ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 火花

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    読み終わりホヤホヤではないから、少しぼやけた感想になる。

    私は物心がつく前どころか、まだたくさんの言葉を操ることすらままならない5歳のときから、母親の趣味であるお笑いを見るために、たくさんの劇場を回った。

    人と交流することは満更でもなかったが、幼すぎる私にとって、マイクに向かって言葉だけでお客さんからリアクションを引き出す芸人さんの姿は、不思議に見えた。

    かなり偏りはあったけれど、欠かすことなくお笑いを摂取し続けていたある時、見えるようになってしまった。

    頭を絞って考えたネタを披露しても、笑いが起こらないまま舞台裏にはけていく芸人さんの姿。

    かと思えば、お見送りのときには平然としている姿。

    また別の、小さな箱でのLIVEでは、同じ芸人さんから暴露される。自分の理想と現実とのギャップに耐えきれず、追い詰められていく姿。

    私は、これをずっと見てきた。

    この小説には、芸人さん、といっても主な活動の場がテレビではない芸人さんたち。

    そんな人たちのマニュアルのようなリアルが描かれている気がする。

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    2026年09月29日
  • 殺し屋の出世術

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    ネタバレ

    前作よりも更に面白かった!
    スタートの流れ映画の序盤みたいで、読んでいてすごくワクワクした。
    前作同様、ここから更にひっくり返すの?!という場面が一度二度どころか何度もあって、あっという間に読み進めてしまった。
    続きがありそうで嬉しいし、ぜひ映像化してほしい!

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    2026年09月29日
  • 医者の父が息子に綴る  人生の扉をひらく鍵

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    医師である著者が、息子に向けて綴った本。医師国家試験に合格すれば、晴れて医師になれる。個人的にそんなイメージを漠然と持っていたけど、実際にはそこからが本当のスタート。研修医として経験を積み、さまざまな先輩医師や患者さんと接しながら、少しずつ一人前の医師になっていく。その道のりについて、知っているようで実は何も知らなかったことに気づかされた。
    医師という職業の話が中心であるけれど、この本は単なる「医者になるための本」にあらず。著者自身の経験を通して、仕事とは何なのか、人はどう生きていけばいいのか、そして人生で本当に大切なものは何なのか。若い人に向けた、人生の指南書のような側面もある。
    「息子への手紙であるとともに私の遺書である」
    という前書き、この本の性格をよく表している。
    特に心に残ったのが、
    「いつか君は死んじゃうのだけど、それなら本当にやりたいことって何?」
    という問い。
    ブロニー・ウェアの『死ぬ瞬間の5つの後悔』にも通じる問い。
    人はいつか死ぬ。
    そんなことは誰でも知っている。
    それなのに、普段の生活ではその事実をほとんど意識せず、「仕事があるから」「周りがそうしているから」「こうするのが普通だから」と、自分の時間を使ってしまう。
    でも、ちょっとした空き時間に
    「自分は本当は何がしたいんだろう?」
    そう考えてみるのも悪くない。
    最近はそんなことを考える時間が増えた気がする。
    かつては「空き時間ができたら何をするか」と考えがちだったかも。
    答えは、未だに出ていない。
    しかし、この問いを心の片隅に持っているだけでも、日々の時間の使い方が少し変わってきたような気がする。
    医師の世界を知ることができたのも面白かったですが、それ以上に、自分自身のこれからの人生について考えるきっかけをもらった一冊であった。

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    2026年09月29日
  • イクサガミ 天

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    ドラマから入って、早く続きが知りたくて購入
    めちゃくちゃ読みやすく、どうなる?どうする?どう動く?の連続でサクサク読めた

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    2026年09月29日
  • 殺人犯はそこにいる―隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件―

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    NHKの未解決事件ファイル19の事件のノンフィクション作品。テレビ見た。酷い事件だ。
    筆者は真犯人と思しき人に接触している。またどうやら筆者が動かなければ、管家さんは釈放されていなかったのかもしれない。執念の取材だ。

    17年の間に5人の幼女が姿を消している。ところが警察は連続犯と見做さず、一件は足利事件として冤罪を作った。管家さんは17年ぶりにDNA再鑑定で釈放された。そして既に真犯人は時効を迎えている。

    79年、万弥ちゃんは神社境内からいなくなった。84年、有美ちゃんはパチンコ店からいなくなる。管家さんはこの二つの事件を自供したが、あやふやすぎると立件されていない。
    科捜研が使ったのはMCT118法というDNA鑑定を使った。真実ちゃんの殺人事件での話だ。ビデオを調べたが、ロリコン物などない。靴底の足跡も管家さんのものとは合わなかったらしい。目撃証言もない。
    しかし他の目撃証言なら2つあった。漫画のルパン3世に似ている男だ。

    真実ちゃんの遺族に会う。真実ちゃんは自転車の荷台には乗れないという。
    次にあったゆかりちゃん事件の映像の男はルパンだとわかった。
    足利事件のDNA再鑑定が始まる。不一致の結果が出る。管家さんが釈放される。ルパンのDNA型も完全一致した。しかし真犯人のDNAが2種類出ていたのだった。

    MCT118法を使って鑑定した飯塚事件はすでに死刑執行されていた。MCT118法に疑義が入るようなことはしたくないようだ。

    飯塚事件は犯人のDNA型再鑑定は無理なのだ。全部証拠を使い切ってしまったのだ。

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    2026年09月29日
  • モネの宝箱 あの日の睡蓮を探して

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    舞台となる4つの美術館のうち3つは訪れたことがあります。上野や倉敷の常設は何度見ても素晴らしいですね。箱根のコレクションのラインナップも素晴らしいと思います。本作では美術の解説部分もあるわけですが、作品の幹である謎解きのストーリーと登場人物たちの各々の心の内を語る台詞と美術解説が私にとって心地よいバランスになっていました。最後まで楽しく読むことができました。

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    2026年09月29日
  • きのうのオレンジ

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    涙がとまらなかった
    生まれてきたからには、人は必ず死ぬんですよね

    文中の「テレビのリモコンの5についてる突起みたいな感じ?基準点みたいな」
    こんな優しい人も33才で癌になってしまうんです

    まわりの人達も優しくて悲しかった

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    2026年09月29日
  • 変な家2 ~11の間取り図~

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    ネタバレ

    最初は、なんか1つ1つの話がスッキリしない短編集だなと思ってたら、その1つ1つ話が繋がっていく。今回の作品もゾクゾクする恐さが感じられます。

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    2026年09月29日
  • わたしの台所

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    明治生まれの女優さんの丁寧な暮らしが読める。
    現代に通ずるところが何箇所もあってすごく興味深かった!元祖・丁寧な暮らしという感じ。
    いろんな料理をしてみたくなる。
    性格も下町江戸っ子でさっぱりなさっていて、読んでいて気持ちが良かった。とても好きなエッセイの一つになった。

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    2026年09月29日
  • 青のナースシューズ

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     看護大学に入学した岡崎成道。
    80名の新入生の中で男子は9人だけ。
    お父さんは成通が小6の時に亡くなってるし、弟は足に障がいがあり、高卒で就職して家族を支えるべきなのかもしれないけど、、、看護師になる夢を諦めきれず。。。

    成通の育った環境が大変過ぎて、、、お母さんも精一杯だったんだと思うけど、、、。子どもに負担がかからないように頼れるものは頼って欲しかったなぁ。また、手を差し伸べる方も、相手が受け入れる余裕があるか見極められてたらと。

     藤岡陽子さんの好きな本がまた一冊増えました。

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    2026年09月29日
  • 探しものは北欧で

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    北欧に少しでも興味があるなら絶対にワクワクできるエッセイ。
    北欧というと日本ではハブられがちなノルウェーについても言及されているのが嬉しい。
    「ノルウェー人、いい人伝説」の項目にはグッとくる。

    ページ数は意外と多いがサクサク読める。
    北欧に旅する前や、北欧に行きたいなと思ったときに、もう一度読み返したい本。

    続編もあるということなので、ぜひとも手に入れて読んでみたい。

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    2026年09月29日
  • 星を編む

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    凪良ゆう先生の書く形のない愛が本当に本当に好きです。
    星を編むの中の二階堂さん夫妻のやり取りが胸の傷を抉ってきましたが、本当にその通りだと思って、胸の傷に蓋をしてくれるようでした。
    波を渡るで普通の夫婦になった暁海さんと北原先生の関係性もすごく素敵で羨ましくなりました。

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    2026年09月29日
  • 植物図鑑

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    ネタバレ

    恋愛小説
    キュンキュンするし、雑草(雑草という名の草はない)がこんなに美味しそうだとは思わなかった。
    最後の展開もすっきりする終わり方で好き。

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    2026年09月29日
  • 三千円の使いかた

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    面白かった!!!
    お金の本と聞けば、投資とかの難しい話でしょと思ってたけど、この本はお金を考えることから遠ざかってる私にピッタリの本でした。

    まず、どのエピソードもわかるわかると、首がもげるほど頷くところが沢山あり、話自体も面白かったです。
    そして何より、実生活に活かせそうな、メモしたくなるようなことが沢山ありました。

    他の人にも薦めたい本でした。またお金のこと考えたいなって思ったときに再読したいです。

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    2026年09月29日
  • セント・アガサが揺れた夜

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    大好きなイモージェン・クワイシリーズも、ついに最終巻。読み終わるのが惜しくてゆっくり読んでいたけれど、とうとう読み終えてしまった。

    ケンブリッジを舞台にした、正統派のカレッジ・ミステリーと呼べる作品。けれど、このシリーズを特別なものにしているのは、やはり主人公イモージェン・クワイの魅力だと思う。

    医学部に入学したものの、恋人を追って中退し、その恋も終わってしまったため、学位を持たないままセント・アガサ・カレッジの保健師として働いている。知性的でありながら気取ったところがなく、いつも周囲の人々を気にかける優しさに満ちた人だ。

    そんなイモージェンと、歴史と伝統に彩られたケンブリッジのカレッジライフ。そして、その穏やかな日常のなかで起こる殺人事件。

    「カレッジ・ミステリー」というジャンル自体は珍しくないのに、この組み合わせはありそうでなかったように思う。謎解きだけではなく、イモージェンが暮らし、働き、人々と言葉を交わす日常そのものが好きだった。

    だから最終巻を読み終えたいま寂しいのは、シリーズが完結したからというより、もうセント・アガサに戻って、イモージェンの日常を覗くことができないからなのかもしれない。

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    2026年09月29日
  • 月の立つ林で

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    自分の好きな本に出会えた!
    と思える本でした。

    読みやすい文章で、引き込まれやすい内容で
    全然立場の違う5人のどの話にもすごく感情移入してしまい、どの話にも涙が出ました。

    暖かい話を書く作家さんとは聞いてましたが本当に予想以上の良さでびっくり。
    古本で買ってしまいましたが、新品で買って手元に置いておきたいくらいです!

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    2026年09月29日
  • カーラの選択

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    スマイリー三部作のル・カレの息子、ハーカウェイが描いたスマイリーの新作。健在なカリスマコントロールや野心むき出しのギラム、ティンカーでは小物だったエスタヘイスにも見せ場が。
    冒頭からスマイリーがサーカスを離れていて、結構やめてるんだね?と思った。
    スマイリー、優秀なんだろうけどどこか辛気臭くて、取柄といえば愛妻家(といっても心の中でウジウジしててこれがまたうざい)しかないんだけど、実直かつ堅実に結果を出す感じ、ちょっと好きになった。

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    2026年09月29日
  • 飼い犬に腹を噛まれる

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    ネタバレ

    『赤と青のガウン』がおもしろかったのでこちらも。京都新聞や朝日新聞に掲載されたエッセイをまとめたものとのことだが、章立ての工夫と、なによりほしよりこさんの贅沢な装画のおかげで、新鮮な一冊になっている。ほしさんに依頼したのも女王権限とかではなく元からお知り合いだったそうで、そのエピソードもなんだかほのぼのする。

    タイトルの「飼い犬」は、犬アレルギーのため乳母さんに面倒を見てもらっているらしい。それで飼い犬といえるのですか! なんて突っ込みたくなるけど、その事実をつつみ隠さず明かしていらっしゃるのはむしろ彬子女王が誠実すぎるほど誠実でいらっしゃるからではないか。

    他にも、雪の女王ならアナ雪より私のほうが女王歴が長い!のような、『赤と青のガウン』にもあった女王イジリは、むしろ誠実であるからこそ書かれているのではないかと思う。女王の座に胡座をかいているなら、こんなジョークは出てこないんじゃなかろうか。

    そして書かれていないだけで、生まれながらにして女王であるご苦労もきっとあると思う。その気苦労にまったく触れていないことにも、気品を感じる。

    最後に、彬子女王が選んだ用紙がOKプリンセスNだったというエピソードにはいちばん頬が緩みました。なかなかこんな話、よそでは読めない。

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    2026年09月29日
  • 法中毒学者 家達ルイ

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    見覚えのある毒関連のミステリーがあり非常に楽しめた。それにしてもただでは転ばない家達には感心される。続編がありそうな無さそうな、なくてもそれはそれでいい作品だった。

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    2026年09月29日
  • 白色光の影を浚う

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    『死んだら永遠に休めます』から遠坂さんの作品を見始め、『ドールハウスの惨劇』と『怪物のゆりかご』も読み、この作家さんの文章好きだなって感じていました。
    今回の作品が高校生コンビシリーズの続編とは知らずに遠坂さんの新作だと思って読み始めたので、続編だと分かりテンションが上がりました。
    今回が最後ということで2人に会えないのが寂しいけど、またタッグを組んでくれることを待っています。

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    2026年09月29日