ってたら勝ち!
爽快&毒舌 終わり方良かった

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2024年04月04日

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ふつうにいけばタダの北京見聞記が、北京で受けた刺激の鏡写しみたいな主人公の一人称語りにすることで、立派な小説になってしまう。軽快なリズムが気持ちよい

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2024年03月31日

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自身の滞在経験をエッセイで語るより、小説の形で、語り手のキャラを極端に設定しつつ、ネタの核心部分を怒涛の勢いで語り下ろした方が確かに面白い。綿谷りさの手練手管に脱帽

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2024年03月18日

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主人公がとにかく豪快でテンポの良い作品でした。まるで一緒に北京を旅行しているかのように楽しめました。元気が出る一冊。

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2024年03月11日

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人生初のコロナにかかり、寝込んでいた時に読んだのも何かの巡り合わせだったかもしれない。
普通の体調の時に読むより、強く影響を受けた気がする。
主人公の菖蒲は、とにかく自分が大事で自分が世界の中心。
それが徹底しているから、潔いというか妙に感心してしまう。
平和な世の中より、有事や未知の事態に強い。
目の前にどんな世界が広がっていても、自らブルドーザーを操り障害物を一気になぎ倒していく。
そして菖蒲が通ったあとは、何一つ残らない。
そんな印象。
自分のそばにいたら多分困るけど、だから小説で出会えて良かった。
あっぱれ、菖蒲さん。

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2024年03月09日

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なんと言う読後感。
町田康を読んだあとにも感じる脳が発泡するような感じ。
今回も主人公がぶっ飛んでて気持ちいい。
0か100か。シャネルのバッグか手ぶらか。

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2024年03月04日

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北京人としてあるべき姿なのかも知れない。知るか。
おもしろ。
金原ひとみの傍若無人主人公から鬱っけを抜いた感じある。

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2024年02月16日

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確かにパッキパキだ。常に私が思っていても「こんなこと言ったらヒンシュク買うだろうな」とお口チャックしていたことがこんなにも朗らかに書いてあるとは。痛快とともにお口あんぐり。夫の海外転勤でコロナ禍の北京に帯同することになった妻、菖蒲。北京を満喫し、コロナに3回罹っても衰え知らず。自分大好き遊ぶこと大好きのポジティブ妻だ。私もあまり羨ましがられない地域に帯同していた経験があるので滞在記には共感もありつつ、菖蒲の奔放さ・たくましさには脱帽。そしてほんの時折本質をついたような思考だけは見習いたい。面白かった。

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2024年02月15日

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笑っちゃうほどポジティブマインドの主人公・菖蒲の適応力が素晴らしい。ローカルな世界にもどんどん入り込んでいく。彼女ならどんな国でもたくましく生きていけそう。
「情報強者」だがリスクに怯えて家に閉じこもって仕事ばかりの夫に比べて、外を歩き回って全力で遊ぶ菖蒲の方がずっと楽しそうに生きている。五感を使って出かけた方が絶対楽しいよね、と共感できた。

北京の街中の精緻な描写も読んでいて楽しく、北京に行ってみたくなった。
軽快な文体も相まって一気読み。

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2024年02月10日

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芥川賞を取った頃一冊読んだきりの綿谷りさ。泉鏡花賞の選考委員をしているので、美しく大人の女性になった姿を見ることはあるが、まさかこんなうまい文章を書くようになっていたとは(すごい上から目線!失礼!)。
駐妻と言ってもかなり異色の菖蒲(あやめ)。たいていの日本人の口には合わない、ガチ中華を堪能するなど、適応力がすごい。中国の街の様子もかなり詳しく、あるあると頷いてしまう。調べてみると、作者本人が駐妻として中国にいたことがあるそうだ。どうりでリアルさが半端ない。
菖蒲は知識はないかもしれないけど、すごく頭のいい女性だと思った。

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2024年02月11日

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『情報強者なんて自分からどれだけ遠いか近いかもわからない“情報”に振り回されて勝手に消耗してるバカのこと』という箇所に痺れた。

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2024年02月04日

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元銀座のホステス、お金を使うこと大好き。
そんな主人公が夫が赴任するコロナ禍から脱しきってない北京に移住。
パッキパッキの生活を送ると。振り回されない生きてる女性感が面白い。さすが

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2024年02月02日

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友だち?からのマウントを難なくかわす菖蒲が最高。ここまで図太いの最高。心臓に毛を生やす、を目標にしたいと思っているので憧れるわ。

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2024年05月17日

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爽快すぎる!こんなにも自分のことを理解し、自分と対話をして、自分が1番大事だと言い切り、生きている姿は格好良すぎでしょ!こんなにも自分を好きでいいんだって思わせてくれてありがとう。ただ、少しくどくど長く感じたので星3つ。

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2024年04月20日

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ストーリーが入ってきやすく、一気に読めました。北京の具体的な情景が浮かんでくる内容でしたが、いまいちストーリーの幅が広がらず後半が少し退屈でした。

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2024年04月06日

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30代、いけいけ女性の菖蒲さんが20年上の旦那のいる北京でコロナと旧正月を迎えた話。2023年の北京の描写(特に食べ物)は秀逸で、北京ルポとして読むのも良いが、菖蒲さんのキャラが立ちすぎて中国に完全に勝利している。超ポジティブな人間の模範例として鬱患者の教科書にとりあげたい。

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2024年03月20日

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夫が単身赴任中、自由を謳歌していた菖蒲は、鬱になりそう…という夫のSOSで北京へ(だって、離婚されたら食いぶちがなくなる)。コロナによる規制が緩和され始めた北京でも菖蒲の勢いは止まらない。何でも食べて、どこにでも行って、コロナにも感染するが、ちっともへこたれないのだ。「知性とはムカつく相手をどれくらい早く言い負かせるかだし、教養とは狡い男に騙されず自分の好きなように生きるスキルのこと」と言い切る菖蒲さん、愉快爽快!この先どうなるのか気になる~。

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2024年03月18日

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2024/03/17
精神的に強い、強すぎる〜
どちらかといえば夫の考え寄りな私は主人公の溌剌とした生き方はできないかも、、何にも頼らず自分の考え方だけで人生勝利できたらたしかに一番コスパ良しだね。主人公の、いつか終わりが来るその場限りの生き方に、主人公も少し気付いてるけど、自覚があっても怯えずに進んでいくところが強すぎる

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2024年03月17日

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途中、吹き出す面白いワードが満載で、主人公の価値観も最高!
ただとにかく私自身が北京に全く興味がないということに気がついた。いや、わかっていたけど、こんなに中国だらけの話だと思ってなかった。地名とご飯が多め。
北京好きか、これから行くか、もしくは行ったことがある、という人はめちゃくちゃ面白いんじゃないかと思う。

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2024年03月04日

Posted by ブクログ

実際の北京滞在経験を元に書いた本とのことで
出てくる地名も店名も中国語も
北京留学経験(しかも朝陽区)のある私にとっては
わかるわかる!といった感じで懐かしかった。
だからこそエッセイを読まされた感じはある。

2度出てきた日本の家電量販店の売り場すら
私が働いていたコーナーの隣で
中国人がわんさか買いに来ていた10年前を思い出して
自分が書いたのかと錯覚するほど
見ている光景が同じでビックリした笑

さすが私の友だち!!(になりたい作家No1)笑

とにかくポジティブな主人公も好き!
『未来の私は今の私じゃない。
私はいつでも、今の私の方が大事。』

私もこれからは“精神勝利法”で生きてみようと思う!


それにしてもコロナ禍を題材にした本を
3冊連続で読むとは一体何事だろうか?
コロナ終息の兆し...?

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

パッキパキ!冬の北京を、最強(狂)コンビが闊歩する!清々しいまでに遊びたおす、笑える滞在記。

剛力彩芽に悪霊を乗り移らせたアヤメこと <菖蒲>!濡れて狂暴化したグレムリンこと ロシアントイテリアの雌犬<ペイペイ>!のコンビ。

感情と欲望に忠実、怖いもの知らず。
銀座ホステス上がりの菖蒲36歳は、北京駐在中の夫(56歳・商社マン)の後を追って、コロナど真ん中でIN。

ブランド、ファッション、グルメ、遊び、観光、現地人の生態など「いまの中国」をビビッドに描く。無法の「自転ター」軍団!

地の文は彼女のしゃべり口調で、そのワードチョイス、ゴロの良さに何度もニヤニヤ。「楳図は赤白」とか。笑
地頭のいいアヤメの歯に絹着せぬ語りはユーモアにあふれ、グルーヴ感がある。

一筋縄ではいかない、つよつよメンタルのアヤメと、まじめで繊細よわよわメンタルの夫。2人の駐在生活の行方は?

アヤメの腹をくくって生きる強さが眩しかった。
しっかりオチもつけてくれたし。

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを-。

『蹴りたい背中』以来の綿矢りさsan。

コロナ禍の北京で単身赴任する夫、妻の菖蒲(あやめ)と愛犬ペイペイ、お祭り騒ぎの春節、超絶なローカルフード、カオスな交通事情など。

中国語の簡体字が画数を減らした漢字のため、文字一つ一つが「ヨガのポーズを決めているように見える」という感覚は新鮮でした。(同感1)

また、私も上海の歩道で、何度も「自転タ―」にわき腹?を狙われた事があるので、恐ろしさも納得でした。(同感2)

菖蒲は自身で”面の皮厚蔵(つらのかわあつぞう)”と呼ぶほど、一見何も考えずただ豪快な人のようですが、実はしっかりと周りの人や環境に順応しながら、且つ自分の芯も持って生きていると感じました。

ネット上で叩かれたことに対しては、所詮電子の絵空事、罵詈雑言なんてそよ風、シーブリーズ。そんな”屑のために死ぬな!”と。魂の叫び。

ひとりひとりの精神勝利法を習得して、楽しく生きていきましょう!

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2024年02月11日

Posted by ブクログ

「嫌いなら呼ぶなよ」に続く「パッキパキ北京」。最近の文体を綿矢りさ軽薄体とでも勝手に呼びたいのだけど、どうにもこうにもいろいろ吹っ切れちゃった人の目線で、選択肢など初めからなかったかのように道をすっぱり決めつけてずんずん進んでいく様子が気持ちいい。無理なもんは無理だしー、みたいな。それをそのまま書ける人、なかなかいないんだよなー。

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2024年02月05日

Posted by ブクログ

主人公のゴーイングマイウェイ、自分大好き、超絶前向き思考。ここまで徹底してるとあっぱれ!まさしく日本より北京に向いてる性格。最後にたどり着いた人生目標、永久に世界に完全勝利すること間違いなしです。

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

香港は行ったことがあるが、北京はない。行った気分になって読んだ。
冬はクソ寒いらしく、日本(関東)の冬ですら寒さのせいで死にそうな私には、絶対冬は無理だ。旅行に行くならこの時期は外そう。
丁度、2023年では今頃が春節だったらしい。春節の時期がその年によって違うなんて知らなかった/(^o^)\

節を思い切り楽しんで、B級グルメを食べまくり、北京を堪能する主人公の姿に好感を持った。
友達にマウントを取られても全く気にしないし、全てポジティブに考えられるメンタル素敵。
読めば読むほど、主人公、夫と合わないんじゃないか?と思っていたが、やはり最後には夫から半ば離婚を突きつけられたような感じになる。それでも、自力で生きていこうとする決意があり、ちょっとやそっとではへこたれ無さそうなところが安心して見ていられる。

小説だが、まるで綿矢さんのエッセイのように思えて楽しかった。

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2024年01月28日

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