小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレアンナとリョーヴィンの結末/行く末が非常にリアリスティックで近代的な形で示された
対立し合う人格・思想・習慣を実態に即した記述で描くことのできるトルストイのとてつもなさを感じた
確かに結びとしては、ロシア文学に特有の信仰に目覚める形ではあれど、そのリアリティは他の追随を許さないと思う。結論に至りながらも新たな疑問が開けてそれを考えることを続けるリョーヴィンの知性は、地主貴族という旧来の階級に属していながら、まさに近代人というべきもの
しかし、理性と信仰の対立をどう乗り越えていくかというところにロシア文学らしさも感じた
大長編ながらも、リアリスティックな描写とロマンチックな描写が続き、お互いに -
Posted by ブクログ
ネタバレ「こと仕事の領域になったら、男って女より鬱陶しいところがあるしね」
「敢えて敵を作ろうとしているんじゃなくて、納得いくように仕事をしているだけだって」
予算と人員の不足も、資料室の手狭さも関係ない。捜査資料紛失の一番の原因は関係者が内側を見ていたせいだ。上司と部下、足りない予算と使い勝手の悪い施設、そして起こした不祥事に対する責任転換。どれもが内側を向き、犯罪被害者を見ようとしていない。
「 見えていないからだと思います」
「 悪徳を憎まない警察官は多分いないでしょう。 しかし 人間は群れを作った瞬間 組織の論理に縛られます 結束の硬い組織の中にいれば仲間を守ることが自分を守ることに直結 -
Posted by ブクログ
ネタバレ陽気なギャングシリーズ2作目
前作以上にユーモラスで面白かった。
前半が4人のそれぞれの短編集で後半が一本の長編、という変わった構成で、前半の伏線が後半で回収されるつながりもあって楽しめた。
前作はメンバー内での裏切りがあったけど今回は全員足並みが基本的に揃っていて彼らの手際の良さが際立っていたのも爽快だった。
また、実写化するとしたら誰がいいかなと想像しながら読み進めていたので展開が進むにつれて面白さが加速していく感じがした。
個人的には
成瀬→井浦新
響野→大泉洋
久遠→岡田将生
雪子→三浦透子 とかだったらいいなあとか考えてた。
内容だけでなく、視点が変わる際にページ下部に記載 -
Posted by ブクログ
女王様の電話番
渡辺優
集英社
友だちが浮気をされたときはヘビーでセンシティブでお通夜か裁判みたいな深刻な空気になるけれど、友だちが浮気をしたときはポップでライトでちょっとしたパーティーみたいな空気になる。どちらも世界に発生した事象は同じなのに。なぜ?
この世界はどこまでもスーパーセックスワールドなのだ。こういう世界で生きているのに、そういう世界には耐えられないというのはどうしてだろう。
『誰もがそれぞれの地獄を背負っている』ーって、ウェルギリウスだったかな。ほんとね、その通りだなって思うの。ひとにはひとの地獄がある。
やがてお湯が沸いた音だけが聞こえ、美織さんはキッチンに消えた。空調 -
Posted by ブクログ
本当に一人一人の話が響きました。
一人一人が目の前のことに向き合う姿がよかったです。
特に、夏美の話、仕事と育児の両立がうまくいかない中でどちらにも中途半端なことからどちらにも向き合うまでの行動と姿が良かった。
「十月十日、お母さんのお腹で誰からも教わることなく人間の形に育って、全く環境の違う世界に飛び出してきたんだから。この世界の空気に触れた時、さそびっくりしただろうね。」とか、「たぶん、人生で1番頑張ったのは生まれた時。あんなにすごいことに耐えられたんだからちゃんと乗り越えられる」という文は今私の中にいるお腹の子がすごく愛おしくなりました。
この気持ちがあればそりゃあ何度も何度も嫌になる -
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