小説・文芸の高評価レビュー
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書店でも、いわゆる「タレント本」に分類された棚に並んでいたもので、タレントのヒコロヒーが初めて書いたという小説です。
川端康成の作品で、「掌(てのひら)の小説」という掌編小説を集めた作品がありますが、掌編小説というのは、いわゆるショートショートとも呼ばれている、短編小説よりもさらに短い小説のことだそうで、本書は、せいぜい10ページ程度のそんな掌編小説が18作品収録されています。
内容はずばり恋愛小説集です。
帯には、『感情がほとばしって言い過ぎた言葉、平気を装って言えなかった言葉、「もう黙って」「もっと喋って」と思わずにはいられない、もどかしくて愛おしい掌編18本。』とあります。
私のよ -
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フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が表紙の単行本。原田マハさんもフェルメールも、どちらのファンでもある私としては、引き寄せられるように、当然の如く手にした一冊です。
内容は「真珠」をテーマにした7つの短編が収録されています。
最初の「フェルメールとの約束」という作品。著者が原田マハさんなので、これはエッセイなのでは?と、つい思ってしまった物語で、主人公が宿泊したホテルで出会ったとっても素敵なコンシェルジュに、フェルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」と同じくらいすっかり魅了されてしまいました。
「庭の朝露」という作品は母から娘へ、「あの日のエール」という作品は祖母から孫へと、真珠を通じ -
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2作目は、前より面白くなってて私はこっちの方が好き。あっという間に完読!
思わずクスッと笑ってしまうセリフがあって、読んでて楽しい。
買い物かごの中身を見ただけで、合計金額を算出できるよう練習してるなんて、京大生っぽい。
そして、それを聞いた相手のツッコミも面白い。
受験番号も、京大受験生はそんな見方するんだーって、あれ?もしかしてこの著者って京大出身だったりして!と気になり最後のページを見ると、京大文学部卒。
さらに大津在住ときた。なるほどね。だから膳所の超ローカルな話を書ける訳だ。大津じゃなくて、膳所を選ぶセンスが好き。
読めば読むほど、大津に住みたくなってくる。
宮島未奈さんこそ、 -
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他の人もたくさん書いている通り、先入観なく読むのが1番この作品の魅力を味わえると思います!
盲目の王女レイアが父王と森の奥で暮らすお話…。
前半は耽美で幻想的な世界観が広がっており、めちゃくちゃ素敵と思って読んでいました。ドレス、ピアノ、花、本に囲まれる生活…。
後半から音を立てるように崩れていく世界に本当にびっくり!自分の脳内でのイメージが崩壊しました。
余韻のあるラストで、解釈も人によって分かれそうなものでしたが、それも含めてとても好みな作品でした!
この闇と光というタイトルも作品をよく表していていい…、時間をあけて再読したいです。 -
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ネタバレ個人的にすごく好きな作品だと思いました。
死んだら天地中界へ、と始まる。ラノベには良くあるけど一般文芸としては珍しい始まり方だなと気になりながら読みはじました。
主人公の千弦は地獄界から来世を変えるために、魂の修行を行い始める。
来世を変えるため、だったけれど修行を通して自分の過去や自分の犯した罪に向き合う千弦。
なんで自分が地獄界なんだよ、と思っていたけれど自分がそこに行くことになった理由に気づいていく。
物語を通して、どちらかと言えば悲壮感のある内容。けれど、瑠璃香の明るさによって爽やかさが出て読みやすいと感じました。
そして本作を読んだ多くの人は好きになる場面だと思いますが、p.30 -
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ネタバレ物語のスピード感に圧倒されました。
人間が瞬きする間に、様々なことを処理するAI。AIのロックは、直感を信じない。
けれど直感を信じるキャットとの対立が興味深かったです。確かに直感とは、説明できるものではなく正確性はない。けれど直感によって救われることも多くある。AIには理解できないことだと気付けました。
防犯カメラを瞬時にチェックできるロックと、
直感を信じて行動するキャットだからこそ解決できた事件。どちらか一方だけでは解決には至らなかった。警察小説としてめちゃめちゃ面白いと思いました。
また、AIが人間の感情をどこまで理解できるのかと思いながら読み進めましたが、ロックが少しずつ学習をしてい -
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読みながら、ハッピーエンドである事は予想できたが、それでも全くつまらなくない。
読んでいてずっと楽しかった。
神様が自分の中に住み込んだことで、勝手に手が動いて普段ならしない行動をとってしまったり、普段しないところに飛び込んでみたり、意外なところで友達ができたり、嫌いな人の素敵なところに気づいたりする。
私自身も似たような経験がある。行きたくなかった飲み会に行ってみたら意外と楽しかったり、面倒で嫌々行ったスーパーで偶然セールをやっていたり。
同じことをするのが楽ではあるけれど、ちょっと勇気を出していつもはしないことにチャレンジしてみると人生が少しずつ楽しくなっていくものなのかもしれないと -
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この巻良かった。宗教について不思議に思っていたことの答えが分かった気がする。
自分で自分が信じるものを見つける。
これだと思う。みんな多くの人がその時代、その時代、不安で厳しい生活しかない世界だった。だから、外にすがれるもの、心の拠り所となるものが欲しかったし、必要だったんだ。あとは、今現代より見えないものを信じる気持ちが今よりはるかに純粋だったとも思うし、大きくなってからも親への従順さとかも違っただろうし。そして、自分が信じたものが間違いだったなんて、そうそう信じられないし、自分の信念みたいになってからはそれを手放すのはかなり難しいからね。他人に無理強いさせなかったとしても、ある意味心を囚わ -
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先日、善光寺に一人旅に行ったとき、素敵な本屋さんを見つけて、そこでこの本に出会いました。今まさに自分がいる場所が舞台になっている作品だったので、情景や雰囲気をよりリアルに感じながら読むことができました。
長野にいる間に読み終えたいという気持ちもあって、新幹線に乗る前はひたすら読書になってしまいましたが(笑)、それくらい夢中になれる作品でした。
善光寺の門前町の空気感や、人と人との距離の近さが丁寧に描かれていて、読んでいるとその場所をゆっくり歩いているような気持ちになります。登場人物たちも温かく、日常の小さな出来事の中に人の優しさが感じられるところが印象的でした。
読んでいてとてもほっこり -
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昭和30〜40年代の大阪の下町。子どもたちの飾り気のない目線で描かれるのは、活気あふれる暮らしのすぐ裏側に、ふとした拍子に地続きになったような異界が顔をのぞかせる物語だ。
決してそれが当たり前にあるわけではないけれど、当時の路地の暗がりや、誰かの強い思いが重なったとき、ふとそう感じてしまう瞬間が鮮烈に描かれている。
一番のお気に入りになったのは、「摩訶不思議」。
女にだらしなくて、死んでからもなお未練を残して周りを困らせるおっちゃん。火葬場の炉になかなか入ろうとしない往生際の悪さに呆れつつも、どこか憎めない愛嬌を感じてしまう。
愛人のカオルさんがアキラに「これ、誰にもわからんように、あの人の
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