小説・文芸の高評価レビュー
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物語の舞台はその名の通り、「迷路」のような構造を持つ館。この不思議な建築の中で、小説家たちが集められ、次々と起きる殺人事件。読者は、探偵・鹿谷門実と共に犯人を追うことになります。
しかしこの作品の最大の特徴は、「犯人当て」だけでは終わらない二重三重の構造にあります。特に終盤で明かされる**メタ的な仕掛け(=この物語そのものの成り立ち)**は、まさに“館シリーズ”の中でも異彩を放つ存在。読者が当然だと思っていた視点や構造を根底からひっくり返す展開に、驚かされる人も多いはずです。
また、館の構造そのものが「迷路」として読者の思考をかく乱し、物理的にも心理的にも“迷い込ませる”演出が効いています -
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わずか100ページ足らずの短さにもかかわらず、読後に大きな衝撃と余韻を残す心理サスペンスです。全編がFacebookのメッセージ画面という形式で綴られ、会話のような軽さの裏に、人間の本性や記憶、正義とは何かという深いテーマが潜んでいます。
物語は、かつての同級生である男女が、数十年ぶりにSNSで再会するところから始まります。何気ない会話から次第に過去の事件に触れていき、やがて、読者が「これは誰の視点で、何が真実なのか?」と混乱し始める構成が巧妙です。タイトルにもなっている「ルビンの壺」は、見方によって壺にも顔にも見える図形であり、本作全体の構造そのものを象徴しています。つまり、読者が信じてい -
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ネタバレこの本を通して感じたのは、村田沙耶香という作家に対する印象が変わったということだった。これまで『殺人出産』のイメージが強く、独特で強固な世界観ゆえに、ついていけない、あるいは怖いと感じる作家という印象を持っていた。しかし本書に収められた短編やエッセイは、理解しきれない部分を多く含みながらも、その「わからなさ」自体が面白さとして成立しており、むしろ強く惹かれる読書体験だった。
特に印象に残ったのは、「信仰」や「生存」といった短編である。これらの作品では、現代の日本社会が抱える歪みや息苦しさが、極端な形にまで凝縮され、もしそれを突き詰めていったら、こんなことも起こり得るのかもしれない、という世界 -
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第6弾!
黄泉比良坂から、何とか脱出して来た二人やけど、その時の記憶を失くした高槻准教授!
基本は、心霊現象を追って、真実を確かめて、ネタばらしするんやけど、たま〜に、混じる真実がええ感じ。
前回のは当たりで、命の危険もあったけど、唯一のほんまもんの八百比丘尼に助けられ…
ようやく、体調もまだ、マシになって、試合再開!
調査したのは、以下の3つ。
「オバケ屋敷(遊園地)」
オバケ屋敷にホンモノが!
オバケ屋敷にもしっかりとしたプロデューサーがいるんやな。まぁ、半分、趣味みたいやけど、高槻准教授と趣向が同じで、仲良くなったから、再登場ある?
「人面瘡」
二十年ぶりに従兄弟から、連絡あ -
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親の期待を背負って地方から東京の大学に進学したものの、コロナ禍で大学の2年間を棒に振り、それでもゼミでマリリンモンローのセックスシンボルとしてのイメージと本人の実際の行動から紐解いたフェミニストアイコンとしての人物像を紐解く研究をしていく。
後半は主人公杏奈の研究内容と、現実の大学生活と行き来する形で書かれて、興味のある分野だったので、とても面白かった。
特に印象に残った描写を記録のために2つ
▪️新木流星に強くつっこまれ、瀬戸杏奈は首をすくめて照れたように誤魔化し笑いをした。おかげで場の空気は、ほのぼのと和らいだものになった。
それを見て松島瑛子(2人のゼミの先生)は、こんなことを思って -
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ネタバレ私自身、お母さんとは不仲で子供の頃から抱いていたモヤモヤみたいなものが美空と少し重なる部分があって この本を読むことによって少し楽になった。
瀬尾まいこさんの本はやっぱり温かくて好き!
子供の無邪気な所から、たまに発言する子供なのに大人みたいなしっかりした言葉までもが細かく描かれていて リアルだった。クスクス笑ってしまう場面も多くて、子供ってこんなに愛おしい生き物なんだと思えた。
自分にも子供ができたらまた読み返したいそんな作品。ひかりちゃんが光をたくさんリュックに詰めようとするシーンがだいすき。
"自分が幸せになるより、誰かを幸せにできるってすごいことだよ。"
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ネタバレディック・フランシスの息子、フェリックス・フランシスの新競馬シリーズ。先にシッド・ハレーシリーズが刊行されたが、ノンシリーズのこちらから。
リスク管理専門のハリィ・フォスターは、ある厩舎で起こった火事について調べるよう依頼される。当初は馬だけが犠牲になった火事だと思われていたが、中から死体が見つかり…
父のディック・フランシス顔負けの作品。シリーズ引き継ぎなんて滅多に聞かないし、しかも競馬シリーズという親のライフワークかつ偉大なシリーズを、なんと滑らかに引き継いだのだろうと感心する。
非常に重苦しい真相だが、ハリィのロマンス要素のおかげで全く暗くならない。好き嫌いは別れるだろうが、このロマ -
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おもろしろすぎて、小説かと思った。
文章がうまい。
事実を淡々と述べるだけではなく、
それに付随して散りばめられる比喩や
表現力が凄まじい。のめり込んでしまった。
特に、死体を一時的に隠した場所でもある秘密基地、その美しさの描写には目が眩む。
ありありと想像できてしまう。
遠い昔それを見た、そんな錯覚すら覚える。
ただ、所々に差し込まれる
理解し難い彼の弟達への暴力や、
事件前(小1)の隣の席の子への理不尽な暴力。
何故か事件前に担任が
彼の友達に彼と関わらないよう忠告している。
彼は前提として正しくない、犯罪者である。
その暴力性はどこで培われたのか、
それが一貫して語られない。もどかし -
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ネタバレ仕事も評価され、片思いの大学教員・椎堂と動物園デートにこぎつけた一葉。告白のチャンスと意気込んでたが、恋愛感情を持たないで話せるのが楽と先回りされてしまう。
イケメン故に恋愛感情を持たれるのが苦手な椎堂への恋心を封印し、仕事に邁進する一葉の次の仕事はWEB担当。今度はPV数を稼ぐべく、恋愛相談を七子沢動物園とコラボする事になり…
何だかんだ言いつつ、一葉の事が気になる椎堂との関係にやきもきしましたが、仕事での方向性を見極めて一直線に進む一葉が頼もしかったです。
まさか付き合う事になるまで発展するとは思ってなかったので、嬉しい誤算でした。