ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 旅をする木

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    自然写真家である著者のエッセイ集のような本、短いエピソードを集めたものであり、スポットでも読めるので、日常に疲れた時など読み返したい。
    自然とともに生きる人々や、その中で近代化との狭間に葛藤する人などとの関わりが、人間本来の大事なものを思い出すきっかけになる。変化の激しい時代だけど、ただ生きるために生きるみたいな価値観も重要と感じる。

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    2026年08月05日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    謎の魅力を放つ1人の老人?を中心に、
    彼と関係を持つ様々な人たちのストーリーが次々と展開される。次は誰だろう?というワクワクのあとに、読み始めると、これは誰のことだ?と考えさせられ、一つの物語を読み終える頃には、この人はあの人から見てこういう続柄で、さっきの人とはこういうつながりで…といった具合に、頭の中で関係図を描きながら読むのが、とても楽しい。本当に好き。

    そして今回は解説にも心を打たれた。
    まさに、これまで小説を読む人間ではなかった私をこんなにもハマらせた三浦しをんのことを、めちゃくちゃわかりやすい表現で説明してくれている。
    そうだよね、やっぱりこの人すごいんだ、デビューからずっとすご

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    2026年08月05日
  • 偽医者がいる村

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    周産期医療のリスク、過疎地の医療、政治との絡み、マスコミとの関わり
    様々な大切な要素が見事に織り交ぜてられている。
    ドキドキしながら、読む手が止められませんでした。

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    2026年08月05日
  • 海辺のカフカ(上)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    積ん読になっていて、手付かずだった。
    もっと早く触れておけば良かったと悔やまれる。
    四国へ家出する15歳の少年カフカ。
    字が読めないけれど、猫と会話の出来るナカタさん。
    自分探しの成長譚かと思いきや、想像を裏切る展開に脱帽。
    教養が求められるのは相変わらずな村上さん作品。
    下巻も期待せずにいられない。

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    2026年08月05日
  • ペンギン・ハイウェイ

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    めっちゃ大好きです
    最初のフレーズが最後にもう一回来るのが大好き
    ずっとアオヤマくんたちが住んでる街をイメージしながら読んでいました

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    2026年08月05日
  • 少女

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    ネタバレ

    面白すぎて一気読み。
    まさか最後に伏線回収があるタイプの本だとは思わずびっくりした。
    青春、友情って感じのキラキラではなく、泥臭いとも少し違うけれど、悪や現実、死がありつつ懸命に生きているキャラクターたちがとても良かった。

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    2026年08月05日
  • ゾンビ回収婦

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    ネタバレ

    ゲームの中の単純なタスクに没頭するのは単に楽しいからではなく、自分のやるべきことを一つづつ片付けていくこと自体に満足を感じるからではないかと前々から思っていた。それが何の価値も生み出さないとしても、何かを達成し続けることで自分を保っていけるかのような。
    時間を無駄にせず、何かを効率的に操作していないと落ち着かない私たちを象徴する行為がここにある。そしてそれは幼少時から植え付けられた呪いであることをこの作品は示唆する。その道具となるのはゲームとは限らないが、AIの時代においてこのような困難は広がる危険があるだろう。
    てゆうか、私も気をつけよっと…まずはバスに人を乗せるゲームのアプリを削除しようか

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    2026年08月05日
  • 君が手にするはずだった黄金について(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最初は難しいなと思ったけど、静かな環境でじっくり読むと味わい深いというか、ほうと感心しながら読めた。
    占い師の話めっちゃ好き。占いは面白いというか、もし自分が地の底まで辛かったら占いを信じられたならばいくらか救われるだろうと思うけど、絶対に詐欺だし信じていないので、コテンパンに言っていて面白かった。
    詐欺師の友達の話。見栄というか、理想と現実のギャップって辛いよなぁと。自分のして欲しいことは相手にもする、自分のして欲しくないことは相手にしないを大切に生きているので、確かにそれって人それぞれだなと考えさせられた。
    ホメホメカードは気持ち悪いと思った。でも、私も小学生の時にそんなカードあったな。自

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    2026年08月05日
  • かっこいいピンクをさがしに

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    「ピンク」についての絵本。
    絵本と言っても文字数が多く、小学校〜読めるかな。大人が読んでも読み応えあり。

    作者のなかむらるみ氏が男の子のピンクのランドセルについての新聞記事を読むところから始まるのだが、とても引き込まれた。
    ピンクの中にもかっこいいピンクとかわいいピンクがあると自分の中で気づいたなかむら氏。
    自分が好きな「かっこいいピンク」を探すことにしたのだが、その発想が素敵。

    ピンクが使われている建物から絵画、制服など様々なものを調べる中でピンクに対する世間のイメージは時代や国に寄って多種多様にあることがわかっていく。
    色彩計画家や染色家など専門家へのインタビューも合間合間に載っていて

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    2026年08月05日
  • キッチン常夜灯

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    はじめ、「キッチン常夜灯は幻のお店」なのかなと思ってた。
    ただただ、そこに集う人を温かく迎える幻の場所。
    でもそこに集う人は、そこで美味しい料理に癒されて、明日を生きる活力を得て、自分の毎日に帰っていく。
    幻のお店ではなく、「こんな場所があったらいいな」という願望のかたちなのかも。

    それぞれのエピソード、それぞれの人生がある。
    みもざちゃんが想像していた「夜中に帰宅した時に、いつも私の部屋の明かりがついているのを見て、無意識に励まされていたのかもしれない。」って言葉、すごく心に染みた。
    人間はつくづく1人で生きてはいけないなぁと。
    1人で生きているつもりでも、知らない誰かの存在に勇気づけられ

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    2026年08月05日
  • 空、はてしない青 下

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    エミルの事は最後までワガママな男だと思っていたが、それを取り巻くレオンの母以外の全ての女性が魅力的で素晴らしくて、レオンを含む身勝手な男たちの存在を消し飛ばせてくれた。それに最終章の展開には、マルジョリーと同じように驚き、文句なしに感動してしまった。長編の小説だが、非常に丁寧に書かれた素晴らしい作品だと思った。

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    2026年08月05日
  • ポアロのクリスマス〔新訳版〕

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    ネタバレ

    以下、個人的な推理。

    ぐへぇえええ! やられた。明らかに怪しいのに。こういうパターンがいちばん悔しい。
    推理としては、まず血と音が偽装であることは想像できる。そうだとするとどういうことか、というと被害者シメオン・リーこそが仕掛け人だったということ。

    家族に対して何らかの動揺を誘うことが目的であったと考えられる。
    しかしシメオンはリウマチ患っている老人なのであそこまでの破壊工作はできなかったんではという気がするので、おそらく協力者がいた。あらかじめその協力者に頼んで部屋をいいかんじに(静かに)壊してもらって、事件時には叫んで簡単に壊して血を撒き散らして死んだふり。
    で発見されたあとは最後に残

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    2026年08月05日
  • 人もいない春

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    普段見慣れない言葉遣いが多用されているのにこんなに読みやすいのはどう考えてもおかしい!!
    歳を重ねての主人公の変容が、違和感一切なく綴られている。実在する人間を本当にそのまま描いたかのような。これが私小説の醍醐味か。

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    2026年08月05日
  • 路、爆ぜる

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    大変面白かった。
    道頓堀グリコ下に足を運んだ椎名和彦が、顔役と名乗る半グレ集団にスカウトされるところから、転げ落ちるように悪事へと進む様は行先に暗澹たる結末を予感させ、読者を強引に物語に引き摺り込んでいく。
    物語は椎名和彦が顔役のヤオに甘言をもって引き込まれていく様や、対抗する愚狼會との抗争、寺西雄次の強靭的暴力、それらが違法薬物、児童売春、恐喝、ヤクザが絡むなど、危ない要素満点のストリートファイト小説の趣いっぱいで緊張させられる。
    前半では物語に干渉しなかった澤田刑事が、後半で実に味のある役回りとなり、この小説の結末を見事に盛り上げてくれていた。
    バイオレンス溢れる小説に大満足。

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    2026年08月05日
  • シークレット・オブ・シークレッツ 下

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    プラハを舞台としたミステリーですが、SFにも近いような内容でした。
    お馴染み、ハーヴァード大学教授ラングドンが事件に巻き込まれます。
    スピード感と緊張感、目まぐるしい展開とどんでん返しで、いい意味で裏切られました。
    星10をつけたいほどでした。
    翻訳家の苦労は大変なものだったろうと思います。

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    2026年08月05日
  • 俺たちは神じゃない―麻布中央病院外科―(新潮文庫)

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    『泣くな研修医』シリーズで中山先生のことを知り、他作品も読んでみたいと思い購入。剣崎と松島という外科医の名コンビで手術を軸に話が進んでいく。研修医シリーズとはまた 別のテンポ感があって、面白かった。

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    2026年08月05日
  • 夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

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    えぇ〜!これがデビュー作!?
    衝撃…そして、納得。

    私がこれまで読んできた町田そのこさんの作品、その原点がここにあるような気がした。

    どの物語にも、人の温かさがある。
    人生は、思い描いたようには進まない。
    みんな、迷ったり、傷ついたり、時には道を外れたりしながら進んでいく。
    だから、どの物語にも人間らしさを感じるし、自分が悩んだり苦しんだりしてることも受け入れられる。
    そして、前に進める気がしてくる。
    デビュー作なのに、すでに私が知ってる「町田そのこさん」そのものだった。

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    2026年08月05日
  • 防諜捜査【新カバー版】

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    ネタバレ

    防諜捜査
    『ゼロ』の研修から戻った倉島警部補は、外事一課と掛け持ちで「作業班」に入ることになる。そんな折、ロシア人のホステスが線路に転落し轢死する。警察は事故か自殺の線で捜査を始めるが、これは、ロシア人の殺し屋による暗殺で、自分もまた狙われていると証言する日本人が現れた。倉島警部補はオレグというその暗殺者を追う。公安警察の面白さはハンパない。刑事警察の上を行く面白さである。企画ハズレの行動が随所に出てくる。作業班のメンバーの中で私が好きな人物は伊藤巡査部長である。公安のスペシャリストとしての本能を持っている。存在感が全く感じられないのだ。人の記憶に残らない行動を身につけている。忍者みたいにいつ

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    2026年08月05日
  • 告白

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    ネタバレ

    初めての湊かなえ作品。
    被害者と加害者が事件について告白していくような形で話が進んでいく。殺人の後ろ暗さと中学生特有の危うさが相まって終始"不穏"な雰囲気。
    ラストで修哉くんのマザコンと自意識過剰ぶりを容赦なく指摘していく森口先生にぞくぞくした。
    ミステリーはあまり得意なジャンルではないけど、ちょっとハマってしまうかもしれない。

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    2026年08月05日
  • 天使と悪魔(上)

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    最後の仕舞い方がとても好きだった。
    ダン・ブラウンは毎度アクションシーンの描写が多いけど個人的にアクションシーンの描写はそこまで好きではない(笑)
    ただ、全体的なストーリーが好きだから読めるともいう、数少ないアクションミステリーなのかなとも思っています

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    2026年08月05日