あらすじ
車椅子の玄太郎おじいちゃん&介護者・みち子さんコンビが大暴れ!玄太郎は下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが、頭の回転が早く、口が達者な不動産会社の社長。ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中(密室状態)から死体が発見された。お上や権威が大嫌いな玄太郎は、みち子を巻き込んで犯人捜しに乗り出す!ほか、リハビリ施設での怪事件や老人ばかりを狙う連続通り魔事件、銀行強盗犯との攻防、国会議員の毒殺事件など、5つの難事件に挑む!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
私のさよならドビュッシーシリーズ読み始めはここでした。
さよならドビュッシー読んだら玄太郎さん死ぬし、介護士さん捕まるし衝撃だった。
クソダワケェッ!って言い方キツいけど、全部真理を突いてる。
Posted by ブクログ
さよならドビュッシーの主人公のおじいちゃん、車椅子のおじいちゃんの玄太郎が主人公。
「たわけぇ!!」が口癖で口から飛び出すのは強烈な毒舌と説教。趣味はプラモデル作りと相手を論破し弱点を突くこと。
名古屋財界の傑物で、毀誉褒貶の激しい人物で発言にブレのない人格者、はたまた鬼畜の如き拝金主義者と囁かれている。
さらには下半身不自由なのにも関わらず、自ら現場へ向かいだし、警察を犬呼ばわりし、銀行強盗に説教を始め、気に入らないことがあると癇癪を持ち出す、という鋼の心臓と精神的を持ち合わせる。
なんなんだ、この爺さん。
脳梗塞で倒れ、要介護認定を受けた玄太郎が、安楽椅子探偵も真っ青な方法で、介護者のみち子と協力して密室殺人、銀行強盗、通り魔などの事件を解決していく痛快ミステリー小説。
全シリーズの中で一番好きな作品かもしれない!
音楽要素は薄めだが、短編の事件の詰め合わさっていて読みやすい。
そしてなによりおじいちゃん玄太郎のキャラが立ってる。
玄太郎の火傷するような論破は愉快痛快でいつの間にかハマってしまう!今にも本から「たわけ!」と怒鳴り込みながら玄太郎が飛び出してきそう。
まさか銀行強盗にも説教しだすとは夢にも思わなかった。
ただ、「さよならドビュッシー」の展開を考えるととても哀しい。
この鋼の心臓のおじいちゃんとその愛すべき毒舌を、あなたはきっと好きになる!
名古屋のお天道様の下で読みたい一冊。
Posted by ブクログ
さよならドビュッシーの前奏曲。
私は要介護探偵から読んだので、この話はとても感動しました。
岬洋介さんも出て来て、今まで読んだ物語の付箋回収出来て満足!
最近中山七里さんの小説に、とてもハマっております(♡´꒳`*)
Posted by ブクログ
面白かったー。
さよならドビュッシーの前奏曲。とは言え、岬さんはあんまり出てこないけど…
要介護探偵というから、介護する人が探偵??と思ってたら介護されてるおじいちゃん。
でも頭はバリバリにキレていて思った以上に面白かった。
Posted by ブクログ
おじいちゃん、このまま生きていて欲しかった!と思わせる一冊。
前作の登場人物がチラホラと出て来て、平和な家族だったんだなぁと切なくなります。
4話目は個人的にお気に入り。犯人もストーリーも割と序盤で分かってしまうけど、ラストが何ともおじいちゃんらしい。
Posted by ブクログ
『さよならドビュッシー』の前日譚。一代で財をなした頑固おやじ香月玄太郎。現在は車椅子で介護されているが、衰え知らぬ頭脳と胆力で様々な事件を解決していく…。バッタバッタの快刀乱麻、歯に衣着せぬ物言いと鋭い推理が気持ちいい。介護の探偵?と侮っていたが、ごめんなさい。介護者のみち子さんの存在もいいあじ。
Posted by ブクログ
タイトルから想像していた前日譚とはまったく違った。『さよならドビュッシー』で早々に退場する香月玄太郎が大活躍するスピンオフ短編集。豪胆で生命力溢れる玄太郎がまさかすぐに退場なんて惜しいことを、と思うほど魅力的な主人公。だが要介護探偵がシリーズ化しているのを知っているので一安心。2話のリハビリシーンの長さにはウンザリしたが、3話の車椅子レースを筆頭に、ラストまで気持ち良く駆け抜けて行ってくれる。正直本編の岬洋介シリーズより面白かったかも。短編タイトルがホームズをもじっているのも好き。
Posted by ブクログ
「このたわけぇ!!」
玄太郎おじいちゃん、かっこよかったなぁ。
お金のために自分を身内を殺す人たちには気分が悪くなったけどその事件を解決して罪を認めさせることの出来る玄太郎おじいちゃんがすごい!
不動産屋をしていてそこで岬先生に出会うのはまさかだった。最後のシーンはさよならドビュッシーを見て玄太郎おじいちゃんのその後を知ってるのでグッとくるものがあった。
「膝を屈した数だけ人間は剛くなれるからさ。先生、迷惑のかけついでだ。もう一つだけ、わしの頼みを聞いちゃくれんかまだまだ腕は未熟でな。もしも、その子たちがピアノを教えて欲しいと願ったら、先生になってやってくれんかね。ただし、このことは二人には内密にな。わしの差し金と知ったら気を悪くせんとも限らん」
Posted by ブクログ
4.5。短編集だけど、話は繋がっている。
さよならドビュッシーを先に読んでいたらから、玄太郎の話が読めて嬉しかった。岬洋介が出てきた最終話は鳥肌もの。
Posted by ブクログ
短編集ということもあってテンポ良く読むことができた。玄太郎の人柄の良さが存分に出ていて、さよならドビュッシーを読んでいる人間としては、惜しい人を亡くしたな…と思わざるを得ない。ミステリーとしての読み応えはばっちり。さよならドビュッシーより納得感があったかも?
Posted by ブクログ
短篇5作品で要介護探偵が事件を解決していく
読み終わって感銘したのは作品の時間である
解決した時間が古い事件からではない
読み終わって、中山七里という作家の凄さを感じた
Posted by ブクログ
警察だろうが強盗犯人だろうが言いたい放題。やりようには開いた口が塞がらない爺さんが、脳梗塞をリハビリで乗り越え、些細な事も見逃さない賢さから犯人を見極めていきます。口だけじゃない、最後に少年たちに入社許可証を渡す爺さんに脱帽!
Posted by ブクログ
岬洋介シリーズのスピンオフ!
やけど、1番はじめのヤツ(「さよならドビュッシー」)からなんで、時を戻さないと(=思い出す)〜!
主役は、あのおじいちゃんか…
車椅子の…
安楽椅子探偵というのがあるので、要介護探偵なんで、それと同類かと思ったけど、全然違う!
介護用の車使って現場に行くわ。電話でジャンジャン指示するわで、足の不自由さを感じさせない。
強気、業腹一辺倒に見える豪傑って感じ。
銀行強盗を手玉にとり、警察は犬と言って使いまくる。
まぁ、一代で築いた名経営者でもある。
パワハラ的な事もバンバン言うが、意外と慕われてる。この辺は相手の捉え方もあるんやろうけど、相手を想って言ってるのが伝わるのかな?
車椅子で、バンバン出かけて事件を解決していくが、音楽絡みとなると、岬洋介さん登場!
ラストの話は、おじいちゃんと岬さんとで解決。
相変わらずのどんでん返しは、ええ感じ。
岬さん登場するだけで、凄いオーラが…
でも、ラストは、辛い(T . T)
「さよならドビュッシー」読んだ事ある人なら分かるけど…
ここからが、「さよならドビュッシー」の話へと繋がっていく…
おじいちゃん、何とかならんかったな…
Posted by ブクログ
さよならドビュッシーであっさり亡くなってしまった香月玄太郎。艦隊マニアくらいにしか思ってなかったけどこれを読むと玄太郎さん死なないでと泣きそうになった。
やっぱり岬洋介の登場シーンはどの巻もドキドキが止まらない。もう一度最初から読み返してみようかな。
Posted by ブクログ
The 昭和の頑固オヤジ、香月玄太郎は車椅子ユーザーの要介護者。安楽椅子探偵ものかな?と思いきや、彼は車椅子で現場に出向き、次々と事件を解決していく。
最後はさよならドビュッシーへの繋がりを感じて良かったです。
Posted by ブクログ
さよならドビュッシーに登場する香月玄太郎が主人公の短編集
最終話の「要介護探偵の挨拶」では岬洋介との出会いも描かれている
玄太郎氏は 強情で歯に衣を着せぬ言動が目立つ
しかし、愛情があるという点ではいかにも昭和的
「不適切にもほどがある」と相通ずる点があり気持ち良い作品に仕上がっている
Posted by ブクログ
本編では早々に退場した玄太郎爺のご活躍。これを読むとみちこさんの人となりもわかり、香月家のみなさんも顔を揃え。そして後半では…。また本編を読みたくなりました。
Posted by ブクログ
タイトルの意味が分からない人もいるよね
バカボンのパパはバカボンが生まれる前は
バカボンのパパ前奏曲とでもいえばわかる
(いや、わからんかw)
******ネタバレ注意報******
前作冒頭で死亡した香月玄太郎、死亡原因
となった趣味に到る壮絶な物語が貴重です
戦前生まれが車椅子生活、介護者同伴なの
にアクティブな行動・暴力的なのに真理を
突く言葉で権力者でも犯罪者でも老いも若
きも関係なく蹂躙していく爽快感が魅力♪
Posted by ブクログ
みち子さんはめちゃくちゃ大変だろうけど、やっぱり玄太郎さん好きだわ。
こんな爺様になら説教されたい。
この人の説教には愛がある。
毎回意外な犯人に驚かされるのは楽しい。
ストーリー自体も面白くて、あっという間に読み終えた。
中でも銀行強盗の話が好きすぎる。
こんなに魅力的なキャラクターなのに、もう続きは読めないのか。
ホント惜しいな。
Posted by ブクログ
さよならドビュッシーに出てくる玄太郎おじいちゃんが活躍する短編集。
小気味良く事件は解決していくし、おじいちゃんの真っ直ぐさが素晴らしい。
心が温かくなる話満載で、本編より大好き!
Posted by ブクログ
要介護探偵ものは、短編である事と香月玄太郎の個性の強さで楽しく気楽に読めるシリーズだと思っています。
この本は、いつもの要介護探偵の面白さ満載ですが、軽めの要介護シリーズと岬洋介ミステリーが絡むとこんな感じの印象を残してくれるのか、と。前奏曲…と言えばそうですが…「さよならドビュッシー」を今もう一度読んだらまた違う印象を受けそうです。
それぞれ主人公たちはずっと活躍しててほしいなあ。と思ったけれど、よく考えたらこのミス大賞の後で登場人物にスポット当てて活躍させてたって事で…すごいなあ。
Posted by ブクログ
事件のトリックや背景は、思いもよらなくて、とてもおもしろかった。銀行強盗の話がいちばん楽しめた。
でも、香月玄太郎のクセの強さや口の悪さはどうにもしんどくて、最初の方は読むのに苦労した。
Posted by ブクログ
「さよならドピュッシー」で死んだ玄太郎翁の奮戦記。
同作への文字通り前奏的なストーリーを合わせて展開される短編5篇。それぞれがどんでん返しを交えたミステリーとなっていて面白いです。
「さよならドピュッシー」を読んでないと少しつまらなさもあるかな?
Posted by ブクログ
このミス大賞のさよならドビュッシーの、前奏曲。
あの作品で序盤に亡くなった祖父がメインキャストの推理もの。もともとこの構想があったのか? 珍しい組み立てだと思う。
短編集で、サクサク読める。
5作目で岬先生が登場。最後のシーンが切なくて、映像が浮かぶような描写で良い。
Posted by ブクログ
岬さんのシリーズが好きだったので、少し残念。チラッと出てきたけど。そして、おじいちゃんのまっすぐさ!日本にやっぱり必要な芯の強さ。
…さよならドビッシーを読んでいると、なんか切ない。
Posted by ブクログ
爺さんのキャラに今ひとつ共感できなかった。とは言え中山七里が作るストーリーは読者を惹きつけるエッセンスが計算されており、最後まで読み切ってしまった。