ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 天上の葦 下

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    読み終わった時の衝撃が全然抜けない、放心状態
    登場人物たちのもつ戦時中の後悔、無力感、絶望に真綿で首を絞められたかのような苦しさを感じたし、偶然3月10日付近から読み始めたこともあり、深く感情移入してしまった

    そこからの逆転劇は爽快で一気に読んでしまった
    読み終わるのにとても体力がいるのは確かだけど、間違いなく傑作だと思う


    深夜の凍結臨、黄昏時の流木が散らばる河原、高射砲のある小島など印象的な情景がシリーズを通して多くイメージすることが楽しかった
    また3人の活躍を見たい

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    2026年03月17日
  • 流浪の月

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    ネタバレ

    自由な母親と父親のもとで育った更紗は父親の他界をきっかけに家庭環境が崩れていく。
    母親は更紗という重荷を捨て、叔父叔母の家では冷遇とトラウマになるわいせつ。
    そこから自らの意思で逃げ出す形で佐伯文と出会う。
    自由な共同生活も長く続かず、文は誘拐犯として逮捕され、更紗は施設で過ごす。

    ある日更紗は文との再会を果たす。お互いの生活がすでに進んでいる中で2人の距離は縮んでいく。

    世の中の「普通」からはみ出してしまった2人による命綱をつなぐ物語。
    物語の中で度々登場する普通の感覚の押し付けが2人を追い詰めていく。世界はどうしようもないことで溢れている、気持ちを薄くしてやりすごすしかない。でも寂しい

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    2026年03月17日
  • 天上の葦 上

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    読み始めると止まらないストーリー、かつ犯罪者と同様時間に追われるサスペンス
    前半は謎を追いつつ緊張感溢れる展開だけど、島に着いた途端時間の流れ方が変わったかのようにじっくり描かれている
    鑓水の生い立ちなど後編が気になる終わり方、続きを早く読みたくなる

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    2026年03月17日
  • 幽霊人命救助隊

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    ネタバレ

    これはとんでもなく良作。
    絶対読んだほうがいい。

    自殺した4人の幽霊が、天国へ行くために自殺志願者100人を助けるお話。
    設定は少しファンタジーだけど、内容はとても心に刺さる。死んだらあかん。
    お揃いのつなぎを着て、まるでゴーストバスター。
    最高にカッコいい。

    実は私も元自殺志願者。
    詳細は省くけど、17歳で家を出て、夜の世界へ飛び込み、初めは刺激的な世界に楽しくしていたけれど、根が真面目な私は、すぐにダメになっていった。
    区切りがついたら…このタスクが片付いたら…
    死ぬ事を目標にする様になっていた。

    けれど19歳の秋に『捨て猫拾ったんやけど飼ってくれへん?』と。
    産まれて約2週間の母猫

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    2026年03月17日
  • 清明―隠蔽捜査8―(新潮文庫)

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    清明 隠蔽捜査8
    ミソギを終えた竜崎伸也は、神奈川県警に刑事部長として着任した。着任後間もなく東京都町田市と神奈川県との境で他殺体が発見され、警視庁との合同捜査本部が設置された。ここでも早速、竜崎部長の手腕を発揮、原理原則に従った行動で周りの部下を黙らせる。前作のシリーズ5宰領で、要らぬ縄張り争いで気まずい関係となった幹部たちと今度は立場が変わって、再会をするところは、読みどころの一つだ。また妻冴子の自動車教習所通いでのトラブルも加わり、竜崎をドキッとさせる演出にも 今野敏作品としての面白みが出ている。合わせて、横浜の中華街の名店『梅香楼』での飲食の場面が出てくるが、実際にその店を探して食べて

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    2026年03月17日
  • ボーダー 負け弁・深町代言

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    東京の勝ち組弁護士から都落ちし伊勢弱小弁護士事務所に移り変わった深町弁護士が徐々に奮闘する様が良かった
    伊勢市、鳥羽市、多気町、渡会町、南伊勢町などの道路やマニアックな街並みや商店街などが出てきて地元民としては嬉しく、情景が手に取るように浮かんで読み楽しめました。

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    2026年03月17日
  • 流浪の月

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    私と相手の中でわかっていれば、いいんだなと思った。
    他の人に理解してもらう必要ない。
    私と相手の中の話。
    全ての人間関係においてそうで、家族も友達も恋人も、"こうであるべき"と決められる必要はなくて、お互いだけが分かっていればいい。
    完全にわからなくても、相手のそのままを受け入れることができればいい。
    理解できなければ、谷さんのように、そういうこともあるんだと受け入れて離れればいい。
    もっと自由に、のびのび。
    他の人の型にハマらなくていい。

    でも理解するというのは難しいこと。
    理解できなくてもありのままのあなたがいいのだと受け入れることができる、そんな広い器を自分の中で育

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    2026年03月17日
  • カフネ

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    主人公薫子の心情の起伏、色々と吹っ切れた後の元から持っていた魅力、の書き方が惹き込まれる。最初は全く折り合わないかに見えた薫子とせつなが、何故か互いに興味を持ち、それぞれの方法で愛を伝えながら、仲を紡いでいくストーリーがとても美しい。一般的に言われる幸せを得れなかったと思っていた人が、自分なりの幸せを見つけ、むしろ人より幸福な次元にいるような気がする、ハッピーな本

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    2026年03月16日
  • カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

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    最高に面白かった。
    読みやすかったし、それぞれのキャラクターも際立っていたし、ミステリーとか推理ものではないのだけれど、
    まんまと引っかかった笑
    道尾作品は何冊か読んだけど、この本が1番面白かった。
    いやー、やられました。

    文庫の最後の解説も良かった。
    おすすめの一冊です。

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    2026年03月16日
  • 存在のすべてを

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    余韻がすごい。

    人が「空白の3年」と一言で片付けてしまうその3年の中に、こんなにも暖かくて優しくて胸が締め付けられる愛があったなんて。素晴らしい作品でした。

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    2026年03月16日
  • あの日の交換日記

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    文句なしに面白く、素晴らしい作品だった。
    ひとつひとつのエピソードに仕掛けがある短編集のようでいて、最後まで読むとあっと驚かされる。
    感動作であり紛れもなくミステリでもある。
    すぐに読み返してはーっとため息が出るほどの完成度。
    辻堂ゆめさん初読みだったけど天才!みなさんに読んでもらいたい傑作です。

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    2026年03月16日
  • グレタ・ニンプ

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    ゲラゲラ笑いながら読みました!!
    この作者の本は初めて読みました。
    ワードセンスがすごかったです。すごい好みでした。
    一貫して、妻の思考がぶっ飛んでて、それを冷静にツッコむ夫のギャグ感が癖になりました。
    妊婦たちの抱える鬱屈とした感情と、少子化社会問題に少し切り込んだテーマもありましたが、作者が伝えたいことはよくわかりました。
    元気になれる本だと思います。
    巻末のおまけ小説もめちゃくちゃ面白かったです。

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    2026年03月16日
  • 時計館の殺人〈新装改訂版〉(下)

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    ネタバレ

    本当に面白かった。ストーリー、やトリックの面白さ、真相が二転三転とする構成にはとても驚かされた。純粋にストーリーとしても面白く、また舞台が時計館である所以がはっきりして全ての謎が完璧に回収される爽快感はとてつもなかった。これから読むミステリーの面白さの指標として、本作より面白いかどうかという指標が私にはつき待とうだろうと思わせる作品だった。

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    2026年03月16日
  • 紙魚の手帖Vol.01

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    2021年10月号を今さら…コロナ禍だったんだなぁ。
    「三人書房」柳川一 …先日『三人書房』をAudibleで聞いたので、この時ミステリーズ新人賞だったんだ、と。
    「白が揺れた」櫻田智也 …こちらもAudibleで聞いて、このエピソード印象に残ってました。
    「ゼロ」加納朋子 …ドンと構える先輩犬とまだまだ落ち着きのない新米のワンちゃん。
    「スフレとタジン」近藤史恵 …コロナ禍のビストロ・パ・マルでの話。
    「フォトジェニック」秋永真琴 …初めての作家さん。短いのに、ラスト美しい、泣ける。
    「108の妻」石川宗生 …初読みの作家さん。声になる妻、点描画の妻、解脱する妻…。
    「セリアス」乾石智子 …

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    2026年03月16日
  • 待つ(乙女の本棚)

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    駅のベンチで、毎日、流れる群衆の一部になりたいと思うのか、それとも距離を取りたいのか。

    しかし『待つ』は、受け身。
    いつか、出会う誰かとの覚悟を秘めているようです。

    誰かと寄り添いたい気持ちと、世間体を気にする自意識の間で揺れる繊細な少女の心のように感じます。

    『私を忘れないで』は自己主張。
    これは、『出会う誰か』に言ってるのか、それとも自分自身へなのか…

    和の文体と、絵が心地よくて、さらりと読むことができました。

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    2026年03月16日
  • 姫君を喰う話―宇能鴻一郎傑作短編集―(新潮文庫)

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    2冊目のアルマジロの手を先に読んでしまい、急いで買い求めた短編集

    最初に収められている表題作も期待通りの内容だったが、その次の「鯨神」の素晴らしさに圧倒された

    芥川賞作家とだけは知ってはいたものの最後のページに該当作品との記述があり、そうとは知らずに読んでしまったが納得の出来

    「花魁小桜の足」
    どんでん返しが好み

    「西洋祈りの女」
    鰻の伏線

    「ズロース挽歌」
    ラスト5行の現実が際立つ

    「リソペディオンの呪い」
    言葉は知らなかったが現象は手塚治虫ブラックジャックで知っていたのでイメージしやすかった

    好きな作品は鯨神、次点でズロース、花魁小桜

    2冊目と比べるとインモラル度が高いけれ

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    2026年03月16日
  • 屍人荘の殺人

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    ネタバレ

    ミステリーにも関わらずゾンビが出てくる設定で、ファンタジーな内容と現実的なミステリーをどう繋げるか疑問だったがトリックはとても驚かされる者でありながらもミステリーの枠組みを逸脱しない納得のいく落とし所だった。読んでいてちゃんと真相に辿り着ける伏線が多々あってストーリーとしても分かりやすく爽快で読んでいてとても面白かった。

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    2026年03月16日
  • ひかりの魔女 : 4 よつば旅館の巻

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    相変わらず、面白い。人生に絶望していたはずが、いつのまにか前向きに変わっていく。食べるだけならどんなことしてでも生きていける、野草を摘んで、近所で野菜をもらって、魚を釣って、ゲーム感覚で自然の恵みを獲得して、工夫して食べれば充実ライフを演出できる!

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    2026年03月16日
  • トータル・リコール

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    短編って不完全燃焼で終わることが多くて、若干アレルギー反応がありました。
    でも、本作は一作品が短すぎず長すぎずで、物語がギュッと凝縮されており、絶妙なボリュームなので満足感が素晴らしいです。トータルリコール、マイノリティレポートと2作品も映画化されているのも納得です。10編いずれも毛色が全く違う話なので、次々と違う世界に引きずりこまれていく感覚が味わえます。
    電気羊、ユービックも面白いけど取っ付きやすさではこちらかな?やや分かりづらい話もあるけど、ディック作品の入り口として間違いなくオススメ。

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    2026年03月16日
  • 月と日の后

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    この時代が好き。満月の和歌がどうやって作られたのか。彰子の苦悩、考え方はどうしてできたのか。よく分かった。

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    2026年03月16日