ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 花まんま

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    昭和30〜40年代の大阪の下町。子どもたちの飾り気のない目線で描かれるのは、活気あふれる暮らしのすぐ裏側に、ふとした拍子に地続きになったような異界が顔をのぞかせる物語だ。
    決してそれが当たり前にあるわけではないけれど、当時の路地の暗がりや、誰かの強い思いが重なったとき、ふとそう感じてしまう瞬間が鮮烈に描かれている。

    一番のお気に入りになったのは、「摩訶不思議」。
    女にだらしなくて、死んでからもなお未練を残して周りを困らせるおっちゃん。火葬場の炉になかなか入ろうとしない往生際の悪さに呆れつつも、どこか憎めない愛嬌を感じてしまう。
    愛人のカオルさんがアキラに「これ、誰にもわからんように、あの人の

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    2026年04月06日
  • ようこそ、ヒュナム洞書店へ

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    なんだか馴染みのある表紙だった。気持ちの良い本だなぁと、88ページまで読んだ時、気づいた。
    これ、読んだことある!
    慌てて、過去の読書メモを見たら、なんと2024年に「素晴らしい。今年いちばんの本に出会えた」などと気取った感想を書いていた。そんな気に入った本の存在をポカっと忘れてしまうなんて。
    でも、そんな私をも許してくれそうな、尖ったとこのない本です。こんな本屋さんなら私も常連さんになりたい。
    ちなみに読みながら韓国のドラマの「天気が良ければ会いに行きます」を彷彿させる本だなぁと、感じたけど、2年前もおんなじ感想を書いてました。笑

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    2026年04月06日
  • 恋とか愛とかやさしさなら

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    題名の意味を考えながら読むけれど
    結局しっくりくる答えは判らないままだった。
    ずっと正解が何かもわからない中で生きていかなければいけないことが、日常には山ほどある。

    どの側面を見て、信じて生きていくか。

    「信じることって、その人に期待してしまっていることなのかもしれない」というようなコメントを
    芦田愛菜さんが何かの映画の登壇の中で言っていたけれど、
    相手に期待したい部分を勝手に「信じている」と告げて安心したい、結局は傲慢なんだろうな、という真実を突きつけられるような読後感だった。

    すごく繊細で、一穂ミチさんが心血を注いで作られた作品のような気がして
    安易に感想を述べられない。

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    2026年04月06日
  • 容疑者Xの献身

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    大切な世界を守るために犯罪に加担した数学教師の話。
    主人公の世界観に魅了される
    最後の場面に何度読んでも胸が苦しくなる

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    2026年04月06日
  • 藩邸差配役日日控

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    神宮寺藩7万石江戸藩邸。左配役里村五郎兵衛のもとには日々事件が持ち込まれる。

    第1話 ご世子の亀千代君が上野のお山に桜見物に行かれた。不忍池に差し掛かった頃、若君のお姿が消えていた。ご家老は無理に見つけずとも良いというが、そうは言っても。弁天堂から若君の守り刀がみつかる。

    第2話 奥の調度を扱う商人の入れ札を行っている。随分と額の違う値が示されたが、御用商人が決まった。五郎兵衛は違和感を感じる。娘婿の河瀬新之氶は賄賂の汚名を着せられて切腹した。ご家老から入れ札やり直しを命じられる。

    第3話 お滝が雇われたのはひと月ほど前のこと。以降藩士から雇い人までその姿を覗きにくる男が相次ぎ、厨まわり

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    2026年04月06日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    初めて本で声出して笑った
    電車やカフェで読むのは向いてない
    声に出さずとも肩が笑ってしまう
    友達にオススメされて読んだ本
    本の面白さを再確認させられた
    人生とスタンプラリーにスタンプを押したいという気持ち勉強になった

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    2026年04月06日
  • 修羅の桜

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    面白かったです。
    簡単に話を想像できそうかなと思ったらひっくり返されてばかりで結局何が何だか分からずじまいでした。
    でもそこは分からなかったからこそ分かると面白さが増幅して読み応えがありました。

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    2026年04月06日
  • 呪いを解く者

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    夢幻の中をさまようようなダークファンタジー。2026年2月の著者来日講演会のときこの本のことを質問した方が、1文1文が詩のように美しいと言っていたのが納得できる。これまでの作品以上に、感覚や心象風景の研ぎ澄まされた描写が刺さった。

    複雑な世界観でもあり、また読むのに時間をかけすぎたせいもあって、後書きを読んでようやくこの世界の仕組みがわかった部分もあったけれど、呪いの卵を抱く者や、呪いをかけてしまう者が、心も体もむしばまれていくのはよくわかった。それって、今の現実世界でも、多くの人がおちいっている状態ではなかろうか。アンガーマネジメントの話でもあるのだな。

    グリム童話「野の白鳥」がインスピ

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    2026年04月06日
  • スノウマンの葬列 真々部律香の推理断章

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    先月購入本。

    「令和の御手洗潔、推参」(ただし、ややメンヘラ)
     by中山七里

    と帯にありました。

    私は中山氏の作品を読んだことがないので、何言ってるかサッパリ分かりませんでしたがね。

    まあいい。

    ひまわりめろん師匠の遺言で、「シリーズ化に期待したい1作」とまで言われたら読むしかないでしょ、という事で購入。地元作家応援企画(勝手に)

    作者の麻根重次さんは安曇野市在住で、物語の舞台も安曇野。
    信大出身で現在も市役所にお勤め?の兼業作家さん。

    やっぱね、地元が出てくると面白いね。親近感湧くずら。


    物語は、全5話の短編ミステリー。

    そう、オイラ最近ミステリー続いてる!(お勉強中)

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    2026年04月06日
  • 杏のパリ細うで繁盛記

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    元々好感を持っていた杏さん、犬たちと子どもたち、日本とフランスとフィンランドでの暮らしが、とても素敵に描かれている。
    本の題名「細腕繁盛記」には笑ってしまうが。
    家にも柴犬がいるのでヤマト記にはとても悲しかったが、幸せな犬生を全うできてよかったね、と伝えたい。
    思わずファンランドで撮影した作品を間作したら、なんと今日からWOWOWでの放映とのこと。
    即刻録画予約をした。
    女優としての杏さん、楽しみです。

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    2026年04月06日
  • 犬はどこだ

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    インシテミルを読んで気になっていた米澤穂信さんの本。自分自身二冊目の本でした。犬はどこだ以前は学園ものがメインで、学園もの以外として初期に出た作品らしい。個人的にめっちゃ好きでした。2人の視点で物語が進みつつ、それに加えてネットや地理的な広がりがあり、読みいってしまった。自分の父親にお薦めしてみました。

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    2026年04月06日
  • 知恵の実の物語 お金と僕らの物語

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    ネタバレ

    資産家の跡取り息子、ラーメン屋を営む家の娘、そして一般企業で働く父をもつごく普通の家庭の男の子。様々な境遇の子どもたちと宇宙人パルミン、そしてパルミンが過去から呼び寄せた(!)渋沢栄一とともにお金のことを議論しながら展開していく物語です。

    お金とはそもそも何か?沢山持つほどいいのか?お金の循環とは?

    など、楽しくわかりやすい言葉で書かれていておすすめ。

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    2026年04月06日
  • ひまわり

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    ネタバレ

    もし、自殺しようかなと考えている人がいたら、まずこの本を読んでから考えたらいいんじゃないかなと思う。

    割と順風満帆に暮らしていた主人公がある日突然、事故にあい頚髄を損傷。
    ほとんど自力では自分の体を動かすことができない、24時間要介護状態というとんでもなく辛い状況になってしまっても、絶望することなく、目標に向かって努力していく。

    健常者である私が想像もしたことがないような、ハンディキャップを持つ人が日々感じている不便さに気づかされると同時に、そのような状態であっても前を向いて努力し続ける主人公に勇気をもらえ、私もがんばろうという気持ちになれる本。

    読むと前向きな気持ちになれます。

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    2026年04月06日
  • 花売り姫

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    少し謎のある始まり方。読むにつれ胸のザワザワが大きくなって、やがて「ひいい……」と(ダブルミーニング)。
    自分と向き合い影の部分を深掘りする物語。しばらくのあいだ離れていたことはきっとよかったんだ。

    日常部分が鮮明に生き生きと描かれていればいるほど、庭でのもろもろが色鮮やかな悪夢のようでこわさが増す。はじめは美しい花に埋もれたパステルカラーの風景のようなのに、だんだん鮮明さを増して元の世界をも飲み込んでしまう。それって、何かにはまって抜けられなくなる人のようでもある。でも梓未が賢明なのは、そんななかでも自分の正気を保つためにルーティンを営もうとしたこと。それを通じて、ようやく、目をそむけよう

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    2026年04月06日
  • ラブカは静かに弓を持つ

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    ネタバレ

    ★4.5です。おまけで★5
    最初は「弓を持つ」なんていうタイトルから戦争もの?部族?なんて弓矢の方を思い浮かべてなかなか触手が伸びなかったのですが、読んで正解でした。
    ラブカって誰?外国人?っていう想像も大外れ。
    タイトルにかなり踊らされて随分めぐり逢いが遅れました。
    新ジャンルのスパイ小説。
    人も死なないし、拳銃も出てこないけど、いつバレるか分からない日常のドキドキが含まれていた小説。
    そして、たまたまかもしれないですが、「ナイトフラワー」という映画をちょうど見てて、少女が引くバイオリンの凄さに感動し、この小説を見えていたので、音楽っていいな、クラシックっていいなという思いで読みました。

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    2026年04月06日
  • 52歳、今ようやく人生が始まるの

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    乗り越えた人だいすき。殿といつまでも、お幸せに、私も白髪になって毛先染めたいな、いつか。姫さんの人生観、深かった。なかなかこんな人いない、28歳の私に、姫さんの28歳、刺さった。いつまでも美しく。殿様と仲良く、ハッピーエンドを願ってます。

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    2026年04月06日
  • 生殖記

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    新しい視点を得るという意味で、物凄く面白かった。
    己を抑圧し続けてきたゲイとしての解像度が高く、こんな風に世間を捉える人がいるのだと論文を読んでいる気分になった。

    朝井リョウはマイノリティ側の解像度と言語化が凄い。これは間違いなく言えることだと思う。

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    2026年04月06日
  • ミトンとふびん

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    旅と、大切な人の死と

    どのお話も温かくて、素敵
    とくにSINSIN AND THE MOUSEはべしょべしょ泣いてしまった

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    2026年04月06日
  • 言語化するための小説思考

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    小川氏の小説、ひいては世界への認知/洞察の深さは圧巻だ。
    個人的に、「伏線は存在しない」「新しい表現やアイデアが難しい中での独自性の出し方」の項目は印象的だった。

    しがないミュージシャンですが、このように作品をどう見せていきたいのか、という観点は僕も持ち続けたいなと思いました。
    それが見え方によっては商業主義的とも見て取れるかもしれないけど、その「商業主義的」という思考すら色眼鏡として疑ってみるなどしていくと自ずと自分の中の鑑賞眼/創作が鍛えられるというか、結局納得いく作品ができるんだろうなと勇気が湧きました。

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    2026年04月06日
  • 怪盗クイーン、仮面舞踏会にて ピラミッドキャップの謎 前編

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    ネタバレ

    クイーンに師匠がいることがまず驚きで、ピラミッドキャップは一体何者かということがすごく気になる。ヤウズはオリエント急行パンドラの筐に出出たみたいだけど、だいぶ前に読んだから、忘れちゃったので、もう一回読みたい。
    はやみね先生の本は全部面白くて好き。ハズレは絶対ない!

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    2026年04月06日