あらすじ
書店員さん激推し! 市役所発、痛快ドタバタコメディ
ピンチの数だけ、奇跡が起きる。
崖っぷちコンビが挑む、非合法スレスレの資金調達ミッション!
東京で挫折し、故郷の丹馬九重(たんばここのえ)市に戻った主人公・弓沢(ゆみざわ)は、市役所のアルバイトに採用され、正規職員を目指していた。
担当していたリゾートの開発計画が頓挫し、あわやクビというところで、市役所の問題児・櫛間(くしま)とタッグを組み、市の財政難を解決する特別プロジェクトに従事することに。
作戦名は「ライオンのひげ」。
それは資産家たちを、防犯カメラの映像を利用して巧みに説得し、合計3億円の寄付を募るというとんでもないプロジェクトだった。
謎の相棒・櫛間の驚異的な場を読む力と話術により、作戦は意外にもうまくいき始めるが、
とある人物に寄付を持ちかけてしまったことから、二人は大きな事件に巻き込まれていき……
【全国の書店員さんから推しの声、続々!】
第1回「本のサナギ賞」を『稲荷山誠造 明日は晴れか』で受賞した著者・香住泰さん待望の最新刊。
キャラの立った登場人物、テンポよく進む物語、臨場感あふれる場面転換、手に汗握るハラハラドキドキの中にユーモアのスパイスが効いた緊張と緩和。
正にページを繰る手が止まらない、一気読み必至の痛快エンターテイメント作品である。
(高坂書店 井上哲也)
***
たちの悪いおっさんとあくどい寄付集めに奔走するとんでも話!
なのに読後感はほっこり。
(旭屋書店 新越谷店 猪股宏美)
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小説だからこそ面白い! 現実なら怖いです・・・
タダほど怖いものはない。自分もいつ足をすくわれるかと思うと、ゾッとします。
パンフレットを見るたびに、この物語を思い出しそうです。
どうか最恐コンビが目の前に現れませんように。
(明文堂書店 高岡射水店 野口陽子)
◆目次
第1章 捨て身のふたり
第2章 あの手この手
第3章 崖っぷちの大勝負
エピローグ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ある田舎の市役所が破綻寸前になり、市長がクビ寸前の所員を使い脅迫まがいの寄付金集めに奔走させるという話し。
作者も、あとがきにも書いているように「そんなアホな」というストーリーだけど、それを許容出来るならめちゃくちゃ面白い本。自分はすごく楽しく読めた。
Posted by ブクログ
テンポよく読めて楽しめる娯楽小説。
奇想天外、お役所としてあり得ない提案の数々。それでも読めてしまうほどテンポの良さとキャラの良さが際立っています!
あり得なさが娯楽に変わる良い例。
櫛間さんの悪辣さ加減も、自分が悪事に加担しているのではと思いつつも後戻りできない諒君も、どちらも人間味溢れるキャラで引き込まれます。
おばあちゃんのいざという時のかっこよさときたら!自分のおばあちゃんだったら怖いなぁと思いつつ憧れてしまいますね。
続編があったらこのコンビの活躍をまた見たいです!