無名さんのレビュー一覧
レビュアー
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余韻が短いのは何故か。
表題の理由は作者の衰え故か
出版社に余裕がないか
いずれにしても今回も佳作でありましょう
ドロドロの愛執劇かと思えば 最後の視点は皇帝のものだったのに驚かされたので星4つ
よく考えれば二人は互いの愛情を引き合いにしながら皇帝への敬慕を疑った事はなくて
寧ろそれが合ったからこそあそこまで争いあったのだと思えばしっくりくる
そもそも二人だけの世界と成就を望むなら宮廷を出ていけばよいのだから
皇帝陛下の一番であることを争ったのが悲劇の許
それをどこまでも俯瞰で眺めていた皇帝が勝者で二人はある意味愛玩物といえば未だ言えば聞こえはいいがどこまでも彼の野望の手慰みの駒ですな
そこまで作者が考えたか分か -
ネタバレ 購入済み
正直恋愛は添え物かも知れん
ラストが食卓風景で終わるの、大変宜しいな。
それはそうとてさて感想だが、
オタク女子にとっては泥臭い異性のコナ掛けって正直邪魔じゃないんかな、と思わざる得ない
だってアレなひとが全てを捨てて自分に来てくれ、と言ったら
確実に幸せではないし。
それほどマオマオの好物(禁忌のアレ)を前にしてのぴょんぴょん具合がすごかったw
あと先にネット版も読んでいるがより登場人物が多いのにキャラクターが立ってて正直ワタクシも人名は覚えられないほうだがアダ名と性格がちゃんと頭に残るぐらい人物表現が上手い。
無理なく流れるように読めてリズムが良くなってる巻だと思う。
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傑作だけど
恐ろしいぐらい高価なコミック
最初600円台だったのにさ今や1300円超えってなにそれ
そこまで内容がアップデートしましたかというと…
一時期掠れるぐらいの筆跡で人物の顔が目だけ判別できるぐらい省略されたり顔や体型が主線がわからないほどクシャクシャで1Pの中で同じ人物が潰れたり伸びたりしててそのうえ話が叙情系で安定してないと読むのも辛いなという状況でしたが、本作はかなり大分安定して漫画らしい絵で見やすくなっています
話は映画に詳しい人なら情熱が理解できて楽しいですが
ヘビーな人間模様とはいえ黙って見守る人達を軸に動くのでストレスは高いです
面白くない訳じゃないんだがこの作家さんにスカッと系 -
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猫の宅急便でドラマ化しんの?
この漫画は近年の作者の作品の中では異色の出来だと思う。
結構マイナー作から読んでるのでその頃から今作片鱗があったと思う
が中途までは最近多かったセンシティブな中年が新境地で都合よくっつく話かと思ってた。
ぶっちゃけ恋愛にも境遇にもヒロインが「定番に惑わされず」、真っ直ぐ目を向けてそれがこの巻の終わりの清涼剤になってると思う。
ヒロインはこの初恋を呪いだといったがその一撃が彼女を一気に成長させたのは否めないし、クズはクズ故に何度でも舞い戻るモノなのであるがそれでも他人の無償の愛でいっぱい育てられたヒロインは自分と周囲の“家族”とトモダチをこれから守っていくだろう確信を持っていけるエピローグもあっ -
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イラストレーターの矜持
文句はアルテの話がぽっちりとしかなかった(悲)
しかしアルテの師匠の話は凄まじい出来でしたので★5ですね
制作依頼の話は少し知見があるので共感させられました
匂いがなく顧客の求めるものを小器用にどんどん描くことを求められています
誰のために何の為に描くかが肝である筈で基本ですがこの辺り意外に理解されないかもですね
巻末の点打ちの話も面白かったです 気の遠くなる作業ですが興味と体力が最盛期だった頃の自分なら嬉々としてやったかもしれません
そもそもこの漫画は時代背景と死がきっちり入り最早大河か時代群像モノのになりつつあるなと思っているのでそれなら親方のエピソードががっつり入るのは正解なのでしょ -
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新九郎、キレる!
人材が多くてこれだけ揉める
みな一族のトップになるために
実力主義だが血筋が悪いと話にならなくて
この頃から戦国下剋上の下地が既に出来つつあるのだなと思う
ほかは読みにくいゴチャゴチャとした力関係としがらみが
何やら快感になってきた -
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やりがいのないひと。
日本の一度も扶養内でアルバイトに来てる女性の一部もこんな感じですね
責任感がなく物を覚える気はない時間潰しに来てる
老舗の新卒から居座ってる縁故の御子息御息女もこうだって聞く
性別や立場で目を潰され続けてきた人々だと思うけど
体だけ大きいヒナが巣を変えてお世話を要求する人材なので戦力外です
話をスリランカに戻すとこのエピソード、ここに必要あった?!というぐらい要らないエピソードなので評価星は少なめ -
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妄想家だけどウジウジしていない
苦労して結婚してからも悩む話、いいと思います
元王女様がもうピュアではないといいながらも心根は健気で
悩み方のそれは無垢だと思いますよ -
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そして伝説から現実へ。
正直戦いが長すぎてダレていた気がしていたが
復興という難しい分野に話は進む
残念なのはこの巻に置いては勝った側のトップの存在感がゼロで
それが奇妙に映る
でもきちんと戦いを収めたので先ずは★多 -
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無頼の極み。
ロックの立ち位置は彼岸を見つめること。
それは菩薩のようで
六天魔王のよう。
そういう立ち位置は
あの革命家もどきのテロリストおっちゃんと対峙したときには決まったんだろうかねと。
もしロックが世の中のことに善悪をつけ始めるとテロリストになるのかなーって気がします。 -
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大円団。
これほどの大作で後日談が付けられないのは珍しいとしか。
同時期のヒット作はほぼ数話はサブ主人公どころか結婚後の話が続くのに。
話は概ね満足です。
惜しむらくはヒロインの彼氏候補との関係がただ薄くなって終わったこと、
良いのはヒロインが 尚も活発に動いて順々に心に区切りを付けて行った段階は、相変わらず丁寧で良かったのではないでしょうか。
なお、ライバルの美優も前世の置き去りにされた哀しみと未だ未練があっただろう王への恋に区切りを付けられたことは良かったと思うし今回は真の意味で囚われずに新たな人生の旅立ちが出来たのは良かったと思います。何故ならここ日本の潮流では負ヒロインは前世主人公以上の処分を -
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無かった視点。
世に求婚者婚活者の愚痴っていうか
粗自慢のドキュメントは溢れ出てるけど
意外に橋渡し側の冷静(ここ大事)な漫画はなかったなー
あと普段印象がクールなのに何故かへんな俳句を立て続けに送ってきたおじさんと
大人しいのに返事がスタンプ顔だらけの同級生を思い出しました
うん、ちゃんとそういうのも内心引いてるだけじゃなくて
本人に聞いてみるのは大事だね
完璧な人じゃないだろうけど楽しい人なのかもしれないしね -
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日本も円安中なのでどっきりする
あえて★5。
いやめちゃくちゃ美味しいネタを描いてるじゃないですか。
現地にいる人しかわからない今世の重大な時事を描くって。その時そこに居て描ける人間が描くことでしか成立しないモノを。
おそらく図らずも金策の為、辿り着いた必死の現地レポートなのだと思うが、
そも財テクに興味のあるしかも漫画家だから
変な情動に流されたり学者フィルタが入っていないで
創作になれた人が書くっていうのが滅多になくてよい。
何が言いたいかと国を巻き込む問題は誰しも滅多に直ぐに回答を出せないので、こういうのは下手に正しい分析とか正解が書かれなくていいと思うのです。
当時現地で当時で何が起きてて大衆がどんな動きや言動をし -
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これに感動するのは貧乏だから?
主人公は馬鹿だけど
いちいち借金の理由がこころに刺さる。
愚かだけど誰かのためで助けるお金で譲れと言われたらハイ!と譲れるいいコなわけですよね。
でも例え人の為であろうと破滅を伴う自己犠牲は立派な病気で
価値観のズレが引き起こす病気。
なお後悔がないなら自己犠牲だろうとご自由にということでもあるんですが
主人公は常に罪悪感があって良くないだろうという自覚があって辞められないから立派な依存症で
こういう場合そこまでは描かれなかったけど借金をする瞬間自己犠牲で誰かを助けたというエクスタシーを毎回感じてるはずなんです、本当は。瞬間とはいえ何事も報酬が伴わないと続きませんので。
なので最後に幸福は自分 -
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レポート感覚。
「相対的」貧困問題をリアルタイムで時事を反映させているので
読む興味は湧くがそれが面白さに繋がっているかは不明瞭。
というかアパートの主とか町内会長らしき人が盛んに弁説を奮うようになっているが今んとこどっかから切り抜いたような言葉ばかりなので
何が言いたいかというと世相を反映させようと急ぐあまりに論じることが他人の意見の書き写しになっていて
しっかり自分で更に調べて噛み砕いた形跡が見られないので
そこで読み物のマンガとしてはライトになってしまっている印象。
そもそも今回の学生を辞めてしまう事案に関しては苦境に陥った学生が出た一方それに対する援助も相当行われていたのもリアルタイムの当事者関係者は -
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二極化?
本文で二極化という言葉が出てくるがその中の裕福な少年の事例は結局詳しくは紹介されず謎が残った。
(結論は社会の対応が進んだおかげで救われるものは救われるようになった分、残された犯罪に手を染めた子供の濃度は高まったというのだが…それでも違和感は残る)
あと巷でよく言う人不足という言葉が出たがではどれだけ居れば充足たる具体的な数字もない。
ただ自立支援の話が一般化したのはここ十数年、それまでは宗教や人生訓で行われ学問や研究で体系化してきたのは本当に近年であるから(私もその系統の学問をしていたがこういう内部的な問題と訓練は精神臨床からしか聞けなかった)一昨年頃改稿されたメンタルヘルスのマニュアルに生 -
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人はなぜ最善から逃れるか。
まぁしなくてもいい苦労はしてるなと思う。
こうしたホムレスになる人の特徴は元々家庭を繋ぐ糸が他に比べ細い。そしてアウトロー気質。
そこを後押ししたのが災害であるとはいえ最初から地縁を探して必死にぶら下がるのと何かわからないものを探しだそうと何処かに出て行ってしまう人の分け目は何処だろうと思いながら読み進めた。
因みに当方もたまたま当日被災地にいて必死に生きるすべを手繰り寄せた経験者でもあるのでたぶんそれ故に同情とか生立ち境遇に心を寄せたりするよりも他の視点であの日を見たドキュメンタリーとして読ませてもらっていると思う。 -
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品薄商法かね
事件は解決したが
たくさんの濃い人間関係を出しておいたのに
そちらのもうひと盛り上がりは放り出して終わった。
有料ラノベはそう言うのが多いと思うが
次回への為ならば、引きがへたくそだと思う。 -
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読み手を失望させない。
真面目にいい話だった。
敢えていうなら原作に忠実すぎでその分ワクワクドキドキは無く
トムが転生者だという設定も全く活かせてない(下々の気持ちがわかるというのは乞食の生まれだけで充分要件)
あとマイルズが何故乞食に成り代わった王子を庇い続けるのか
清廉潔白な人物というだけでは随分事足りないなと原作時からもやもやする部分であったのでそういう童話やお伽噺に有りがちの都合良すぎる部分を現代的な感性を入れるならちゃんと膨らませて描いて欲しかったし、?このまま次回も転生者が御伽話をなぞるだけのストーリーではちょっと購入には弱いですね。 -
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悲喜こもごも。
外国小説の楽しさはまずキャラクターにあると思います。
日本小説では毒のある中年女性がヒロインとか絶対書かれないし
恋する相手はせいぜい欠点はツンデレ止まりで向こうは基本主人公だけに特別な面を見せるジェントルマン、女性もアバタもエクボで徹底的に惚れ倒す相手でなくてはなりません。
でもアガサの惚れる相手は財産や境遇を除いても欠点だらけですね!
もちろんアガサも強烈な性格ですが相手もそれを承知でいやいやまぁチャームポイントがあるからいいじゃん!と思って付き合いますし
アガサもアイツバツイチだし他の女に優しくするし何より自分優先してくれないし何なの!って思ってます。
大人の恋なのでまず普通 -
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母親は子供に復讐をしようとした
死んでやるといって中々死ねるものではありません。
自死にしろ多害にしろそれを他人に認識させ継続的に伝えるには恥を忘れる必要があり膨大な負の怒りのエネルギーが必要になります
なので子供にわざわざ罪を着せるような言葉を送りつけるのは表題かと思われます
とはいえここには子供は罪人か否かという視点があるわけですが
この手の御身内は自分が生み出したと思ってる人物に罪と同時に神仏の奇跡を見出してるのでたとえ殺人の罪を着せても容赦ない断罪と裏腹に自分は赦されるという絶対の自信を持っています
こう書いていると神の立場とか宗教という装置は自制のない人間にとってなんたる猛毒かと思ってしまうわけですが
それはさてお -
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大円団。
最終巻なのにたぶん一番絵がザツ。
たくさん描いて上達する人と崩れていく人がいますが多分この方は後者かなと。
なお大崩れではないので気にならないレベルかもとも。
最終巻という事で一応締めて有りますが
振り返ればこの巻では特筆するほどのオタエピソードもなく
恋愛もまぁ喧嘩もしてますが特に深刻化もせず捻りもなく大盛り上がりも無く直ぐに戻ってるので
その方面でも山場を迎えたとも言えず相当さらっとしてます。
ちょっと皮肉な言い方をすれば大したやまなしいみなしおちなし、という古風な同人テイストで終わったような気もするので
そういう意味ではヲタクは…というタイトル通りになったという事でしょうか。