ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 小説

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    「自分はなぜ、こんなに時間をかけて本を読んでいるんだろう」。

    SNSを開けば要点が流れ、AIに聞けば答えが返ってくる。そんな時代に、何時間もかけて小説を読む意味はどこにあるのか。野崎まどさんの『小説』は、その問いに、予想もしない形で答えてくれる作品でした。

    物語は、本に魅せられた少年・内海集司と親友の外崎真が、謎の作家“髭先生”のもとで本を読み続ける日々から始まります。前半は、読書好きなら思わず頬が緩むような、穏やかで懐かしい時間が流れます。

    ところが、そこからが野崎まど。

    ふたりが成長し、「書く人」と「読む人」に分かれていくにつれて、物語は思いもよらない方向へ加速します。小さな読書部屋にいたはずなのに、気づけば世界の見え方そのものを揺さぶられている。こんなに衝撃を受けた作品は、いつぶりだろうと思いました。

    そして何より心に残ったのは、読書そのものへの圧倒的な肯定です。

    本は、役に立たなくてもいい。答えをくれなくてもいい。ただ読んで、自分の中に言葉や感情や意味が少しずつ積もっていく。その時間が、自分の内側を広げていく。

    効率ばかりが求められる今だからこそ、あえて遠回りして物語を読む。その豊かさを、ここまで大胆な物語で体験させてくれるとは思いませんでした。

    未知の驚きに出会いたい人へ。
    そして、本を読むことが好きなすべての人へ。

    これは「小説についての小説」ではなく、小説を読むという行為そのものを根源的な意味を示してくれます。

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    2026年09月15日
  • アフターブルー

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    納棺師という仕事を通じて生と死について深く考えさせられた。
    ここに出てくる登場人物みんなが苦しいものを抱えているのだけど、暖かく人情が溢れていて、
    こんな方達に出会って仕事をしていけることが羨ましいなと思った。

    今日を当たり前に生きれていることが当たり前ではないのだと。
    奪われるときは一瞬。
    今を本当に大切に生きたいと思える。

    ◾️心に残った文章

    喜びも幸福も一瞬にして奪われる。
    不幸も失望も一瞬にして訪れる。
    長いようであっという間に終わる人生。
    その瞬間をわたしたちは紡ぎながら生きている。

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    2026年09月15日
  • 普天を我が手に 第二部

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    第二部は、昭和元年生まれの4人の若者達を中心に物語が動くので読みやすいし、めちゃくちゃ良かった!

    4人とも若いのに、戦争に翻弄されながらも体を張って、それぞれの道を切り開いていく姿がとても素晴らしかった。

    この4人だけでなく、兵役忌避者で偽牧師の狭山や、闇取引が上手なヤクザの徳山まで、いいキャラしてる。

    英語ができるというのは確かに強みだけど、それ以上に、視野が広く、皆が信じていることも疑い、簡単に感化されたり服従したりしないところが強い。愛国心はあっても盲信はしない。自分が信じることをすれば、どんな時代でも生きていけるんだなと思った。

    GHQに日本を変えられるのは癪に障るが、逆にアメリカを利用して、いい日本を再建しようとするこの若者たちの生き様がとても良かった。

    第三部が楽しみ。

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    2026年09月15日
  • ユングの生涯

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    ユングに対して抱いていたイメージが、全く変わったフロイトの弟子という認識でいたけれど、それも全く違った。フロイトとユングはそれぞれ別の道から心理学を探求して近づいて、そして離れていったそうだ。
    ユングは西洋人でありながら、東洋哲学的な思想を持っていたり、光と影が常に存在していることを意識していたそうだ。

    私たちは近代の学習で西洋哲学的な思考回路になっているものの、実はその闇というか影と言うものを認識しないでいたのだろう。私の専門分野の医学においても、エビデンスと言われるものは、ユングの言う光の部分しか見ていなくて、そこで切り落とされてきた情報やそれぞれの人たちの感情など、様々な影の部分というものが、実際にはすごく価値のあることなのだと改めて感じられた。
    この本をきっかけに、私はユングファンになった。もっとユングの本を読んでみようと思う。

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    2026年09月15日
  • 怒り(下) 新装版

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    信じきれなかった
    自分に対する怒りはどれほどのものだったのだろうか

    犯人の怒の文字に
    何が込められていたのか
    よく分からなかった。

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    2026年09月15日
  • ゾンビ回収婦

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    芥川賞受賞作品&ゾンビものということで、非常に興味を掻き立てられた。
    先の展開が全く読めず、一気読み!
    ただのゾンビものとは一味も二味も違って、けっこう深かった〜。共感できるフレーズもたくさんあって、少しうるっと来ました。(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)
    VRにハマったらどうなるかも垣間見えて、最後はちょっと切なかった。(。; ^ ; 。)

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    2026年09月15日
  • 茜唄(下)

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    ずーっと楽しみにしていた『茜唄』。
    同じ今村翔吾先生の『童の神』を読み、平安時代を舞台にした作品に続いて、今回は平安末期を描く『茜唄』を手に取った。

    『平家物語』を題材に、今村翔吾先生らしく再構成して描かれた作品で、上巻では清盛が亡くなる少し前から木曽氏との合戦、水島の戦いまで、下巻では物語が大きく動き、平家の最期へと向かっていく。

    自分自身、平安末期から鎌倉幕府の成立については学校で習った程度で、そのときの印象はどうしても源頼朝を中心としたものだった。
    「源頼朝はすごい人物」というイメージがある一方で、平家には「平家であらずんば人にあらず」という言葉の印象もあり、正直、あまり良いイメージを持っていなかった。

    しかし、初めて平家物語を題材とした作品を読んで、その印象が大きく変わった。

    特に、不利な状況だと分かっていながらも颯爽と駆け抜けていく知盛と教経が好きになった。

    勝てば官軍、負ければ賊軍――そんな単純なものではなく、そこにはそれぞれの信念があり、信念と信念がぶつかり合っていたのだと感じた。

    これは現代にも通じるものがあると思う。
    立場や結果だけを見て、どちらが正しい、どちらが悪いと簡単に決めつけるのではなく、それぞれの側にそれぞれの想いや正義がある。

    題材としては決して簡単な時代ではない。それでも最後まで読み終えたとき、本当に最高の読書体験だったと思える作品だった。

    そして、家族愛には何度も心を揺さぶられ、涙が出た。

    物語自体が長く、途中で少しダレるところもあったものの、それを差し引いても十分すぎるほどの高評価。

    子供への暴力や家庭内暴力などがニュースで取り上げられる今だからこそ、家族とは何なのか、人は何を守るために生きるのかを考えるきっかけとして、たくさんの人に読んでほしいと思える作品だった。

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    2026年09月15日
  • ふしぎな凶器博物館

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    『なぜその凶器でなくてはならなかったのか』殺人事件に使われた風変わりな凶器を収集している『奇妙な凶器博物館』(EMWM)は警察の関連施設でもあり、警察関係者が事件の相談に訪れることも多い。相談料は無料だが、その代わり事件が解決した際には事件に使われた凶器を譲り渡すことになっている。謎を解く館長は言動も外見もどこか頼りない若者といった雰囲気で……。
     ということで本作は他ではあまり見られない凶器が何故使われたのかを軸にした連作ミステリになっています。いわゆる安楽椅子探偵と言われる作品です。事件の当事者ではない人間が事件の現場ではない場所で、事件に対してあれこれと議論する作品が昔から好きです。どこか楽しげなやり取りの中からユニークな発想が飛び出すシーンが馴染むからなのかもしれません。そして本作の登場人物同士のやり取りが魅力的で、エピソードが進むごとに登場人物の背景を知り、よりその魅力が強まっていくのも楽しかったです。ふしぎな凶器をめぐる意外な真相は……。個人的には第三話の「黒斧剣ヴェリギオス」が印象に残りました。

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    2026年09月15日
  • 幽霊刑事

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    ネタバレ

    どのような展開になるかワクワクしながら読めた。
    早川が須磨子の写真を飾っていたので、やばいことになるんではないかとヒヤヒヤしてた。
    早川の通訳でのポンコツぶりな所には笑った。
    最後の別れは悲しいけど、ハッピーエンドで完結して良かった!
    幽霊を体験してみたい笑

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    2026年09月15日
  • まどろみの星たち

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    ネタバレ

    夜間でもやっている保育園があることを知らなかった。夜勤の仕事があるってことは、夜に子供を預けなきゃいけない親もいるという当たり前の事に気づけていなかった。

    私も子供を保育園に預けているので、先生目線で、保護者ってこんな感じなんだ〜と思った。

    認可外の保育園は、親にとっては準備するものとかの負担が少ないけど、場所によっては子供にとって良い環境ではなかったりするのか…。そして、保育料が高いのか!とか、考えてみればそうだよなと思うけど、改めてそんな場所があることを考えさせられた。

    「保育園は子どものためではなく、働く親のための施設」みたいなところも、はっとさせられた。

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    2026年09月15日
  • 罪の余白

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    久しぶりの芦沢央さん。一番好きなのは、汚れた手をそこで拭かない。罪の余白はデビュー作なのですね。咲パート、真帆パートが好みで一気読みでした。芦沢さんは読書中の面白さは強烈なのに、私の記憶への定着は弱い作品が多い。他読んだ作品も忘れちゃってるなぁ。許されようとは思いませんとか読み返したい。

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    2026年09月15日
  • 23時の豆皿ごはん

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    ネタバレ

    ご飯を食べる時間が待ち遠しくなるような1冊。そして、一緒にご飯を食べてくれる人がいて欲しいなと思いました。自分も量を食べる方ではないので、豆皿に少しずつ持って食べるのはとても魅力的な食べ方だと感心しました。味の描写も自分が味わっているかのような気分になって、思わずよだれが出そうでした。結構ながら食べをしてしまいがちですが、ご飯と向き合って味わって食べようと思えました。

    また、一ノ瀬くんからの愛がちょこちょこ溢れてる描写にきゅんきゅんしてたまらなかったです。もう1回読み直します。

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    2026年09月15日
  • 聖母

    購入済み

    面白かった

    とても面白かったです
    性的な表現が多いため、苦手な人もいるかとは思います。 まんまとだまされたなあと思いました。

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    2026年09月15日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    我孫子先生、、天才では、、?

    前評判ならしっかり叙述トリックを警戒していたのに、エピローグからまんまと前提を固められ本当に最後でひっくり返された。まさしくわたしの心中は、稔、、あんた、、雅子、、あんた、、状態。笑

    世の中には本当に理解できない"癖(へき)"が存在するんだなぁ。結構描写が生々しくてちゃんとこわい!少し文章が読みにくいなって思うところもあったけど、面白さで乗り越えられるので気になる方は是非読んでほしい!!!

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    2026年09月15日
  • ハサミ男

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    続きが気になりすぎて一気に読んじゃったけど、これは再読して伏線とその回収の答え合わせを丁寧にもう一度したくなる結末です。

    頭の中で映像化して読み進めるタイプではないから、思い込みだけではなくて文中の小さな違和感をちゃんと拾えてる気がするんだよな。叙述トリックミステリだいすき。

    く〜〜騙された〜!!!

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    2026年09月15日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    おすすめミステリランキング常連の本書。面白くて一気に読めました。角島と本島が並行して語られる構成だから、あの1行で全てが繋がった時の驚きは、、!

    ただ、"ニックネームが代々引き継がられる"から例の1行の理解、消化のスピードが"え!!!!"というよりかは"ん、、?、、、、、、は!!!!!!?え!!!!"ってかんじでした(伝われ)

    人がどんどん死んでくからどきどきはらはらページを捲る手が止まらない感じが、ストレスフルな退勤後の就寝前の相棒として最高でした。たくさんミステリを読んでいる方でも、このミステリ面白かったな〜って思える作品だと思います。

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    2026年09月15日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    街中で偶然会うとか、小説でよくある非現実的な展開だなぁと思いながらも、するすると一気に読んでしまった。そして「街中で偶然会う」が、ほんとうは偶然ではなかったと後から分かりハッとさせられた。まさかそこが伏線になっているとは思っていなかったので。
    男女の友情でも恋愛でもない、人と人との繋がりを描いているのも良かった。

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    2026年09月15日
  • 月の影 影の海(下) 十二国記(新潮文庫)

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    上巻読み終わったその日に一気読み。面白かった。
    後半の情報開示からが怒涛。ようやく世界観が明かされたときに残ページが少なすぎてこれいけるの!?畳める!?と思ったけどラストの場面が個人的に満足だったので文句なし。
    陽子にふかふかのベッドと清潔な着替えが与えられてよかった。

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    2026年09月15日
  • 贖罪

    購入済み

    さすがです

    さすが湊かなえさんです
    一気読みしてしまいました。
    予想もしていなかった展開で本当にすごいです
    内容も読みやすくて良かったです

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    2026年09月15日
  • 特殊清掃人

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    シチリー先生また変わった職業にスポットライトを当ててきましたね


    それは特殊清掃人


    私も昔やりました
    やりましたと言うかやらされました
    みんなが下校しているのにひとり残って掃除を


    それは居残り清掃!


    ま、掃除をサボってた自分が悪いんですけどね


    特殊清掃人とは、孤独死、自殺、事件・事故、あるいはゴミ屋敷など、一般的な清掃業者では対応できない特殊な現場を原状回復させる専門職です

    一言でいえばやばい部屋をちょちょいのちょいっとキレイにしてしまうプロフェッショナルということです


    ま、実際はちょちょいのちょいっとというわけにはいかないですけど

    だって、人が死んで放置されていた部屋って、すっんごい臭いがするらしですよΣ(゚Д゚)

    ちょっと興味本位で臭いを買いでみたいかも
    ぐふふふふふ…♡

    ってどんな特殊フェチだ( ゚д゚ )クワッ!!

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    2026年09月15日