小説・文芸の高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
ともに第33回すばる文学賞をきっかけにデビューした二人の作家の、およそ1年6ヵ月にわたる往復書簡。2019-2020年の東京オリンピック狂騒曲から新型コロナウィルス禍の時間と社会の空気が書き込まれているという意味で、歴史の証言として読むこともできる。
木村氏と温氏は木村氏のほうが10歳年長だが、木村氏の(いい意味で)青くさくて痛々しいほどまっすぐな思索と問いかけを、温氏がまるで姉のような包容力で受け止めたり、ふっと身をかわしながら別の文脈につなげていったり、という対話のキャッチボールが繰り返される。深い信頼がなければ書けない率直さと、そんな相手に甘えきってはいけないという気遣いと覚悟とがそ -
Posted by ブクログ
テッサの革命も、「月と太陽」も、確かに受け継がれてきたのだと感じた。
そして、それをちゃんと心で受け取っている人がいる。
人は亡くなっても、その想いは生き続けていくのだと強く思わされる。
4作目にして、ようやく革命の兆しが見えてきた一方で、物語はどこまでも暗く、重く、そして切ない。
レーエンデに自由をもたらすという同じ未来を見据えながら、異母兄弟はそれぞれ別の道を選ぶ。
一方は正義を貫き、もう一方は悪へと進む。
お互いを深く理解し、信じ合っているからこそ、その結末はあまりにも悲しいものになっていく。
「正義っていうのは欲望を粉飾するための方便だよ」
「十人いれば十通りの正義がある」
「正義 -
Posted by ブクログ
面白かったです。ぐうの音も出ないってこういうことなんだなと思いました。これを低評価する人はいないんじゃないでしょうか。だって、誰にも論破できない。
これがデビュー作ですか。信じられないな。頭がおかしいです。失礼、異常者ですか。違う違う、天才といったらいいですか。そんな言葉でおさめていいのか分からないほど、内部の構造が理解不能です。もちろん、良い意味です。
圧倒されちゃいますね。へぇ、同じ時代に生きてるわけですか。なるほど、冗談ですよね?
わたしは難しいことは分からないですけど、これは正しく純文学であると、そこだけは分かります。今すぐ教科書に載せてください。載ってる?まだ?早く、急いで。こんな美 -
Posted by ブクログ
朗読がしたくて購入。初めての平家物語なので、色々調べてこの本を選びました。端折るところは簡単に要約で、要所要所、現代語訳と原文が掲載されている。
平家物語がこんな話だとは知らなかった。
平家が栄華を極めた時代が30年にもみたなかったことも、歴史の授業では学んだはずだけれど、そこに平家の一族の人たちの人生がどんなふうに頂上から奈落の底に落ちていったのか想像したことがなかった。
敵味方含め、色んな人の死にざま。最期の立ち振る舞い方にすごく心を打たれました。
一番泣いたのは、木曽の最期(木曽の義仲)部下で乳兄弟の兼平の思いや死にざまを号泣しながら読みました。
他にも忠度の都落ち(死を覚悟して -
Posted by ブクログ
ネタバレどこかユーモラスで、時折クスッと笑いながら読み進めた。個性的な登場人物も面白い。
悩みには結局最後は自分の直感に慕うのがいいのかな。占いに来ている人は背中を押してもらいたい人がほとんど。
竹子が占いの結果通りに(悪いことも)伝えようとするのに対して、幸子は物は言いようで、うまくプラスになるように伝えるところはうまいなあと思った。物事は捉え方次第なんだなあという学びになった。
「強運の持ち主」である通彦の「強運」は幸子といっしょになったことかな?と思う。通彦のために占いを駆使していろいろと頑張ってくれる。これは「強運」だ。幸子は気づいてないようだけど。
『ありか』でも感じたが、瀬尾作品には -
Posted by ブクログ
なかなか思うように進まない中での粘り腰の取材。面白かった。
途中から明らかに避けられてるし。
ヒグマの習性について記述があり、それがとても興味深かった。
人間に恐れられていたOSO18は、競争に敗れたヒグマの成れの果てだった、という展開は衝撃だった。
人里に降りてくるクマ達もまた、生き残るため、危険を感じながらも人間の生活圏に足を踏み入れる。正直可哀想に思う。
野生動物保護政策の結果が巡り巡って、今度は人の手で処分される動物達を生み出している、というのは滑稽でしかない。
「共存」とは何か、真剣に考えなければならないと警鐘を鳴らされたような思いだ。 -
Posted by ブクログ
とっっってもよかった!!!
鯨のように付箋の量がとんでもないです。
心に残る言葉がたくさんあり私が今28歳ということもあり、大共感する部分がたくさんあり今読んでよかったなと思いました。
それと同時にもっと早く読めばよかったなとも思いました。
エピローグから始まり最後のプロローグ最初??の状態で読んでいたらそういうことか!!と納得しすごい!!と思いながら読んでいました。
主人公都さんは、辛そうなことばかり自分に起こりなんだか可哀想だなと思いました。そして都だけでなく周りの人達も苦しい思いをしてなんとか乗り越える姿やこういう考えもあるんだと考えさせられました。
あまりいい考えではないですが、自分が
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。