小説・文芸の高評価レビュー
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あることがきっかけで警察を辞めた元刑事の探偵の私に「ゴウダトオルを探してほしい」とアリスというハンドルネームから依頼があった。ゴウダは4日後に閉館する老舗ホテルに滞在しているという。
私はそのホテルに部屋を取り、聞き込みを開始するが、ある殺人事件の第一発見者となってしまう。
早川書房のSNSでこちらの本を紹介していて、これは期待できるぞ!と即購入。めちゃくちゃ面白かった。
殺人事件のネタバレまで右往左往して、何度も足踏みするので、こちらも焦るけど、その解決にも納得。そして、ゴウダトオルなる人物についても、老舗ホテルが舞台だけあって、なかなかの広がりがあり、そこへ到着するのかと、感心しきり。アリスの正体など様々な伏線回収もお見事。
最後まで一人称の探偵が名を名乗らないのもまたいい。
これは何かの賞を取るぞと期待大。
しかし、〝ゴウダトオル〟を〝ゴウダタケシ〟と何度も読み間違えた。ドラえもんの見過ぎだな。 -
Posted by ブクログ
積ん読という言葉、最近(せいぜいここ10年くらい?)流行りのものなのかと思ったら、100年以上も前から辞書に載っている言葉とのこと。知らなかった! しかもこのニュアンスまで内包できる言葉は日本語にしかないっていうのもいいよね。
そんな積ん読、私ももれなくしているわけだけど、それがほんの些細なことに思えるほど、熟練の読み手たちの本の山をこれでもかと見せつけられた。装丁、帯も素敵で、本当に本を愛する人が作ったんだなぁと感じられる一冊。
積ん読を肯定するということは、本と出会うこと、お金を出して買うこと、眺めること、触ることといった、読むことにとどまらない本との関わりのすべてを肯定するということ。そこに愛を感じた。辻山良雄さんの「読めないまま時間が経っても、一瞬でも出会いを感じられたなら、その本と自分は関係している」という言葉が本当に好きだ。 -
Posted by ブクログ
一つの警察署の違う課で別々に事件が起こり近付きながらも独立して物語が進むモジュラー型小説。
文庫化されるにあたり改題された通り、刑事の境界線が大きな意味を持つ。
向こう見ずな正義感溢れる主人公と悪に堕ちながらもかろうじて警察としての矜持を持つ主人公の対比や、破滅に破滅を重ねながらも刑事としての矜持を持ちつつ物語が大きく左右に動きハラハラする展開などページを進める度にのめり込んでいった。
物語の軸は1つだけではない、全てがだんだんと収束をしていきやがて訪れるその結末はとても大きな驚きと衝撃が待っている。
願わくば続きが読みたい、ダークヒーローに魅力されてしまったようだ。 -
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ネタバレあぁ、余韻がリフレイン。最後の講演だけみたら、主人公も次第に才能の芽が出始めていたように思う...。
もう少し主人公が、バンド練習に不真面目で、自己中で、将来に無頓着だったら、夢から醒めることなく、続けられたんじゃないか...。
それでも、多くの人にとって輝かしい思い出・熱中していたあの頃がある一方で、深い陰や燃え尽きた先の人生があることを残酷にも省くことなく、美しく描いている。青春劇を楽しむのではなく、青春から醒めた者への讃歌のように思える。読後感は人生のままならなさに悲痛を覚えるが、同時に安らぎも感じる。
願わくば、青春を生きることにした、バンドメンバーの心の内が知りたいものだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かった。
推し活についての物語。何かに対して盲目に向き合う3人の感情が一人称視点で描かれている。登場人物は以下。
・お父さん。推し対象は娘と所属企業のプロデュースするアイドル。
・娘。推し対象はお父さんと同じアイドル。
・すみちゃん。推し対象は自殺した若手俳優。
3人とも推すきっかけは違うが、みんな同じように自分のなかで物語を作り上げ、それに心酔することで気持ちよくなっていた。一方で、3人ともお互いの推し活については冷笑しているようなスタンスでもある。
推し活は、明らかに作り手の掌の上で踊っている状態であるが、一方でそれを理解しながらも何かに熱中する、それ以外のことを考えないということは現代にとって不幸なことではないということが自分事として理解できた。実際、自分は推し体質ではなく、何事にも熱中できないので少し羨ましくも感じた。 -
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いつもの本屋さんへ行きました。
入口付近に積まれてました。
そこに一冊だけサイン本が残ってました。
買っちゃいましたーーーーー♡♡( *´艸`)
そら買うでしょうよ。
ラスト一冊のサイン本だし。
そしてこれ、舞台が安曇野だし。
(。☉∆☉)ワァオ☆
そしたらもう止まらぬ速さで読み進めるわな。
『シュレディンガーの密室』 麻根重次
第一章 シュレディンガーの猫
第二章 開けられない密室
第三章 生と死
第四章 おちた研究者
第五章 収束する運命 (←ここでひっくり返る)
終章 観測の結末 (←ここでもひっくり返る)
あとがき (←さらにひっくり返る)
(←信じられないことが起きた)
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登場人物は、12名。
場所は、蓮田医学生物研究所(安曇野の山奥にひっそりと建つ民間研究所。iPS細胞を軸にした再生医療研究の最前線?)
見取り図あり。
THE、クローズド・サークル。
あなたに犯人は当てられますか?
え?ワタイ?•́ω•̀)?
結末まで読んでも分かりませんでしたよっ、(°⊿°`)ケッ(ドユコト?)
ちゃんと最後まで観測しましたけど?
謎解き終わってますよね?
それでも館ちゃん分からないけど?
これミステリー初心者には難し過ぎっ!゚(゚´Д`゚)゚。
【ちょろい読者選手権】現在3位のわたくしには難し過ぎました。(ちなみに1位は翠さん、2位はともちん)
途中で私が思ってた犯人とは違う人が犯人って分かったんだけども、その後の構成にひっくり返った(物理的に)
こんな構成あり?•́ω•̀)?
わたくし初体験♡
ミステリーって奥深いね。
いちばん最後の最後までキチンと読んで何度もその辺りを繰り返し読んだんだけども……分からなかった。
素直に受け入れられない。
結末が素直に受け入れられないの。
じぇんじぇん受け入れられないのっ!プリプリ
誰か助けて……(……_ - -)_ バタッ
あ!そうだ!本人に聞こう!麻根さ〜ん♪
市役所に行けば会えるかな?ワクワク( ฅ˶˙ᴗ˙˶ ฅ )ワクワク(行っちゃダメ)
誰か説明してーーーーー!!!!!
(;´༎ຶ༎ຶ`)(こんな顔だけど最高にしてやられた感があるので星5)
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本で鈴木るりかさんを読むのは2冊目
短編集もとんでもなく面白かった。
短編ってある程度この位で終わるかなって予想つくものも多くて、こうなったらそのあとこうなって終わるだろうなって思ったらだいたいその通りなのが多いけど、そうじゃない話の時は満足度が半端なく大きい。
そして鈴木さんの話は後者で、どの話も油断出来ないです。
なにか心の底から渇望しているものに囚われた人達が出てくる短編集だった。
それこそ子供の時から人生の終盤まで、求め続け、手に入りはしない。
陰と陽どちらの話もあるけど、陰側の話が多く感じた。
1つ目の帰る家からもうボディにきて、こんなひっくり返しかたするんや!とびっくり。
家出娘が帰ってきて母親と会話するのを見ている主人公という形にするのが意地悪で最高に嫌な感じ!(褒めてます)
杞憂同盟の終わり方も最高。
上には上がいるし、死んだとしてもまだその先があって、それがもう不安で……って地獄やんそれってなるのにそれこそがあるべき姿だと安心する主人公に泣き笑いみたいな気持ちになる。
母の日の母と子の心の変遷にかなりゾクッとした。
よくある不仲親子ものかと思ったらって感じ。
終わり方で自分は嘘から出た実になり、誰にでも母と父がいるって話にしっくり来てたし、母にカーネーション送るって言ってたから、娘である自分というものだけが本当の世界を選んだのかなって思った。
これ読んで子供に会えてこんなに喜んでくれるならもっと親には会いに行かなきゃな。
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