小説・文芸の高評価レビュー
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乗り越えるために過去や目の前の出来事を物語化して飲み込んでいく。それをただの傷として、蓋をせず、向き合ったまま静かに受け入れる。
向き合い続けることは痛みを伴うけど、蓋をし続け日常を蝕むよりもずっと健全。
そういうことを思い出させてくれる。
物語化するのと同列に、感情をラベル化することで整理しやすくなるけど、実際には100%当てはまるものではないから、やっぱり口に出して、人に話していくしかないよなぁ。
ぬいぐるみ〜と同じで、今すぐどうにか出来るものじゃないけど、人と対話することを諦めないでいきたいという希望があっていい。
たまに読み返したい。 -
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ネタバレ余命一週間の探偵として
「ジェットならどうする」
それまで「あとで」を口癖にさまざまなことを中途半端ににしてきたけれど、ジェットは命が残りわずかとなったときに覚悟が決まったみたいだった。(それでもすごい優秀な気がするけど)
仮に私が同じ窮地に立たされたらすぐ覚悟が決まるのだろうか?たぶん答えはNoな気がする、あたふたしてたまに忘れてふとした時に「死にたくない気持ち」が込み上げて慌てるのが目に浮かぶ。そういう意味では彼女はとてもキマってる人間だった、「あとで」ができなくなった彼女はすごいパワフルだったし何より活き活きしていたと思う、特に最後はやりきって終われたんじゃないかと思う。あのハロウィンの -
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井伏鱒二の最初の短篇創作集(昭和5年・新潮社刊)を文庫化した本(ただし「鯉」は含まれず、「山椒魚」ほか5作品は著者が加筆・訂正した全集版を底本としている)。
まず、物議をかもした自選全集版「山椒魚」(昭和60年、新潮社刊)について。作者はこの版で、あろうことか作品の結末部分16行をバッサリと削除してしまった。この部分は作品にとってキモとなる箇所であり、心にしみわたる文学的な感動を多くの人に惹き起こしたクライマックスでもあったから、当然賛否両論が沸き起こった。
私としても、あの「今でもべつにお前のことをおこってはいないんだ」という蛙のセリフに続く余韻が何とも言えず最高!と思っていたから、改訂 -
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小説家が自ら創り出した虚構の世界と現実との境目が不分明になり、虚構世界の側に取り込まれてしまう、という自己言及的展開自体はそれほど珍しいわけではない。しかし、本書の眼目は、それが冷戦期=1950年代末から60年代初めの日本と台湾と中国の歴史の暗部とかかわっている点にある。語りが焦点化する作家・柏山康平(台湾名は王立仁)は、自ら命を絶った叔父の王康平の体験をもとにしながら、「怪物」という小説を書いた。その物語は、叔父が台湾空軍のスパイ中隊のパイロットだったとき、任務中に人民解放軍によって撃墜されたものの一命を取り留め、中国の農村に潜伏して台湾に逃げ戻ってくる、というものだった。柏山はその小説の
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全部読めてないんだけど、さすが芸人さんだなと思う文筆で数ページ読んだだけでも面白いと感じる本でした。私は今カナダに興味がないので、数ページ読んでまた今度読もうと思ってたらいつの間にか貸出期限が迫ってきてたので返却しますが、カナダに行きたい!と思った時は真っ先に光浦靖子さんの本を思い出して読みたいと思います。
カナダは高校生の時までめちゃくちゃ行きたくて調べまくっていたのでほんと人生タイミングだなと思います。
光浦靖子さんの日本のどこでもいいので、どこかの旅編とかあったら読みたいです!
私は今国内が気になってます笑笑
光浦靖子さんの文筆にすごく惹かれました! -
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自分自身、説明下手なので改善するためのヒントが何かあるかな?と思い読んだが、ためになるし、話も面白かった。
自分でも使えそうな事をメモしたり、言語化のトレーニングを始めてみるか…と新しい事をチャレンジしようと思えた。
説明書って知識だけじゃなく、ユーザー目線、機転など色々なものが詰まったものなんだな…と。
トイドローンの話は読んでいて涙ぐんでしまった。
ドローンの歴史ってよく知らなかったから戦争に使われていたことに驚いたし、その歴史があったからこそ子供達には同じ思いをしてほしくない、と言う開発者の想いが伝わってくる話だった。
…咲良と浅倉の「浅倉さん低い」「おまえが高い」のやり取りが好きw -
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山内練が気になるという理由で読み始めた花咲慎一郎シリーズ。
2015年にドラマ化してるようで、キャスティングがなんとも…なのもあり、あまり期待していなかったんですが、キャラクターセンスは相変わらずだし、ストーリーも登場人物の多い割にスラッと読めます。
元マル暴が新宿で24時間営業の無認可保育園の園長。
保育園の経営費を補填するため私立探偵をして事件に巻き込まれる。
今までの柴田よしき作品よりもライトです。
子供の無戸籍問題やジェンダー、正当防衛や差別など、ライトとは言ってもさすがな所をつついてくるな、と。
人情ってのが強く出てるぶん、どうやらハートフルに感じられたように思います
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ラヴクラフトの文章、語り口は読みにくい。それは、おそるべき恐怖を味わった語り手が自らの体験を逡巡しながら語るという構造になっているから、と(恐らく)ラヴクラフトの文体のせいかと思う。なのでなかなかまどろこしくも感じるのだが、一旦真相が明らかになりはじめると、そのおもしろいことおもしろいこと。なんという想像力、世界構築力! 「古きものら(古のもの)」「ショゴス」「大いなる種族」「先住種族」広大な石造都市。よくぞここまで微に入り細を穿って構想し、描写してみせるものよと驚嘆する。昔栗本薫氏が『魔界水滸伝』で書いていたのだが、本当はクトゥルー神話はラヴクラフトの創造ではなく、すべて事実(真実)で、ラヴ
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ネタバレずいぶん前に買ったんですが内容が怖すぎて途中で積んでいた 今読むと余計怖かった
ディストピア物を読んでいるとこういう世界に生きてなくてよかったなと思うことがあるんですけど、一九八四年や侍女の物語ってそう思えないのが恐ろしい 現実が寄って行っている
昔はテレスクリーンとか人がモニターで逐一監視してるのかな、さすがディストピアは狂気的にマメだな〜とか思ってたけど今ならAIで出来てしまうだろうし…
こういう話に架空の歴史研究文書みたいなのがついてると嬉しいので巻末のニュースピークの部分があって良かった 米国の読書クラブから削るように要請された経緯があったそうで、オーウェルの反対によって残ったそう
ピ -
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キム・チョヨプの長編。めちゃくちゃ面白かった。
氾濫体と呼ばれる未知の菌類から地上を取り戻さんとする派遣者たちの話。
前半はどうやって派遣者になるかで、後半は世界の秘密を紐解いていく感じ。間に主人公のテリンの秘密と彼女を育てたイゼフの視点が挟まっている。
個としての自分を捨てれば、死ぬことはない。
溶け合い混じり合い永遠になっていく。
けれど、それは本当に自分だと言えるだろうか。
そもそも自分とは一体なんなのだろう。
世界の認識の仕方は様々で一元的には決められない。
テリンの葛藤が非常にSF的で好き。イゼフとの関係は母娘関係にも似て濃い。
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ネタバレ「あなたについて」というタイトルが示すように、前半パートは語り手が謎のまま、エジプト人医師ターレクを主人公にして彼の物語が展開していきます。
序盤こそ訳書あるあるの読みづらさ(笑)と、かなり行間が詰まってる(改行がない)ことも影響し、紙面に圧倒されましたが、ターレクがアリーと出会い関係が深くなってくる頃にはすっかり物語の中に没入することができました。
学生時代から優秀で、父親のような医師になることを期待され、その期待を当然のことのように受け止め、真っ直ぐな道を歩んできたターレク。
貧しい家に育ち、性に奔放に生きる(ように見える)アリーに出会い、アリーの母との約束もあり、心も体もアリーに寄
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