小説・文芸の高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ魅力たっぷりな短編集。
『犯人』がすっごい引きこまれる話だった。ハラハラした。志賀直哉はオチが見え見えだと言って作品を徹底的に否定らしいが、私はまったくオチが分かりませんでした。ただ森ちゃんとの関係性の瑞々しさが失われていくの寂し〜とか、犯行後の犯人の心理描写が生々しくてゾクゾクしたりしていた。「闇屋さん、闇におどろく」ってセリフを見て、やっぱり太宰は喜劇寄りな作風だよな〜と思った。虚しさを伴う自嘲めいた喜劇。これぞマイ・コメディアン。
太宰の小説は「ぐらぐらめまいした」みたく助詞を抜いた喋り言葉がときどき地の文に出るよね。『犯人』は喜劇でなくシリアス寄りの話だと思って読んでたから、このラフ -
Posted by ブクログ
ネタバレ原田ひ香さんは、はじめまして。
とっても読みやすい。
憎しみに心を支配されて起こした行動は、
その気持ちが強いものであるほど
後悔も大きいのだろう、と思う。
復讐したいくらい、憎らしい相手や出来事を
受け流すことも、忘れることも難しい。
それでも、一度立ち止まって、
相手を叩きのめした先にどんな未来が待っているのか
想像できる心の強さを持っていたい。
自分は復讐とまでは言わなくても、
日常で起こる周囲への小さな不満に対して
やり返してやろうとか、ちょっと邪魔してやろうとか
思ったり、態度に出したりしてしまうことがある。
でも、それは本当に自分のためになるのか?
嫌な相手に引っ張られて、
自 -
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読み終えて頭がフリーズして、もう一度、暁闇と金星の最終章を読み返した。
二人にしかわからない文章。まるでラブレターだと思った。
宗教二世で信者である母に違和感を持つ心境は、当事者でないとわからない。むしろ一緒に染まれたほうが本人にとっては幸せなのかとすら思えてくる。
悪徳宗教の闇をみせてくれる作品。
うまい具合に人の弱いところに入ってくるから恐ろしいし、組織が大きくなるほど逃げた時のダメージが大きいから、逃げることが本当に難しいのだろう。特に親がのめり込んでいればのめり込んでいるほど…。
どうか2人が最後にはハッピーエンドになっていることを願うばかり。 -
Posted by ブクログ
ものすごく久々に海外文学を読んだ…(韓国文学以外で)
アルゼンチンすごい
この惨状(貧困、薬物、人身売買、売春、ストリートチルドレン、狂人、暴力、犯罪etc)が本当に街中で起こっているっていうこと自体もすごいし…
異世界 徹底的に汚く治安の悪いスラム…
刹那的で、退廃的で、厭世観に満ちた世界
日本が舞台の物語ではなかなかに表現できるものではない というか存在しない。
訳者あとがきでのインタビュー紹介に『読者は私の小説を読んだ時、なんでこんなにぶっ飛んだことを書くのかと言うけれど、実はちっとも遠くない』と
アルゼンチンその他日本ではない国の歴史と現状を知りたい、アップデートしたい -
Posted by ブクログ
すごく面白くてスラスラ読めてしまうのに、不意に出てくる登場人物たちの心情の描写にじわじわ心抉られる。
中でも第三話でのみききちゃんが鷹島古書店に対して抱いていた自身の思いに触れる場面や、
第五話のさんごさんが東山さんへの手紙を書いている内にだんだんと胸に秘めていたものが溢れてしまう場面などは、
こちらも胸を締め付けられるような痛切な描写にひどく切ない気持ちもこみ上げてくる。
メインキャラであるさんごさんとみききちゃんの2人がすごく魅力的で、読んでいく内にどんどん好きになっていった。
特にみききちゃんがけんぶん君に対してサッと図書の十進分類法を述べて詰め寄る場面は、彼女のアツい部分が出てて格好 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の期待してた通り、いや、それ以上のドタバタ群像劇だった!!!
最高の最高のエンタメ小説だった。
他の作品も読んでみたい。
ページをめくる手が止まらないとはまさにこのこと。
読書をしていない時でも「あの人、どうなるかな」と続きが気になってしょうがない小説だった。
作品を読者に読んでもらえる方法を考える勉強としてもとても良かった。
ただ、川谷さんがとことん不遇すぎて鬱展開耐性がある自分でもここだけとても苦しかった。
性別も職業も年齢も何もかも自分と共通点の無いのにここまで感情移入させられるキャラクターを作る奥田先生はすごい。
途中までひたすらに辛いだけに、まさか笑わされるとは思わず。本当
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