ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 罪と罰 3

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    ネタバレ

    こんな感情を抱くことになるとは、思いませんでした。
    愛とはなにか、その答えのない問いを自分なりに言葉にするためのヒントを与えてくれた気がします。
    自分の中に他者が息づいていること、そして他者の中にも自分が息づいていること。そして、その他者と共にいることをこれからも選び続けること。
    ラスコーリニコフは、大それたことを成し遂げようとするそのエネルギーも素晴らしいものではあったが(ポルフィーリーが彼に感じていたように)、最終的に、ソーニャとの出会いと時間を通して愛の尊さを、頭ではなく、心で理解したというところが、私の心に深く大きな感情をもたらした理由だと思う。

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    2026年06月08日
  • ナイルパーチの女子会

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    個人的にはBUTTERに並ぶ大傑作だと思う。人によって刺さり方が恐らく変わるが、人間の営みの中で距離感に悩むとは誰しもが経験する普遍的なテーマだと思う。それは性別や年齢に限らず人間ならもがき苦しむ普遍的な課題であり、読んでる最中も心が抉られるような感覚に陥ることが多々あった。そんな中で何が大切なのか羅針盤のようにほんの少しだけ光を灯すような人生を歩む上で携えておきたいささやかな一冊になった。

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    2026年06月08日
  • 川のほとりに立つ者は

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    自分が生活の中でふと思うことを書いてある。
    日常の中で「〜であって欲しい」と思うことは多々転がっているのではないかとかんじた。

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    2026年06月08日
  • 光のとこにいてね

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    オーディブルにて。
    人間関係に運命を感じたことがない私には、こんなに人を強く想うことが、ただただうらやましい。

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    2026年06月08日
  • 炭酸水と犬

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    序盤、とてもとてもとてもイライライライラしたんだけど。なんか一気に読んでしまった。
    この人が好きだと気づいた瞬間の、止められなさ、引力ってすごいよね。この人に会うために生まれてきたんだって人に出会えて、結ばれるなんて奇跡。そう巡ってこないんだろうなと思う反面気がついてないだけかもしれない。

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    2026年06月08日
  • へぼ侍

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    西南戦争について、西郷隆盛や薩長の高官からの目線ではなく、一兵卒や市政の人達の視点から描かれているのが新鮮でした。
    明治維新が起きて、それに伴う希望だけでなく、江戸時代の名残を捨てられない戸惑いも描かれており、胸に残りました。
    私もそうなのですが、普段歴史小説を読まない人でも、のめり込めると思います。オススメです。

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    2026年06月08日
  • 爆弾【電子限定特典付き】

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    佐藤二朗の見事な演技を観てから小説を読んだ。
    スズキタゴサクという、狂気と無邪気と鋭い頭の切れが混在したキャラクターをよく演じ切ったと思ったし、小説と映画どちらを取っても面白かった。

    タゴサク構文として話題にもなっている特徴的な話し方からもそうだけど、悪役でありながらとても魅力的なキャラクターであると思う。
    ほんとうは悲しくも優しい人物なのではと思わせるラストの真相もそう。
    良い悪役がいたからこそ格段に良いミステリになっていると思う。

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    2026年06月08日
  • 恋とポテトと夏休み Eバーガー1

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    ネタバレ

    すごく読みやすくて好きな物語だった。読み終わってすぐに2巻目を探して借りた。

    内向的で周囲に上手く馴染めなかった主人公が、バイトを始めて違う自分を演じることで、内面に変化が生じ、どんどん成長していった。

    私はよく、自分じゃない他の誰かを演じて苦手なことを乗り切っていた。でも、この主人公のように1歩踏み出して挑戦するために、自分を変えるために、新しい世界を見るために前向きに別の自分を演じることは、自分の成長に繋がるかもしれない、とわくわくした。

    ただ、主人公は先輩に対して好意に近い憧れの感情を持っていた。街で見かけた先輩を追いかけて親から禁止されてるバイトを始めるくらいには。でも先

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    2026年06月08日
  • ザ・ロイヤルファミリー(新潮文庫)

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    ネタバレ

    お前に一つだけ伝えておく。絶対に俺を裏切るな――。父を亡くし、空虚な心を持て余した税理士の栗須栄治はビギナーズラックで当てた馬券を縁に、人材派遣会社「ロイヤルヒューマン」のワンマン社長・山王耕造の秘書として働くことに。競馬に熱中し、〈ロイヤル〉の名を冠した馬の勝利を求める山王と共に有馬記念を目指し……。馬主一家の波瀾に満ちた20年間を描く長編。
    「新潮社」内容紹介より

    実は今年、人生で初めて競馬場に行って、G1レースを見た.
    ものすごい人の波に酔い、走る馬が通り過ぎる迫力に圧倒され、
    馬が走る姿に魅了された.

    馬たちが塊になってゴール前に近づくとスタンドから地鳴りのような歓声があがる.

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    2026年06月08日
  • 同志少女よ、敵を撃て

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    命は大切だと思ってはいたが、この作品を読み、今までの自分の甘さ、弱さをひどく痛感させられた作品だった。一人一人なんのために生きているのか、考え、それを見失わない彼女らの強さにとても救われた気がした。ページ数はかなり多いのに、1ページも無駄がなく、もっと読みたいと思えた。第6章のラストにページの情景描写がとても美しく、数分眺めてられるほどだった。

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    2026年06月08日
  • 北京沸騰 天安門秘聞

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    たまたまなのか、合わせて発刊されたのか、ちょうど天安門事件37年目の日から読みはじめた。

    果たして中国本国であれば本書は発刊できるのだろうか。

    天安門事件と言えば必ずと言っていいほど出てくるあの映像。
    民をねじ伏せる力の象徴的な戦車と、それに対峙する一人の勇敢な男。
    あの象徴的な場面が何処かで描かれるのか、そこに立つ人物は勇強なのかどうなのか、そう思いながら読み進めた。

    …そしてついに。
    そう書くか。胸熱じゃないか。

    経済の発展と統制と。
    矛盾を抱えたまま37年間。

    一言で良し悪しを語れない中国の姿を、
    それぞれの登場人物を通して感じることができる良作だった。

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    2026年06月08日
  • カフェーの帰り道

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    めちゃめちゃ良かった。
    面白さと悲しみと哀しみ、慈しみと再生する力が詰まっている。
    カフェー西行を中心に、何人もの人物が登場し、繋がっていくオムニバス。
    いいお話でした。

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    2026年06月08日
  • 俺たちの箱根駅伝 上

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    面白かったです!
    読む前から「池井戸作品だしどうせ熱いだろうな」と思っていましたが、若者が悩みながら成長する様子にやはり胸が熱くなリました。
    若い人が頑張る話はいいなぁ!
    自分も何かできそうな気がしてきます。
    やる前から諦めるようなことはやめよう!やってみてダメだとしてもとりあえず始めてみたい!と勝手に盛り上がっています。

    次のお正月の箱根駅伝を見るのが、さらに楽しみになりました。


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    2026年06月08日
  • 心眼

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    相場英雄『心眼』実業之日本社文庫。

    見当たり捜査班に配属された若手刑事の苦悩と成長を描いた警察小説。

    テレビのドキュメンタリーやドラマなどで見当たり捜査という手法があり、専従する警察官が居ることも知っていた。見当たり捜査とは数百人もの指名手配犯の顔写真や特徴を頭に入れ、街角に立ち、ひたすら指名手配犯を炙り出すという神技のような捜査方法である。

    相場英雄はこの見当たり捜査をテーマにしながら、見当たり捜査とは対極にある顔認証技術や防犯カメラによるリレー捜査を描いており、なかなか面白いストーリーになっている。また監視社会の是非についても触れており、興味深い内容となっている。

    個人的には人間の

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    2026年06月08日
  • 二百十日・野分(新潮文庫)

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    二百十日は別で読んだので、野分に関してだけ。

    私は漱石が描く物語の面白さやキャラクター性ももちろん好きだが、考え方や言葉の部分に特に惹かれているんだなということを改めて感じることが出来た。

    「呑気なものや気楽なものは到底夢にも想像し得られぬ奥の方にこんな事実がある、人間の本体はここにあるのを知らないのかと、世の道楽ものに教えて、おやそうか、おれは、まさか、こんなものとは思っていなかったが、云われてみると成程一言もない、恐れ入ったと頭を下げさせるのが僕の願なんだ。」

    「文学は人生その物である。苦痛にあれ、困窮にあれ、窮愁にあれ、凡そ人生の行路にあたるものは即ち文学で、それ等を嘗め得たものが

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    2026年06月08日
  • 宙ごはん

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    どんな状況でも
    最後には強く生きる宙に心からの拍手。

    色々な出来事があって、読むたびに心揺さぶられていたけど、客観的に読んでいたからそう思うのであって、当事者だったらまた違った考えになるんだろうな〜とも思ったり。

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    2026年06月08日
  • invert II 覗き窓の死角

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    倒叙ミステリといえば、わたしにとっては、まずは福家警部補シリーズ。そして、この城塚翡翠シリーズ…なんだけれども。じつは、倒叙ものとしては本作で2作目。1作目も変化球の倒叙ものと言えなくもないけれど、やはり2作目からが直球の倒叙ミステリだと思う。
    そう考えると、たった2作にして倒叙ミステリの代表格に躍り出るという、城塚翡翠の魅力がまぶしい。
    本作は過去2作に比べて、より翡翠の人間味、本音の見える作品だった。たとえば、福家警部補シリーズは福家自身の視点では語られない。フルネームさえわからず、あくまで第三者の語りによって、どうい人物かを思い描くしかない。一方で城塚翡翠シリーズは、特に本作は、翡翠の迷

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    2026年06月08日
  • 国宝 下 花道篇

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    歌舞伎のことある程度わかってないと、読み辛いかもしれない。なんだったら、もっと舞台に立っていたい言う喜久雄の気持ちがよく分からなくって。6年前のあの出来事からどうしちゃったのか。
    辻村のまさかのカミングアウトもそうだし、徳次せめて連絡ぐらいしたらいいのにとか。
    色々気になるまま終わった。えぇえ

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    2026年06月08日
  • 重力ピエロ

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    エンタメ要素のみでなく、文学、絵画、哲学的要素を盛り込み、かつ複数のアポリアもあり、とにかく引き込まれた。ページを捲る手が止まらないだけでなく、考えさせられてなかなかページを捲れないところもあった。
    伊坂幸太郎さんは初めて読む作家さんだが、自分的には久々のヒット!他の作品も読んでみたい。

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    2026年06月08日
  • 水車館の殺人〈新装改訂版〉

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    ネタバレ

    2024年、『十角館の殺人』が実写ドラマ化され、私はその年の年末年始の休みに一気に視聴したわけだが、原作を読んだのは大学時代だっただろうか。少なくとも10年以上は前になるだろう。なんとなく話の流れは覚えていたものの、新鮮な気持ちで楽しく観ることができた。
    そして、2026年2月、その続編となる『時計館の殺人』もドラマが配信されるそうな。これは配信が始まる前に原作を読まねば!と勇んで本屋に赴き、『時計館の殺人』上下巻を買い求めた。さすが映像化されるとあって、その本屋では他の作品も含めた映像化原作本コーナーが設えられており、労せずして目的を達することができた私はホクホク顔で帰路についたのであった。

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    2026年06月08日