小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ総評
・まず美しい。全てが破壊される悲しみとなかなか掴めない不安が美文に裏打ちされている。
・次作「ラギッド・ガール」を読んだうえで書いているが、なるべく本作中で完結した感想にする。
内的感想
・序盤から「夏」の描写力に驚く。その象徴のようなジュリーのかわいらしさ、幼気な(ように見える)明るさが、読み終わってから振り返ってみると物語を進むための活力であり同時に絶望感の源であったと感じる。昔感じていた「夏が終わる」ことへの不安や焦燥に似たものがあるのか。
・登場人物が自らをAIと自覚し、そこが仮想の世界であると自覚している、という点が不思議と衝撃だった。衝撃というのは、似たような状態は(具体例 -
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Posted by ブクログ
駅のホームからバラバラ死体を線路に投げ、札束をばら撒いた後、自ら電車に飛び込んだ謎の男。
この男は誰で、バラバラ死体は誰なのか…。
この事件を埼玉県警捜査一課の刑事・氷室と浦和署の滝坂が捜査する。
男の足跡を追ううちに3年前の爆破予告事件が、奇妙に繋がっていることに気づき、そこには複雑に絡み合う人が次々と発覚していく。
少しずつ、少しずつ、ピースがかちりと埋まっていく度に唸りたくなる気持ちが湧き上がる。
真相が明らかになるにつれ、恨む気持ちもわかるのだが、自分の命を投げ打ってでもやり遂げる周到な計画に執念や怖気を感じた。
氷室の警察官になった経緯や母親への恐怖も気になった。
滝坂が上手 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「仕事」とは、一言で説明できるものなのか。
至高のAI・タイタンによって、人類が「働かなくていい」世界になった未来。趣味で心理学を研究していた内匠成果が任されたのは、不調をきたしたAI・コイオスの心理カウンセリングという、思いもよらない「仕事」でした。
AIをカウンセリングするという設定の意外性に、まず引き込まれます。中盤からの展開は予想がつかず、野崎まどさんらしい、いい意味での裏切り。
根底に流れるのは「仕事とは何のためにするのか」という、単純なようで答えの出しにくい問い。それが終盤で静かに浮かび上がってくる構成に、思わず息をのみました。
なにより印象に残ったのは、カウンセラーとAIという関 -