小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレこの作品は、読み進めるほどに「まとめること」を拒否してくる小説だった。
群像劇という構造の中で、誰か一人の話を聞けば、その人に感情移入してしまう。だが別の視点に立てば、また違う感情が生まれる。その繰り返しの中で、「誰が正しいのか」「何が真実なのか」が分からなくなっていく。
性加害の問題について、被害者に寄り添うべきだという思いは、自分の中で大前提として揺るがない。これは今後も変えるつもりはない。しかしこの作品を読んでいて、そして現実の出来事を考える中で、もう一つの感情が浮かび上がってきた。それは、被害者の話を聞いているその最中でさえ、一瞬だけ「それは被害妄想なのではないか」と思ってしまう瞬間 -
Posted by ブクログ
『N』を凌ぐ衝撃。
あなたの選択で、結末が変わる‼︎
というキャッチコピーに興味を惹かれ手に取った。
と言っても、『N』のときは「読む順番で、世界が変わる」ということで読んだけれど、正直そんなに変わるとは思えなかった。だから、今回もどちらかと言えば、本当かな〜?という懐疑的な気持ち。
『ペトリコール』と『ゲオスミン』という2つの章からなる物語。どちらから読むかはやっぱり悩む。ネタバレになるのでどちらから読んだかは書かないけれど、結果としては『救う』方だった。
最初は読み方のルールを理解しきれていない部分があって、読む順番で結果が変わっているのかピンと来なかったけれど、分かったときの衝撃が -
Posted by ブクログ
なんかすごいもの読んだ。
「母性」のタイトルが示すように、母と娘の関係性を通して親子愛を描いたもの。
かと思いきや、そこは湊かなえ作品。そうは簡単に行かない。
親離れできない娘が母となった時に果たしてどうなるのか。
なんて単純な話でもなかった。
読み始めてからなんか不穏なものが常につきまとっていて、背中がゾワゾワムズムズしながら不安と友達になって読み進めた。
母目線のパートと娘目線のパートがあるが、母目線のパートで示されたものを娘目線パートで答え合わせをする感じ。
ではあるのだが、はたしてそれは真実なのか。そんな事も読みながら感じてしまい、やっぱり背中がムズムズする。書き方上手いよなぁ。先が -
Posted by ブクログ
「星くずの殺人」の続編。
最後に宇宙から歌の生配信を行った真田周は、そのせいでネット炎上していた。高校に通う道にも、アンチが生配信で張り込んでいるくらい。生活にも困るくらいだった。
周は生配信によって、行方不明になっている瞳子ちゃんと連絡をとりたかったのだが、その連絡は全然なく、ある日コメント欄に「金閣が燃える」と書き込まれ、実際に焼け落ちた。次は銀閣寺の予告が行われて、やはり焼けてしまう。
周のコメント欄に書き込んだ男は捕まったが、その後次々と重要文化財や国宝が燃やされ、どうやらこの男は実行犯ではない。瞳子ちゃんのお父さんは京都タワーで焼死した。瞳子ちゃんはなにか関わっているのか?
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