小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
苦しい作品だ。解説で「少女版『キャッチャー・イン・ザ・ライ』」との謳い文句が付されていた時期があることを知ったが、言わんとすることはわかる。大都会の軽薄さへの失望、社会への反抗心、人生の実感のなさと空虚さといったものは確かに共通しているが、しかし押し潰されるような圧迫感と苦しみは、本書が段違いではないだろうか。個人的にはキャッチャー〜の主人公にはうんざりさせられたが、本書の主人公の痛みにはかなり心を寄せられるものがあった。特に両者の違いが明確なのはやはり異性との関係だろう。男性であるキャッチャー〜の主人公が自身の安全が確保された立場から女性を常に冷笑していたのに対し、女性である本作の主人公にと
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Posted by ブクログ
読後感が、雨上がりのさわやかな空気のよう。ホコリやチリが洗い清められて網戸をそよ風が抜けて行くみたいな、大昔におじいちゃんおばあちゃんの家で畳に寝っ転がっていた時間を思い出しました。
今の夏は暑過ぎるので閉め切った部屋でクーラーの風を浴びて過ごしたり、あまりにも過剰なゲリラ豪雨に見舞われたりと風情もへったくれも無いのがかなしい。データ上はそんなに変わってないんだよ、みたいな意見も見かけるけど心情的には確実に蒸し暑くなっている気がするのだからしょうがない。
『うさぎパン』(9784344416215)以来2作目の瀧羽麻子先生の作品、本作もとっても良かった。
まず装丁が素敵。雨粒が宝石みたいに -
Posted by ブクログ
自分は強い人間だとは思わないし、誇れる人生を生きてきたとは決して思わないけど
だからこそおばあちゃんの言葉1つ1つがすごく胸に響いて、心の中で森が育つように緑が増えていく感覚だった。
物語の中での魔女修行は、心が弱い自分にはすごくすごく辛いし大変なことだと思う。けどそれも続けていった先に自分を変えられた喜びと幸せがあるだろうし、1歩ずつ少しずつ進む自分もすごく輝いているということを知れた読書体験になった。
これからは自分らしさを大切に生きていける自信がある。なぜならこの一冊で自分の人生や心の輝きに気づくことができたからだ。この本を読んだ今の自分なら胸を張ってこう言える。「アイ・ノウ」と。 -
Posted by ブクログ
ボリュームがすごいあったのだが、意外とするする読める。そしてドドーン、と名場面があるわけではないのだが、胸が熱くなるお話だった。
正直情報に翻弄されてしまい、あの人物は死んでなかったのか? あそこに居たのはアイツだろ? とか最後の方は頭の中で整理するのが大変だった。
ただ噂に違わぬ地味さと執念深さ。圧倒されました。
一つの事件のために別の事件、畑違いとも思える場所を捜査して、その苦労に頭が下がる。実際の事件も関わりはないとはいえ、影響を受けたことをうまく取り入れている。当時を知ってる世代は懐かしさとは別に苦さも思い出すけども。
登場人物たちも本人と周りの評から浮かび上がり姿がリアルで想像しやす -
Posted by ブクログ
どの登場人物も、自分の延長線上にあるような感覚がした。
全員女性で、どの人の心情も分かると感じる部分があったから。
でも、体感としてはお孫さん、気持ちとしてはおばあちゃんが通じる?部分があったかもしれない。
何でおばあちゃんて自分でも思うけど。
だって一番女性としてしっかりしてるように感じたし。
あれかな、新しいこと、仕事に挑戦する時の状況かな。
働くことで自分の価値を感じられた状況が、自分も凄く嬉しかったんだと思う。
よかったねと。
体が大人という世間一般のものに成長したけど、なんだかお金の不安は感じる、そんな時に読んでみるといいかも。
自分がこの立場だったらどう考えるのかを、ちょっと考えな -
Posted by ブクログ
上下巻とも、audibleで。
映像化されて見始めたのだけれど、『幻夏』が面白かったのでaudibleで読む?ことにした。修司と鑓水、相馬が出会う作品だが、社会のいろいろな問題が詰め込まれていて、展開もハラハラしていて一気に聴き終わる。産廃を取り扱ってた真崎、大手会社の良心として描かれている中迫、暗殺者の滝川の感情や思考とそれぞれの人生が語られるので、グッと入り込んでしまう。
修司ら3人が、これほど個性豊かでまとまりがないのに、まるで、昔からの相棒のように展開していくのが不思議。17歳の修司が出来すぎの気もするけれど、鑓水と相馬と肩を並べて活躍するなら、そうなるかなと思いつつ、また3人の活躍劇
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