小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
なんかほっこり前を向いて生きていける感じの小説。良かった。
第1話 3週間前に転職した。前の会社は外資系で、上司はインド人、社長はドイツ人だった。
8:45ラジオ体操から仕事は始まる。健康食品の下請けメーカーで、大手の食品メーカーに半完成品を納入している。東京から脱出したくて、田舎に住みたかった。今まで150%で働いていたが、今は30%。
桃子と名乗るおばさんに着いていくと、居酒屋だった。東京から来た女の子としてマークされていたらしい。
東京本社から研修で佐久間がくる。6年間交際した相手が、アルバイトの女性と結婚した。まゆみちゃんは佐久間さんを狙っている。
課長の誕生日ケーキを買いに行 -
Posted by ブクログ
なるべく聞きたくない、考えたくないと皆が目を背けているテーマを、顔面に思いっきりぶつけてくるような内容。
自分が介護する側だとしても、される側だとしても、考えることを先送りしたくなる問題は山積みなんだよなぁ…。
自分で自分のこと何も出来なくなって、ベッドで寝たきりで全部誰かに世話してもらって生きるくらいなら早めに死にたい。
だけど、回復してまた動けるようになるかもという望みも捨て切れないと思う。
家族が寝たきりになったとしたら、生きててくれてよかった。私が何でもしてあげようって最初は思うだろう。
でも、この先一生自分の時間全部介護に費やすことになるとしたら… -
Posted by ブクログ
「おもしろくて、残りのページが減っていくのがさみしい」という感覚を初めて味わった気がする。
元々そこまで長文を読むのが得意ではないから、本を読むこと自体は好きではあるけど、それより読み終わった時の達成感やストーリーが完結したときの満足感を楽しみにしてるところがあって。
でも、この作品は読んでいる"その時間"が本当に充実してました。
本作のような作品を書きつつ、「旅屋おかえり」みたいなアットホームで陽な雰囲気な作品も書けちゃうんだから、マハさんすごいなぁ。
本作は大人の女性たちの6話短編集。生きてりゃ色んなことがあって、歳を重ねるほど、過ごした月日の分だけ人間関係も深 -
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SNSで岸田さんの発信を何度か見て、とても面白かったので、本も読んでみたいと思って読んだ。本の内容は、思っていた3倍は「もうあかんわ」なんだけど、これがまあ面白い。自分が同じ状況になったら多分死者が出ると思うほど壮絶なのに、文才があるからなのか、関西弁だからなのか、ツッコミが面白すぎるからなのか、多分全部なんだろうけど、笑えない話がないぐらい面白い。それと、大変な状況の中でも岸田さんが家族に深い愛情を持っているのがよく分かって、心が温かくなった。しんどい時に自分を励ましてくれる、お守り本のひとつにしようと思った。他のエッセイも全部読んでみようと思う。
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上橋直子氏の『狐笛のかなた』は、人の心が聴こえてしまう「聞き耳」の力を持つ少女・小夜(さよ)と、人間に追われ傷ついていたところを彼女に救われた霊狐・野火(のび)が紡ぐ、切なくも美しい和風ファンタジーの傑作である。
本作の最大の魅力は、隣り合う国の陰謀や「使い魔」を操る呪術合戦といった重厚な世界観の中で描かれる、言葉を超えた命の繋がりだ。本来であれば相容れない「人間」と「霊狐」という異種の存在が、過酷な運命に巻き込まれながらも、互いを命がけで庇い合う姿が心を揺さぶる。
特に、使い魔との凄惨な戦いの中で、自らの体を傷つけ、力を削ぎ落としながらも人の形をとって小夜を守ろうとする野火の覚悟と献身は胸を -
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最初の少し読んでタイトルの印象で判断して暗い物語なのかなって思ったら全然違くて、それどころか凄く心が温まる物語で感動しました。
印象深く思ったのが料理の表現力が文章なのに凄く良く。料理や食べ物にあんまり興味がない僕でもお腹が空いて食欲を誘う表現力は素晴らしく
瀬尾まいこさんの他の作品を読んでみたくなりました。
最初から最後まで読みやすく、そして最後のタイトル回収で多くの人が感動したのが想像出来ました。
ドラマは見てないのですがやはり小説でしか感じ取れない感情や印象などいろいろ感じ取れてやはり小説は良いな。と再認識させてくれる小説でした。 -
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高校3年生の夏、文化祭で巨大な空き缶タペストリーを作った仲間たち。あれから28年。それぞれに事情を抱えた彼らが再び集まり、今度は手作りで天文台を建てる。
いいなぁ、そんなことあったら。
歳を重ねるにつれて、若い頃のように強い感情を誰かにぶつけることは減っていく気がする。大人だからこそ言えないこともあるし、今さら蒸し返さなくてもと飲み込んでしまうことも増える。
でも、この物語の彼らは、天文台を作りながら少しずつ本心を言葉にしていく。長い間できていた心の溝が埋まり、昔の傷が癒え、止まっていたものがまた動き始める。
天文台作りが仕事を好転させる気づきにつながったり、誰かとの関係を変えたり。4 -
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・てきや・夏休みの宿題・七五三の思い出・大洪水の思い出・マラソン大会・賞状をもらう話・家庭訪問の思い出・道に迷ったときのこと・物をなくす
上記の話は自分にも同じようなことあったなあと思い出の共有ができて嬉しい。
尿関係の話は特に共感する。子供の頃ってなんであんなにおしっこを我慢してしまったんだろう。
我慢しすぎて膀胱炎になった経験があるほど。
物をなくす話も、学校の提出物をなくしてしまった時の絶望感ときたら、子供にとってはこの世の終わり。
大概母親が捨ててしまっているので、怒りをどこにぶつけてよいか分からなかったなあ。と思い出に浸ってしまった。
さくらさんのブラックジョークが冴え渡るエッ -
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ネタバレ押尾と芦川の対比がとても美しくてよかった。
仕事はきっちりこなす一方、まっすぐであるが故に芦川への悪意も職場にダダ漏れな押尾。対して芦川は、周囲からすると内心では反感を買いそうな行動をしている。二谷と付き合っていることを周囲に知られながら送別会でホールケーキを作ったり、飲み会で藤さんを抱きしめたり、体調を理由に早退してお菓子を作ったりする。それでも、本人の愛嬌や「善意」によって、周囲の表面的な好感を得ている。
二谷は芦川にはずっと苛立ちを感じ、むしろ押尾の言動に共感している。それなのに二谷が将来の伴侶として選ぶのは芦川だ。このねじれがとてもいい。
芦川は自分では意識しないまま周囲を巻き込み、結 -
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久しぶりに読み終わった瞬間もう一度読み返したい...!と思う本だった!
前半の暁闇は犯人の手記の形で、こちらは実際の事件を想起させられた。当時の事件のことも気になって調べてしまい、改めて劇的な出来事だったなと
後半の金星に入ってからは、実際の事件のことは忘れてこの物語に夢中になってしまった!最初は小説家ってすごいな〜と思い、もう少し読み進めて「いやいやまさか、、、」と思い、最後は「小説家ってすごい!!!」と思わされた、凄かった、、
運命的な出会いと関わりで、2人が惹かれていくのは十分すぎるくらいに伝わったし、こうならざるをえないよなって思った。最近読んだタイム・アフター・タイムとの比較だけ