小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
【作品紹介・あらすじより】
いてくれるだけで満たされる――
猫を愛する作家陣がすべての猫好きに贈る、
猫尽くしのオリジナル・アンソロジー!
荻原浩「猫は長靴を履かない」
叔父さんから遺産として譲り受けた猫のわびすけ。
わびすけが僕の生活にもたらしたものとは――。
石田祥「ツレ猫婚」
35歳にしてお見合いをすることになった七緒。
やってきた男性は、究極の猫好きで――。
清水晴木「いちたすいち」
人づきあいが苦手で不眠症気味の成美が、
コインランドリーで出会った黒猫。
ひとりと一匹の距離はすこしずつ縮まり……。
標野凪「猫のヒゲ」
娘の頼みで自分と同じ年の老猫を迎え入れることになった葛。 -
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Posted by ブクログ
52ヘルツという他のクジラには聞こえない周波数でなくクジラのように、人は人には言えない苦しみを叫んでいる。この当たり前のように聞こえるがつい忘れてしまうことを思い出させてくれる作品だった。自分はこの登場人物達ほどの辛い過去は持っておらず、つまらない悩みしか持に合わせていないが、確かにどこかで人に頼りたい、けど言えない
という時があった。そんな時、両親や友達などの周りの人は気づいてくれて聞いてくれた。私の52ヘルツの叫びに気づいてくれた。
これまでの人生自分が52ヘルツの叫びを発したことはあれど、聞いたことはなかったなと思う。これから他人の52ヘルツの叫びに気づいてあげられるような大人になりたい -
Posted by ブクログ
超絶怒涛のノワール作品である。
村上佳菜子作品に通底する性へのグロテスクとプラトニックが混在するアンビバレントな距離感。
ここまで執拗に弱者を虐げ、その当事者がある意味その境遇を受け入れてしまっていることへの制御できない嫌悪感を醸し出す作風で、筆者に比肩する現代作家はいないのではないか。更に本作は、今まで中編や短編で断片的に綴られてきたテーマが一緒くたに襲い掛かる重厚さ。
作品の内容には触れずにおこう。上巻で物語として成り立っているだが、ここからどのように下巻へつなげるのか、楽しみである。「コンビニ人間」で村田沙耶香からご無沙汰している方々は、ぜひ本作で著者の真髄を味わってみましょう。
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