小説・文芸の高評価レビュー
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シリーズ4冊目。
とはいえ、過去の3冊を読んでなくても全然問題ない。
相変わらずの説明図を多用する親切至極な謎解き小説。序盤に緊張感のある場面を持ってきて、読者を一気に引き込むなど、構成や文章全てが読書苦手な人でも楽しめるよう配慮されていて、雨穴作品の人気の一因と思われる。
物語ももちろん面白い。過去3冊に負けない謎解き物語を展開してくれる。
ちなみにこの作品のような、
奇習のある集落に関わるホラー推理ものとしては
『厭魅(まじもの)の如き憑くもの』/三津田信三
が面白い。
一般的な体裁の本だから、
親切設計の雨穴作品より読書体力が必要だけどね。 -
Posted by ブクログ
何かで紹介されていて、今回初めて読んだ著者さんでしたが、面白かった!オカルトだったり、心霊だったりを題材にしているものはちょっと苦手なのですが、ただのオカルトとは違うドキドキがあった。怪談会で一人にロックオンして怪談とは少し違う話をする少女。語られた人に怪現象が起き、その原因を追究していく。登場人物が面白さとかっこよさとを兼ね備えており、読んでいるうちに頭の中で映像化されていく感じが読んでいて楽しい。参考にした図書に鈴木光司さんの『リング』と『仄暗い水の底から』があり、そのテイストもあるなと納得。怖さよりも面白さが勝り、後半は一気読みした。
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ネタバレ
とにかくアツい作品だったなと思う。
平穏な時の方が珍しいくらいに激動。
個人的にはやはり2代目日章丸が完成し、そして石油を積んだところにうるっと来た。
初代日章丸は鐵造の元で本来の使命を果たすことなく、
どこの海ともしれぬ場所で果ててしまった。
我が身のことのように進水式の写真を眺める鐵造の姿に胸がぎゅっとなった。
たぶん、私自身も多くの船を仕事で見てきたからかもしれない。感情移入してしまった。
2代目は、ついに鐵造の切り札として大活躍。思わずテンションが上がった。
この本を読み始めたきっかけだったのもあり、
イラン石油編は手に汗握る思いだった。
新田船長の気風も大好き。
戦争を経験した登場人物たちのエネルギーが、想像もできないほど大きくて
石油よりも莫大な燃料を各々抱え、燃やし、そして今に至るのだなとなんとなく自分の胸を抑えてしまった。
これからも自分の仕事を頑張りたいと思う。 -
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ネタバレコミさんすんごい人だなぁ〜〜〜
他責を地で行く人間すぎる。
あと子供?の霊と友達になって助けに行くし
そのまま一緒に出ていくのも
コミさんあんたある意味すげぇよ…となる。
それはそうと、タカヒロも凄いわ。
頼まれたからって一緒にあんな危険なところまで助けにいくなんて…やっぱちょっとズレた感覚がないと
このマンションには住めないのかもしれない。。。
また、新しくタカヒロの父親の問題提起もあって、
隣人の前の?隣人の描写もあって、
これから物語がどんどん広がって深掘りされていくのだろうなぁという予感がしてとてもワクワクする。
タカヒロと同じように変わってる人達がいて、
でもそのなかでタカヒロは隣人にとっての特別な友達になって欲しいなぁとも思わずにはいられないのである。だって主人公だもんねっ!!!
3はでるのか…とても楽しみにしてます!!!! -
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人の清らかさに裏付けされた慈しみあう気持ちが詰まったおとぎの国みたいなステキな物語だった。
テーマパークにあるような立派なお屋敷で、そこには血のつながった家族だけではなく、邸宅で働く人、一年だけ居候した従姉妹、遠くリベリアからやってきたコビトカバ、老若男女動物までもが等しく愛おしく信頼し合いながら、日常に起こるアトラクションのような大小様々な出来事を共に過ごしていく。
そこには本当の悪魔はいないけど、病気や疎遠など深い悲しみはあって、バラバラになりかけていた家族を居候でやってきた朋子が、時には優しいウソをつき冒険もして、やさしく家族をつなぎとめる。それはミーナがマッチに火を灯す魔法のように、気持ちを取り戻す作業だった。
この本のキーワード的に「2」があるように思う。
ミーナと朋子、ローザ叔母さんと米田さん、コビトカバのポチ子と小林さん、伯母さんと伯父さん、202号室。
お互いに思いやる二人組の関係も特別で唯一無二な関係だった。
ミーナは星をかき集めたガラス瓶からそのカケラを放出するように、マッチで火を灯すように、次世代の子どもたちに絵本という形で魔法をかけてる。
すごくステキな本なのに、読み終わるとその清らかさで心が浄化されて泣けてくる。
どれだけ自分の心が荒んで薄汚れてたんだろうと思う。
実写版にするなら、とっくりさんか龍一さんは寛一郎さんでお願いしたい。
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箱根駅伝本線の火蓋が落とされた。
大日テレビの徳重たちは生中継に奔走する。そして甲斐率いる『寄せ集めチーム』関東学生連合は、まわりから注目されることもなく、バッシングされながらも、『3位以内』という前代未聞の目標を掲げ、走り出していった。
本物の箱根駅伝本線を観ているかのような白熱のレースだった。
『寄せ集めチーム』でありながら、それぞれのランナーが『箱根』への想いを胸に走る姿に熱いものを感じる。
はなから無理では何も起こらない。
やってみなきゃわからない。
『言いたいやつに言わせておけ』、本当にそうだ。
ひとつの目標に一丸となって進むチームは強いんだということを学生連合チームはみせてくれた。
やったらできるんだと。
やらなければ、何も起こらないんだと。
甲斐の監督車から選手に掛けるひとこと、本当に温かくて。
その言葉に何度涙しそうになったか。
甲斐はいい監督になるだろうな。
甲斐率いる明誠学院大学陸上部の箱根駅伝本線も見てみたい。
結末はみえていたけど、本当におもしろかった。
6区で丈の転倒がなければ…
関東大学が総合優勝するとは…
ひょっとすると関東学生連合、復路は優勝相当だったのでは⁇
大日テレビは、辛島に本当に救われた。
関東学生連合チームを相手にもしていなかったスタッフたちは本当に自分の目でもっと判断するべきだと思い知っただろう。
黒石も…
関東学生連合のオープン参加はやめた方がいいように思える。
来年の箱根駅伝が本当に楽しみ。
『俺たちの箱根駅伝』、今年のNo.1です。
『存在のすべて』に並んで。
池井戸潤作品の中でも『半沢直樹』シリーズ、『下町ロケット』シリーズ、『空飛ぶタイヤ』に並ぶ名作。
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『子どもたちは夜と遊ぶ』
→『ぼくのメジャースプーン』
→『名前探しの放課後』
からの『凍りのくじら』の順番で読んでみましたが、、、『名前探し』と『凍りのくじら』は逆だったかも?
どう繋がってるのか知りたくて焦るけど、ゆっくりじっくり読みたくて、、、。あちこちにヒントも散りばめられてるからね。
松永さんってどっちの?って思ってたけど、ふみちゃんが出てきて「ほわっ!!!」ってなって、「あの時の3人はこの人たちか!」ってなって、「こいつどいつ」からの、、、404ページ目で最初から感じてたモヤモヤの正体が分かり、そっからは止まらなくなりました。
あぁ、すっきり。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。
今回はいつにも増してなんか二人が……らぶらぶ??
鉄輪
這う鬼
迷神
ものや思ふと……
打臥の巫女
血吸い女房
以上6篇収録。
「鉄輪」の1シーン。
晴明は御簾を下ろして、博雅を見やった。
「すまぬな、晴明──」
「何がだ」
「いろいろ、なぐさめられた」
「急に何を言う」
「晴明よ、おまえはよい漢だ」
いつも晴明から言われていることを、博雅は言った。
「ばか」
晴明が苦笑してからほどなくして、牛舎が停まった。
「打臥の巫女」
「おれはな、晴明。おまえがいるから、この世はそんなに悪いものでもないと、そんな風に思っているのだ」
→これすごい口説き文句ではないですか? 普通こんなこと言う? 恥ずかしい男だな、でも真の漢だぞ博雅……!
「おまえ、本当は、淋しいのだろう。この世に、自分しかいないと思っているのだろう。おれは、おまえのことが、時々、痛々しく見える時があるのだよ」
「そんなことはないさ」
「本当」
「おまえがいるではないか、博雅」
ぽつりと晴明が言った。
博雅は、とっさのことに、次の言葉を口にできずに、
「ばか」
そう言って、怒ったような顔をして歩き出した。
→博雅よ、お前がそういう男だから、晴明も超絶素直に言うんだぞ……。絶対晴明は捻くれた物言いの相手には捻くれた物言いしかしない男だぞ……。
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