あらすじ
味わい尽くしてやる、この都市のギラつきのすべてを。
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲(アヤメ)。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!
北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは……?
著者自身の中国滞在経験とその観察力が炸裂する、一気読み必至の“痛快フィールドワーク小説”!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
出版区の動画で宇垣さんが探してて、タイトルが語呂良すぎて気になってた本。
まず装丁がド派手!負けず劣らず主人公が強烈笑 しかも飼い犬の名前がペイペイ笑
冒頭の女子会から、よくあるおしゃれでほんわか女子会では全くなく面白すぎた。
現実にいたら私は友達にはなれないけど、ちゃんと自分を持っていていいなぁと思うところもある。
落ち込んだときに読んだらエンパワーメントされるだろう本。
綿矢りささん初読みだったんだけどめちゃくちゃ良い!!今まで読んだことのない種類の本で楽しかった!
他の作品も読みたい☺️
Posted by ブクログ
とっても面白かったです!最後、主人公が自分らしく生き続ける決断をするところが清々しかったです。綿谷先生の作品を読むのは初めてですが、先生の女性の描き方がとても好きです。他の作品も読みたいと思いました。
Posted by ブクログ
面白いと言うか爽快!!
すっごく嫌な感じの主人公と周りの人々〜と思って読み始めて、自分はこんなんじゃないぞ、と思いながら読み進めるのに最後は、私にもこういう部分あるわ…と口の中が苦々しくなりながら爽快感を味わえる作品。エスプレッソトソーダみたいな本!本を読みながらああでもないこうでもないと考えて、だんだん疲れてきて、なんて自分は頭が悪いんだどうなってるんだよこんなに本読んでるのに?全然成長しないけど?思考力もつかないしね!と思う回数が年々増えていたけどそんなことどうでも良くて、精神勝利法極めてこ
Posted by ブクログ
綿矢りささん
YouTubeの出版区(本屋さんについて行って一万円あげたら何を買う企画)に登場するってよ。(わたしにとっては重要なのです!!朝井リョウさんの宇野千代情報の詳細が知りたいし、朝井リョウさんへの反論も(笑))
っていうことで
この書籍を選んだのではなく、(笑)綿矢りささんさんが描く
女性がオリャーオリャー!!!((((#`Д´)⊃)゚з゚))))・゚・・゚・ブッ
ってすべてをぶっ潰すような作品が読みたかったから♡
綿矢りささんの毒っ気がたまに欲しくなるんですよねぇ~
1ページ目の一文を読んだ瞬間、わたしの欲しかった感覚がココに!って感じで、もぅ読破するまで楽しかった♡
主人公の菖蒲の性格、嫌いじゃないし、自分に正直で良き。友だちにはならないけど…(笑)
菖蒲にもきっとワタシは選ばれない(笑)
あぁ〜楽しかった!!
Posted by ブクログ
主人公菖蒲の30代北京駐妻物語。
彼女の無敵感がすごい。夫になんでも買ってもらっているし、もちろん家事はしないし、遊びに全力投球!
その自信はどこからくるのかと思うが、本人も全くメタ認知ができていないわけではなく、どこでなら勝てるのか分かってやっている。無敵でいられるためのポジション選びは抜かりないく、潔いので気持ちが良い。
北京の異国情緒をあらゆる場面で感じられるのも良い。
インフルエンサーでいうところの妹尾さんに似た歯に衣着せぬ物言い。
本当は大事じゃないことに悩んだり、迷ったりしている自分って、大人なふりをしているだけなんじゃないかと気づかせてくれる一冊。
生命力が強い女って最高!!
めっちゃくちゃよかった。
自分も一時期北京にいたので知ってるところしか出てこなくてあれ私の話かなってなったくらい。
この清々しいほど自分第一優先な生き方が見ていて気持ちいい。
「人に言われたからって、好きなことをあきらめるのか」、もちろんそうじゃない。
破天荒な主人公の、彼女のわくわくがぎっしり詰まった1冊で面白かった。
Posted by ブクログ
爽快!
こんな人生だったら、楽しいだろうな。私は多分菖蒲の旦那さんタイプかも。慎重で消極的、海外では特に…
コロナ禍の中国に行ってひとりで出歩き、欲しいものは手に入れて、街に繰り出す。そんな菖蒲も高熱の夫の事を心配もするし、なんなら将来介護もする覚悟も持っている。ちゃんと好きだったんだな。
そして中国に対するイメージが少し変わるかも。
タクシー運転手に、あの花は桜か、桃か、梅か聞いたら「大差ない」という答えだったというエピソードはまさにおおらかというべきかも。
「素の自分を、いつまでたっても認めてあげないひとは人生の敗者だ。」という言葉は菖蒲をよく表していると思う。
Posted by ブクログ
北京には、少しだけ縁もあり何度か仕事で行ったこともあり、中国の中でも他の街とは違ってどこか昔ながらの雰囲気(老北京)が残る空気感が好きな街だったので、北京を前面に押し出すタイトルであったことに惹かれて選んでみた。
この本を読み進めると初めての街で、毎日果敢に色んなことをトライし、色々な場所に行って、日々の新たな発見を楽しんでいる主人公をみて、わたしも少し前に海外に住んでいた時のことを懐古しながら読めた。
嫌なものは嫌、とはっきり決断を選択していく主人公は見ていて爽快さもあった。
Posted by ブクログ
久しぶりに綿矢作品を読んだが、やっぱり好きだと思った。
気持ちを言語化することに慣れた今、改めて感じるのは、彼女の文章のリズムの心地よさだ。
本作では、楽天的で強気な主人公の女性の内心が中心に描かれている。そのせいか、普通なら悩んでぐるぐる行き詰まってしまいそうな出来事も、何でもかんでもピョーン、ピョーンと飛び越えていくような軽やかさがある。文章のまとまりの最後には、必ず一発、インパクトのあるオチが用意されていて、思わず笑いながら手を叩いて感心してしまう。
ただ単に「コミカル」という一言では片づけられない、楽観的でありながら辛口なところがとても好きだ。
特に印象に残ったのは、主人公がコロナに罹ったときの体験を描いた章の一節。
「熱が三十八度まで上がって、足の裏がふわふわ浮いてるようで、頭と関節が軋むように痛む。でもこの生から死への虹色コロナトンネルを飛びながら通り過ぎるのは私は三度目で、慣れて達観して少し楽しむ気持ちと、今度こそ死ぬかもしれないという微かな怯え、ゆだった脳が見せるリズミカルな幻影とですっかりハイになってトリップしてひとりでに笑えているうちに牛乳を吐いた。」
私はずっと「中国に行きたい」と思いながら、まだ一度も行けていない。この作品は、そんな私にとって、日本人の思う中国らしさを文章で追体験できる、ある種の代理満足小説だった。
もっとも、実際に行きたい気持ちが消えるわけではないけれど。
小説というより、架空の人物によるエッセイに近い温度感で書かれているので、スラスラ読めてとにかく面白かった。
Posted by ブクログ
爽やかに読み終わる。元気がないときに読みたい、まさに今!パッキパキ北京、って口に出すの楽しい
コロナにかかった夫を看病する時の話がめちゃ面白かった。さくらももこの「メルヘン翁」を思い出した。
Posted by ブクログ
攻めまくる超ポジティブ主人公、見てて気持ちよかった。自分にはできない生き方すぎるけど、メモしておきたい心持ちがたくさんでてきた。
そんな超ポジティブでも、妊娠出産育児という自分の体の事は真剣に考えて、譲らないところが本当に最高だった。
気軽に読めて、北京という異国と日本文化、女性の生き方など、ちょっとずつ考えさせられたのがとても良かった。
Posted by ブクログ
「こういうとき、神経質でプライドの高い人って損する。失敗が怖いから何にも挑戦できない。その点私は面の皮厚蔵だから煙たがられたりもするけど、こういうときは全然へこたれない。」
「良きにつけ悪しきにつけ、結論がもうほぼ出てるのに悩んだりする人って不思議。
大きな仕事のオファーが来て、自分にできるかどうか分からないから一週間ぐらい悩んでたんです〜とかも意味分かんない。
結局やるくせに、しらじらしい。
まだ対外的に演技で悩んでる風に見せるなら分かるけど、今の夫みたいに心から悩むなんて、なんの意味ある?」
いちいち人目を気にしてる自分がバカらしく、心に菖蒲を宿したいな〜と思える一冊でした。メンタル弱い人に読んでほしい。
以下、ジェミニに菖蒲の生き方について意見を聞いたら面白かったのでメモしておきます。
「主人公・菖蒲(あやめ)のあの「超絶ポジティブ」さは、一般的な「前向きに頑張ろう!」というキラキラしたものではなく、もっと強靭で、ある種「狂気」に近いポジティブさだと感じます。
彼女のような生き方について、私なりの意見をまとめてみました。
1. 「適応」ではなく「侵食」する力
普通の人は、新しい環境(特にコロナ禍の北京のような特殊な状況)に対して「どう馴染もうか」と悩みます。しかし、菖蒲は違います。環境を自分色に染め上げる、あるいは環境の異質さをエンタメとして消費する力を持っています。
視点: 孤独や不便を「嘆く対象」ではなく「ネタ」として捉える。
強み: 客観的な正解よりも、自分の主観的な「おもしろさ」を優先しているため、無敵です。
2. 徹底的な「今、ここ」主義
彼女のポジティブさの源泉は、過去の後悔や未来の不安にリソースを割かないことです。
「今、目の前にある北京ダックが美味しい」「今、目の前の街がパッキパキに輝いている」
この圧倒的な現在肯定は、情報過多で将来に不安を感じやすい現代人にとって、実は最も必要なサバイバルスキルかもしれません。
3. 「鈍感力」という名の高度な知性
彼女は周囲の目や、世間一般の「大変だね」という同情を軽やかにスルーします。これは単に鈍いのではなく、「自分の機嫌を自分で取る」という決意に近いものです。他人に自分の幸福のハンドルを握らせない姿勢は、究極の自立と言えるでしょう。
菖蒲流・人生を楽しむためのヒント
もし彼女のバイタリティを日常生活に取り入れるなら、こんなマインドセットが役立つかもしれません。
違和感を面白がる: 「最悪!」と思う出来事が起きたら、「これ、パッキパキに面白い展開じゃない?」と脳内で実況してみる。
身体感覚を優先する: 難しい理屈をこねる前に、美味しいものを食べ、派手な服を着て、外の空気を吸う。
「変な人」であることを恐れない: 周囲とズレていても、自分がパッキパキに楽しんでいれば、それが正解。
彼女の生き方は、清潔で整った場所で上品に暮らすことだけが幸せではない、と教えてくれますよね。泥臭くて、乾燥していて、混沌とした場所でこそ輝く生命力には、圧倒的な美しさがあります。
次は、菖蒲のような「パッキパキな視点」で、あなたの今の悩みや日常の風景を読み解いてみましょうか? もし何か具体的なエピソードがあれば、彼女ならどう一蹴するか(あるいは楽しむか)、一緒にシミュレーションしてみることもできますよ!」
Posted by ブクログ
軽やかな文章かつページ数もそれほど多くないのでさくさく読めます。今の日本の重苦しい感じなどを菖蒲というキャラクターを使って批判?風刺?していたり、菖蒲がステータスを大事にしていたところからいや私の心の持ちようは最強だからお金とか関係なかったと開き直ったり、考えさせられるところもありました。
Posted by ブクログ
・口に出したい言葉、「パッキパキ北京」
・キラキラ女子を馬鹿にしてるのかなと思う視点がめちゃめちゃ面白い。ただ綺麗なだけの女性の生き方、美容以外努力していない女性の生き方を俯瞰してみている視点が面白かった。あと旦那さんは年上なんだなとも思った、
・ただ、そういったキラキラ女子からも学べることはあるぞという気概を感じ、主人公のことをだんだん目を離せない感情になった。
・女性同士のマウント合戦は見もの。女性の恋という言葉の表現方法が秀逸(語彙力ほしい)
・住んでいる世界が違うと思っていた女性も、この世の中にあるものを見ているし、私も見てきたものを見てきてるし、自分の周りにあるものしかないのだと感じた。また、私が生きていても交差することがないであろう人の生活が垣間見れて、ちょっと嬉しかった。
・自分のこだわりは他人にはどうでもいい。特に飼ってるペットには伝わらない。
・北京には行ったことないが、行った気になれる作品。
・コロナ禍の北京はコロナに寄り添う北京。コロナなかったらいいのに
・北京の麺類は何を食べても概ね辛い、辛さなしでも辛い。本当なのか食べに行きたくなった。
Posted by ブクログ
一日で読み切ってしまった。
夫の駐在についていく形で中国にきた菖蒲。
行動力は凄まじいのにそれを淡々と書いてあるからサラッと素通りしてしまう。
私も現在駐在妻なので菖蒲の行動力が羨ましい。コロナ禍でここまでアクティブになれるなんて。
菖蒲の過去が知りたい。エクアドルに行った時の体験も気になる。なぜここまで魅力的な女性になったのか描かれないところが余計に想像力を掻き立てる。仲が良いと思っていた夫婦仲も子供のことで別々の道を進むことになるとは…
でもなんかそれが菖蒲らしいと最後には思ってしまうほど彼女の魅力にハマってしまった
続編楽しみ!!
Posted by ブクログ
これは、繊細で心配性な人ほど刺さりそうかも。
北京に赴任した夫はコロナ禍で適応障害ぎみ。
でも妻の菖蒲さんは知らない土地北京で
どんどん外に出て買い物したり、美味しいものを食べて楽しむ。
清々しいまでの楽天家ぶりと強メンタル。
菖蒲さんと旦那さんの考え方の対比で
繊細さんと楽天家ではこうも世界の見え方が違うのかと改めて考えてしまう。
コロナ禍で家にいる人と出かけてしまう人の行動を批判し合っていたのも何だか頷ける。
菖蒲さんは友人にこんなことを言っていた。
「人に何か言われたくらいで自分のしたいことやめるなんて、この世で一番のバカだよ。続けな」
どう転んでも私は菖蒲さんにはなれないし
実際そんな人とも親友にはなれないとおもうけど
菖蒲哲学はどこか痺れるし、羨ましく思うことは確か。
新しい年を迎える前にこの本が読めて良かった。
成瀬が好きな人は菖蒲もきっと刺さるかも。
Posted by ブクログ
これが本当の強さかと思うほどの突き抜け具合。短絡的かと思いきや芯がしっかりしていて客観視もできてこの主人公を嫌いになる事なんてできない。
自分がポジティブだと断言する様子も
そもそも「自分はついてる!!」って思えばいいだけの話。要は考え方次第。それを中国で実行しているがでもそんな人生は「表面だけ舐める楽しみ。そんなものいつか上手く行かなくなる時がくるなんて百も承知」ラストにはどのような事が待ち受けているのか。
そして浅はかな行動と同時に語られる
子供をもつことのない人生
結論が決まっことに悩む人
回りくどい言い方をするのが丁寧で上品だと勘違いしてる夫
精神勝利法を極めて勝利する
怒りや焦りはださない、それらは炎症。炎症は肌に悪いから控える。
時代は変わっても女がナメられるのは泣いたときと怒ったときだ。
ブランド品は持ってるから勝てるから持っている、ブランドのカバンなんて人の強い部分じゃなくて弱い部分だ。弱い時に欲しくなって持っているだけで自尊心が、回復する。
そしてネット上の罵詈雑言など、所詮電子の絵空事。
なんで話が通じる相手とおもっているのか、書いてる側に明確な殺意があるのをなぜ気づかないのか。
言葉一つで自分より何ランクも上の階級の人を無罪で殺せるチャンスを狙う変態たちだ
そんなクズのために死ぬな。
など
まさにパッキパキに突き抜け語られるその芯は
今も「今を生きる自分」を煽られるように元気になる。
そうなんだよ、誰もが自分の思うままに強くそして楽しい事に変換して生きれたらきっとこの世は本当は楽しいのに、何が足枷になっているの?とでも聞かれているような本。
Posted by ブクログ
北京の紀行文と小説が組み合わさったような作品だった。
自分とは正反対の性格の主人公だったので、考えることや言動の全てが新鮮で面白かった。
もう少し北京で波乱を起こしてる様を読んでみたかった気もする。
Posted by ブクログ
わたしは自分の欲望が分からなくなることが多々あるので、主人公が羨ましい。
こういう破天荒な生き方もいいなと思う。
ペイペイという、犬の名前もなんか好きだった。
Posted by ブクログ
コロナ禍にも負けず元気に中国を闊歩する菖蒲。菖蒲みたいな生き方、私には出来ないけど、このくらいの開き直りや図太さ身に付けたいなと思った。
絶対食べられない怖い中国料理も出てきたけど(笑)文化の違いがそこかしこに出ていて、楽しく読めた。
綿谷さんのグレタ妊婦も楽しみだ。
Posted by ブクログ
なかなかのキャラ登場!
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた彼女
人生一度きり、楽しんだもん勝ち!を極める彼女
過酷な隔離期間も難なくクリア、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能(笑)
北京の表裏を誰よりもフラットに「視察」する彼女がたどり着く境地とは……
あの頃の北京を想像しつつ…
Posted by ブクログ
コロナ禍の北京で単身赴任中の夫から一緒に暮らそうと言われた菖蒲(アヤメ)。
愛犬ペイペイと共に中国へ。
……っていうか愛犬ペイペイって。PayPayかよ。
と思ってたらPayPayだった(?)
中国で適応障害気味の夫とは違い、
あまりに行動力がありすぎる主人公。
夫に心配されるもそんなことは関係なしに
翻訳アプリで意思疎通をはかり
ずっと逞しい菖蒲がなんとも痛快。爽快。
ずっと北京について書かれてるので行ったことなくても面白い。
春節の話とか。爆竹とか。
読んだら パッキパキ←の意味がわかります。
綿矢さんの小説に登場する女性は独特だけど強くて好き。✌︎
何も深く考えずに読めます。
Posted by ブクログ
初綿谷作品。めちゃくちゃ口語体で新鮮。「知るか。」で文末終わったり、✌︎の絵文字が出てきたり、主人公はもちろんだけど小説もこんな自由でいいんだ!?
エネルギッシュで魅力的で、ブレないし媚びないので清々しい。強かな人の語る北京は装飾されてなくて気持ちよかった。変に貶さないし褒めないし、とても浅いところで「北京と日本てこんなふうに違うんだなー」みたいにどかっと受け止める懐の広さ。破天荒だけど頭はいいと言うか、生存戦略的な意味でとても賢いのも好感。
菖蒲姉さんのような、今が良ければそれでいい、という刹那的で激しい部分って、誰しも割と持ってるんじゃないかなと思うけれど、それを全面に発しながら、こうやって生きる勇気はない!!笑
女が舐められるのは泣いたときと怒ったときだ、というフレーズは刺さったし、怒りは“炎症“という考え方はマインドとして見習いたい。
Posted by ブクログ
夫の単身赴任について行き、コロナ禍の北京を訪れた主人公。読んでるこちらが気持ちよくなるくらい、あちこち買い物に行ったり街の様子を見て回ったり美味しいもの食べたり…アグレッシブに味わい尽くしている。北京を旅行しているかのような気分。日本の友達との上っ面だけの友人関係や、毒を吐くリアルな部分を描くのがやはりお上手な作家さんだと思う。主人公の、今の自分が楽しいことが一番大事という考えも良い。精神勝利法を初めて知り、阿Q正伝、読んでみたくなった。
Posted by ブクログ
コロナ禍の紀行文を読んでいるようで、情報だけでもだいぶ面白かった。
「助け合うのが家族ってもんだ」的なセリフに、ごく一般的な感性の自分はグッときてしまったが、読み進めると全然違った。こんな逞しい主人公でも、油断すると懐柔されてしまうのだ。家政婦に躾けられてしまった元暴れん坊の飼い犬のように。
安定した家庭も棲家もブランド物の服もなくても最強のババアになってくれ!
Posted by ブクログ
吹っ飛びすぎてて面白い笑
コロナ禍の北京。
グルメ、習俗の爆弾レポートが面白い。
ブランドを買うのも、マウントを取るのも誰かに勝ちたいから。精神勝利の阿Q正伝面白い。
Posted by ブクログ
元ホステスの菖蒲。年上夫が駐在する北京に渡り、そのバイタリティーと自己中心的なマインドで、パッキパキに極寒の北京での生活をひたすら楽しむ。
コロナ禍でもあり、制限された生活の中、夫婦そろってコロナに罹患するなど、ふつうなら何かと心細くもなると思うが、菖蒲のタフさには舌を巻く。
終盤までは、北京の街やグルメ、春節の賑わいなどの描写が続き、このつよつよメンタル女の話はこのまま終わるのかと思ったら、そこはそんなはずはなくて、やっぱり綿矢りさらしく、最終盤での苦い味わいが待っていた。
もう若くもない、いつまでこんなふうに生きていけるのか。わからないけど、このまま流れ流れていくしかない。彼女もお気楽なだけではなかったとわかる。全然テイストは違うけど、なぜか「風と共に去りぬ」で主人公がすべてを失っても前を向くラストを思い出した。