小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
著者フランシス・ハーディングのトークイベントを聴きに行ったのを機に手に取った作品。おもしろかった! ファンタジーを含むミステリーで、思春期の女の子が主人公のYA的としても読めるが、通底するテーマは深く、重層的なおもしろさがある。何より、『嘘の木』の発想そのものに「やられた!」感あり。主人公の驚くべき勇気と聡明さにページを繰る手が止まらない。19世紀のイギリス。社会の中で固定化された役割に窮屈な思いを抱きながらも懸命に生きていく人たち。男女や身分の差別意識とは。家族への思いとは。学問的探究心とは。さまざまな葛藤が交錯する読み応えある一冊。
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Posted by ブクログ
素晴らしく面白かったです。プロローグでまだまだ子供の主人公は薄気味悪い行動をしますが危なっかしく、実行への準備でも幼さが頻繁に現れ、その後の想像以上に緻密な警察の捜査と容赦ない取り調べでは可哀想になってしまいました。14歳になったばかりの少女に対して大人が集団になってのあの尋問は行き過ぎ、耐えられるものではないでしょう。思わず九子さんを応援していました。そして驚愕のフィナーレ。次々と起きる想定外の展開にページを捲る手が止まりませんでした。犯罪行為以外の部分で主人公たちへの共感のような感覚も覚えました。著者の他の作品も読んでみようと思います。
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Posted by ブクログ
宮城谷昌光氏の中国歴史小説を読もうと思い立ち、以前から読もうと思っていた一冊。
初めて本書の主役である楽毅の名前を知ったのは、漫画『キングダム』。春秋戦国時代の末期を描くこの漫画において、「軍神」、伝説的な存在として紹介されており、これだけ乱世、群雄割拠の時代にここまで称される人物に興味を持ちました。楽毅は、戦国七雄に滅ばされる小国、中山国の宰相の子として生まれ、若くして兵法を学び、大国である趙の侵略に抵抗し、中山国滅亡後は、燕の将軍として他国と連合し、大国・斉を滅亡寸前まで追い込んでいく壮大な歴史を描きます。戦争の指揮だけではなく、外交、交渉、国王や部下との関係性など、乱世のダイナミズムを存 -
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心の中や世の中に対するもやもやを言語化し絶大な支持を持つ著者が、「自分らしく生きること、自分を愛して生きること」の一環として美容やライフスタイルを語るエッセイ集。
スーさんのエッセイはどれも大好きだけれど、今回はいつも以上にぐっときた。こういう大人になりたいよおお!!
死のうとは思わなかったけれど生きるボタンを止めたいと思ったというくだりに、過去の自分を重ねて泣いてしまった。最近涙もろくて困るねほんと。うわやっちゃったとか、どうして上手くできないんだろうとか悩むことはたくさんあるけれど、それでもがむしゃらに働く自分が好きだしそういう生き方もありって示してくれるから、スーさんの本を読むと元気にな -
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Posted by ブクログ
大好きで、大切な本になりました。
気を緩めればいくらでも深刻な方へ傾いていきそうな事態のはずなのに、ユーモラスが常に低流にあって、そしてことあるごとに前を向く。その筆致が圧倒的に読む手を進めさせます。
常に明るい軽やかさが文章を引っ張っているのに、どこか安っぽい嘘には感じず、そこに説得力を見てしまえるのはなぜか。それはおそらく、書き手の実体験からひり出された言葉だからかと感じました。実感がとても伴っていて、それが著者にとっての真実である場合、そこには必然的にオリジナリティが宿る。そうなれば読み手は感銘を受ける。説得される。
自分の中で折に触れて読み直したくなる文章がいくつもありました。 -
Posted by ブクログ
江戸後期の経世家、儒学者の海保青陵。「経世在民」を唱え、自由自在を旨とし、江戸の世に自由な生き方を説いた青陵が亡くなるところから話が始まる。
彼の最後の弟子である堺屋弥兵衛が、師の遺言である「遺灰は空に撒け」の言葉を胸に青陵ゆかりの人々を訪ね歩くいわばロードストーリー。
「変人」と評される青陵の人となりがなんとも魅力的。弥兵衛が訪ねる先々で出会う青陵縁の人々が語る彼の逸話がいちいち面白い。
膠着した武家のしきたりに異を唱え、自由な意見の交換を何より楽しむ姿。前例踏襲の悪弊を説き、変化を求めることの難しさも知りながら、「自由自在」を若い者たちに伝えていく過程。
そんな師の姿を見聞きし、改めて
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