ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 斜め45度の処世術

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    著者の社会とは斜め45度にズレた視点から語られるエッセイ。常に物事をメタに考え、ある意味で達観しているその視点は一般的な印象からも超越したひねくれを痛快に感じさせてくれた。

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    2026年04月28日
  • 日本のセックス

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    序盤は「私は今何を読まされているんだ…」という気持ちになった。官能小説を読んでいるのか?と。
    まぁでもそもそもこんなタイトルで手に取っているのでね。
    中盤からは別の小説かと思うくらい怒涛の展開と、登場人物達の思想、気持ちが語られる展開が繰り広げられ非常に楽しく読めた。
    著者の樋口さん男性のようだけど、彼が感じている女性蔑視、対する女性の強かさなど、そういったものがリアルでとても繊細で洞察力がある人なのだと思った。
    本当の愛って自分の悲しみや傷や怒りや負の感情を相手に悟らせないのかも。
    こんなにバイオレンスなのに、愛について考えることもできて不思議で、良い意味でめちゃくちゃな作品だった。
    サブカ

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    2026年04月28日
  • 翼~李箱作品集~

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    斎藤真理子さんの訳と解説が素晴らしかった。

    −−−−−−−

    “しばらくすると咽喉が乾いてきます。枕元に置いた水をーー深海のように落ち着きはらった冷水を飲みます。石英質の鉱石の匂いがして、肺腑に寒暖計を差し入れたように道ができるのを感じます。その冷ややかな曲線は、白紙の上に描こうとしたら描けるのかもしれません。”



    “明日は一日、草花ばかり見て遊んで過ごそう、脱脂綿にアルコールを染み込ませてありったけの気苦労を拭き取ろうと、心に決めてみたりします。あまりに夢見がめちゃくちゃだからそんなことを思うのでしょう。草花が満開になる夢、原色版のグラビアの夢、絵本を読んでいるような楽しい夢を見たいの

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    2026年04月28日
  • アナヅラさま

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    ホラー×ミステリー。
    長野市周辺が舞台。
    長野市民としては知っている場所がたくさん出てきて、登場人物のいる場所やモデルになったであろう建物や風景が想像できて、人一倍楽しめた。

    ホラー(都市伝説)の怖さはほぼ感じず、ミステリー9割。不気味な都市伝説というよりも、人の醜さ、欲望のどす黒いどろどろしたものへの恐ろしさのほうが強い。
    読み進めやすい文章で、特に犯人に迫ってからラストまで、息もつかせぬ展開で一気に読めた。
    全く想像ができないラストというよりは、途中からもしかしてそうなるのではと読者が感付ける塩梅がとても良かった。

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    2026年04月28日
  • 本日は、お日柄もよく

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    言葉の持つ力に改めて気付かされた。

    私も誰かの心を揺さぶるような言葉を紡いでみたい。

    そのためには、こと葉や久美さんやワダカマみたいな人が必要なんだ〜!どこにいる〜!?

    何回でも読みたい!!!

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    2026年04月28日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    読む手がほんとに止まりませんでした。
    島の方ではあだ名。本土では名前で呼ぶことによりこの奇妙さが増したのだと痛感しました。映像では表せないとはこのことか、、、と感銘を受けました。
    分からないとこもなく1個1個丁寧に解説していってくれることで、なるほど、、、なるほど、、、と一つ一つ私の頭の中にあった結び目が解けていくのを感じました。途中からこの人前日から居たし、、、というのはあったのですが、まさか本土と、、、そこまでは思いつきませんでした。いい作品に出会えました、また忘れた頃に読み直したいです。

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    2026年04月28日
  • 星を編む

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    ネタバレ

    読んでよかった

    これはただの風だ
    櫂のことを忘れたわけでも縋ってるわけでもない暁海はとても素敵だった。

    ずっと覚えていることと、忘れられないことは、どうちがうのだろう。
    それに囚われているかどうかかな?

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    2026年04月28日
  • 舟を編む

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    大満足。読み終わったあと、長い旅を終えたような嬉しさと疲労感と寂しさが込み上げた。
    お仕事小説として面白かったのはもちろんのこと、登場人物みんなが誠実で、柔らかくて、不完全ゆえに一生懸命で愛しかった。
    特に、最初は嫌いだった西岡に中盤ものすごく感情移入してしまい、絶対に最後まで読むと決めた。
    「舟を編む」というタイトルが最初から最後まで物語の進む航路を示しているようで素敵だった。

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    2026年04月28日
  • アヤカシ特区の還送師 その術師、世間知らずにつき

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    めちゃくちゃ…めちゃくちゃ面白かった!!!
    何か面白いものないかなと、ふらふら本屋に寄った際びびっときて買って、そこからしばらく置いちゃったのですが、読み始めたら最後まで止まらなくなりました!
    最初から最後まで中弛みも飽きることもなく読めました。本当にそのくらい面白かったです。

    最初の方のページに登場人物一覧がありまして、その中でもメイン張る人たちにはイラストがついていて、はーん主人公そっち系ねぇ…と思っていたら、全然そっち系ではなく、!?!!?!?ってなりました。いい意味で裏切られました。
    主人公以外もみーーんな個性強めで、すぐに覚えることが出来ました。
    こ、こいつ………って悪い意味で思う

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    2026年04月28日
  • 永遠と横道世之介 上

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    最後の最後に死亡フラグが立って少し悲しくなった。今を大切に、周りの人と楽しく生きる、と言うことを実践することの難しさ、勇気よね。今が幸せなんだよなあ。

    P50もちろん筆者も含めてだが、人の人生にそうそう派手な物語はないのではないだろうかと思うのである。もう少し言わせて貰えば、人生というものは、人の一生から、その派手な物語部分を引いたところに残るものではないかと思うのである。
    P346そうだなー。俺だったら、こう思いたいかなー。あー、いっぱい笑った。あー、いっぱい働いた。いっぱいサボって、そんでもって、いっぱい生きたなーって。

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    2026年04月28日
  • 王とサーカス

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    途中までは記者の主人公とネパールを取材しているように淡々と進む。しかし中盤から一気読み。謎解き、種明かし、終盤の畳み掛けがとても面白かった。自分が見る一面は、他の人にとっては違った一面なのかもしれない…そんな当たり前の事を気付かせてくれた作品。読み終わるとタイトルも意味にもどきりとする。ミステリとしても、人の深いところを知るにしても読んで良かった。そして「氷菓」の作者様とは気付かずでした。こんな作品も書けるなんて…ちょっと追ってみます。

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    2026年04月28日
  • 海街diary

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    ノベライズだと思って少し舐めてたら、すごく良かったです。
    四姉妹の絆もそうですし、表紙で誰がどの役かがわかるので、とんでもない美人姉妹だなということと、同時にこんなに性格も人柄も美しい4人が、ありきたりの生活を幸せに過ごしている描写は、完全に引き摺り込まれました。
    映画も観てみたいなと思いました。

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    2026年04月28日
  • 透明な夜の香り

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    ■作品
    透明な夜の香り
    ■全体の印象
    派手さはないが、静かに引き込まれる作品。読後にじわっと余韻が残るタイプ。「普通に面白い」と感じやすいが、あとから効いてくる。
    ■テーマ
    ・香りと記憶の結びつき
    ・人との距離感(近すぎず遠すぎず)
    ・過去との向き合い方
    ■良かった点
    ・「香り」という抽象的なものを軸にした独特の世界観
    ・文章が落ち着いていて読みやすい
    ・感情を説明しすぎない余白のある描写
    ・静かなのに、人物の内面がしっかり伝わる
    ■気になった点
    ・大きな事件や展開を求めると物足りない
    ・解釈を読者に委ねる部分が多く、人によっては曖昧に感じる
    ■印象に残ったこと
    香りが記憶を呼び起こす描写がリ

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    2026年04月28日
  • ユリゴコロ

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    耽美系サイコホラーとかミステリーだと思っていましたが蓋を開けてみれば、どこまでも誰かを愛する気持ちだけで完結しているような作品でした。
    グロ描写や罪のない子供が亡くなる描写、とにかく胸糞悪くなるシーンが多々があるのでそういうのが苦手な方はオススメしません。

    ラストシーンも主人公の気持ちも考えるとどうしようもなくやるせのない気持ちになる最後でしたが、読後感は意外と悪くないです。
    私的には爽やかなラストだと感じました。

    人として欠落していたサイコパスが愛情に目覚め、それと同時に今まで感じたことなかった犯した罪への罪悪感や色んな感情に囚われていく様子も見てて苦しいほどにリアルでした。

    ハッピー

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    2026年04月28日
  • 幻夏

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    尚と拓、母の香苗の親子、兄弟関係はとても素敵だなと感じた。故に、起こった悲劇。
     冤罪は、本人とその周りにまで影響を及ぼす。実際にも冤罪事件の報道があったがどれだけ苦しい思いをしてきたのだろうと想像も出来ない。
     ちょっとしたことや勘違い、思いこみで人は変わるし人生を狂わせることもある。 
    長編大作‼️ひさしぶりの2回目完読だったけど考えさせられる

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    2026年04月28日
  • 影踏み

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    主人公の真壁修一の頭の中に住み着いた双子の弟啓二との対話によって事件を解決していく推理小説である。しかし警察側の人間関係を軸に描くことが多かった作者が正反対の犯罪者を主人公にした7つのエピソードの中で弟に対する相反する思いが明らかになっていく。意外性のあるプロットに複雑な人間関係、葛藤、そして心ならずも犯罪を続けていく修一。ノビ師ならではの仕事ぶりもたっぷり描かれていて犯罪なのに応援している自分にびっくりした。又ハードボイル的な強面な一面や法曹の道を諦めて窃盗犯になったきっかけにしろ私の中での修一はもう「推し」‼️横山先生にやられた様です。
    謎解きをしながら修一はこの苦悩から解放されるのか?そ

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    2026年04月28日
  • キャンプをしたいだけなのに 雪中キャンプ編

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    それにしてもとんでもない過去を色々と持っているものだな斉藤ナツ。

    長編と呼ぶには少しヴォリュームが足りないかなという限られた紙幅の中、細かく張り巡らされた数々の伏線がことごとく効いており、あたかも職人技を見ているかのよう。
    全体をまとめ上げるスキルという点においては、明らかに前作よりパワーアップしている。
    あるいは出来過ぎの感もあるぐらい良く出来た話でありながら、しっかり情緒に訴え掛ける要素も持ち合わせており、読後は構成に対する感心とともに、なんだか物哀しい話だったな…という感慨も同時に抱く。

    これだけの実力を持つ小説家がメジャーの舞台に上がることなく、本シリーズ2作の発表だけに留まってい

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    2026年04月28日
  • 死体埋め部の悔恨と青春

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    死体埋め部シリーズの第1作。

    死体を運ぶ織賀と、死体の謎を解かされる祝部。2人の部活動の物語でした。

    第一話 死体埋め部と指折りフェティシズム
    第二話 死体埋め部と悪夢のディレッタンティズム
    第三話 死体埋め部と恋するエウヘメリズム
    幕間  死体埋め部と合法アジャストメント
    第四話 死体埋め部の栄光と崩壊

    終始不穏な空気感と設定の奇妙さ、会話の軽妙がクセになりました!
    最後にガツンと衝撃のラストが…!怪しげな雰囲気が漂う文章でしたが、まさか…!でも、この予想できない展開が好みで星5にしました

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    2026年04月28日
  • 深淵のカナリア

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    火山の噴石で両親を失った少女の衝撃的な逸話と、3年前の同じ時間に起こった事を見えてしまう碧眼の尾崎冴子。
    この導入部で本作への興味が一気に湧き読み始めた。
    公安警察、宗教団体アウル、地下鉄の無差別殺人、冒頭逸話の少女の存在など、物語の展開を予期できない事で読む手が止まらない。
    時間を超えた現在の地下鉄の場面は、かなり緊張感があり面白く読んだ。
    ただ、最後の冴子とカナリアの対峙には少々不満ではあるが、総じて満足できる小説だった。
    本作が2作目だという驚きもあり、寺嶌曜という作家に注目をしていきたいと思った。

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    2026年04月28日
  • さみしくなったら名前を呼んで

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    心のコアな部分が抉られまくった、締め付けられた。
    自分じゃ言葉に出来なかった自分の心を言語化してくれてるような本だった。

    『昔は繊細すぎて生きることにいつも疲れていたし、神経が過敏で人づきあいの幅が極端に狭かった。音楽に頼ってイヤホンなしでは外を歩けず、友達にしょっちゅう長い手紙のようなメールを送っていた。永すぎた思春期を漫然と引きずる、あれが自分だと思っていたけど、その自分はもうどこにもいない。あの子たちの側から、もっと世慣れた大人のフェーズに、いつの間にかスライドしていたのでした。』

    いまの自分の人生、たのしくはあるけど結構生きるすべてがつらくて泣きたくなることだらけだけど、いつの間に

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    2026年04月28日