ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 生きる言葉(新潮新書)

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    俵万智さんが言葉について、子育てから、ドラマ、SNS、ラップ、そしてもちろん短歌と、様々な方面から探っています。
    SNSやWebコンテンツからは日々新しい言葉が生まれ、呟かれた言葉はあっという間に浸透し、だんだん形を変えたりも。普段気にもとめなかった言葉の面白さと「生きてる!」感に気にづきました。
    バズる言葉には流行る理由があったんだ、言われてみたらどれも納得です。

    言葉を組み立てる作業でも、助詞の違いや単語の位置で印象はガラリ。そこはやっぱり日本語難しい〜、プロってすごい!と唸るばかり。

    俵さんの語り口がとにかく楽しく、何よりやっぱり所々に挟まれている短歌に「短歌すげー」ともなります。

    あとは息子さんの「オレが今マリオ」発言!子どもの言葉にハッとする事もよくありますが、これは胸アツでした。

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    2026年09月16日
  • 最後の晩餐

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    こういう短編集は、初めまして、の方が多くて、その中から、これからよろしくお願いします、になる方もいるので好き。
    個人的には、寺地はるなさんと、井上荒野さんの各品が好きだった。
    寺地さん、井上さん、これからよろしくお願いします。

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    2026年09月16日
  • 再会橋を渡る日に

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    いぬじゅんさんの人生の旅シリーズを
    ずっと愛読していてもう5作品目となりました。
    今回のお話もどれも良くて、あっという間に
    完読しました。
    気がつけばこのようなお話ばかり
    読んでいます。
    亡くなった人に会えるのは非現実のこと。
    それでも物語の中だけでもいいから
    会いたい。
    また明日から頑張れるから。

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    2026年09月16日
  • 死体は語りだす 法医学医が読み解く「死者からのメッセージ」

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    この手の本としてはとても面白かった.ビストロの語源などたまに出てくる雑学もなかなか。また読んでみたい。

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    2026年09月16日
  • フラジャイル ――弱さからの出発

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    これ以上はない、もしくはこれより弱々しい本はない。記憶は日々、割れるものだ。読むことは、開くたびに運ばれる小舟だ。

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    2026年09月16日
  • ブラック・ティー

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    2026/09/15
    色々な境遇にある女性に焦点を当てた短編小説。個々の話の密度が濃い。最初は穏やかにスタートする話なのかなと思いきや、読み進めていくうちに「何かちょっと変じゃない?」みたいな不思議な感覚になる。普通→異常に考え方が変わりそうになるものもあるし、その逆になっていくものもあるので色々なバリエーションがあるのを短編の中でコンパクトに楽しむことができるようになっていると感じました。
    人間の綺麗事だけじゃない側面に目を向けていくような小説で、読んでて面白いものや、ハラハラするものもあります。

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    2026年09月16日
  • おかえり横道世之介

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    『永遠と世之介』を読んでたら再読したくなり、オーディブルで聞いた。大学卒業後、うまく就職できずにぐずぐずしている時代の世之介。せっかく入社した証券会社を一年で辞めてしまった大学時代の同級生、そのアパートの近所に住んでいたことで知り合った元ヤンのシングルマザー母子、それから、パチンコや床屋で何度も見かけていた寿司職人見習いの女の子などと過ごす日々。「ここが最低なんだから。あとは上がるだけ」という、お父さんのセリフが沁みる。「ただ善良であることの奇跡」世之介がいると思うと、今の日常も違ってみえる。出会いについて、いろいろと思い巡らせた。

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    2026年09月16日
  • ギアをあげて、風を鳴らして

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    まず疾走感のある表紙イラストとタイトル。
    これだけで手に取ってしまう。
    この2人はどこへ向かおうとしているのか、もしかしたら何かから逃げようとしているのかも知れない。
    その答えは本の中にあった。
    子どもは環境を選べない弱い生き物。
    でも彼らにも感情はある。
    ほかと比べることもある。
    そのモヤモヤと気付きが彼らのペダルを推し進めるのだ!

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    2026年09月16日
  • 二進法の犬

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    ネタバレ

    長いが読んで損はない。
    まさに読書の良い部分である知らない世界、知らない心情を知ることができる。
    尚且つならないのだが、憧れる要素がある。それが二進法で生きる世界であった。
    そんな世界の中で主人公の生き方は危なっかしく緊張感が常にある、長い物語で何重にもなって擬似体験できるから恐ろしさも増す。賭博、妊娠、死期を渡りながら成長する度合いも見える。

    「リアリズム絵画は意味や現実に奉仕する。人間が主ではなく従であるという態度。ゆえに謙って自然と現象を模写する。物を描く。ところがニヒリズムの絵画は自分自身が現実であり、新しい意味であるという自覚をもった絵画であるわけだ。だから画家は意志的に世界と意味、現象と現実を描き換える」
    アクティブやパッシヴなニヒリスト。わかったようで、わからぬが物語の締めとして腹落ちせざるを得ない論理でよかった。

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    2026年09月16日
  • ルパンの消息

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    面白くて夢中で読んだ。
    途中出てくる、色々な違和感が最後には全て回収された。
    セリフで良さそうな所も、各々の心理描写があり入りやすい。
    15年前の回想によって進んで行く。学生時代の悪ノリとかその雰囲気も好きだった。

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    2026年09月16日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    こんなに心が揺さぶる作品を読んだのは久しぶりです。本当に面白い。
    箱根駅伝は毎年楽しみに観ていますが、学生連合の事はあまり注目したことはありませんでした。
    その彼らにも影響を大きく与える作品であると思いました。
    引き続き下巻を読みますが、その先にある映像化された作品を観るのが楽しみでなりません。

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    2026年09月16日
  • 永遠と横道世之介 下

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    下巻は後輩エバの子供が生まれることを軸に、世之介の過去の恋愛、世之介誕生の瞬間、ドーミーの住人たちのささやかな変化などが描かれる。吉田修一さん、世之介を存在させてくれて、ありがとう。いやー、宝物のような本だ。だったら文庫になるまで待つなという話だが、いいことはわかっていたので、とっておいたのだ。

    映画かも楽しみ。もちろん高良健吾さんだよね。年もちょうどだ。想像するだけで、泣けてくる。
    以下、ぐっときたとこの抜き書き。

    「「だからリラックス。この世の中で一番大切なのはリラックスできてること」ソーダバーを齧りながらではあるが、世之介は胸を張っている。」

    「自分ではなく、誰かのことを思えるということが、どれほど恵まれていて、贅沢なことなのか。きっと二千花は気づいていたのだと。」

    「いいか、人って本当にそれぞれなんだよ。心配のし方、喜び方、怒り方、悲しみ方……、本当に人それぞれなんだよ」

    「なぜか、ずっと彼女を待っていたような気がした。咲子から子供ができたと告げられた時よりももっと前、咲子と出会った時、いや出会う前、カメラマンになると決意した時、いや、そのもっと前から、ずっと待っていたような気がしてならない。」

    「……私なんて恵まれた人生じゃないんだろうけど、それでもこんな人生の中に今日みたいな、こんな夜があったんだと思えば、なんかそれで満足かも。そんな夜だな―今日は」

    「二千花ちゃんがそこにいた世界と、最初からいなかった世界ではやっぱり何かが違う。それがね、一人の人間が生きたってことですよ」

    「私の人生なんてさ、わりと平凡なほうだと思うけど、でもそんな中に今日みたいな日があったと思ったら、きっと満足だな。自分の人生に大満足。そんな一日かも。今日は」

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    2026年09月16日
  • 息子が生まれた日から、雨の日が好きになった。

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    羽釜でご飯を炊きたくなった。どれくらい美味しいのだろう。写真とエッセイ、気楽に読めて楽しく読める、そんな文章。幡野さんの信念というか、哲学というかが自分にはたぶんあってるから書いてる文章を読みたくなるのだと思う。

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    2026年09月16日
  • 永遠と横道世之介 上

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    横道世之介38歳。修学旅行や遠足についていって生徒たちのスナップ写真を撮ったり、レストランのメニュー写真を撮ったりするような、カメラマン。住んでいるところは、吉祥寺の田舎にあるドーミーという下宿屋で、そこには大学生(男)と20代書店員(女)と40代サラリーマン、それから修学旅行で親しくなった先生の家の息子(高校中退引きこもり)が住む。カメラマンとして一時脚光を浴びた先輩、同じ事務所に所属する後輩などが出てくる。ドーミーの経営者(親から引き継いだ娘さん)とは恋人関係であるらしいが、七年前に亡くした婚約者を引きずっている。今回の世之介は、そんな状況である。

    みんなで集まってご飯を食べたり、誰かの話をしたり、どこかへ行ったり、そんななんでもない日々の生活が紡がれる。そんな中で、誰かの心配をしたり、ちょっと仕事が認められたり、小さな起伏がやってくる。もうじき40歳になるにしては、浮ついたような生活をしているように見えるが、内心焦ったり悩んだりはしているものの、今、ここを大事にする世之介の生き方は、変わらない。ああ、素晴らしい小説だなと、あらためて。やっぱり私、吉田修一さんが、一番好きな作家だ。以下、好きなところの抜き書き。

    「でもどんな人に出会うかなんて、なかなか自分じゃ選べないじゃん。だったら、せっかく出会った誰かを大事にする方がいいんじゃないかなって」

    「なんていうか、結局、幸せってその低いところにあるような気がするんですよね」

    「人ってさ、変われるんだよ。土下座してる南郷さん見て、俺、なんかそう思ったなー。嫌な奴に変われた人間はさ、同じようにいい奴にも変われるんだな。変わる才能があるんだから」

    「もし一億円当たったら、どうしようかなーと、宝くじを買って以来、ずっとそう思っていたのは間違いない。
    そしてそう思っているときの幸福感と言ったらなかったのである。」

    「な、なんで生まれてくるかって。……それはあれだよ。なんでお前が生まれてきたかって言うとね、前世でお前がいろんな人を大切にしたんだよ。そのいろんな人たちがまた生まれ変わって、今のお前を大切にしてくれてるんだよ……」

    「世之介は小さな春でも探すようにベランダからの景色を見渡した。「そうだなー。俺だったら、こう思いたいかなー。『あー、いっぱい笑った。あー、いっぱい働いた。いっぱいサボって、そんでもって、いっぱい生きたなー』って」

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    2026年09月16日
  • 行方

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    ネタバレ

    3歳で別れた子供って成長した写真見てわかるものなのかな?うちは多分ダメだろうな。だってあんなに可愛くてツルツルだったんだもの。子供よごめん。

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    2026年09月16日
  • 銀河ホテルの居候 満天の星を見あげて

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    銀河ホテルの居候も4シリーズ目、今回も考えさせられる話しばかりだった。そのなかでも「誕生から死ぬまでの線分」が私の心に刺さった。
    63を過ぎ退職、その後病気が見つかり闘病中の私とそては線のゴールが見えてきているように思える。
    人生振り返ると夢もあったし仕事も充実、旅行もしたし、やりたいと思う事もできた。
    病気療養中の今、人生の中で一番辛い、逆境なのかもしれない。病気に立ち向かうなんて思っていないが悪い方ばかり考えるのではなく、私の人生を残った家族に引き継ぐことができるように日々の生活を送っていこうと思った。

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    2026年09月16日
  • 湾

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    始めはストーリーが支離滅裂かと思いましたが、読み切ると一族の一員になったかのように思える効果があったみたいですね

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    2026年09月16日
  • 余命一週間の探偵として

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    ネタバレ

    面白かった〜。結末は切ないけれど。

    どこかピップの面影のあるジェットが
    文字通り死にそうになりながら減らず口をたたき、不謹慎な冗談を投げつけ
    そしてアクシデントや妨害にもめげず、真相にたどり着こうとする熱意と行動たるや…ホントに言葉にならない。

    メイソン家とフィニー家の人たちは色々なものを失い
    その原因が全て十数年前の、ありふれたご近所不倫から始まっていたというのがやりきれない。

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    2026年09月16日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    仕事で心が荒んだ時、疲れた時に、この物語に没頭すると自然と心が回復してきて、頭の中のもやもやが洗われる。読み進めるうちに、自分を大切にして日々健やかに生活していこう、と思い直させてくれる。

    シャールさんの提供するまかない、登場する料理の描写にはなぜか自炊意欲をかき立てられる感じがして、自分も丁寧に生活したいなと思わせてくれる。
    例えばシャールさんがいつも淹れてくれるお茶があるのだが、「湯気と共にシナモンとジンジャーの香りがふわりと立ち昇る、ハーブとスパイスの効果で夏はほてりが引き、冬は体が温まる…」みたいな丁寧な描写で表現されるので、私もちょっと作ってみようかな、飲んでみたいなぁみたいな気持ちになる。食べ物、食材の描写が素敵で癒される。

    元エリートサラリーマンであり、社会に揉まれた経験や紆余曲折を乗り越えたのだろう、今はドラァグクイーンとなったシャールさんだからこそ、発する言葉に説得力があって温かく、心に染みるなと思った。登場する常連さんとお針子さんたち、シャールさんの関係性にはクスッと笑える場面も多く、心が和む。次の巻も読むのが楽しみ。

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    2026年09月16日
  • イライザは救いたい

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    人類を救うはずが、まさかの珍騒動!
    イライザの奮闘に笑いながらも、どこか切なくなる物語。
    人間ってややこしいけど、やっぱり面白い!
    予想外の展開に振り回され、最後まで楽しく読めました。
    読後は思わず「イライザ、頑張れ!」と応援したくなりました♡

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    2026年09月16日