【感想・ネタバレ】トライロバレットのレビュー

あらすじ

バーナム・クロネッカーはアメリカ合衆国ユタ州のウィットロー高校に通う17歳の少年。彼は8歳のとき三葉虫に魅せられ、今ではその化石を熱心に集めつつ、静かな高校生活を送っている。そんなバーナムへのいやがらせが、ある日突然にはじまった。ロッカーの扉を接着され、頭にジャガイモをぶつけられる。体育会系の人気者コール・アボットのしわざだった。バーナムは、コールの行為を〈攻撃〉と呼ぶ謎めいた同級生、タキオ・グリーンと友人になる。そのときすでに、バーナムを驚愕の事件へといざなう運命の歯車は回りだしていた……。現代アメリカ社会の闇に光を当てながら、新しいヒーロー像を描きだす超絶エンターテインメント。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

テスカトリポカの時にも思いましたが、この圧倒的な取材力とリアリティー、描写や展開もそうですが文体ももちろんオマージュしてるものへの筆致が凄まじい。それがオリジナルで、この人にしか描けない世界だった。これからも風呂敷広げまくって、マジ?全部やるの?と思わせて、本当に全部やる気持ちよさを楽しみにしています。

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「テスカトリポカ」で佐藤究さんを知り、本作も手に取りました。
人の心の中にあるクソみたいな感情の猛りを描くのが本当に上手いと思います。
戦争が人を壊す、スクールカースト上位のいじめっ子が対象を壊す様はわかりやすくてのめり込めました。
ラスト、バーナムはどうなったんだろう。 タキオが逃げるルートは教えてくれたんだろうけど、母も死んで…
地下のシェルターで死ぬまで過ごして化石になるのかなぁ。

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三葉虫って何?本作におけるモチーフとか意味合いとか。
なんか難しくないか?

退役軍人の話は読んでてただただ辛かった。
ヘリ飛ばすのやめてやれよ!(読解力皆無かな?)
アメリカ社会ってヤバいな…。

家庭環境ヤバいのも辛かったな。疲弊してる父親辛すぎる。
やっぱアメリカって銃社会だから元服的なノリで父親が息子に銃の扱いとか教えたりするのか?それを母親は当然嫌がる、というのもあるあるなのだろうか。
バーナムはガンダム主人公ならよくある境遇だよな。本作ではガンダムに乗らずに変身する…ていうかこれカミーユに見えて仕方ない。カミーユみたいに怒りを細切れに爆発させられるといいんだけど。

そういや昔アメリカ留学してた友達が、アクティブシューターに遭遇しかけたヤバかった、みたいなこと言ってたなあ。
銃社会怖すぎますよ。

佐藤究作品としては「サージウス」「QJKJQ」とか近いかな?主人公に見えてるおかしな世界が描写されるなど。

全体の感想としては、やはり一言目の「三葉虫って何?」だな。再度読み返してヒントを拾っていきたい。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

主人公が、かわいそうなような。でも、父親とはいいかんじだったし、そんな不幸でもなかったのかな。どこの国でもカースト底辺界隈は、地獄なんですな。うん、個人の感想なんで、書きますが、これまでに読んだ佐藤究の作品と比べると、一段階下の、ちょっと出来の良くない作品のように感じました。
フラニーとズーイと並行して読んでたもので、フラニーの苦しみ?悩み?葛藤が、なにかとても贅沢なように感じました。本作は日本人の作家によるものなので、実態がどれだけ正しく反映されているものかわかりませんが、アメリカも日本と同様、二極化が進み、下層に属する人々は荒んできているのかなぁ、なんて思いました。

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2025年09月30日

Posted by ブクログ

終盤の急展開に熱くなった。
序盤、物語の盛り上がりはそんなに無いので、正直、焦れったい気持ちで読んでいた。
読み切れてよかった。SNSの短い文章に慣れて堪え性が無くなっている実感があり、子供の頃本の虫だった自分を取り戻そうとしているのかもしれない。
ティーンエイジャーの鬱屈した日々は全世界共通なんだなと思った。

あとは、論理の飛躍が突飛であればあるほど脆い、でもその脆さがないと高く飛べないという部分に共感した!

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2025年09月28日

Posted by ブクログ

サージウスの死神味のある内容だった。
めっちゃ上からっぽいけど、書籍を出した順に読んでくと、この人めちゃくちゃ文章上手くなっててすごいなあって思う。
読みやすかったし、テロ起こしちゃう人ってこんな感じっぽいよね、っていうのが伝わってきて面白かった。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

舞台は銃社会アメリカ。学校でいじめられている2人の少年と、戦争の後遺症に苦しむ元軍人。佐藤究作品にしては前半暴力要素は少ないけど登場人物全員どこか頭がイってて読んでいてハラハラする。狂人の思考をあまりにも滑らかに文章化されるので、途中から狂人の定義がわからなくなる錯覚が読んでいて心地良い。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

佐藤究さんに絶賛ハマり中。
描写の迫力がすごい。適宜差し込まれる英語読みのふりがなが臨場感を増しててとても良い。

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2025年05月30日

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ネタバレ

ただいじめられているだけではない、バーナムの秘められたエネルギー、小さなヒーローとして少しずつ成長していく様子が気になり読み進めた。

タキオがバーナムを認めるラストがとても良かった。全男子が好きな展開ではないか。

三葉虫といった日常とかけ離れたモチーフと出会える点も小説の魅力を再認識させてくれる

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2025年05月02日

Posted by ブクログ

ハイスクールカーストをふんだんに感じるいじめられっこギークの視点とPTSDに悩まされる退役軍人視点が交錯して銃乱射事件へ繋がる最高にアメリカを感じるストーリーに何故三葉虫が介入できるのか。何故こんなに格好良く神秘的に感じてしまうのか。佐藤究にかかると古代の虫も最高にクールなスーツと銃弾に変貌してしま

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2025年04月17日

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三葉虫オタクのアメリカの男子高校生と銃乱射事件の話。
日常パートと事件パートに大きく分われており、とても読みやすく面白かった。

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2025年03月29日

Posted by ブクログ

アメリカの高校に通うバーナムは、三葉虫に魅了された少年で、静かな高校生活を送っていた。そんなあるとき、バーナムに対し、人気者から嫌がらせが始まる。一方、金物店で勤める退役軍人のフランクは、戦場での傷が癒えず、精神的に追い詰められていく。バーナムは、物語が進むにつれてとても辛い境遇に晒されていきますが、予知夢のような幻覚に導かれ、新ヒーローへと変貌していきます。
この新ヒーローが、なんだかちょっとダサい、けどリアルなヒーローといった感じで良かったです。アメリカでの社会的な問題を背景に、三葉虫とヒーローを合わせるといった変わった設定も、佐藤究さんが描くとカッコ良くなってしまう。
さすがでした。

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2025年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アメリカ合衆国ユタ州のウィットロー高校で銃乱射事件が起こる、その犯人達の心の中と、決意に至るまでの過程を細かく描写されてるお話。
バーナム・クロネッカーは、ダークヒーローなのかな?

独特の世界感だよね、、、相変わらず。
バーナム、どこ行ったー。
タキオ、優秀なオタクだった。
二人して、屈折してて面白い、会話が、なんとも言えない雰囲気を醸してて好き。
アボットくん、標的にされても文句はいえないよね、、、頭が悪いって表現が一番シックリくるわ、嫌い。
それはそれとして、最後、これは、どう解釈すれば?ここで終わりなのよね。
バーナムどうなっちゃうのかしら、、、。

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

三葉虫とかショットガンとか
とくに興味があるわけじゃないし
現実と幻想がいったりきたりして
なかなか集中できず
冗長に感じていたけれど
エピソード2に入り
主人公たちが動き出してから
スピードがどんどん加速し
ゴールまで一気だった。
ちょっと、あっけないほど。
前半の細やかさが
結末を嘘っぽくさせず
より引き立てていることに気づかされた。
主人公と友人の後日譚を期待。

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて読んだ作家さん
出版区で誰かの回で紹介されてて気になって読んだ、読みやすくて映像が浮かびやすい

面白かった、男心くすぐられる作品
三葉虫に目をつけるところがイカしてる、不気味だけどなんかカッコ良い、ダークヒーロー感ある
夢という単語がよく出てきたけど、実際に夢で見そうな映像が浮かんだ

バーナムがいじめられた理由がわからない
化石オタクで静かだから?急に矛先が向いた事がよくわからない

バーナムの境遇がきつすぎる、信頼してた父さんは死ぬし、母の当たりはキツイし、不倫してるし、バーナムの性格は環境のせいだろうなあ
そんな中でもタキオを想って行動したことはかっこよかったな

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

面白かったです。
ミニシアターで掘り出し物の当たり映画を観たようなそんな読後感。
二周目三周目を読んだら、まだ新しい発見がありそうです。
言い換えれば、作者の散りばめたヒントにまだ気がついていないような気がしてムズムズしてます。
それこそ、岩の中から化石を見つけるみたいに。
時間のあるときに、じっくり二周目いきたい。

三葉虫は正直ビジュアルが苦手なのですが、読み進めるにあたってちょいちょい画像検索していくと(薄目で)
なるほど、ずんぐりむっくりしたやつとか、割とシュッとしたようなのもいてなかなか面白いです。
自分からは一生調べることはないであろうカテゴリのものに出会えるのも本の醍醐味です。

登場人物の中ではタキオが一番気に入りました。
ただ毎日淡々といじめられているアジア人かと思いきや、内に秘めたエネルギーとのギャップがよかった。
色々と想像のふくらませがいのある終わり方も好きです。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

佐藤さん3作目です。
『QJKJQ』は途中あまりにも人が死にすぎて
挫折してしまい、「もしかして今回も・・・」と思いながら読みましたが、佐藤さんの描くアメリカの学校内銃乱射事件のきっかけと事件発生までなのかなと。
『ダークファンタジー』?ファンタジーではなかったですがこんな感じで始まるのかも。飛んでる考えもまたあるよなー。
海外の作家さんが書いたフィクションな感じでした。

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2025年02月16日

Posted by ブクログ

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少年は、変身した。

『QJKJQ』『Ank:』『テスカトリポカ』(直木賞)
圧倒的発想力で
世界を揺さぶった著者による
新ヒーロー小説!
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17歳のバーナム。
三葉虫の化石を大切にしているもの静かな青年。
普通に過ごしていた日々が終わる。

コール・アボットのいじめによって。

突然日常を奪われたバーナム。
同じようにいじめられているタキオと知り合う。

時を同じくして、とある男は精神を病んでいた。
それは、アフガニスタンからの帰還した元軍人。
彼を戦争によるトラウマが苦しめる。

二つの道が交差する時。

そして三葉虫。



『テスカリトリポカ』が積読にあるなか、
本当に読めるかな〜と思っていて、
それならまず少し薄めの本…と思い、
書店で購入しました。

結果、他の方がレビューで書いていた通り、
最初の1冊目として良かったです!!

日常を取り戻すために破壊する。
破壊された日常を取り戻すために。

コール・アボットが本当に嫌なやつでした。苦笑
バーナムやタキオは自分の好きなもの、
世界があれば静かに暮らしていけたのに。

アメリカの学校は、警備がついてるんですね。
不法侵入や銃があるから。
日本はガードが緩いかもと思いました。。

だんだんと幻覚と妄想と夢が混ざり合って、
最悪な現実とぶつかるとき。

クライマックスは続きが気になって
ページを捲る手が止まりませんでした。

普段読まないジャンルでしたが、
新鮮さも含めて楽しめました。

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2025年02月15日

Posted by ブクログ

久々の佐藤究さん。
疾走感があってあっという間に読み終えてしまった。
シェルショックに苛まれるフィンチ。
ジョックに悩まされるバーナム。
二人の心情がオーバーラップしているように感じた。

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

毎回濃くて素晴らしい!AI.、麻薬カルテル、戦闘機、と先生の作品読むたびにコアな知識に圧倒されます。今回は三葉虫。これだけでもすごいのに、アフガニスタン戦闘時の描写がすごすぎ。それを乾いた筆致で淡々と描写していて、言葉を失います。高校で起きる事件もなんとも凄惨。バーナムとトキオの会話が癒しになるほど。先生の作品読むたびに翻訳小説読んでる気分になります。そんな感覚は先生の作品でしか得られません。

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2025年02月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三葉虫好きの男子高校生と退役軍人を主人公で進んでいくスリラー

正直三葉虫好きの要素は必要をあまり感じなかった。
いじめられてる高校生が父の死により狂気に呑み込まれるのと退役軍人のPTSDを対峙させていたアイディアはいいが乱射事件をもっとダイナミックに描いて欲しかった。
後半は迫力あって読むスピードが上がった!
文章力は高いと感じたので同作者の別作品を読んでみようか

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2025年11月27日

Posted by ブクログ

文学的だなぁと読み進めてラストで捲られる。退役軍人さんのトラウマとスクールカーストにおける鬱屈が物語を灰色に染めていた。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

なぜ、作者はここで三葉虫を選んだのだろうか。
カバーの白い部分は三葉虫の形状。
カフカ『変身』の先“あの虫”の形状を思い描いたとき、作者のイメージに近いものが三葉虫だったのではないか?そんな想像をしてしまう。
カフカ『変身』は、お好きなようで作中でも
語られています。

舞台は、アメリカのハイスクール。依然としてカースト制度が根強く残っているという。私はその種の物語をあまり読まないため詳しくはないが、本作ではカースト下位に置かれた生徒が、日々、上位の生徒からの嫌がらせに耐える姿が描かれる。
そしてある日、彼は自ら“三葉虫的な形状”を具現化し、いわばカフカ的な「変身」を遂げる。

だが興味深いのは、その後の物語が意外にもコミカルな方向へ転じていく。変身という重いテーマを扱いながら、どこかユーモラスに物語は進む。その軽やかさが、私には少し掴みかねる不思議さとして残った。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普通。まあまあ。好きなところはあるけど、総じてあまり楽しめなかった。

アメコミヒーローのような超能力持ち!?という煽るようなコピーが付いてたけど、聴力が過敏で、元軍人との共鳴さがそれかな。

タキオの話は面白かった。お前も考えてたんかい。
俯瞰して考えれば、何かの電波やらなんやらで銃撃戦を起こすような何かがあって、三人はそれに誘導された、みたいな。リチウムイオン電池の発火みたいな。

カフカの変身と掛けてるのはまあまあ面白い。
でもやっぱ好みはスティーブン・キングの『ゴールデン・ボーイ』なんだよなあ。

結局、バーナムは逃亡しタキオが手助けする、裏のヒーローに変身、ってことか?
続編読みたいとは思わない。
なんというか、文学書きてえ〜〜っていうのが見えてきて、エンタメとしてはあんまり。エンタメが読みたいので。悪くは無いけど、文学寄りならもっとなんか欲しかった。映像化したら良さげになりそう。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

所はアメリカユタ州ニューオグデン。戦場におけるPTSDを抱えた元少尉、虐めを受けている三葉虫オタクの高校生とコンピューターオタクの高校生。それぞれの魂の必然に従ってとある計画(偶然に同じ)を立てる。たんたんと遠くから語っていく佐藤究の文体。前半なかなか何がどうなるのか分からずもどかしいが、二部の事件の顛末は面白い。三者三様結末は違った立場になるのも面白い。しかし、今回も『テスカポリトカ』ほどの興奮は感じられなかった。やはりあの傑作を超えるのは難しいのか。それとも当方の読みの力が足りないのか。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

三葉虫マニアの高校生が主人公。スクールカーストで言えば底辺とも言える。そこに現れるスクールカーストの頂点の男。毎日ロッカーの扉を接着剤で固められる。

同じくいじめを受けていたもう1人の人物。いじめられっ子同士意気投合。放課後も遊ぶようになる。

主人公、現実に嫌気がさし、壮大な計画を準備。

新学期、主人公は自身が考えたヒーロー?『トライロバレット』に変身して、いじめていた奴を銃殺しようとするが、先に現れた近所の金物店のオヤジ。

オヤジとの対決、もう1人のいじめられっ子の計画、主人公の逃亡。

ヒーロー小説との触れ込みではあるが、よくあるヒーローものではなく、ややダークで、悪を退治するようなヒーローではない。三葉虫に変身する斬新さ。主人公からすれば三葉虫は人生であり彼のヒーローであることは間違いない。

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2025年06月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三葉虫の化石と、アメリカ陸軍退役軍人と、いじめ。社会問題を古代生物の痕跡でひとつにまとめ上げた不思議な作品でした。

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2025年06月08日

Posted by ブクログ

【2025年46冊目】
バーナム・クロネッカーは三葉虫を愛する男子高校生である。スクールカーストで言えば下の方に位置し、目立たない学生生活を送っている。ところが彼のロッカーが接着剤で癒着される事案が発生。同級生のタキオも同じ目に合っており、スクールカースト上位者のコール・アボットの嫌がらせなのだという。妄想と夢の狭間で彼は次第に現実を失っていく。

なかなかの難解さ!読みやすさはピカイチなんですけど、これは夢?現実?いや彼らはどこから狂っていたのか?それともずっと正気なのか?と、こっちも迷宮に迷い込んだ気持ちで読んでいました。そして、まさかの結末。メリーバッドエンドじゃないか…?

なんとこの小説、普通の小説にあるはずの2つのものがないんです。それは「」と解説。「」なくても小説って成り立つんだという衝撃と、解説をなくしたことで最後の最後まで現実味を奪っていくという建付け。

物語をどう味わうかは難解な一作ですが、これはこの作者じゃないと書けないなと思わせてくる筆力の高さ。

1周回って怖い笑

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

三葉虫オタクの冴えない高校生と日本人の血が混じったコンピューターオタクの男子高校生2人は、学校ヒエラルキーの頂点にいるコール・アボットに毎日の様に嫌がらせを受ける。
合間合間に入る退役軍人の過去に苦しむ描写。
この話の行き着く先は一体どこなのだろう……
と思っていたらまさかのそんな展開!?
と言う終わりだった。
毎度思うけど究さんの話は何処か神話的な雰囲気を感じる。

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2025年04月11日

Posted by ブクログ

2024年。
前作に引き続き、タイトルが覚えにくい。アメコミらしい。スプリングマンしか知らないんだがw
三葉虫が好きなアメリカ高校生バーナムの日常(いじめ)、中東で戦争してた金物屋の日常(後遺症)が交互に書かれる。
バーナムの父が職場で事故死、警察官の母は高校教師と不倫中。金物屋はせっかく生きて帰った部下たちが自殺していくのを知る。
そんな中ウィットロー高校無差別銃撃事件。語り部が必要。バーナムのコンピューターお宅の友人タキオがキーマン。
三葉虫はおそろしげなので、検索していないw アメリカはいつも病んでいるw

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2025年02月11日

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