ブックライブの高評価レビュー

小説・文芸の高評価レビュー

  • 検察側の罪人(下)

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    冤罪を作りあげようとする最上と袂を分かち、検事を辞した沖野。松倉の弁護側につき冤罪を防ごうとするが、その沖野の奮闘の結果は、かつての恩師である最上の逮捕と、助けたはずの松倉の一切の反省を見せない姿だった。

    冤罪を防いでめでたしめでたしとならない沖野のジレンマがとても歯がゆい。最上の正義感はたしかに歪んでいた、が、釈放されて浮かれ上がった松倉の態度を見ると…
    ラストまで読む手が止まらなかった

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    2026年09月17日
  • 終わらない歌 新装版

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    高校卒業後のクラスメートたちはそれぞれ
    自分の心に素直で
    人生を真剣に生きている

    恋に破れる人もいれば
    情熱をどう燃やしたらよいのか
    わからない人も。

    私は
    夢に届かなくて どんなに落ち込んだとしても
    何度も立ち上がり突き進み続ける
    希望の塊のような原千夏さんが好きだ。

    彼女の親友である 御木元玲は
    「歌で一番でなくてはいけない」
    でもどうしたらよいのかわからない

    ある程度歌えていても
    自分の感情と情熱で歌うことができない。

    夢も希望も、前向きなだけのものではない。
    それがあるから苦しい。
    でもそれなしではやっていけないと

    もがき続けている。

    ある日 原千夏の誘いによって原千夏とともに
    舞台で歌うことになる。

    御木元玲は「歌いたくてしょうがない」
    そう思える場所に出会うことになる。

    そこで御木元玲は
    「一番のひとには見えない景色を」見た。

    聴いてくれる人がいて
    歌うことのよろこびを感じる場所を。

    「私はただ、今、歌いたい、ここで 」
    心のモーターが回り続ける。


    彼女はその熱い情熱を燃やし続けながら
    歌い続けていくだろう。

    情熱の迸る 彼女にしか歌えない

    「終わらない歌」を。

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    2026年09月17日
  • 破戒(新潮文庫)

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    構成自体がかなり読者に期待させるような巧妙な作りで、近代文学の中でもスラスラ読みやすい作品だと感じた。情景描写も美しかったが、恋愛に結びついていく過程の描写を自分が拾いきれなかったため、感情移入はしにくかった中でも、後半の展開の速度と恋の行方に関する描写は圧巻だった。

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    2026年09月17日
  • 団地の恋人 きみを待つ優しい時間

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    野村美月さんの作品は「ものがたり洋菓子店月と私」シリーズが大好きで読んでいて、初めて違う作品を読みました。
    こちらの作品も、流れている時間が
    とてもあたたかい。
    登場する人たちみんなひっくるめて、
    幸せであってほしいと勝手に願いながら
    読み進めてしまいました。
    現実の世界とは違う要素も多いストーリーでしたが、逆にそれが素敵な物語として楽しく読めました♡
    そしてまるで物語は文字として読んでいるはずなのに、ずっと想乃が優しいタッチの色鉛筆で描いた絵本を読んでいるような気分で読み終えました。
    一旦完結したお話しなのかもしれませんが、
    その後の世界をまた読んでみたいと思える作品でした!
    野村先生!
    素敵な物語の世界へ連れて行ってくださりありがとうございます。

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    2026年09月17日
  • 一次元の挿し木

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    冒頭から面白かったです。好きな一冊です。
    ぐいぐい読み進めてどうやって謎を解明できるんだ??無理だろう?主人公は美男美女か、まぁよし。物語ですから。
    現れては消え、掴めそうですり抜けていく真実。
    科学と宗教、生死をかけたチェイス、盛り沢山だけれど簡潔でどれもがきちんと関係性を失わずにつなかっていったので、一気読みでした。帯読み直して、なるほどなるほどと思いました。

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    2026年09月17日
  • 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし

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    やはり、いいなあ
    シスターフッドという言葉では言い表せない関係性で、だから周囲の人にも好かれるんだね
    エリコさんの書き下ろし、好きだった

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    2026年09月17日
  • リバース

    購入済み

    リバース

    ドラマを先に観ていたが、結末までは知らなかったので改めて小説を読んでみた。頭脳明晰、スポーツも何をやっても一目置かれるほど活躍し、それでいて性格は温厚で、、と非の打ち所の無い人物を取り巻く友人や恋人が自分に自信をなくし、その人物を好きなのに嫌われたくなくて踏み込んだ話が出来ない。友人が事故で亡くなって初めて彼の心の内を知る。ある意味残酷な結末。

    #共感する

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    2026年09月17日
  • 大人は泣かないと思っていた

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    寺地はるなさんは、同郷です。舞台が九州の山奥で最近言われてる、さすが九州を垣間見ます。窮屈なことをみんな抱えているが、ある程度で済んでくれたらいい。血は鼻血ぐらいだが、涙を浴びせられた作品でした。

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    2026年09月17日
  • 楽園のカンヴァス

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    ◎あらすじ
    ニューヨーク近代美術館(MoMA)のキュレーターであるティム・ブラウンは、ルソー研究者の早川織絵とともにバーゼル美術館に招かれる。
    そこで目にしたのは、アンリ・ルソーの「夢」と酷似する「夢をみた」。
    7日間という期間で、作品に関連する物語を読みつつ、「夢をみた」の真贋について、講評する。
    ティム、織絵のうち、優れた講評をしたものに、「夢をみた」の取り扱い権利(ハンドリングライト)が得られる…

    ◎感想
    展開、「夢」をもとにしたフィクションの構成、登場人物たちの絵画への愛情や尊敬、何をとってもよかった。
    「夢」に描かれているとされる女性(ヤドヴィガ)が登場する作中の物語も好き!

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    2026年09月17日
  • さかさ星

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     2026年最初に「面白い!」と感じた本。さすがの貴志祐介、読み応えがあった。使われている言葉やモチーフでも、読書欲や知的好奇心のようなものが満たされた。1ページ目からクライマックスのような疾走感ある作品。
     あまりにも最初からが面白すぎて、途中で中弛みもしたが、途中でふとページ数を確認したときに「まだこんなにページが残っている」という感覚が良い。よくこの題材で、これだけのボリュームのものを書いてくれたものだ、という満足感があった。通常の作家なら同じような題材でも、この半分のページ数で終わっていそうなものである。
     ホラーミステリーの場合、犯人探しや死因究明の際に「不思議な力があるならなんでもありじゃん」となって白けることが多い。こちらの作品でも漏れなく「そんな非現実的な…」ということはあるが、作品内である一定の守るべき法則のようなものはちゃんとあるので、ホラー要素が「なんでもありの魔法」ではなくなっている。
     ところで私は個人的に貴志祐介の作品に出てくる主人公があまり好きではないのだが、今回の主人公も最初のうちはほんのり嫌いだった。貴志作品あるあるなのだが、序盤の動きがおばかすぎてちょっとストレスなのである。しかし、読み終わる頃には「まぁこいつも頑張ってたな」と思えるようになっていた。
     大抵の作品では数個しか出てこないような「呪物」に焦点をあてていたのも面白かった。霊能者バトルならぬ、呪物バトルであった。霊能者自体のキャラクターも非常に魅力的で、前日譚や後日譚などのシリーズも読んでみたいと感じた。

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    2026年09月17日
  • たゆたえども沈まず

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    リボルバーの次に読んだ本。
    ゴッホに関わる本を読むごとに彼らの解像度は上がっていき、今回またそれは増していった。
    フィンセントとテオの関係性はなんとなくでしか知らなかったが、どの時期にどんなやり取りをしたか、フィクションではあるが知ることができた。
    パリ時代、アルル時代、サン=レミ時代、オーヴェール時代という大きく分けて4つの時代の定着も自分の中でできてきた。
    今作に出てきた林と重吉。浮世絵がどうフィンセントと結びついたのか疑問だったが、本当にこの本のやり取りがあったとするならば、スマートかつ面白い出会いだったと思う。実際にフィンセント達との関わりについてどんなものがあったかは史実にはないそうだが、本当にこの本に沿った出来事があったと疑わないできだった。
    原田マハさんの、続きが気になるワードが出てきてすぐに場面転換という流れは、またかー。と思うが先が気になるページをめくる手が止まらない。

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    2026年09月17日
  • 秋の牢獄

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    ホンマにおもろい
    もし自分が同じ日に閉じ込められたら....もし自分が古民家の中に閉じ込められたら...もし自分が幻術を使えたら...
    そんなふうに考えながら物語を読み進めていく
    この人の作る世界観が好きだ
    ひとつ欠点をあげるとするならば、もっと続きが読みたいのに各物語が短すぎることだ...

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    2026年09月17日
  • 新装版 殺戮にいたる病

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    まぁ、まんまとやられましたわ。
    知り合いにオススメされ最初はただただ描写がグロい(私にはタイプの作品)シリアルキラーの作品だと何気に読んでいたが、その割に読みやすく続きが気になるので止められない。
    最後の1文で声が出てもたわ!
    「クソっやられた」もちろんいい意味で。
    読み終わり帯を見たら「二度にミステリー」と書かれているじゃないか!(ここ読み逃してた)
    普段同じ物を繰り返し読みはしないがこの作品はもう1度読むことになりそうやな。

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    2026年09月17日
  • 硝子のマンション

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    ネタバレ

    ストーリーの展開が早く、テンポ良く進むので読みやすかった。
    絶対にバレるはずの殺人が、いつバレるかいつバレるかと読みつづけていくが、バレない。
    少しずつ管理人が怖く見えてくる。
    そして殺人がバレないように管理していたのが管理人という人怖。ありえないけど、エンタメとして面白い。

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    2026年09月17日
  • かがみの孤城 上

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    中学生か高校生のときに読んだ記憶があって、自分自身も学校にあまり行けていなかったり、行きたくなかったりしていたから親近感を感じて読んだんだと思う。数年後の今読んで、昔の記憶と重なることもあれば重ならないこともあった。昔の私は正直に言うと期待より大したことないなという感想で、1度読んで読み返すことはなかったけど、だいぶ年月が経って、自分自身が学校という呪縛から解放されてから読むと、また違う感じがした。当事者であるときよりと心に迫るものがあった。それは読書に慣れたり、心が成長して価値観や感じ方、読書における重きが変わったのもあるんだろうし、当事者じゃないというのもあるんだと思う。だけど、こころがクラスメイトの真田さんからいじめられる場面は苦しくて、怖くて、大人の自分でも実際に体験したら怖くて仕方ないはずなのに中1のこころは本当にとんでもないくらい、それこそ殺されてしまう、と思っても仕方ないくらい怖かっただろうなと思って泣きそうになった。下巻へ。

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    2026年09月17日
  • 迷路館の殺人〈新装改訂版〉

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    館が迷路、地の文では語られていない、島田とはどの島田か。大変上手く構成されていてとても良かったです。

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    2026年09月17日
  • 星を編む

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    「汝、星のごとく」が良すぎたから読んだけど、こちらも読んで良かった。この本を読んでやっと登場人物の人生を見送った感じ。自信を持ってオススメできる作品だった。

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    2026年09月17日
  • 星のように離れて雨のように散った

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    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の研究を通して、自らを見つめ直す主人公。
    宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は小さい頃に読んですごく難解だった記憶があります。作品集だったので「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」「風の又三郎」なども収録されており、それらに比べると格段に難しいと感じました。ただ、宇宙を旅するという雰囲気はとても好きでした。
    今回、銀河鉄道の夜の宗教的な視点からの解釈が描かれており、大人になった今、もう一度読んでみたいなと感じました。
    島本先生の作品は、自分が今まで読んできたものは強烈に印象に残るものが多かったのですが、この作品は案外さらりとしていて、読みやすかったです。恋人に真相を追求する場面は少し唐突でしたが、大人の青春物語のように感じて楽しく読むことができました。
    とてもおもしろかったです!

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    2026年09月17日
  • ないものねだりの君に光の花束を

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    ネタバレ

    通学などのお供に読んでいたら涙腺にきちゃった。私って単純なんですかね。誹謗中傷ももちろん良くないけど、周りに言われて諦めるということはしないように心掛けたいです。

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    2026年09月17日
  • 処刑館殺人事件

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    ネタバレ

    クローズド・サークル×館ものってなんでこんなにワクワクするんだろう!

    【クローズド・サークル内で連続殺人が起きてしまったら、疑心暗鬼にならずみんなで協力して一部屋に籠るのが一番】と、多くの人が思っていることを実行してくれたときは「そうだよ!もうそれが安心!」と大きく頷きたくなった 笑

    なのに替え玉かー!
    それにしても何でもかんでも替え玉だな 笑
    よく犯人たちはわけわからなくならず、連続殺人なんていう大仕事を成し遂げたなと感心してしまうほど。

    替え玉の多さに「なんでもありじゃん!」って思う人もいるだろうけど、私はそれでも十分楽しく読めた。

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    2026年09月17日