ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 一心同体だった

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    ネタバレ



    「小さい頃の2人ペアになってください。」という、誰もが一度は経験したことのある場面から始まる。物語を読み進めるにつれて、年齢を重ねるほど男性が優位になっていく社会や、男性にコントロールされることで大きな問題にはならないものの、どこか不安定な女性の暮らしが描かれていることに気づく。短期的に見れば、誰かに合わせることで楽に生きられるようにも思える。しかし、長期的に考えたとき、自分の意思ではなく誰かに合わせ続ける人生は、本当に幸せなのだろうかと考えさせられた。

    特に印象に残ったのは、ヨガのシーンに出てくる「無理しないでください。人と比べないでください。これは競走ではありません」という言葉だった

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    2026年08月25日
  • ホーンテッド・キャンパス 真夜中は別の顔

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    1話の恐ろしさが胸に響いた。ヒトコワと心霊現象の怖さ、二つのジャンルの美味しいところを絡めたようなテイストが面白い。2話のおぞましさ、力のこもった3話も面白いのだが、忘れ難いのは1話だ。結末の光景が頭に焼き付いて離れない。
    3話も良かった。力技でぐっと引っ張る技はディーン・R・クーンツやスティーヴン・キングといったモダンホラーの巨匠と通ずるものがある。ピタリと結末をまとめあげる技が素晴らしい。思っていた以上に力技が炸裂するので腰を据えてゆっくり読みたい。

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    2026年08月25日
  • 虐殺器官

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    ネタバレ

    少し未来の、3発目の核兵器が使われた世界。
    世界は気付いてしまった。
    3発目の核兵器で世界が終わるという神話の時代は終わった。

    洗脳、感情マスキング、虐殺器官の活性化。
    虐殺と愛は表裏一体。愛は身の回りを救うが愛は戦争を生む。
    自分の見たい世界しか見ない私たちは、遠くの世界の虐殺や搾取によって(それを見えなくすることで)生きていける。

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    2026年08月25日
  • エミリの小さな包丁

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    森沢明夫の小説は、いつもヒトって、ヒトのつながりっていいなと思わせてくれる。読後感がやさしくてよい。

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    2026年08月25日
  • 薬屋の秘密

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    本屋さんで見て、18世紀のロンドンが舞台のミステリというところに惹かれて読んだら、予想以上に面白かった。

    現代と過去のパートが交互に切り替わり、どちらも面白い!続きが気になって一気読みだった。
    見つけた古い薬瓶をきっかけに、過去の事件が少しずつ解明されていく。

    解説にもある通り、ミステリ、歴史小説、ファンタジー、フェミニズム小説など、いろいろな側面を持つ物語。
    過酷な時代を生きる女性たちの連帯や、現代を生きる女性が自分自身を見つめ直していく姿など、過去と現代の女性たちが描かれている。
    いくつもの要素がうまくミックスされた、普通のミステリとは一味違う読み心地だった。

    18世紀ロンドンのゴシ

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    2026年08月25日
  • 屍人荘の殺人

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    内容を何も知らずに読み始めたら、まさかのジャンルが組み合わさっていて、驚きながらも夢中で読み進めていた。こんなにも美味しくなるんですね…!

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    2026年08月25日
  • 満願(新潮文庫)

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    穂信さんの中で1番好きな本。

    なんか本おすすめしてくれと言ってきた活字読めないけど小説読んでみたい欲ある馬鹿な元カレ達にオススメしてきた。私はこんな暗い女なんやでと安易に伝えたかったんや。あいつら買うだけ買って読んでなかったので無理です。

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    2026年08月25日
  • 愚かな薔薇 下

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    『愚かな薔薇』英題を訳すと永遠に咲く薔薇と訳せる。作中では「聡いバラは、咲いて、散って、ちゃんと枯れるの」「だけど、愚かなバラは枯れない。咲いたまま、永遠に散らないし、枯れない」と言うセリフが書名の意味でもあり本書の核でもある変質体の比喩である。
    血切りと言う行為から私はドラキュラを想像していたのだが読み進めていくうちに萩尾望都の「ポーの一族」を連想した。ただし舞台は西洋から日本の地方都市として描かれているのも恩田陸らしさが際立っている。地球の終焉後も宇宙に存在する為に虚ろ船乗りを増やそうと長旅が可能な変質体に進化すると言う壮大なストーリーなのだ。ホラーでもありSF的要素もありの私好みの小説で

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    2026年08月25日
  • アンダスタンド・メイビー(下)

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    一気読みしました。解説の方で村山由佳さんも書いているとおり、読む人を選ぶ作品だな。特に、男性だと「黒江はなんでそうしたんだ?」「そうしたら不幸になるのが分かりきっているじゃないか」と思う方は多いと思う。感情移入できない人は一定数いるだろう。けど、私は激しく感情移入してしまった側で。もちろん自分と黒江は似たようなところもあれば違うところももちろんあって、過去は苦しく辛くなんで自分はこんな思いをしなくてはいけないんだよう、と何度も思ったけれど、この作品を読んで、あの体験や感情も無駄ではなかった、自分だけが感じることじゃないんだと思わせてくれた。ファーストラヴ、のときも強くそう感じたように、島本さん

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    2026年08月25日
  • あの日の風を描く

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    休学中との事で、立ち直り系か?と思ったがその通りだった。面白かった。

    1時間かけてスケッチしたのに、ふと空虚に気づいてしまった。真は京楽造形芸術大学を休学中だ。先月映画館のバイトを辞めた。従兄弟の凛太郎がやってきた。
    休学も2年目に入る。凛太郎は仕事の手伝いを頼みに来たらしい。奥村美術研究所は国宝や文化財の保存復元、絵画や建造物の彩色などを業務内容としている。人見教授に紹介される。久隅守景の孫娘の平野雪香の模写を手伝い始める。チームは日下部、蔡、土師、凛太郎、人見教授、真。真は西洋画しかやっていないので、日本画について学ばなければならない。

    襖には欠落がある。何が描かれていたのか、想像しな

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    2026年08月25日
  • 容疑者Xの献身

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    ネタバレ

    単純な犯人当てやトリックの巧妙さだけでなく、登場人物それぞれの感情や信念に基づいて行動した結果、物語が予想外の方向へ進んでいくところを高く評価。特に、石神が靖子を守るために綿密な犯罪計画を組み立てる一方、湯川が真相を明らかにすることで、その計画が崩れていく構造が面白かった。湯川がなぜ真相を話したのかという点についても考えさせられ、単なるトリック重視ではなく、「この人物なら、この状況でこう行動する」という心理的な必然性が物語を動かしていることに魅力を感じた。

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    2026年08月25日
  • 十角館の殺人〈新装改訂版〉

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    個性的な舞台設定に惹かれた。島側と本土側で進む情報が徐々に結びつき、犯人像が浮かび上がっていく展開が良かった。大きな矛盾を感じることなく、作者に気持ちよく騙されたと感じられた。

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    2026年08月25日
  • 怪談小説という名の小説怪談

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    続きが気になる。ページを繰る手が止まらない。
    最後まで読まないと謎がとけない構成で、途中で飽きさせることもなく、文章のスペード感、リズム感もよい。
    最後まで飽きさせることなく読ませる文章力と構成力がすごい!

    怖いって、自分のなかで想像したものが一番怖いと思うけれど、きちんと読者に想像させる文章力がある!

    しかも、本文庫にあたって書き下ろしたという最後の作品「ノンフィクション」、最初はこの話題をとりあげて、面白おかしくエンタメとして消化してしまうのは如何なものかとやや批判的に読んだが・・・

    もう、そんな単純なエンタメとしてではなく面白い!
    こわい! ぞくぞく!
    久々によいホラーに出合った。

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    2026年08月25日
  • ジヴェルニーの食卓

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    原田マハさんは嫌いではないのだけれど

    少し冗長で、展開もゆったりしているので、、と思っていたけれど、

    この短編集はものすごく良かった

    短編だからか内容がぎゅっと詰まっているし

    有名な芸術家達の様子が色鮮やかに描かれて

    明るさと切なさと時間の(容赦ない)経過と

    ものすごく美術館へ行きたくなる

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    2026年08月25日
  • ヨルダンの本屋に住んでみた

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    詳細と表紙を見て、すごい惹かれたので読んでみました。
    中身も素晴らしい。こういう海外の生活や旅行のエッセイが好きで読みますが、群を抜いて良かった。
    フウさんの文章がとりあえず面白い。読んでいてずっとクスクス笑っていました。学校の先生が日記を回し読みするのも頷ける。
    ところどころ写真があるのも、情景が思い浮かべて読みやすかったです。
    私はタオルだけでヨルダンには行けないから、ほんとに行動力が素晴らしいと思います。
    あー、もう一回読もう!

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    2026年08月25日
  • 烏衣の華 4

    匿名

    購入済み

    後宮の烏と同じ世界 

    後宮の烏。好きだった。その後も知りたかったけど…。あの終わりで良かったのかも。  これはその後の世代、別の主人公達のお話し。歴史は続いてるようだけど、また違うお話し。主人公達が魅力的で、こちらもまた面白い。お気に入りに追加。これからも暫く続編が出続けるタイプかな?あまり多くなるとこちらが大変だけど…。きっとまた新刊出たら買いそう。

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    2026年08月25日
  • ドラゴン・メトロ―地龍鉄道―

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    馬(マー)さんがやってくれました!
    またしてもやってくれました!

    これ、わいの大好きなやーつ!
    龍と少年が織りなすジュヴナイルSFファンタジー的友情物語!!の中華版w

    こんなんもう面白いに決まってるじゃあないですか!
    そうでしょう?
    少年と龍が友情を結んだら、古今東西問わずに面白いに決まってるでしょうよ!

    大冒険です

    でもってなんか教訓も入ってるし、なんか結局みんないい人だし

    でもって狂おしいほどのハッピーエンドだし

    がんがんネタバレしてますね

    いやでもそらそうやろ!
    ジュヴナイルはハッピーエンドしかありえへんわ!
    イヤミスの児童文学とか聞いたことないわ!
    幼少期の人格形成に悪影

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    2026年08月25日
  • ブラッディダイスの殺人 下

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    毎回発売を楽しみにしているこのシリーズ。本作も安定の面白さで、冒頭からもう引き込まれる。
    もちろん事件内容も読み応え十分なのだが、ティリーとポーの会話を読んでいるだけでワクワクしてしまう。
    終わり方も最高だった。あまりに綺麗な終わり方で、まさかもうこれでシリーズ終了なのかと思ったら、後書で次作に触れておりホッとした。

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    2026年08月25日
  • 悪徳の輪舞曲

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    御子柴本人は周りから嫌われてるし、それが当然だと思ってるけど、

    愛されているなー。

    倫子ちゃんありがとう!!

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    2026年08月25日
  • 彼女たちが隠したかったこと

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    何度か読み返したけど私は好きだったな。
    細い糸が所々絡み合うような各短編。

    彼女「たち」、と複数形になっている意図はなんだろう?
    エリコ以外、その被害者となった女性たちが隠しかったことだろうか。

    書くことへの一木さんの自問自答も含まれている。

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    2026年08月25日