あらすじ
まだ10月だというのに、早くもクリスマスの計画に心躍らせるアガサ。退屈で小さな事件は別の人間に任せてしまおうと、探偵見習いを募集することに。しかし目ぼしい人材が見つからず諦めけとき、現れたのが10代のトニだった。とても頭が切れる女の子で、探偵としてめきめき頭角を現していく。しかし、不遇な家庭環境で育ったトニは誰かの助けを必要としていて、まるで若いのアガサそのものだった。周囲の驚きをよそにアガサはせっせと世話を焼き、トニもアガサを母親のように慕った。ところが、老女が毒殺された難事件の捜査で、手柄を立てようと単独で無謀行動をとったトニの身に危険が迫り……!? アガサの忙しいクリスマス・シーズンが幕を開ける!
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Posted by ブクログ
期待を裏切らない面白さ。今回もアガサ・レーズンはロマンチックに夢見たり、老いを自覚したり猛烈に否定したり、若い子に嫉妬したり、素敵な悪あがきを見せてくれました。私もそうなるんだろうな、なっていいんだなと、物語とは全く関係のない所で毎回共感し励まされる。なんと魅力的な主人公なのでしょう!
パンチの効いた中年小説!
特筆すべきはアガサの長い恋愛が一つの区切りを迎えたことだろう。
またその親友たちにも。
そういう意味ではこの長いシリーズは正直どの巻から読み始めても面白いのだけど、この巻は必読の巻だとおもう。
但しちょっと上手くいったからと言って次巻では手酷く別れを告げられる事も今までさんざ有ったわけで、人間関係も本当に落ち着くことが無く、油断できないのがアガサ・レーズンスリーズなのだけど。
個人的には年を取ると脚って皆なそうなるの…?って当方も年頃なのでミステリと違うところで次巻の展開を興味を持って待ちわびています。