【感想・ネタバレ】新しい恋愛のレビュー

あらすじ

みんなの恋愛をわたしは知らない。

芥川賞受賞のベストセラー『おいしいごはんが食べられますように』著者が放つ、最高の〈恋愛〉小説集。

あなたはどこまで共感できますか?
ひと筋縄ではいかない5つの「恋」のかたち。

【収録作品】
「花束の夜」「お返し」「新しい恋愛」「あしたの待ち合わせ」「いくつも数える」

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Posted by ブクログ

面白かった!
高瀬さん、モヤっとする、違和感のある恋愛を描くのがすごく上手だなと思う。

割と読んでる作家さん。
今までのどの作品も登場人物をあまり好きになれなくて、
考え方が違っていてほんのり嫌いで、だけど「いるよな~、分からなくもないな~」と 
思ってしまう……(思わされてしまう?)
この感覚が好きなのかも、と気づいた。

本作は短編が何本かあってどれもとても読みやすい。
想像の斜め上の恋愛価値観に驚かされる。
自分ならどうだろう?

表題作の『新しい恋愛』は、恐ろしすぎ恐ろしすぎて…
恋愛の過程を重視する時代を生きる若者から見ると
マッチングアプリ=効率重視で古い、
気持ち重視の恋愛=本当の新しい恋愛…
つまり不倫も浮気も、感情重視=素晴らしいこと…
どうしようもならない価値観の違い………
絶句………

『花束の夜』『あしたの待ち合わせ』が好き。
あるよね、「好きだった筈だけど」という気持ちや、
「自分は好きではないけど、自分に苛烈な好意を向けてくる相手は、
自分自身の為に、いなくならないでほしい」
という気持ち……
最後の年の差恋愛も、なかなか難しい………難しい…。

みたいな「自分とは違う、知らない恋愛の形」が読めて面白い。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

歳を重ねれば重ねるほど、難しくなっていく恋愛。
子供の頃は、純粋にただ気持ちに正直に想いを口に出来ていたのに、なんで大人になると口に出来ないんだろうか。
様々なフィルタが邪魔をして、色々な人の視線を気にしたりして、自分の想いに向き合えなくなる気がする。
いくつになっても、ちゃんと想いを口に出来るようにしたいな。

"好きはいつも、いつの間にかなくなる。"

"子どもの頃って、好きって気持ちの終点が、必ずしも両想いになる事じゃなかった気がするんだよね"

"人を愛するって、誰かと生きていくって、条件でマッチングするばかりではないよね。"

"わたしは、欲しい言葉を差し出せる人ではなくて、欲しくない言葉を突きつけてこない人と暮らしていきたいのだ。"

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

どれも良かったなぁ。
特に「新しい恋愛」と「いくつも数える」が好きだった。
高瀬隼子が恋愛をテーマに書くとこうなるのか!ってニヤニヤしちゃう。
どの話も、ままならなさが苦しくて、だけどままならないからこそ深みにハマっちゃうような歪な恋愛。
子どもの頃は大人の恋愛ってドリカムみたいな世界観を想像してたけど、実際は高瀬隼子だよなぁ。笑

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2026年02月05日

Posted by ブクログ

5つの話、すべて面白かった。共感する部分が少しずつあった。
刺さったのは、真ん中の「ロマンチックが苦手」的な話。私もロマンチックは苦手。もう一回読みたい。

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2026年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どこからか煙のように立ち昇って、あたりに充満していくような思考の巡り、記憶の連鎖を描くのがとても上手い。
「ちょっと思い出しただけ」のなにげなさで、ほとんど急所を突いてくる言葉がつぎつぎと繰り出される。
5篇のいずれもがつよい印象を残して、過去にも未来にも刻まれる感じがした。

【花束の夜】
職場の先輩でありながら、体の関係ももっていた倉本の送別会。解散後、みんなで渡した恒例の花束を「これいらねえから」と押し付けられた主人公・水本は、花瓶を求めて八月の夜の街をさまよう。
その道中でつらつらと考えるのは倉本とのことや、あるいは漠然と仕事のことや過去の恋愛のこと。

〈社会で働き始めてしまった自分は、もう二度とあんなふうに自分の心だけで恋愛をすることができないんじゃないか〉
〈好きはいつも、いつの間にかなくなる。けれどなくなり方が、大人になるとこんなふうな形なんだな、と知った。〉

花束を抱えて歩く夜、という設定が個人的にはもうそれだけで文学性にあふれている気がして、こういう夜をいつか歩いてみたいと思った。

【お返し】
息子が保育園でもらったチョコレートをきっかけに、かつてのバレンタインデーに思いを馳せる主人公。
ひとつ下の幼なじみであるユウハが、律儀にチョコレートを贈りつづけていたのだ。最後にもらった高三のときには告白もされた。
彼はユウハを特別好きだったわけではないが大人になった今でも思い出すし、季節にかかわらず夢に出てくることだってある。子どもの思い出だ、腑に落ちない、とその関係を切り捨てようとする主人公に対して、話を聞いていた彼の妻が言った、
「でもあなたは、結局こうして、その子のことをずっと覚えているわけでしょ」
という台詞に痺れた。深くうなずかされた。
彼はあなたのことをこんなに覚えているよ、と余計なお世話ながらユウハにそのことを教えてあげたい。
どんなお返しよりもうれしいといいな。私からしたら、男女の関係性において望むことのそのものだから。

【新しい恋愛】
時代設定はいつなんだろう。
マッチングアプリで出会って結婚する、という流行を経て、「人を愛するすばらしさ」が説かれ恋愛の末に結ばれる結婚に回帰してきた世界にありながら、ロマンチックを忌避する主人公・知星。
交際中の遥矢とは結婚するつもりだが、プロポーズに付随すると思われるロマンチックなムードには到底耐えられそうにない。照れ隠しでも惚気でもない、醒めているけれど変わらず好きではある。
そんな複雑な感情を持て余しているところに、姪っ子からの衝撃の事実がどんでん返しのようにもたらされる。
よく考えてみれば、私もこの姪っ子の感性に近いかも。
親になっても、まだ恋愛できるってことに、感動してしまう。恋愛の醍醐味を、ひいては人生の醍醐味を感じる。そこにあるのは究極のロマンチックかもしれない。

【あしたの待ち合わせ】
この短篇を読んで、我が身を省みざるを得なかった。
かな子にとっての狛村くんのような存在に、おまじないめいた〈でも、だって、狛村くんはまだわたしのことが好きだし〉という感情に、覚えがあるからだ。
その正体が、言い訳なのか、驕りなのか、自己愛なのか救いなのか安心なのか執着なのか情なのか、自分でもなんなのかまるでわかっていない。
自分も狛村くんも、うまく歳を取れていないという見解には笑っちゃうほど同意した。
最後の展開のようなことを試したことはない。てか試せない。怖い。それで万が一彼がいなくなったらものすごく困るから。

【いくつも数える】
イケオジである課長が、26歳年下の若い女の人と結婚したことに色めきだつ課内のメンバー。世代ごとの年の差恋愛に対する反応がずいぶんリアルだった。
ネットではグルーミングという言葉も広く浸透して、おじさんが若い子に手を出す(決して恋愛とは言ってもらえない)ことの罪深さがますますはっきりと糾弾されるようになってきている。
だって想像すると気持ち悪いし、同世代に相手にしてもらえないから、まだ経験の浅い年下を誑かすことでしか付き合えないんでしょうなんて思っちゃう。
それは男女逆でも同じことが言える。私自身も32歳で、一回り下の年齢がついに20歳にまで上がってきた。
20歳の男子と触れ合う機会はないけど、もし日菜子さんみたいな立場になることがあったら。34歳から職場の後輩とサシ飲みを何年も何年もして、そのうち50歳になっていたら。それだけの信頼関係を築いても一線を超えることはなく、年下の女の子の出現であっけなく終わる。

〈かわいくて、好きだなと思う。かわいいのは若いからか。そうかもしれない。好きだと感じるのは、若いからではないけれど、かわいいからかもしれない。だとしたらやっぱり、若いから好きだということになるんだろうか〉

主人公の葛藤はもっともだ。
もし自分が日菜子さんだったらどう振る舞うことになるのか、考えるとおそろしいような背筋が寒くなるような気がするけれど、当事者にしか分からない気持ちがたくさんあるのだとも思う。

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2026年06月17日

Posted by ブクログ

【好きってこういうことだったろうか。分からない】
「恋は盲目」とは対極にあるような作品。恋愛感情を客観視し、ひねくれていて、ドライ。そのあたりが高瀬さんの描く恋愛という感じでものすごく好みだった。名前のない関係の都合の良さ、歳の差恋愛に抱く嫌悪感、どこかに置き忘れてしまった純粋な恋心…これらを一瞬でも感じたことのある方には共感できるはず。私含め人間は、いつの日から「好き」の感情よりも、恋人選びに相手の条件や他人の目を優先するようになってしまったのだろう。そして、もし結婚後に「好き」な人が現れてしまったら…

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

装丁の色味も好きだし、話も好き。

最後の話は難しいししんどい。
人の感じ方ってそれぞれ違うわけで。

ほかの作品も読みたい。

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2026年06月13日

Posted by ブクログ

4.0 ストレートな恋愛物語ではなく、少し視点をずらしての恋愛短編集。好きでもない女子からのバレンタインの話や年の差恋愛や結婚の話で、恋愛の多様性を感じる話。好きだからいいじゃんと簡単に片付かないオチが考えさせられる。

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2026年06月12日

Posted by ブクログ

どの作品も愛の形は違うけどどこかプラトニックさを感じた。
高瀬さんは「おいしいごはんが食べられますように」で初めて読んだが、淡々と物語が進んでいく作風が個人的にとても好きで面白い。
村田沙耶香さんが好きな人は高瀬さんも好きになると思う。
一番好きな話は新しい恋愛で、いつかこの物語も手かがれているような恋愛をしている未来が来そうだと読んでいて感じた。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

多分、お初作家。
分かるような分からないような恋愛観。
何故、分かるような分からないようなのかが分からないのをそのままにしておきたくなるのが恋愛なのかもしれない。

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2026年05月20日

Posted by ブクログ

花束の夜の、「ミスで納品が遅れた取引先の中学校に対してよりも、目の前でビールを飲む倉岡にかけた迷惑の方が水本の心には重たかった」というところに共感した。自分も目の前の人の顔色を必要以上に伺うところがある。自分の心を素直に整理できるきっかけになった言葉。
あと、蛙化現象って言い換えると、41ページの「自分が好きだと思った人の仕事上の他者評価を耳にして、それは自分が直接感じていることではないのにそう思っている他者がいる事実だけでほんのり好きが削られていく。」という表現になるのか。表現が素敵。

あしたの待ち合わせの、「これは不安になるところだ、これは怖いと思うところだ、筋が通らないと外部に設定された筋に従うのは楽だがもうできない。」という言葉も、自分もこういうところあるなと想った。自分の思いに素直になりたい。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

恋愛がテーマの短編集
主人公の心情がひたすら語られる文章は、なんだか他人が考えていることを覗き見しているような、不思議で不気味な感覚がした。
なんだか気持ちが悪いのだ、見てはいけないものを見てしまったような、そんな感覚。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

どうしてその人を好きになるのだろうか。
「好きなんだから、好きなんでしょ」
ではなく、なぜ好きなのか。性欲をはじめ様々な欲が絡み合う恋愛を哲学的に見つめ直すことができる作品です。

恋愛で悩んでいる人の思考を、整理する助けにもなります。

印象的だったのは「お返し」にあった、「子どもの頃の好きの終点」の一節。まさにそこが恋愛の目的だと感じました。

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

どの話も淡々と書かれているけど、主人公はどうだったんだろう。花束のやつはなんだかリアルで自分に置き換えてしまったな。

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

高瀬隼子だし、そりゃあ素敵な恋愛小説を期待していたわけじゃないけれど、もうほんとうにブレなくて、さすがすぎて、やっぱり癖になる。特に「いくつも数える」は強かったな〜。高瀬隼子作品を読むといつもそうなのだけど、共感して読んでいる自分が絶対どこかにいて、ひでえやつだなと自嘲して笑ってしまう。だってこんなこと友だちにも言わないし、言ったら引かれるかもしれないし、それどころか場合によっては相手を傷つけることもあるだろうし、だから口に出さない。そういう種類のことを、どうしてこうもきちんと言語化できるのか。もう笑っちゃうだろ。高瀬隼子、天才だなと思う。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ


なんかこう、自分の中にもあるどろっとした感情を突きつけられる短編集。

「いくつも数える」
「歳の差婚」に対するなんか嫌という感情ってなんなんでしょう。恋愛は本人たちの自由なのに。本人たちのことなんて他の人には分からないのに。これって男女で感覚違うんでしょうかね?

「新しい恋愛」
ロマンチックな言葉にドン引きする人って結構いると思う。わかるわかる!って読んでました。

「お返し」
短編5篇のなかでも一番好きです。全女子バレンタインにやろう!布石を打ちましょう。「忘れられない」って最高。中高生に戻りたいわー。

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2026年02月13日

Posted by ブクログ

心には多種多様な感情が潜んでる、共感する部分がどの作品にもある、開けたことのない自分の引き出しを見つけた気がした。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

恋愛への個人的な倫理は人それぞれであるけど、
恋愛に関する嗜好や結果でその人を判断出来るのか?そこに至るまでの道のりや本当の気持ちを言葉にするのはきっと難しい。
私の価値観は私だけのものなのだ、他人には他人の価値観があり同一ではないのだ、ということを改めて感じた。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

面白かった。特に後の3作。
「新しい恋愛」
そうきたかーと。いやあ…と、ちょっと怖い、と。ロマンチックが嫌いな主人公。ちょっとわかる。中学生とかいろんな年代に読んでみて欲しいです。

「あしたの待ち合わせ」もなかなかすごい。
高瀬さんらしい一筋縄でいかない話。好きではない相手からずっと好かれ続けること。そのことによって自分の存在証明を確認するような、なかなかどろっとする話。

「いくつも数える」
なかなか興味深かった。難しいなあと。年の差婚の話。
あまりに年下に魅力的だなと感じるのはやはりキモくないか?、の自制は年上側に働くだろうけど本人同士が良いなら、それでいいじゃないかと思うけれど。

本人同士が良くても周りからここまでいろいろ思われるのか…。


全5話の高瀬さんらしい恋愛?にまつわる話。
面白く読めました。

花束の夜
お返し
新しい恋愛
あしたの待ち合わせ
いくつも数える

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

気になっていた新作。
サイン本に出会ったので。
サイン本に出会えることなんて、なかなかないから嬉しかったなぁ。

5つのお話が収録されている恋愛短編集。

恋愛において、他人には話したくない、話したことはないけれど、自分も抱いたことのあるネガティブな感情が書かれていて、過去の自分のモヤモヤを昇華してくれたような気になった。
共感できる主人公と共感できない主人公がいたけど、7~8割くらいは共感できた。

表題作「新しい恋愛」は恋愛の始め方について、考えさせられる話だった。最後の展開が恋愛小説というよりもホラー小説のようでびっくりした。
読む人の立場によってゾッとする度合いが変わりそう。
一番心に残ったのは「お返し」。
主人公の妻の言葉にすごく共感した。
今後バレンタインデーが近づくとこの話を思い出しそうな気がする。

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2026年04月25日

Posted by ブクログ

さまざまな恋愛模様が描かれた全5作品の短編集。恋愛に疎いので理解しがたい部分もありました。

恋愛と距離を置いた生活を営む人も少なくないかもしれませんが、多くの人が恋愛や、その先にある結婚という人生のテーマに向き合いながら生きていくと思います。
正解のない問いに向き合い続けることの途方もなさを感じましたが、だからこそ心に残る部分もありました。

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

花束の夜が好きだったな〜。
誰かとの恋愛を終わらせる時に、自分の恋の終わり方はこの終わり方、と幕を引くための決め事がとても素敵だった。
どんな恋愛の終わり方もどんな新しい恋愛も、自分らしいのが1番いい。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

若い子の恋愛事情に関して綴る短編集で共感できる話、ちょっと理解出来ない話等有りさらっと読めた。

・花束の夜
新卒会社勤めで彼女の居る良い先輩と社内恋愛をするも万人が皆んな先輩に良い感情を持っていない事を知る。そんな先輩が移動となる送別会での花束をお開き後、いらね〜と言って渡されるも捨てるに捨てられず結局花瓶を買って先輩宅の玄関先に戻って置いてくる。
うむ〜軽いノリでの交際での別れで譲られた花束を無言で返す冷めた別れを描く。

・お返し
母友の繋がりで幼少時代から知り合った異性から母親の意のもとバレンタインチョコを貰い続け、大学受験の思春期時代最後となるチョコを貰い告白される。その後、お互い会う機会も無く月日は流れ社内結婚する前にフィアンセから物理的なチョコよりもその行動による永遠の記憶にこそ意味があると告げられる。その後、結婚後も時折バレンタインの思い出彼女のを夢に見る。
うむ〜確かに思春期のバレンタインチョコは、行動こそに恋愛の意味がありそうだ。

・新しい恋愛
大学時代にストーカ紛いの行動をとっていて彼氏と付き合い続けプロポーズの空気を感じながら何故か興味が失せている倦怠感?の中、姪との恋バナを通して色々と考える。結局、自分から彼氏に結婚の申出をする。
うむ〜追われる恋愛より追う恋愛を好むと言うことなのかなぁ?

・あしたの待ち合わせ
学生時代から偶然を装い現れる(ストーカ?)男に嫌悪感も抱かずある意味楽しむ女性。不倫相手の慰謝料を払い別れるも数年後に別れた男の娘に過去の黒歴史の恨みからか?面会を打診される。この面会をも真摯に受け止めず好意を寄せる偶然男を天秤にかけて面会場所に餌を撒き出方を楽しむ女性。。
うむ〜この女性の悪趣味恋愛観が怖い。。

・いくつも考える
職場でお世話になっている仕事の出来る先輩男性が24歳下の女性と結婚する事になるも職場では、良き上司だった男性が何故か?歳の差婚に対して「気持ち悪い」と噂が立ち何故か?違和感を感じながらも気持ち悪さに同調する。自分は12歳年上の先輩女性に好かれて飲みに一緒に生きながら同僚から不倫と噂されるが、潔白な関係から意に介さず、マッチングアプリで知り合った12歳下の女性との付き合いを考える。
うむ〜著名人との歳の差婚はお金絡みと色眼鏡をかけているが、一般人の歳の差婚に対しては何故か?何も感じていないが、違和感があるのかなぁ?

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2026年04月12日

Posted by ブクログ

5つの短編どれもが、答えがなく、少し後ろめたいような、暗かったり苦かったりするような恋愛感情を描いており、個人的に好みの部類だった。
「花束の夜」では、恐らくこの著者の得意分野であろう会社内での男女のドロドロとした描写がありありと描かれていてもう心を掴まれた気がした。要約すれば、水本はこの先輩に都合よく扱われていたわけなのですが、それには目を伏せるように、その事実に直視しないように様々な事柄に思いを巡らせていく様が、人間味があり、面白かった。

「お返し」では、バレンタインデーにまつわるお話が展開され、好きという想いが成就しなくとも、好きな人の記憶に残り続けることで想いが遂げたものとするという一風変わった恋愛観が提示された短篇で、興味深くて、すぐ読み終わった。

「いくつも数える」では歳の差恋愛及び歳の差婚の話で、テーマ的に面白かった。かわいいから、好き。でもそのかわいいは、好きは、若いからなのか?同僚の女性は、歳の離れた者同士が恋愛することに強い嫌悪感を示している。出会った時から年齢の差や経験の差がある人を好きになった主人公が、実際にかなりの歳の差婚をした皆に人気の上司が、お相手の年齢が24も離れている事実が知られた途端にそれまで積みあげていた人気を落としていく様を見て、自分は好きな人と離れたほうがいいのか、離れたとして、それは誰のための選択なのか、思い悩むシーンが印象的でした。

タイトルにも使われている「新しい恋愛」では、少し先の時代のお話で、言葉通り新しい恋愛観がスタンダードになりつつある世界。学校の授業に恋愛という科目があり、周りの人にどんな恋をしているか、してきたかを聞いてくるようにと先生に言われた主人公の姉の子供に、今の恋人について根ほり葉ほり聞かれる主人公。そんな主人公はロマンティックなことが嫌いで、サプライズみたいなプロポーズをしてきそうな彼氏を好ましく思わないことを打ち明けるも、姉の子は納得いかない様子。恋愛をするもしないも自由、がスタンダード化されている今の令和の時代から少し進んだこの時代では、皆の恋愛意欲が増しているようで、恋愛の授業もあるみたいだが、こういうのって、恋愛したくないと思っている人にとっては生きづらいだろうなと思う。他にも今の時代からは考えられない恋愛観も出てきて、ぎょえ~と唸る短篇だった。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読みながら、ずっと
なんか違うと感じつつ
2日で読み終わる

なんか違うの理由が
読み終わってからわかったわ

まず『花束の夜』は、私なら
花束を渡された時に、「私もいらん」と返す
もし「いる」と思って、もらってしまったら
部屋に飾るくらい、割り切れる

次の『お返し』は、女子目線なら
とっとと告る
男子目線なら、早い段階で
来年はいらんと伝える

『新しい恋愛』は、そもそも
ロマンチックの何があかんのかが
理解できん
守ってやると言うタイプの男性が
嫌なら、最初から付き合うなよ
結婚しても離婚が目に見える

『あしたの待ち合わせ』
に関しては、ストーカーでしかない

『いくつも数える』
これは私の男友達にも
年の差婚した50代がいて
その後、立て続けに奥さん妊娠して
定年前に育休2年くらい
とった人がいるので
めちゃリアルやった
けど…ぶっちゃけ他人の年の差婚に
そこまで感情移入する気持ちは
あまり分からず…

とにかく全ての話が、
「私とは違う感覚の人の話」やったから
「何か違う」と思ったみたい

でも2日で読んだ=理解できる部分も
かなりあるから、面白く読めたわけやと思う
ある意味すごいな

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

半笑いの気持ちでそれを受け取った自分を自覚した。このまま彼のロマンチックを受け取り続けたら、重なっていったら、今ある情の上に折り重ねてしまったら、元々恋愛感情があった箇所に余計な澱として溜まってしまったら。
それこそ本当に、別種類の感情に変化してしまうんじゃないか。そんなふうに思った。

どこか第三者として達観しているような高瀬さんの文章。残酷で共感するというよりはしたくないという感じ。

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2026年03月27日

Posted by ブクログ

会社の先輩と関係性に名前がないまま身体の関係だけを持ってしまったり、ロマンチックなのが嫌で結婚に少し億劫だったり、歳の差婚した上司への羨望の反面、引いてる世間体を気にしてぐるぐるした思いを抱えていたり…純粋な恋愛と呼べるほど綺麗でなくドロっとした人間関係をリアルに描いた短編集。高瀬さんは少し歪な感情やうわべだけの人間関係を描くのが本当にお上手だと思う。でも人間誰もが感じるようなリアルさがあるので共感できる。表題作が1番怖かったな。父親の不倫を知りながら、素敵でロマンチックという小学生の娘にぞっとしました。

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2026年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

恋愛って色んな形があるよね…って考えさせられる。純愛、不倫、年の差、キープ…それを少しずつ覗いて、どう思う?って聞かれたような気持ちになった。

個人的に「お返し」「いくつも数える」が好き。

『大学時代に傷のない気持ちで野木くんを思っていた自分が、呆れた冷たい目て今の自分を見ているような気がした。けれどその醒めた目の持ち主は、学生時代に我慢したからいいよね、社会人だったらこのくらい普通らしいし、とも思っているのだ。』
これ読んで、うわーーーこれがいい意味でも悪い意味でも大人になってしまうって事なのか、と考えてしまった

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2026年01月05日

Posted by ブクログ

恋愛って本当に人それぞれで、出てくる登場人物はわたしとは全然考え方が違うなぁとおもしろかった。

特に最後の歳の差について。芸能人で歳の差婚のニュースがあると、SNSは賛否両論で溢れる。確かに、状況によっては嫌悪感を抱くこともあるかもしれないけど、所詮他人の恋愛で、迷惑をかけているわけではないんだからいいじゃないかと私は思ってしまう。多種多様な考え方がある。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

どの短編も、恋愛の甘さがないざらっとした後味。
決して応えるつもりはない人からの好意を、突き放すわけでもなく曖昧に漂わせたままでいるズルさとか、
恋愛の中にあるけどみんなが表には出さない黒い感情をいろいろ見れて興味深かった。

《お返し》
一方的にチョコレートをくれていた幼馴染の話を、社会人になって人に話した時、「でもあなたは、結局こうして、その子のことをずっと覚えているわけでしょ」という指摘にはっとした。なるほど、たしかにその発想はなかった。好意が受け止められないなら、せめてその人の記憶に残ろうという行動だったのか、と考えるとだいぶ怖いなと思った。

《新しい恋愛》
知星が好きな彼氏からのプロポーズを避ける理由が、「ロマンチックなのが嫌だから」というのが始めは理解できなかったけど、彼から発せられるロマンチックな言葉が自分自身に酔っているだけなのか、私への純粋な愛なのかを確かめたかったのかな、と思った。そしてプロポーズの気配を感じた電話で、自分から「結婚しようよ」と伝えて事務的に進めようとする知星に、遥矢が、ふっと笑って「今から話す?これからそっちに行こうか?」という言葉に一番愛を感じた。この人なら大丈夫だと思った。

《いくつも数える》
年の差婚。私は「気持ち悪い」とは思わないけど、実際近しい人がそうなったらどう感じるのかな。恋愛に年齢は関係ないのかも知れないけど、本当に関係ないのかな。意識するのが嫌で目をつぶっているだけなのかもな、と思った。

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2026年05月25日

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