小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
あらすじを読まずに著者買いしたところ、名作推理小説のオマージュ集だったことが分かり、最初は尻込みしてしまった。調べると「元ネタを知らなくても楽しめる」とのことだったので強行突破したが、元ネタを知っていた方が十倍楽しめる作品だと感じた。
本作に収録されている六つの短編には、次から次へと名作が登場する。阿津川先生の推理小説への深い愛、圧倒的な読書量と分析力、そして名作への敬意を払いながら、それを新たな物語へと昇華させる構成力には感服するばかりだ。
どの話も楽しめたが、ミステリはやはり「自分で推理してこそ」だと思う。私は六編のうち『女死刑囚パズル』だけ結末を予想することができた。法月綸太郎氏の -
Posted by ブクログ
将棋はわからないが、将棋界のあまりにも厳しい世界を垣間見た気がする。
主人公のプロ棋士の芝と、棋士になることをあきらめ弁護士になった大島と、二人の目線で書かれている。
棋士の収入を、色々検索してみると、
藤井壮太さんで、2億円越え。
Ⅽ級クラスで月15万円ほど。
一人前のプロ棋士は、
幼いころより、将棋に向かい合い、プロになることを夢見て、奨励会にはいれたとしても、年間5人に一人。
大島が弁護した依頼者の話しは、一番胸を打った。
子供の望む未来の為、親が必死でサポートしようとする、現代の子育て中の親たちも多分同じように無理をしている人は多いと思う。 -
Posted by ブクログ
法廷という逃げ場のない空間で起きた占拠事件をめぐり、犯人と警察の激しい読み合いが繰り広げられるていた。異常な要求を突きつける犯人の本当の目的が見えず、誰が誰を利用しているのか分からない展開に引き込まれた。
特に印象に残ったのは、前作に続いて登場するスズキタゴサクの不気味な存在感。事件に巻き込まれているようでありながら、いつの間にか周囲の人間を操り、自分に有利な状況を作り出していく。警察官は市民を守るためにどこまで自分を犠牲にできるのかという問いも描かれ、単なる占拠事件以上の重さがあった。
後半は作戦、偽装、爆発、逃走が次々と重なり、一気に展開が加速する。類家とスズキタゴサクの心理戦がどこへ -
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